チリ、サンティアゴ
首都のサンティアゴの主な地域は新市街と旧市街に分かれている。新市街は高層ビルが立ち並ぶ都会でビジネスマンが行き交うところだが、旧市街に行くと公園や古いアパートがあり少し治安が悪そうな印象を受ける。
しかし、旧市街には博物館や庶民的な大きなスーパーがあり、魅力的なところでもある。スーパーには、チリワインがたくさんあり、とてもリーズナブルでうまい。
博物館は、プレコロンビーノ博物館が面白い。プレコロンビーノとは、インカより前の時代を指し、その出土品を集めた博物館がプレコロンビーノ博物館。色もカラフルで装飾度の高い土器や、斬新な模様の織物がとても素晴らしく、展示の仕方も面白い為、長時間見ていても飽きない博物館だった。
サンティアゴの市街で、ちょっと視線を上に上げてみると、アンデスの山々が都会のすぐ裏手に見える。それは、一種異様な光景で、子供の頃にテレビで見た月面都市のように見える。クレーターの中に、都市が建設されているような感覚に陥るのだ。
排気ガスの影響か、空気はとても汚れていて、すぐ近くであるはずの山が霞んで見えるほど。そして厳格に区画整理された水路には泥水が轟々と流れる。しかし、雨はほとんど降らないとのことだ。昼の日差しは厳しく、水を持たずに散歩をすると倒れそうになる。
しかし、この国には豊富な海産物があり、食が楽しいとても肥沃な国というところが面白い。
チリの人々はどことなく落ち着いていて、少しシャイな印象を受ける。だが、夜はどこからともなく食事と音楽を楽しむ笑い声が聞こえてきて、陽気なラテンの国を感じる。南米は、思っていたよりいいところかも知れない。楽しめそうに思えてきた。

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