葦手入力の打鍵は、字母と呼ぶ打鍵単位によって構成される。字母は仮名「アイウエオ カキクケコ サシスセソ タチツテト ナニヌネノ ハヒフヘホ マミムメモ ヤユヨ ラリルレロ ワヲ ン」の四十六字母である。「ヰ」「ヱ」は形の素材としては取るが、「イ」「エ」に属させた。
字母には、葦手における字形分析の最小単位、字素の形がそれぞれの字母の片仮名字形に当てはめられている。字素は、漢字約二万字の形を分析していった結果に、これだけの要素を組み合わせればあらゆる漢字の形が記述できると認めたものである。片仮名の字形はもともと漢字の偏旁を取つて出来たものであるから、字素の形をあてはめやすい。ただし、片仮名の形に一致するものがない字素は、連想によつて両者対応付けを行なつてゐる。
葦手入力で使われる字素と字母との対応は、次の通りである。
| ア | イ/ヰ | ウ | エ /ヱ | オ |
|---|---|---|---|---|
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| カ | キ![]() | ク | ケ | コ![]() |
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| サ | シ![]() | ス | セ | ソ |
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| タ | チ | ツ | テ | ト |
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| ナ | ニ | ヌ | ネ | ノ |
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| ハ | ヒ | フ | ヘ | ホ |
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マ![]() | ミ | ム | メ | モ |
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| ヤ | ユ![]() | ヨ | ||
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| ラ | リ | ル | レ | ロ |
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| ワ | ヲ![]() | ン![]() | ||
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漢字二万字から抽出された二百余の字素群に対して片仮名をあてはめるのに、片仮名の形そのままとは全てを対応づけられないので、片仮名の関連する字形を引き寄せたり、形に操作を加えて、連想的に対応するように工夫した。片仮名から連想される他の形を取る素材面の工夫と、その素材を操作して字素に寄せる加工面の工夫とがある。
素材
(エ)
(キ)
(コ)
(シ)
(マ)
(ヲ)
(ン)加工
字素は、全て漢字を分析した結果得られたものであるが、その分析の程度や種類の選択に際しては、次のような理由を以て個々の字母を定めた。