オーストラリア、メルボルン
赤ちゃんコアラは、ぬいぐるみのよう。両親の間に隠れるようにしてユーカリの木につかまり、灰色の毛むくじゃらな姿で、つぶらな瞳をこちらに向けている。
シドニーから電車とバスを乗り継いでやってきたコアラサンクチュアリでは、コアラが元気に遊んでいた。飼育場所以外の敷地内にも何匹かのコアラが遊んでいる。
コアラのフィーディングタイムには、コアラとの記念撮影が行なわれていた。その愛らしい姿に大人も子供も大はしゃぎ。しかし、普段はおとなしいコアラも、えさの時間は活発に動く。コアラ同士でユーカリの取り合いを演じ、すぐさま飼育員に怒られる。
大人のコアラも、まるでぬいぐるみのような姿をしている。しかし意外と眼は据わっていて怖い。主食のユーカリには、アルコールが含まれているとのこと。よく見るとアルコール中毒のような瞳に見えてきた。
さほど広くない敷地内では、コアラの飼育だけでなく、カンガルーの飼育も行なわれている。放し飼いにされたカンガルーは、とてもおとなしく、さわってもなでても何をするでもなく、たたずんでいた。
一頭のおとなしいカンガルーをなでていると、彼は突然二本足で立って片手を振り上げた。「何だ嫌だったのか?」そう思ったのもつかの間、脇の下を一心不乱に掻きむしり始めた。その土地に生息する動物は、飼育されていてもとても元気でおとなしい。
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