サラーラ・スール・ソハール
Salalah, Sur & Sohar


オマーンの海はとても美しい。

本来の海は、こんなに美しかったんだろうな、
と思って、
またすぐ、こう考える。

オマーンは、外国人出稼ぎ労働者によって、とても隅々まで清掃が行き届いている。
本来ならあるはずの海辺の漂着物も、ほとんどない。
実際は、本来の海より、たぶん美しいのだろう、と。

と同時に、日本は、この海と引き替えに、今を手にしているんだ、とも思った。
どちらも、現代社会における、
1つの理想の姿、といったところだろうか。

工業化や近代化という点は大きいが、
美しい海と引き換えたのは、それだけではない。
漁法その他、魚を捕まえるための技術と工夫という文化、
その魚を使っての様々な食の文化などなどをも含んだ
今に至る道と引き換えたのである。

さて、このオマーンの、文字通り「手つかず」に近い海で、
私が特に感動したのは「タートルビーチ」。
スールから少し行ったところにある、ウミガメが産卵にくる浜である。

「タートルビーチに行きたい」と言ったら、
スールの人は、
ウミガメならあそこまで行かなくても浜で産卵してるぞと言う。
実際浜で普通に見られるのだが、
「タートルビーチ」はその数で圧倒している。

「タートルビーチ」は保護区になっていて、
レンジャーによって管理されている。
ウミガメの産卵の様子が見たければ、
夜中にレンジャーが懐中電灯1つで案内してくれる。

さて、タートルビーチ。

えっ…と拍子抜けするくらい小さい浜で、
岩陰に隠れたヌーディストビーチのようである。

浜は全面、
オフロードの大会でもあったのか、というくらい、
巨大タイヤの4WDが、さんざん走り回ったあとのように
山あり谷ありのワイルドな起伏、一面キャタピラーの跡だらけ。

実際は、キャタピラーの跡に見えたのはカメの軌跡、
そして、この日産卵に来たカメたちが浜を掘り返す結果の起伏、なのである。

1ヶ所にしゃがんで手を伸ばすと、
何匹も、産卵中のカメに手が届く。
孵化した子ガメが這っていたりする。

「今はシーズンオフだからあんまりいないし、ウミガメ自体小さい」。
と、レンジャーは言っていたが、
シーズン中の賑わいぶりが全く想像できないくらい、
浜は、巨大なウミガメが鈴なりだった。

この浜は、政府によって完全に保護されている。
ああよかった、オマーンにあって。
オマーンとはそういう国である。

レンジャーたちが言うには、
山からのキツネが悩みのタネとのことだった。

サラーラ地方の港。岩や砂漠のわずかなすき間にへばりついてある感じのところが多い。道がいいので、車さえあれば何10km離れていてもすぐ着くが、時速100kmくらいで移動しても集落は滅多にない。 オマーンは、どこに行ってもフォートがある。(サラーラ)
幹線道路はすべて舗装されていて、非常に状態がいい。ロンリープラネットに要4WDと書かれている未舗装道でもご覧の通り。普通の車で何の支障もない。(サラーラ) サラーラあたりにくると、ラクダをよく見る。サラーラは夏の一時期だけ、崖を滝のように水が落ちるくらい雨が降って、一面緑でおおわれる、とローカルは言っていた。
サラーラ地方の海辺の町。 霊廟と墓。イエメン東部とおんなじスタイル。サラーラの快適な幹線道路を進むと、イエメンに入る。オマーン側を走ってると、このままイエメンでもどこでも行けてしまうような気になる。実際行けるが、イエメン東部を経験した後では、現実ルートとしては全く考えられない。なお、サラーラ(オマーン)⇔イエメンのバスはない。どうしてもこのルートで行くなら、ヒッチか。この国境、一応外国人も通れると当時在イエメンのオマーン大使館では言っていた。「いいのか?そんな無責任なことで」が正直な感想(笑)。
スール近郊の町。「タートルビーチ」はこの岬を進んだかなり先にある。 とっても美しい灯台。(スール)
灯台を取り囲む塀も、こんな感じで美しく整備されている。ところで、このスール周辺の魚影の濃さには驚かされた。港はどこも養殖池状態、うじゃうじゃいる、なんて生易しいもんじゃない。酸欠で死ぬ魚がいるんじゃないか、ってくらいいる。 スールの町の海岸沿いは、アラブ風東屋が点在。ラマダン中だったからかもしれないが、夕方あたりから、人々が出てきて憩う。
木造のダウ船は、今でも建造されていて、人々に愛用されている。(スール) 美しい船の側面。(スール)
民族衣装のオマーン人。(スール) シンドバッドが船出した、という港町ソハール近郊の民家。このソハールには闘牛があり、楽しみにしていたが、ラマダン中のため中止。オマーンはラマダン中、完全ラマダン体制になるので観光には向かないが、ラマダン中でなければ味わえないことがあるのも確か。
ソハールの海。 オマーンは全く海が荒らされていないので、「本来の海」が楽しめる大変貴重な国。美しく、ウミガメや熱帯魚もたくさんいて、おっとりしている。ただ、中身としての個人的海のNO.1は、かつて行った石垣島の海。サンゴ礁や魚の美しさ、今のところあれに勝る海はない。(ソハール)


“オマーン” マスカット
“オマーン” ハサブ (ムサンダム地方)

ラマダン 〜イスラムの皮肉と矛盾〜
(2001年12月 オマーン・マスカットにて)

マジメな文章(写真なし)


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