オーストラリア、メルボルン
「久しぶりね!」後ろから聞こえてきた日本語に、思わず振り返ると、見知らぬ女性が立っていた。誰だこの人はと思っていたら、横でハッチが驚きの声をあげている。
彼女の名前はリーさん。ハッチの同級生で、オーストラリアから日本へ留学していたお友達。
実は、ハッチが彼女と連絡を取り、待ち合わせていたのだが、あまりにも流暢な日本語の発音に、一瞬、事態がよくつかめなかった。
ここはオーストラリアでも、最も産業が発達している都市メルボルン。路面電車が今も走る風情のある街並みが赴きを感じる。現在はメルボルンで二人の娘を育てるリーさんと再会出来たのは、ハッチにとってとてもうれしいことだ。
カフェでしばらくの再会を楽しみ、翌日、リーさんのお宅にお招きいただいた。クリスマスが近づくメルボルンでは、ライトアップされた家が立ち並ぶ。クリスマスに即したサンタクロースなどの電飾が、赤青緑に点滅する。静かなオーストラリアの住宅地は、再会を楽しむ明るい夜となった。
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