これでいいのか、だめだよ医療

 

 

近頃思うのは、仕事のこと。

臓器別診療って、最高なシステムなのでしょうか?

そもそも人間の病気って、臓器別に起こることばかりではないはずで、病名はひとつでも全身に広がるものも数多い。なのに、みな、臓器ごとに考えようとするから問題が起こる。

車が故障してディーラーに修理を依頼したとする。エンジン、タイヤ、電気系統、内装などどれかが悪くなると、ほかの会社に修理に出すディーラーもあるが、あくまで車そのものの居場所はディーラーである。複数の場所が同時に悪くなると、ディーラーを介して順序良く、あるいは同時に修理が進行する。しかし病院では、ディーラーは存在せず、いきなり個別の部品屋のどれかに入院することになる。電気屋はエンジンのことは知らず、いちいち相談する。エンジン屋は頼まれ仕事としか思わないから、適当な仕事をする。全体に責任を持つ部署がないから問題となる。車のシステム以下である。

大病院といっても、結局小さな屋台の集まりで、有機的な集合体ではない。だから、対象である人間も部品単位でしか認識しない。そのほうが楽だからである。いわれたことしか、問題のあることしか、最小限にしかしない。報酬が変わらないなら楽なほうがいいはずである。

 

どこかに、患者の全身に責任を持つ部署が必要である。それを総合科と呼ぼう。この部署を病院の最大部署とする。全身のどこにでも波及しうる病気は、この部署で診ることにする。膠原病などはその代表である。そして、特に特定の臓器に障害があれば、適宜臓器別診療科に相談することにする。臓器別診療科に所属する医者は大幅に削減し、総合科へ所属させるべきである。

臓器別診療の弊害は、大学病院だけではなく、中堅の病院にもおきている普遍的な問題である。この図式は、戦後の日本が抱えてきた、自民党支配の公務員国家にありがちな問題と思えてくる。部署を細分化し、部署ごとに対応させる。問題は提示されるまでは対応しないため、問題は深刻化するまでわからない。日本人の選択してきた方式なので、われわれ自身がこの問題の責任を負うわけである。なんとか、現状を打破し、構造的な改革を行わねばならない。