雲南省
〜金平 Jinping, Yunnan province in China〜

雲南省のベトナム国境、紅河州では多くの町々で定期市がある。

市の日は、早朝から周辺山間に住む少数民族たちが訪れ、
街は色とりどりの民族衣装で溢れる。
ここ金平も、普段は来たことを後悔するような山間の街だが、
市の日は活気に溢れ、全く違った表情になる。

金平は比較的大きな町で、この一帯では都会、といった感じだが、
もっと小さい町でも定期市はあり、民族色ははるかに濃くなる。

にぎわう市。 金平は山の斜面にある町。
市も坂道に沿った形で展開する。
瑶族・彝族・苗族・哈尼族など、様々な少数民族がやってくる。 このおばあさんの背負う網の袋、同じ部落の人はみんな背負っている。
民族衣装に使うカラフルな毛糸や糸には、多くの人が集まる。 振袖もそうだが、若い女の子の民族衣装姿はいい。
が、実際は、まず男性が民族衣装を着なくなり、続いて若い女性と就学年齢以降の子供が着なくなる。
こうした人たちが普段着として民族衣装を身につけているエリアは、どの衣装も手がこんでいて見事、観光用の民族衣装とは全く違う。
親子でのペアルックに見えるが、これも民族衣装。 衣装は自分で作る。その第1歩が布選び。
若い子がオシャレして町に出るのはどこも一緒。
民族衣装にフル装備に近くアクセサリーをつけると、正装の感が増し、とても迫力があって人目をひく。
ちなみにこの一帯は、字を満足に書けない人が多い。住所を聞いても、訛りが強いのでどこだかわからず、書いてくれ、と紙とペンを差し出すと、ババのなすりあいのような大騒ぎになる。身分証のない人、学校に行っていない人も多い。
藍染屋のオバちゃん。
男性は自分から撮れと言ってくるが、女性はそれはがない。男女問わず、写真を撮っていいかたずね、テレながらも快くOKしてくれる人は、みんなとてもいい顔つきをしている。
この、三角形の赤い帽子の民族衣装の女性の多くは、頭を尼のように坊主にしている。民族衣装の女性の髪型としてはとても珍しい。 市の日は、市場の外の路上でもたくさんの人が物を売る。
市場の食堂。
紅河州一帯は、麺類とあわせて豆腐を焼いて食べる。親指と人差し指で作る円くらいの大きさの、正確には豆腐を腐らせたもの。表面は黄色くヌルヌルして、モノによってはかなり臭い。どのテーブルにも炭火の上に網がセットされていて、そこで焼いて食べ、食べた分だけ料金を払う。屋台では、1つ食べるたびに、主人が客のところにある小皿に小豆やトウモロコシを1粒づつ入れていき、その数を数えて勘定、となる。
路上での食事。食堂の前でもなく、一体どこからこの机と椅子が出てきたのか不思議だが、餌を食べる動物を連想するようなものも多い中国人の食事風景の中で、わざわざどこからか椅子と机を用意して食事にのぞむ姿に、思わずパチリ。
中国の料理というと、豪華なものを想像する人が多いと思うが、そういうのは特別の祝いの席だけ。実際は、普段の食事については、1、2品の小皿を大勢でつついてたり。
彼女たちの三つ編みは地毛だが、この民族の髪の毛は1本1本が驚くほど太い。太い木綿糸くらいある。
湯圓(タンユアン)屋台の漢族のおばあさん。
湯圓は中国の国民的甘いおやつで、白玉の中に、ゴマ餡やピーナツ餡などが入っている。大のお気に入り、食べられる環境では毎日食べた。
湯圓作りの現場。
湯圓はけっこう地方色豊か。雲南のこの辺りでは餡ナシで団子が小さく、それにきな粉をまぶして黒蜜をかけて食べる。日本の白玉団子に近く、食べ方も含め、日本人には馴染みやすいタイプ。
本当にどの子の帽子もかわいい。
民族ごとに帽子のタイプは違うが、同じ民族でも、全部手作りで1つとして同じ物がない。
いろんな角度からたくさん撮りたい帽子をかぶった子供だが、実際は、母親が快諾してくれても、カメラに怯えて泣き出す子も多く、うまくいかない。
孫を連れて市に来た祖父母。
祖父母の様子や、見事な刺繍の新しい服、手のこんだ帽子、わざわざ持てる分だけ小分けしてもらってるミカンなど、とても大切にされ、愛情いっぱいに育てられているのが伝わってくる。
カメラ慣れしていない少数民族親子を撮るのはかなり難しい。この親子の写真もずいぶん撮らせてもらったが、タイミングが合わず、次回は絶対連写機能のあるカメラを持って来ようとつくづく思った。
子を背負う男性は、東南アジア一帯ではよく見かける。
働くのは全て女性、テキパキ仕切り、男はボーッと脇にくっついてる。屋台などでも、商売をするのは女性。片手で鍋を振り、別の片手で会計。どんなに女性が忙しそうにしていても、男性はマイペースでテーブルを拭いて、それが終わると子を背負いながらボーッとしている。
同じ少数民族でも、部落ごとにちょっとずつ違う。
私は、こうした子供の民族衣装や帽子に、1人の子供をそれだけ大切に愛情をこめて育てる共同体の豊かさと平和な長い歴史を感じ、とても好きなのである。紅河州は、こうした民族色豊かな子供のかぶり物がとても多い。


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