折を見て作中で語らなかったエピソードなども紹介してゆけたらと思い
まずは簡単な紹介を。
拙作「安楽樹の脳髄」は、私こと八神華夜の日常の生活風景や、思想信
条、時事ネタ、夢想などを題材に、バラバラな内容をつづっていた、あ
る種のショートショートです。
本来であれば腰を据えて長編を書きたいとおもいつつ、不甲斐のない日
々を過ごしております。
その中で17才の樹が4才の娘を育てている物語が出来上がり、この構
図が気に入ったためいくつか続けて書きました。
そのうち作者としても「どうして、この二人はこの二人だけで生活して
いるのだろう」と不思議になり、二人がそこに到るまでの物語に取り憑
かれたのです。
生活と仕事を抱えたままでは長々とはかけぬと思い、むしろあっさりと
した文体で、詳細は行間に込めて綴れば半年ぐらいで書き上がると考え
ました。
イメージとして意識したのは、
魚喃キリコさんの漫画『ハルチン』であり、
原宿青山一帯であり、
洋服屋さん、喫茶店、美容院、とそこで働く人々であり、
若いお金持ちであり、
「今まで堅苦しく書いてきたけど、おしゃれってそういうことだ」と思
いこむ所が全く「おしゃれでない」ことに気がつかぬまま書き進めまし
た。
結果、数十年しかない人生の3年半を費やしたわけです。
そんな作品です。なろう事ならご笑覧、よろしくお願い申し上げます。