フリーの高機能なグラフィックビューア「XnView」に付属している、コマンドラインイメージコンバータ「nconvert」。コマンドラインからオプションを指定することにより、XnView上から行えるほとんどの処理を自動化することが可能になります。しかし、nconvertには非常に多くのオプションが存在するため、目的の処理を行うのに手間取ることがあります。そこで、nconvertが備える豊富なオプションを日本語化したものをここに掲載しておきます。これを参考にして、nconvertの便利さを感じていただければ幸いです。
nconvertの文法は、他のコマンドラインアプリケーションとほとんど変わりません。
nconvert [Option] [Filename]
[Option]はそれぞれのオプション、[Filename]はファイル名と適宜読み替えてください。
-quietオプションは、コンソールウィンドウにメッセージを出力しないオプションです。コンソールウィンドウがメッセージで埋め尽くされるのを防ぐ際に使用してください。
-infoオプションは、イメージの詳細な情報を表示します。リダイレクトでテキストファイルに書き出すと便利でしょう。表示される情報は、以下の通りです。
このオプションの詳細は分かっていません。このオプションをつけてnconvertを実行すると、イメージに関するいくつかの情報と共に「ファイルに書き込みました」という表示が出ます。
読み込むイメージの形式を明示的に指定します。値に「-1」を指定した場合、自動的に判別されます。
マルチページ形式のファイルを読み込む際、どのページを読み込むかを指定します。指定方法は「-page 7」といった感じで、-pageオプションの後に対象となるページの番号を指定してください。
マルチページ形式のファイルを読み込み、単一ページのファイルへと分解して出力します。ファイル名を指定する必要はありません。
Kodak Photo CD形式のイメージを読み込む際の、イメージのサイズを指定します。オプションとサイズの関係は以下の通りです。
HP-48形式のイメージを読み込む際のグレーナンバーを指定します。オプションとグレーナンバーの関係は以下の通りです。
Rawデータを読み込む際のチャンネルの種類を指定します。オプションとチャンネルの関係は以下の通りです。
Rawデータを読み込む際のチャンネルの順序を指定します。オプションとチャンネルの関係は以下の通りです。
Rawデータ及びYUVデータを読み込む際のサイズを指定します。サイズの指定方法が特殊なので注意してください。
nconvert -size [幅 x 高さ + オフセット]
連番付きのファイルを読み込みます。オプションは「-n 1 15」といった具合に、「-n [開始番号] [終了番号]」の書式で入力してください。
マルチページファイルを作成します。このオプションを指定した場合、続けて「-out」オプションでフォーマットを「tiff」「dcx」「ldf」の中でいずれかを指定してください。
書き出し時のフォーマットを指定します。フォーマットのキーワードは、「nconvert -help」で参照することができます。
書き出し時のファイル名を指定します。ファイル名として「#」と「%」の変数を使うことができます。「#」は、元のファイル名に連番を付加します。「%」は元のファイル名をそのまま使用します(同一フォーマットの場合、ファイルは上書きされます)。
ファイルの変換終了後に、変換元のファイルを削除します。ファイルは即座に消去され、「ごみ箱」には残りません。
イメージを圧縮します。特定のフォーマットにのみ使用可能です。圧縮メソッドとフォーマットの関係は以下をご覧ください。
| オプション | 圧縮形式 |
|---|---|
| -c 1 | RLE |
| -c 2 | LZW |
| -c 3 | LZW+Prediction |
| -c 4 | ZLIB |
| -c 5 | CCITT G3 |
| -c 6 | CCITT G3-2D |
| -c 7 | CCITT G4 |
| -c 8 | JPEG |
| オプション | 圧縮形式 |
|---|---|
| -c 1 | RLE |
JPEG / PNG / FPX / WIC形式の圧縮率を指定します。数字を小さくすればするほど圧縮率は高くなりますが、品質はそれに比例して低下します。
nconvert -q 100 -out jpeg C:\hoge.bmp
PNG形式の圧縮レベルを指定します。-qオプションと併用した場合、-qオプションの設定が優先されるようです。
nconvert -clevel 6 -out png C:\foo.bmp
JPEG / GIF形式のイメージを、それぞれプログレッシブJPEG / インターレースGIFとして書き出します。その他のフォーマットでのファイル出力時には影響を与えません。
GIF / PNG形式のイメージに透過処理を行います。オプションに続けて、透過させたい色のパレット番号を指定してください。
nconvert -transparent 255 -out gif C:\bar.gif
GIF / PNG形式のイメージに透過処理を行います。オプションに続けて、「RRR GGG BBB」の形式で色を指定してください。指定した色が透過されます。
nconvert -transpcolor 255 255 255 -out png C:\test.png
JPEGイメージのハフマンテーブルを最適化し、サイズの増加を抑えます。
クロップ、及びイメージの回転時にできる背景の色を設定します。オプションに続けて「RRR GGG BBB」の形式で色を指定してください。指定した色が背景色として使われます。
イメージのDPIを指定します。-dpiに続けて解像度を書き込んでください。
イメージのリサイズ時に、DPI値を保持したままリサイズを実行します。
イメージの減色や変換の際、可能な限り色空間を保持したまま変換を実行します。
イメージを回転させ、無圧縮(ロスレス)JPEGとして保存します。オプションと回転の関係は以下の通りです。
イメージの変換の際、変換前のイメージに書き込まれているIPTC/EXIFのメタデータを削除します。このオプションを指定しない場合でも、IPTC/EXIFをサポートしないフォーマット(例:Windows Bitmap)などに変換した場合、メタデータは消去されます。
イメージの変換の際、イメージ内に保持されているEXIFサムネイルを削除します。このオプションを指定しない場合でも、EXIFをサポートしないフォーマット(例:Windows Bitmap)などに変換した場合、EXIFサムネイルは消去されます。
一部のフォーマットへの変換時に、特殊なフォーマットへの変換を行います。オプションは以下の通りです。
イメージの座標を指定するファイルを使い、イメージの座標を指定します(詳細不明)
イメージの座標を(x,y)形式で指定します。以下にサンプルを例示しました。
nconvert -wmpos 20 20 -out bmp C:\hogehoge.bmp
イメージの座標をキーワードで指定します。使用可能なキーワードは以下の通りです。
このオプションの詳細は分かっていません。分かり次第、追記します。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
カラーバランスを「R G B」の形式で指定します。
イメージをモノクロ2階調に変換します。オプションにより、変換のアルゴリズムを指定することができます。オプションとアルゴリズムの対応は以下をご覧ください。
イメージを揺らした効果を与えます。「-blur」に続けて、1から100のいずれかの値を入力してください。
nconvert -blur 50 -out bmp C:\mikan.bmp
画像の明るさを変更します。「-brightness」に続けて、-100から100のいずれかの値を入力してください。
mconvert -brightness 30 -out bmp C:\lira586.bmp
特定の座標を基準に、イメージを切り出します。書式は以下のサンプルを参考にしてください。
nconvert -canbas 320px 240px -out bmp C:\cyberidoc.bmp
イメージを減色して保存します。指定可能なオプションは以下の通りです。オプションはそのまま色数になっています。また、「-colours」と「-colors」は、どちらを指定してもまったく同じ挙動を取ります。
イメージのコントラストを変更します。「-contrast」に続けて、-100から100のいずれかの値を入力してください。
mconvert -contrast 45 -out bmp C:\mugen0.pcx
イメージを切り出して保存します。書式は以下の通りです。
nconvert -crop [切り出すイメージのX座標] [切り出すイメージのY座標] [切り出し後のイメージの幅] [切り出し後のイメージの高さ]
nconvert -clop 320 240 160 120 -out bmp C:\test001.bmp
イメージに対してディザ処理を施します。
イメージのインターレース解除を行います。
イメージに細部強調処理を施します。
イメージにエッジ強調処理を施します。「-eedge」に続けて、1から100までのいずれかの値を入力してください。
nconvert -eedge 25 -out bmp C:\slashdot.bmp
エッジ抽出の方法を指定します。指定可能なオプションは以下の通りです。
イメージにピント強調処理を施します。
イメージにエンボス処理を施します。
イメージに強いエンボス処理を施します。
イメージに平均ぼかし処理を施します。
フォーカスの復元を行います(詳細不明)
イメージにガンマ値を付加します。指定可能な値の範囲は0.01から5.0までです。
nconvert -gamma 2.0 -out jpeg C:\001.bmp
イメージにガウスぼかし処理を施します。「-gauss」に続けて「3,5,7,9,11,13」のいずれかの値を入力してください。
イメージをグレースケールに変換します。指定可能なオプションは以下の通りです。オプションの値がグレースケールの階調数となっています。ディザ処理を施したい場合「-dither」を一緒に指定してください。
nconvert -dither -gray 256 -out jpeg C:\google.bmp
イメージに球面レンズ処理を施します。指定可能な値の範囲は1から100までです。
このオプションの詳細は分かっていません。分かり次第、追記します。ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
明るさの最大値を指定します。指定可能な値は「3,5,7,9,11,13」のいずれかです。
イメージに対して、中程度の箱型フィルタ処理を施します。指定可能な値は「3,5,7,9,11,13」のいずれかです。
イメージに対して、中程度の十字型フィルタ処理を施します。指定可能な値は「3,5,7,9,11,13」のいずれかです。
明るさの最小値を指定します。指定可能な値は「3,5,7,9,11,13」のいずれかです。
イメージにモザイク処理を施します。モザイクの強さを「-mosaic」に続けて指定してください。指定可能な値の範囲は1から64です。
イメージに対する処理を無効化します。
ノイズに関する処理を行います。オプションは以下を参照してください。
イメージに平均化処理を施します。
イメージを油絵調に変換します。指定可能な値の範囲は1から16です。
nconvert -oil 2 -out bmp C:\Untitled.bmp
イメージにポスタライゼーション処理を施します。
イメージのリサイズ時に、元のイメージの比率を保持したままリサイズを実行します。
リサイズ時のアルゴリズムを指定します。キーワードとアルゴリズムの対応は以下の通りです。
リサイズ時のオプションを指定します。「-rflag incr」で増加のみ、「-rflag decr」で減少のみとなります。
イメージをリサイズします。書式は以下の通りです。
-resize [リサイズ後の高さ or パーセンテージ] [リサイズ後の幅 or パーセンテージ]
nconvert -resize 320px 240px -out bmp C:\mugen*.pcx
イメージを回転させます。回転後の角度を「-rotate」に続けて指定してください。360以上の値は無視されます。
イメージにシャープネス処理を施します。オプションの値の有効範囲は1から100までです。
イメージに「くしゃくしゃ」処理を施します。
イメージにスライス処理を施します。
イメージにソフト化処理を施します。オプションの値の有効範囲は1から100までです。
イメージをソラリゼーション化します。オプションの値の有効範囲は1から255までです。
イメージに拡散処理を施します。オプションの値の有効範囲は1から32までです。
色形式を変換します。キーワードの色形式の対応は以下をご覧ください。
イメージに「渦巻き」処理を施します。オプションの値の有効範囲は1から360までです。
イメージに「タイル」処理を施します。オプションの値の有効範囲は1から64までです。
イメージをTrue Color(32bit)に変換します。「-truecolors」「-truecolours」のどちらを指定しても、効果は同じです。
イメージを横方向に反転させます。
イメージを縦方向に反転させます。
イメージに「波」処理を施します。書式は以下の通りです。
-waves [波長(1.0〜50.0)] [振幅(1.0〜100.0)] [位相(1.0〜360.0)]
nconvert -waves 1.0 3.0 10.0 -out bmp C:\TeSt.bmp