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風次郎の『八ヶ岳山麓通信』 No245
 
富士見からの八ヶ岳 8月の晴れた朝

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                     富士見サミット 2015 

                                  風次郎にとって8月のメイン行事になった「富士見サミット」は我が同胞=元勤めた会社
                                 の同期入社の朋友(ポンユウ)達=の集まりである。
                                  現役を去ってからの同期会は毎春旅行を楽しんでいるが、その内のゴルフをやる者が夏の
                                 富士見高原で集まったのが始まりで、ずっと続いている。今年も千葉のT、茨城のH、東京
                                 のK、それに金沢からKとJの2人、私を含めて6人が8月2日から4日の3日間を南天寮
                                 で過ごした。
                                  もともとは納涼ゴルフ会であったが”サミット”になったのは、ゴルフを挟んで3日に及
                                 ぶ喧々諤々の多岐に渡る面々の論調は、会社現役時代の当時を振り返り、職務を背負ってあ
                                 たためていた事象の展望は勿論、今、自己の幼少時物語から子育てを終えて老い行く自分を
                                 見つめる心境に及び、それぞれ心にしたためた胸中にあるそれぞれの愛国論大会のようで、
                                 小さなサミットと見放した愛称になってしまったのである。

                                  終わって振り返れば、いつも話題は同じテーマの繰り返しに過ぎないようでもある。
                                  いわく、良く生き抜いてきた。
                                  いわく、俺達は頑張って働いた。との懐かしい思い出話。
                                  いわく、家族は大切だ。の自戒論。―――――そして、
                                  今の政治はなっていない!今の現役たちは物足らない!家族に尽くしているが解ってもら
                                 えない――云々の自論、時に、少しは女性論、ギャンブル論もあるがそれはしかり。
                                  何十年を経た付き合いで、各人の論旨性格も合点がいく間柄であれば、これもリクレーシ
                                 ョンの域を出ない場面が多く、心地良い。
                                  一口に言ってしまえば、皆で集まって自論を開陳し、不満やはけ口を見つけると言う訳で、
                                 元より全て満足のいく世界などあり得ずと、年を重ねた者たちの、自分の辿った歴史を、納得
                                 しつつの語りであること。愛着の沸く言の源泉と言えようか。
                                  寄る歳もあり、健康的にはそれぞれケアを要する状態を意識しているから、その方面の話
                                 題も多くなった。結局何とか丈夫で今回も会えたことを、心から喜び合うのである。

                                  風次郎は、7月のIASサマーセミナー(故郷の仲間との集い)と8月のこの富士見サミ
                                 ットの集いの為に皆がやって来るのを待ち受けて、南天寮の草刈りや芝刈りに励む。
                                  人間が精を出すのは不思議なもので、そういったターゲットがあって精を出す結果、我な
                                 がらと思えるほどに整った庭を眺めると張り合いを感ずるものである。
                                  張り合いとは他に認識してもらえると言う、単純な期待なのかも知れない。そんなことは
                                 解りきった理屈でありながら、それが嬉しいことであることはあまり気付かなかった。
                                  人に役に立つことが何もできなくなって、やっと人に役立ちたいと思う心境に似ている。

                                  初日は「山の幸」という信州そばが美味い店で文字通り山の幸を頬張りながら飲んで語り、
                                 翌日は杖突峠の「晴が峰ゴルフコース」をラウンドした。
                                  今回は、日本列島が丁度猛暑続きの時で、真っ青な青空の反面、山は沸き上がる雲に隠れ
                                 がちて残念であったが、「晴が峰ゴルフコース」は諏訪と伊那を分けた峠にあって風が涼し
                                 く、八ヶ岳から富士を一望できるだけでなく、アウトコースからは中央アルプス、北アルプ
                                 スまでの眺望が楽しめるということで皆のお気に入りである。
                                  暑さに無理をしないようにと互いに気遣いながらスタートしたものの、海抜1200mの
                                 爽快な気を浴びて暑さ何のその、思いの外の成績で意気揚々、この分だとまだ来年もプレー
                                 できる体力充分と気を良くしたのであった。

                                  たった3日間の心友との生活が沁みるように我が身に迫ってくるのは、その行事を終えて
                                 夫々の友が、この地を離れていく頃である。
                                  夏の陽は夕べと言えどもまだ強く庭の緑に射し来て、ただジージーと真夏の蝉の声ばかり
                                 が響き渡っている。本夏はまだ始まってばかり、南天寮はこれからまだ他の友や親族が来て
                                 賑わいを増すと言うのに、風次郎は何故か寂しいさを感じつつ友の去った庭に佇むのであっ
                                 た。
                                  この蝉の声がやがてカナカナと移り変わり、短い高原の夏が過ぎてコオロギの夜響を聴く
                                 時まで、せめて今年の夏も大切に生きようと佇まいの思いに浸るのであった。
                                  今日も思う、夏は何回も来てほしいと―――。                          
  
                                                                              風次郎  

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