まずは繁殖をするにあたっての下準備です。
我が家では、右下の写真のように水位を3分の2・もしくは2分の1程度にして繁殖をしています。この水位を低くすることによって産卵時にオスが卵を拾うために潜る量が軽減されて疲労をできるだけ無くす効果があります。

 写真A は産卵箱です。我が家ではこの産卵箱にメスを入れて『お見合い』をしています。(お見合いについては後ほど説明します)

 写真B はオスが泡巣を作るための支えとなる発泡スチロール・スタイロフォームです。この他にもウォータースプライトなどの水草を入れるといいと思います。

 写真C のウィローモスはメスの隠れ家になるので入れておくといいでしょう。ひとつかみくらいをほぐして入れます。
 オスが環境に慣れたら、いよいよ『お見合い』開始です。

 「お見合い」と言うのは、下の写真(右)のようにメスを別容器(産卵箱など)に入れてオスをそのメスに慣れさせることです。お見合いをする意味というのは、「相性を判別する」「お互いを慣れさせる」「泡巣を作らせる(補強させる)」といったことをします。このお見合いをしないでメスをオスの水槽に入れてしまうとオスはメスの存在に気づき、追い回してメスが死んでしまうまであります。お見合いをしないで成功する場合もありますが、お見合いをしたほうが成功する場合が多いと思います。

 お見合いを開始したら、エアーは弱めにするか止めておきましょう。止めることにより、オスの泡巣が壊れにくくなるという効果があります。(我が家ではエアーは止めています)

 お見合い時に 写真A のように”縦縞”がでるようならメスはオスを気に入っていると思ってよいでしょう。このようなメスを選ぶようにしましょう。また、この縦縞はずっと出ているわけではないのでよく観察することも必要です。ここで注意したいのはライト系(明るい色の個体)です、ライト系はこの縦縞が見えにくい(見えない)ためにそのメスの行動で判断させなければなりません。ダーク系は縦縞が見やすいために下の写真(A・B)のような模様が現われてきます。

 写真B のような”横縞”になってしまった場合は、メスは警戒している・オスを気に入っていない・産卵の準備が整っていない場合です。このまま繁殖を続けても良い結果は得られない場合が多いので、メスを別の個体と取り替えて再度お見合いから始めましょう。始めは横縞(写真B)になっていても縦縞(写真A)になる場合もあるので、しばらく観察することも大切です。

※ 我が家では(お見合い)から(孵化)まではライトをつけっぱなしにしています。
 お見合いの期間は?と思う人もいると思います。

 我が家はオスの行動でお見合いからの開放を決めています。半日〜1日くらいお見合いするとオスの行動が攻撃的から誘うしぐさに変わってきます。誘うしぐさというのは巣を作りながらメスのほうへ寄っていき、「ゆらゆらと腰を振る」ようなしぐさをしながら自分の作った巣のほうへ誘うように戻っていきます。この様になれば、もうお見合いは大丈夫だと思います。混泳してみましょう!

 混泳させる際は、オスが作った泡巣を壊さないようにゆっくり入れてあげます。
1.繁殖への下準備
2.オスを環境に慣らす
 下準備ができたら、次はオスをその環境に慣らしましょう。

 この慣らすという行為を怠ると、普段は泡巣(写真 左)を作っていたオスでも急に環境が変わったため吹かなかったりすることもあります。なので環境に慣らすことも大切です。慣らす期間ですが、我が家では2・3日くらい置いてから繁殖にとりかかります。

 下の写真(中) は飼育方法にも記載してありますが、『アンブレラリーフ』という葉です。産卵促進の効果があり、繁殖の時はこの葉を入れています。
3.お見合い開始
4.混泳開始
5.産卵
 混泳して初日くらいはオスがメスを追いかけまわしています。

 あまりにも攻撃的なときは違うオスと交換するなりして再度お見合いから挑戦しましょう。また、オス・メスがその気が無くなって馴れ合い夫婦になってしまったときも間を置いてオスの単独飼育から始めましょう。

 混泳後1日〜2日くらいするとメスがユラユラと尾びれ(腰)を振りながら頭を下げヒレをたたんでオスの泡巣に近寄っていきます。オスもメスを受け入れる形で鰭を広げて尾びれ(腰)を振りながらメスの近くを泳ぎます。
こうなるともう産卵は近いです。オスがメスを包みながら、メスのお腹を押して卵を出していきます。そこで出た卵をオスが受精させるわけです。メスは下の写真(下段中央)のように失神状態でしばらく動きませんが死んでしまったわけではありません。受精させた卵は落ちていきます、それをオスが巣に口で運んでいきます。この行動を1時間〜5時間くらいかけながら行われます。

 繁殖をしていると、たまにオスも落ちていく卵を食べてしまう「食卵癖」という癖のある個体がいます。これは元々その癖を持つ場合と、その時の環境により子育て出来ないと感じたときに食べてしまう場合があります。そのようなときは、「人工孵化」をさせて私たちが卵を孵化させてあげましょう!

 産卵が終わったらメスを取り出しましょう。産卵が終われば、あとはオスの子育てなので、メスは水槽内にいる必要はなくなります。産卵が終わる合図は、オスがメスを追い払うしぐさを見せたらです。追い払うしぐさを見せたらオスを刺激させないように注意しながらメスを取り出しましょう。我が家ではライトもつけっぱなしにしています。オスを刺激させると卵を食べてしまったりすることもあります。また、あたり前ですが泡巣も壊さないように注意が必要です。
6.産卵〜孵化(子育て)
 オスは落ちていく卵を巣へ戻したりしながら卵を守り続けます。このために水を半分(水面との距離)にすることにより、オスの体力を最小限に抑えるのです。

 また、産卵後は「人工孵化」は別ですが、オスの子育てが待っています。子育てというのは、泡巣から落ちた卵をオスが口で泡巣に戻すという行動です。これを1日〜3日続けるとなるとかなりの疲労がたまりますので、繁殖後はオスをゆっくり休ませてあげましょう 。人工孵化については、「こちら」をご覧下さい。

 産卵後、水温にもよりますが1日〜3日くらいすると孵化が始まります。(27℃で約30〜40時間で孵化が始まります)
 孵化したら 下の写真(右) の「PSB」を投入します。(早めに投入しても大丈夫なので、早めに投入しておきましょう)

※ 我が家は、この段階ではまだオスは取り出していません。
7.子育て(1日目)
 まだ稚魚も自由には泳げずに泡巣や壁面にぶらさがっているままです。
ヨークサックがついているので餌は与える必要はありません。
ぶらさがっている稚魚をオスは巣に集めます。

 また、「魔の1週間」と呼ばれていて、生後1週間くらいは体力が無いため死んでしまう確立が最も高いです。
8.子育て(2日目〜3日目)
 生後2日目〜3日目くらいになると稚魚も自由に泳ぎ始めます。自由に泳ぎ始めたら「ブラインシュリンプ」という稚魚の餌となるものを孵化させる必要があります。ブラインシュリンプとその孵化器「ハッチャー24」は\1200〜\1400前後で売っているのでショップなどで購入しましょう。(孵化器がなくても孵化させられますが、初めての方は今後のためにも購入しておくといいと思います)

 もう自由に泳ぎ始めるこの頃になると、オスの子育ては終了です。オスは絶食させているため疲労もかなりたまっています、オスを取り出して別の容器でゆっくり休ませてあげましょう。また、自由に泳ぎ始めたら 下の写真(右) のようなパウダー状の餌を与えておくのもいいでしょう!この段階では下の写真(中)のようにブラインシュリンプを作っておくことが必要です。


 ある程度大きく育つまでに気をつけなければいけないのが、「ヒドラ」という生物の発生です。発生しない場合が多いですが、下の写真(左) のようにヒドラが発生してしまうと、ヒドラの触手から毒を注入され、稚魚は麻痺して動けなくなり死んでしまいます。多少大きくなれば、その毒をうけても大丈夫なので、ある程度の大きさに育つまでは頑張って対処していきましょう。
ヒドラは主に店から持ち込んだ水草などから進入することと、ブラインシュリンプの卵から進入することが考えられます。

 ヒドラは、ブラインシュリンプを餌としますので、稚魚飼育にはどうしても都合の悪い天敵とも言えます。また、とても繁殖力が高いので、早めに対処しましょう。もし発生してしまった場合はその水槽・器具を丸洗いし、稚魚を他の水槽に移すか、稚魚がまだ小さい場合はスポイトでヒドラをとっていく方法があります。また、10円玉を入れる方法もよく耳にしますが、実際試していないのでよく解りません。
9.子育て(3日目〜7日目)
 生後3日目からはブラインシュリンプを食べてくれるかが問題になってきます。
この餌を食べてくれないと稚魚の主食となるものがなくなるため、生存できる確率も低くなってきます。そのために「PSB」で微生物を増殖させて、稚魚のもうひとつの餌となる微生物で、ある程度補うことが出来る訳です。

 ブラインシュリンプの与え方は、下の写真(右) のようにコーヒーフィルターなどで水切りしてブラインシュリンプのみをスポイトで与えます。

 このブラインシュリンプさえ食べてくれれば大丈夫です。食べたかはどうかは稚魚のお腹の色でわかります。ブラインシュリンプを食べた稚魚は、下の写真(左) のようにお腹がオレンジ色になります。また、餌はこまめに少量をあげたほうが良いに越したことはありませんが、最低でも朝晩2回はあげたほうがいいでしょう。
10.子育て(1週間目〜)
 生後1週間も経つと、ある程度は形になってくると思います。(まだまだ油断はできません)

 稚魚たちが大きくなるにつれて餌の量も増えてくるのでブラインシュリンプの与える量も増えていきます。そのためにもブラインシュリンプ孵化器「ハッチャー24」は2つ用意して交互に時間帯をずらして孵化させるようにするといいと思います。
11.子育て(1ヶ月)
 生後1ヶ月も経つと、稚魚たちに色がついてきます。
 この頃になるとオス・メスの判別も出来るようになってきます。判別法についてはこちらをご覧下さい。

 約1.5cm位になるとブラインシュリンプからイトメに餌を切り替えます。あまりブラインシュリンプばかりをあげていると「ベリースライダー」の仔が多くなりますので、イトメを刻んであげるようにしましょう。刻んであげないとつまって死んでしまうということもあるので注意しましょう。餌については飼育方法で紹介していますので参考にしてください。
この程度になれば、「ヒドラ」は気にしなくても大丈夫です。逆にベタがヒドラを食べる立場になります(^^;

※ ベリースライダーとは、浮き袋が正常に発達しないために起こる障害で、水槽の底を這うように泳ぐことしか出来なくなります。あまり症状が重くなければ、ブラインシュリンプからイトメ・アカムシに切り替えると治りますが、重いと治らない場合があります。
12.最後に・・・
 生後2・3ヶ月も経てば、もう一人前の個体になってきます。

<生後-約2ヶ月>
 この頃になると選別という作業が必要になってきます。長い間 同じ水槽に飼っていると、闘争心が強いベタはケンカをするようになってきます。それによりせっかく育て上げたベタのヒレがケンカによってボロボロになってしまいますので、選別が必要になってきます。奇形などを取り除き、選別からもれた個体は淘汰を考えなければなりません。一番良い方法は友人やショップに引き取ってもらう方法が良いのですが、それ以外の対策として大型魚などの餌にする方法もあります。また、川に流すということは法律に反することになります(生態系を崩してしまうため).。この処分という作業が出来ないようであれば、逆にベタの方に苦しい一生をさせてしまいますので繁殖はさせずに観賞魚として飼育させてあげた方が良いでしょう。

<生後-約3ヶ月>
 選別された個体は、ビンや個別水槽にして飼育し、しっかりフレアリングトレーニングをするなどして立派な個体に仕上げましょう!トレーニングをさせた個体とさせない個体では一目瞭然です。
 3ヶ月も経てば一人前のベタとなります。フレアリングトレーニングをさせると、ますます立派なヒレとなりますので、トレーニングをさせて立派な個体に仕上げてあげましょう。また、ショーベタブリーダー達が競い合うコンテストなども魚魚路さんオアシスさんで行われています。自分なりのベタを育て、コンテストに出品してみるというのもますますベタの飼育の楽しさを広がらせてくれると思います。
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※ このHPはブラウザの文字サイズ(中)で作成されています。
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@ 繁殖への下準備 A オスを環境に慣らす B お見合い開始 C 混泳開始
D 産 卵 E 産卵〜孵化 F 子育て(1日目) G 子育て(2〜3日目)
H 子育て(3日〜1週間) I 子育て(1週間目〜) J 子育て(1ヶ月〜) K 最後に・・・
人工孵化 オス・メス 判別法