① とうもろこしの品種について
最近、各種苗メーカが競って新品種を出しています。大別すると、粒色が黄単色(イエロー系)のもの、白単色、黄と白や褐色と混ざったもの(バイカラー系)があります。最近はイエロー系のものが甘さが強いと言われて売り出され、栽培も多くなっている傾向にあります。栽培技術は大差はありません。ただ違った品種を至近距離で植えることは、交雑して品種の特性が失われますので、避けた方が宜しいといわれています。
② 播種について
種蒔きの時期
古くから春の野菜の種蒔きは、桜の花が咲いてからと言われているように暖かくなってからです。トウモロコシも、早く蒔くと発芽しないままに種子が腐敗して欠株が生じます。一般に地温が15℃以上になってから蒔くと宜しいでしょう。それでも発芽が不揃いになることがありますので、移植栽培をお奨めいたします。
種蒔き( 直蒔き)
畦幅150cmと言うと、実際の畦は130cm位( 畦幅とは、溝を含めたものを言いますので、実際の幅はそれより20~25cm位狭くなります)になりますが、その畦に2条並列又は、千鳥に1箇所2~3粒、2cm位の深さに蒔き、2~3cm覆土をし軽く鎮圧をします。その場合、種子は3~4cm位離して種を下ろしたら良いと思います。
植穴と植穴の間隔は35~40cm位、間隔が大きく疎植になると、受粉が旨く行かず不稔粒が生じます。1条(列)植えも受粉が完全に行れない憂いがあり必ず2条に植えます。発芽して本葉3枚位になった頃に、3粒とも発芽したらそのうち小さいものを1本間引きをします。
間引きは、手で抜くと残りの苗の根を痛めるので、鋏で根元で切ります。残った苗が2本の場合はそのまま育てでも構いません。
種蒔き(移植栽培)
欠株の無い畑にするには多少手間がかかっても移植栽培を奨めます。私は市販の128穴のプラグの野菜トレイを水稲の育苗用の苗箱に入れて、市販の種まき培養土を充填して種を下ろしています。プラグトレイはセルトレイとも言います。
まずトレイに培養土をしっかり詰め、如露等で水をたっぷりかけます。水がしみこんだらプラグの中央に鉛筆ほどの太さの丸棒で1cm位の深さに穴を空け、種を一粒入れて指で軽く押し込みます。更に種が隠れるように培養土で覆土をします。
そのあと灌水をし、乾燥を防ぐため新聞紙を被せてもう一度灌水しておきます。播種したプラグトレイ・苗箱は、そのまま露地で管理をしますが地面より20cm位浮かして置くように工夫して下さい。なお、収穫時期を早くするため播種を急ぐ時は、ハウスまたはビニールのトンネルで育苗管理をします。その後、毎朝、新聞紙の上から灌水し、 3~4日後に新聞紙を少しめくり発芽を確かめます。
芽が少し出ていたら新聞紙を取り除いて灌水をします。遅れると、徒長して軟弱な苗になります。本葉が2枚位になるまで毎朝潅水をし、本葉が2.5~3枚(播種後20日前後)になったら移植をします。移植時期を逸すると、培養土は肥切れをし、苗も老化します。その頃になると根はプラグの穴に回り込み苗を持ち上げるとスッポリ抜けます。抜けないようでしら、根鉢を壊さないようにして細い丸棒で下から突き上げて下さい。トレイからから苗を取り出す前にはたっぷり潅水し、その後の作業は畑の中でいたします。裁植間隔等は直播きに準じます。移植に先立ち定規等を作り、等間隔に5cm位の深さに掘った穴に苗を落とし込み、周りの土を寄せて堅く圧しておきます。
種子は比較的高価で1粒2.5円~3円です。そのためにも移植栽培が有利かと思います。
③ 施肥量について
施肥量は、「トウモロコシの作り方」の量を栽培面積に換算して施用して下さい。トウモロコシは、比較的多量の肥料が必要な作物です。
追肥は時期を失しないこと。少し早めに。堆肥は良く腐ったもの(完熟)を使い、入手出来ない場合は、発酵鶏糞を使います(生は厳禁)。
施用量は肥料の袋に記入されている量で良いかと思います。10アールは300坪、1坪は3.3平方メートルです。
④ 種の寿命と種子の消毒
播種して残った種は、発芽率が少し落ちるかも知れませんが、冷蔵庫などで保管しておくと翌年も使えます。その場合、あらかじめ10粒ほど試し蒔きをし発芽率を確認しておくと良いでしょう。
市販の種子は、チウラム/ペノメルで消毒して赤く着色しています。これは苗立ち枯れ病などの病原菌を殺菌するためのもので、特に舐めたり口にしない限り危険性は無いと思います。手が赤く染まりますのでゴム手袋をして下さい。
⑤ ペーパーポット
土の量が少なくて発芽直後の苗にストレスが生じる(病害虫と農薬)問題解決の策として、「ペーパーポット」の使用を検討。
|