PM9600/G3  


 Apple PowerMacintosh 9600/233を使い始めて早2年。大きな筐体と(ほとんど活用していないけど)高い拡張性,ハイエンドマシンの貫禄など大変気に入って使っています。現在も通常の使用ではなんら性能上の問題はないのですが、どんどん性能が向上していく新機種が気になることも事実です。最近、G3カードの値がこなれてきたので、ついに9600にG3カードを入れることを決意しました。

 ここでは、インターネット通販初心者の筆者がG3カードを個人輸入して、PowerMac9600にインストールするまでを紹介します。同様のことを予定している方の参考になれば幸いです。

注意!! 以下に紹介する内容は私自身が確かめたものですが、動作や安定性を保証するものではありません。本内容に基づいて生じるすべての損害等に対して私個人は責任を負いかねます。また、Macintoshの筐体を開けた時点で、Appleの保証が得られなくなる可能性がありますので注意して下さい。あくまでもAt your own riskでお願いします。

第1部 G3カードの個人輸入

8/25

 Mac関連情報のHPで、G3カードがお買い得との情報をGet。早速アメリカのオンラインショップOther World Computingのサイトにアクセス。ここで$385のXLR8 ZIF CarrierOWC Marcury G3 350MHz 1024k 2:1 cacheのセット(400MHzまでClock up保証とのこと)に注目。今週のSpecialにも載っていてかなりお買い得感ある。OWC社のアップグレードカードは今まで聞いたことが無かったのでちょっと不安があった(OWCって何?ダ○エーのオレンジ何とかクラブってやつ?などと本気で考えた)が、Accelerate Your Mac!のCPU Reviewsを読むと、ユーザー評価では満足度が結構高そうなので購入を決意。これを入れれば私の9600もG3マシン。tsunamiボードで最速の400MHzだぁ。しかもZIF Carrierには将来的にはG4 ZIFカードも挿せるらしい。ふっふっふっ。ほとんど舞い上がり状態、かなり衝動買いモード入ってます。

 OWCのサイトにもどっていよいよオーダー。配送はFedExなので日本にもきっと送ってくれるだろう(お気楽モード)。希望の品のオーダーボタンを押してチェックアウトページへ。始めての場合は新規顧客の登録が必要。ユーザー名,パスワードを入力し、住所,電話番号,E-Mailアドレス,支払方法,クレジットカード番号,配送方法など必要事項を入力。Countryの項でJapanが選択できたのでとりあえず一安心。

 気になるお値段は品物$385+送料$35.1+保険$2でトータル$422.1なり。最近の111〜112円/$のレートで46800〜47300円。日本では秋葉原に行ってもこの値段では300MHz 512k cacheのドーターカードは買えるが300MHz 1024kはチョッと難しい。XLR8 ZIF Carrierのようなキャリアーカードとの組み合わせではさらに難しい(参照;Mac通販生活 H11.8.25現在)。とりあえず、ページをプリントアウトして(これが結構大事)、ちょっと考えて(この時点ではうちの大蔵省の許可は取っていない)、最終オーダー決定ボタンをクリック。画面が変わって、Order NumberとCustomer Numberが表示される。これもプリントアウト(これは大事。ファイルのセーブでは情報が失われるケースがある。)して注文終了。ちゃんと注文できているのか?不安はあるけど、確認のメールを送るって書いてあったので、メールが届くのを楽しみに待つことにする。

8/26

 確認のメールがこない。注文→メール発送のプロセスは自動じゃないのか?それとも何かのトラブルが発生したか?記入したメールアドレスをもう一度確認。こういう時にプリントアウトしたものが役に立つ。入力に間違いないことを確認してとりあえずもう少し待つことにする。……とはいえ少し心配なのでもう一度OWCのサイトへ。FedExでの配送状況がオンラインで確認できるらしい。早速そのページへ。Order Numberを入力すると、「あなたの注文は受け取った。いま手配中だ。」と蕎麦屋の出前みたいなことが書いてある。ちっくしょー、今日はこれくらいで勘弁してやる。

8/27

 まだ確認のメールがこない。なんか状況が変わっていないかと、OWCの配送状況のページへ。今度はようやく配送状況の情報が画面に出た。FedExのOrder Numberが表示されている。おおっ品物が動いている。喜んでFedExのOrder Numberをクリックすると、そんな品物はないとエラーが表示された。ありゃりゃ、なんということ。やってくれるぜ、持ち上げておいて落とすとは。がっくり、落胆が大きい。気持ちを落ち着けて深呼吸して良く見ると、USA向けの品物はないと書いてある。当たり前さっ、日本向けにきまってるじゃんっと自分を励ましてFedExの日本向けサイトへ。配送状況確認のページを探し、Order Numberを入力。おおおおっ出た出たぁ。よーし、やはり品物は動いている。落ち込んだり喜んだり結構忙しい。ちなみに配送状況にはこんなことが書いてある。

- 荷受人
- 配達場所 MINAMIASIGARA JP
- 配達日
- 配達時間
- 代理人署名
- ステータス・エクセプション 保管管理の移転
- スキャン
- ステータス・エクセプション CHICAGO IL 08/25 20:48
- ステータス・エクセプション CHICAGO IL 08/25 20:48
- 仕分け場所に到着 CHICAGO IL 08/26 21:17
- 国際貨物のマニフェストが作成されました MEMPHIS TN 08/25 23:08
- 出荷地のフェデックス営業所を出発 CARY IL 08/25 18:35
- 出荷地のフェデックス営業所を出発 CARY IL 08/25 19:07
- 出荷地のフェデックス営業所を出発 CARY IL 08/25 19:07
- 出荷地のフェデックス営業所を出発 CARY IL 08/25 18:34
- 集荷完了 CARY IL 08/25 18:29

 つまり、品物は今のところシカゴにあるらしい。こういうのが確認できると安心するよね。

 でもすでに品物は動いているのに、OWCからの確認のメールは届いていない。それってどういうこと?

8/28

 昨日、FedEXの配送状況確認ページで配送状況をE-Mailで送ってくれるよう設定しておいたら、最新情報のメールが届いてた。設定した時1回きりじゃなくて状況が変わるたんびに送ってくれるのか?こりゃまた便利だ。

- ステータス・エクセプション 保管管理の移転
- スキャン
- フェデックスのランプを出発 ANCHORAGE AK 08/27 09:00
- フェデックスのランプに到着 ANCHORAGE AK 08/27 07:31
- 仕分け場所を出発 INDIANAPOLIS IN 08/27 00:21
以下省略

 ということでアンカレッジを出発したらしい。品物がいろいろ移動しているのが単純に面白い。ところで、ここに書いてある時刻って世界標準時間だよね?ということは日本は9時間足すから出発時刻は日本時間で8/27の18:00。すでに24時間は経っている。我が家に到着するまであともう少し?

8/29

 家に帰るとFedExの箱が。聞くとお昼すぎくらいに到着したとのこと。わっはっは。いやいやちゃんと届くじゃん。インターネット通販なんて軽い軽い。すっかり強気モード。さっそくインストール作業に入ることにした。

9/8

 FedExから関税の払い込みの督促状が来た。消費税その他が1200円,関税が500円でトータル1700円。FedExが立て替えたから早急に払い込めとのこと。大手都市銀行の口座がいくつか提示されていたが、田舎住まいなのでどの銀行も近所に無い。振り込み手数料500円(だったかな?)がなんとなくもったいない。やっぱりセコイ。


第2部 G3カードのインストール

 FedExの箱を開けると中には何やら白い箱と小さいビニールの包みが入っている。白い箱にはキャリアーカードと取説など一式が(アイスキャンディーのバーも同梱されている。これはサーマルグリス塗り付け用のヘラらしい。手首から静電気を逃がすアースストラップも入っている。さすがアメリカ製?)、ビニールの小袋にはZIFカードが入っている。ZIFカードはMotorolaのXPC750の350MHz版らしいがそれ以上の情報は何もない。ZIFカードの取説はないのか?大丈夫か?ここらへんもやはりmade in USAか?まあいいや。とりあえずキャリアーカードの取説を読んで、ディップスイッチを50MHz(tsunamiボードの上限のはず)×8倍速=400MHz(いきなりか?おいおい350MHzじゃなかったっけ?)に設定する。ついでキャリアーカード上にZIFカードをセット。ZIFとはたしかZero Iなんとか Forceの略で取り付けに力が要らないという意味だったはず。さすがに簡単にセットできる。

 ここで付属のCD-ROMからドライバー(MACh speed control Ver.1.3.3)をインストール。本体の電源を落としてモニターやキーボードなどケーブルを全部外し、自分を除電してからPM9600の開腹手術に入る。メモリーを挿し直してインターリーブを解除して、プロセッサーカードを外す。604e/233を乗っけたカードは触ってみると結構温度が高い。結構がんばってきたんだなと感じる。続いて動作確認のために上記の様にセットしたG3カードを本体に取り付け。挿すときに結構力がいるので緊張する。無事にセットできたら、本体にモニターやキーボードなどいろいろつないで電源投入。ixMicroのカードを挿している場合にはプロセッサーリセットスイッチを押したりPRAMクリアをしたりしないほうが良いということなのでプロセッサーリセットスイッチも押していない。ジャーン!いつもの起動音に続いてアイコンパレードがはじまる。あれ?あまりにもあっけない。ちゃんとアップグレードできているのか?でも動いているってことは新しいCPUで動いているってこと。アイコンパレードが終わるのももどかしく、起動終了後すぐにAPPLEシステムプロフィールでチェック。400MHzと表示されている。その時のCPUの温度は48〜60℃くらい。そういえばまだヒートシンクもつけていない。もう一度カードを外してヒートシンクを装着する。サーマルグリスなるものをCPUに塗り付けてヒートシンク(ただの鉄板。こんなんで良いのか?やっぱりmade in USA?)を装着。再度温度を計ったら。32℃くらい。おおっ、こんなんでも効いているらしい。気温は30℃くらいだからほとんど発熱しただけ放熱している感じ。とりあえず初期不良はなさそうなので一安心。


第3部 最高速度にチャレンジ(クロックアップ)

 インストールしたG3カードは、350MHz版なのだが、さっきからだまって400MHz/200/50で動いている。購入したG3チップは、PPC Checkerで確認したところによるとアルミ配線のG3らしい。IBMの銅配線じゃなかったのはちと残念だったが、まあしかたがない。なんぼ400MHzまでクロックアップ保証とは言え350MHzのチップなので、400MHzでもすでにオーバークロックなのだが、ここでお約束のクロックアップをすることに。やっぱり最高速度に挑戦するでしょう?。CarrierZIFカードにはディップスイッチが付いていてこの設定を変更することで簡単にクロックアップすることができる(正確にはクロックアップ設定ができる。その設定で動作するかどうかは別問題。)。ちなみに400MHzではMacBench5.0でもPM G3/300よりちょっと(10%いかないくらい)早い。ここで440MHz/220/55に挑戦。さすがに欲張りすぎらしい。スタートアップでフリーズ。次に設定した416MHz/208/52では無事に立ち上がった。最適な設定となっているとは思えない(例えば、まだオンボードの2次キャッシュも無効にしていない)が、時間も無くなったのでとりあえずこれで様子を見ることに。

 体感的にはすごく速くなったので、面白がってMacBench5.0でベンチマーク。MacBenchのスコアではCPU 112%,FPU 139%対PM G3/300となっていた。あれっ、ちょっとまって?300MHz×112%は336MHzでCPUスコアがちょっと低すぎじゃない?416÷300=139%のはず。でもFPUはクロック周波数通り高いのでちゃんと動いているのか?。体感では充分速いから良いんだけど、でも数字で出るとちょっといやな感じ。そこで、ドライバーの最新版を入れれば速くなるかもと思って、XLR8のサイトからMACh speed control Ver.1.4.0をダウンロード。おっと、ダウンロードするためにはUPCコードなるものを入力する必要がある。UPCコードとはいわゆるバーコードの下に書いてある何桁かの数字で、ダウンロードサイトの説明によると箱に書いてあるらしいのだが、私の買ったやつは白箱入りで箱には何も書いていない。つまり将来的にもドライバーのアップデートができないってこと?がぁーん!!もう一度、取説やらなにやら付属品に目を通すと、取説の後ろの方にUPCコードが書いてあった。なぁんだ、良かった。気を取り直してもう一度XLR8のサイトに。UPCコードを入力して晴れてドライバーをダウンロード。メールされた解凍用のパスワードを入力して圧縮ファイルを解凍。ようやくVer.1.4.0のドライバーをインストールして、オンボードの2次キャッシュを無効に設定し、もう一度MacBenchでチェック。あれ?やっぱり112%。ドライバーのせいじゃないみたい。256色にしてみたりいろいろやってみた結果、仮想メモリーが犯人だった。仮想メモリーをOFFにしてやるとMacBenchのスコアはCPUが135%,FPUが139%となった。これなら納得。400MHzオーバーで動いている。

 Accelerate Your Mac!のG3カードのセッティング方法を読むと、(1)CPUの動作倍率を下げておいてバススピードの上限を調べる,(2)動作倍率を上げてCPUクロックスピードの上限を調べる,(3)安定性を長時間調べるとある。そこでバススピードの上限を調べると、59MHzが動いた。さすがtsunamiボード、余裕のある設計だ。430MHzくらいを目標にいろいろな組み合わせをチェック。424.5MHz/212.8/56.6でも動いたがちょっと不安定。ときどき(しょっちゅう)フリーズする。最終的に420MHz/210/56に落ち着いた。ベンチマークはCPUが135%,FPUが139%となっていた。マザーボードのバススピードも保証外だし、CPUも420/350で20%クロックアップしているし、こんなんで大丈夫か?ちょっと不安。でもCPUの温度は35〜40℃くらいだからまぁいっか。(だれか僕を安心させて下さい。メール待ってます。)

benchmark.gif

終わりに

 というわけで私もG3の世界の仲間入り。しかもいきなりover400MHzの世界。気がつくと衝動的に思い立ってから(いや、決心してからと思いたい)、1週間経たずでこの始末、いやこの状況。海外通販も日本の通販と同じか、在庫があればかえって早いくらいかも。秋葉原の店頭で買うには、上京を計画して、予定を空けてなんてやっているとすぐに半月ひと月なんてかかっちゃうもんね。後は決算日の円高を願うのみ。うーん、我ながらセコイ。

 今のところアップグレードの効果は、体感的には、テキストのスクロールやフォルダのスクロールがすごく速くて、アプリの立ち上げもウインドウの切り替えも速くなって、すごくきびきびした感じになったので、非常に満足している。9/1にはG4マシンが発表されたけど、この大幅にパワーアップした愛機9600を大事に使おうと決意。


謝辞など

 私の駄文長文に付き合ってくれてどうもありがとうございました m(__)m 。感想やアドバイス、お小言などありましたら、こちらまでメール下さい。特にOWCのG3カード使っている方からの情報をお待ちしています。情報交換しましょう。 


付録

 参考にしたサイト
Accelerate Your Mac!
CPU cardを入れるときの注意
Moby's Macintosh Room


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