八重山スクランブル
2008.6.27-29
走行距離:-km
実行人数:1名
島旅の第4弾は有人日本最南端の島、波照間島!
日本離れした南国の島を楽しんできます!
ニシ浜と幻の泡盛「泡波」
※今回のエピソードには愛車の「bobBy(ボビー)」は登場しません。
八重山諸島。
日本の最南端に散らばる珊瑚礁の島々。
島に興味を持ち始めてから八重山諸島に是が非でも行きたかった。
何度かチャンスを伺ったけど、車でのアプローチが難しいこの島々へはさすがに
僕も飛行機を使わざるを得ない。
でも公共機関の予約とかプランニングって僕は苦手なので、立て続けに3回くらい
八重山行きを失敗してました。
今回奇跡的に10日ほど前に
チケットが取れました。
なんか全然心の準備が出来て
いないけど、とりあえず行くか!
日本の最南端へ!!
旅立ちの桟橋

Chapter.1 竹富島

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6.27
4:30 横浜出発
今日は3:30起きだよ。もうすっごい眠い。
ほぼ真っ暗な中、自転車を漕いで駅へと向かいました。
5:41 羽田空港

羽田空港は天候イマイチ
6:35 離陸
ここから直通便で一気に「石垣島」まで飛びます。
フライト時間はおよそ3時間。眠いんだけど興奮してほとんど寝れないぜ!
ちなみに通路側の席だったのでほとんど外は見えませんでした。
「宮古島」とか、綺麗に見えていたみたいです。チクショウ…。
<石垣島>
9:35 石垣空港
タラップを降りた瞬間、ムワッとした暑さが身を包みます。
すごいよここ。気温32℃もあるらしいよ。
でも東京と違って不快な暑さじゃないね。


石垣空港
えーと、これから何をすればいいんだ。
日本最南端の「波照間」に行きたいのだから、ここ石垣島から船に乗らなければ
いけない。
「離島桟橋」だっけ?波照間とかに行けるのは。
空港の職員の人に「離島桟橋に行きたいんですけど…」と尋ね、バス停を案内し
てもらう。しかしバスはあと20分くらい来ないっぽい。
バスは遠回りするから、とタクシーを薦められたけど、数100円とはいえお金を無
駄にはしなくないしなぁ…。
しょうがないので空港の日陰で次のバスを待つ。
バスを待ちながらやることがあります。
実は今回の旅はツアーチケットを取ったので、石垣島で一泊分ホテルに泊まるこ
とができる。
しかし石垣島では泊まりたくないし、何よりもっと他の旅人と交流の持てる宿に宿
泊したい。
だから昨日の夕方に波照間の宿に予約をしてあったのだ。
ギリギリの時期なので何度か電話し、ようやくキャンセルで出た空きに捻じ込むこ
とができたのだ。
だから石垣島のホテルはもう用済み。
"宿泊放棄"手続きをし、ホテルだけキャンセルしました。
10:15 バス乗車
途中まで客は僕一人で、運転手さんが「石垣島は初めてかい?」とかいろいろ話
しかけてくれた。
石垣島の観光ガイドマップまでくれた。
えーと、石垣島は特に周らないんだけどね…、一応もらっておいた。
(このマップが後日役に立つとはこのときはまだ思いもしなかった)
車内アナウンスでいろいろ観光案内をしてくれながら、バスは離島桟橋前に到着。
10:29 バス下車
(バス代 \200)
<離島桟橋>
10:35 離島桟橋

なんか桟橋を撮影していたらスコールになったりしてちょっと先行き不安だけど、
それでも海は綺麗だしワクワクしてくる。
確か波照間行きのフェリーは11:00出航だったかな?
安栄観光の受付に行き、時刻をチェック。
すると、『波照間』の文字の上に『欠航予定』の文字が。
何ーー!
受付の人に話を聞くと、波が高いので11:00のフェリーはほぼ絶望的だそうだ。
その次に15:30の便があるんだけど、それもほぼムリだろうって。
…はぁ!?
ちょっと事態を飲み込めなかった。
とりあえず、波照間行きにはもう一社、波照間海運がある。
そちらに受付に行くがそこでも欠航予定だって。
他の島ならともかく、波照間は外洋に当たるので波が高いことが多く、頻繁に欠航
になってしまうそうだ。
そういや数日前、八重山諸島に台風が直撃しそうになってたっけ?
ギリギリで香港とかにそれて行ったけどさ。
でもその影響で波は高いままだったんだね。
…なんか目の前が真っ暗になりました。これからどうしよう。
とりあえず11:00の便の最終決定が出るまでターミナルの待合室で待機する。
もし波照間に行けなかったら今日の宿はどうする?
ここ石垣島になるんだろうな。
そういやさっき石垣島のホテルをキャンセルしたばっかじゃん。
キャンセルのキャンセルってできるのかなー。でないと僕、アホ丸出しだね…。
そんなこんなで10:55。
電光掲示板に表示された結果は"欠航"。
受付で念のためにもう一度聞くも、もう船は出ないって。
「…じゃあ、竹富島行きのチケットください。」
そんな言葉が口から出た。
離島桟橋からは数々の島へ船が出ている。その中でも最も近い島、「竹富島」。
どんな島だかほとんど知らないけど、「礼文島旅行2007(3-22)」の島抜けで一緒
だった"まっちー"さんが「竹富島は綺麗だからいつか行ってみて」と言っていたの
を思い出したんだ。
(フェリー代 \1040)
フェリーは3分後に出航する。
なんかまだ気持ちが固まっていないけど、すぐに乗り込まねば!

竹富島行きます!
11:00 フェリー出航
高速艇、物凄い勢いで波を巻き上げながら疾走していきます。
カッコいいー!
ちょっと盛り上がるけど、やっぱ先行きを考えるとちょっとヘコむわ。
波照間行きたいなー。
およそ10分の短い船旅が終わり、竹富島が見えてきました。


透き通る海の航海
竹富島到着!
<竹富島>
11:10 竹富島上陸
船の中で、石垣島のバスのおっちゃんにもらったパンフを少し読んでいました。
石垣島以外の離島の情報も少し出ていたので。
竹富島は周囲8km、島の中心からどこへでもだいたい自転車で15分くらいで行け
るくらいの小さな島だそうだ。
古きよき八重山の町並みを保存することに非常に力を入れているんだって。
まぁなんにせよ、とりあえずこの大荷物を預けておこうか。
(コインロッカー \300)
港にはレンタサイクル屋が何店舗か待機していたので、適当に声をかけてみる。
声をかけたのは「丸八レンタサイクル」というお店の人。
港に待機していたワゴン車に乗せられ、島の中心部にあるお店まで送迎してくれ
ます。
大体3分ほどでお店に到着。
簡単に島の説明を受け、地図を渡されて出発!
小さい島だからね、地図なんていらねー!感性の赴くままに走り回りたい!


YAMA&丸八号
しかし暑い!
紫外線は内地よりも遥かに強く、しかも日差しを遮るものは何もありません。
このままじゃ日焼けして大変なことになる。
日焼け止めをしっかり塗っておきました。
島のところどころに標識があるので、それを頼りに「コンドイビーチ」を目指してみ
たいと思います。

こんな道も走ります
竹富島、舗装されている道は外周道路くらいです。
写真のような未舗装のワイルドな道もところどころにあります。
ギヤもない普通の自転車なので結構シンドいけど、走っていて楽しい!
<コンドイビーチ>
竹富島でおそらくもっとも有名な観光スポット。
目の前に急に広がった吸い込まれるような透明な海の色に感動した!
生まれて初めて見る八重山諸島のビーチ!
11:35 コンドイビーチ
自転車を停め、思わず浜に向かって走ったさ。


海水浴する人たち
あー、悔しい。
石垣島でドタバタしていたから、全然海に入る準備をしていなかった。
サンダルすら、港のコインロッカーに預けてしまっていたわ。
チクショウ、暑いです。汗だくです。海に入りたい。


エメラルドの海
てゆーかね、薄々感づいていたけど竹富島、カップル多すぎ。
ビーチとか特にね。
どうするよ、僕の立場。ここで旅人同士の出会いってあるのか?
まぁこのままじゃ海にも入れないので、今度は隣にある「カイジ浜」に行ってみたい
と思います。
<カイジ浜>
11:55頃 カイジ浜
星砂のビーチとして有名なところだって、丸八のおばちゃんから聞いてました。
普通の砂に混じって、星の形の砂がある砂浜のことだって。
(でも確か星の砂って海中の原生生物の死骸だったよね?)
星砂の浜

うわっ、ここは「コンドイビーチ」よりも断然好きかも!
海ギリギリまで生い茂った木立がいい感じの日陰を作ってくれており、読書したり
昼寝をするには最適そうです。
近くにいる人たちは砂浜で星砂を集めるのに夢中でした。
僕は木立の日陰で腰を下ろし、ボケッと海の向こうの石垣島を見てました。
あー…、海がすごい綺麗だよー。
この感動を共有できる知り合いが近くにいないのが残念だ。

海の向こうの石垣島
「カイジ浜」を出発し、引き続きそこいら辺を自転車でフラフラ。
猛烈に暑いです。でも東京の暑さと違い、全然不快感がない。
走っていると唐突に牛がいたりして、自転車を停めて写真撮影。



牛&YAMA
しかしこんなことをやっていても、不安なんだよね。
この後どうしよう。僕の目的地は「波照間島」なのに…。
とりあえず、「みのる荘」という波照間島の宿に電話をする。
昨日の夕方、何箇所もの宿で断れつつもなんとか予約できた宿。
「波照間島」にフェリーが着くのに合わせ、港までお迎えをしてくれる予定だったの
です。
YAMA:「すいません、昨日予約したんだけど、フェリーが欠航で予定通りの時間
に行けなくなりました。今日最後の3便も厳しいって言われちゃいましたよ。」
宿の人も欠航のことは当然知っていて、今日波照間に渡れないようならまた連絡
が欲しいとのことでした。
YAMA:「いやー、でも波照間に行きたいんですよね。どうでしょう?波照間の人か
ら見て今日の海はぶっちゃけ回復の見込みはありますか?」
宿の人:「うーん…。実際のところ、結構厳しいですよ。あとは運次第、それとフェリ
ー会社の頑張り次第ですかねぇ…。」
えぇー…!なんか精神論出たー!
ま、いっか。運を天に任せよう。

道端に自転車を停めて
今までは集落の外周や海岸近くを走っていたので、今度は集落の中心部を見な
がら走ろうかなって思います。
集落への方向を示す標識に従い、島の中心部へ行ってみました。


竹富島の中心地
白い砂が目に眩しいね!
この砂、島の人たちが珊瑚の破片を砂浜から定期的に運び、綺麗に道に敷き詰
めているんだって。
自転車にとってはちょっと走りづらいけどね。
ときどきハンドルを取られたりする。あと、気の向くままに自転車を走らせているの
で、急に「あ、ここで曲がりたい!」ってなったときに壮大なドリフトになる。
ちなみに民家の石垣も隆起珊瑚を使っているそうだ。
<国仲御嶽>

鬱蒼とした木立の中に御嶽がありました。
島の平和のシンボルとして信仰されてるって、説明版に書いてありました。
引き続き集落を見て周る。
屋根の上のシーサー、いろいろ見ていると同じシーサーでも別の動物みたいに表情
が違うヤツとかがいて、観察していて面白いね。



<西塘御嶽>
"西塘"って人の名前なんだそうだ。
設計技師で、沖縄本島の「首里城」の城壁の設計とかもしたそうだ。
ここはその西塘を祀った御嶽です。島の中心に近いところにありました。

そろそろお腹が減ってきました。
そういや今日は起きてから何も食べていなかった。少しウロウロして食事処を探し
ます。やっぱ八重山蕎麦を食べれるお店がいいかなぁ。
「なごみの塔」の近くに「しだめー館」という感じのいいお店があったりしたけど、人が
多くては入れそうにないので諦めた。
そして少し走り回り、空いていたお店に入る。
<「食事処 やらぼ」>
12:45 「食事処 やらぼ」

頼んだのは八重山そば、そして生ビール!
これだけ暑いんだもん、昼間っからビール煽りますよ!絶対うまいハズ!
(食費 \1200)


ビール飲んで気持ち良くなりました。
ほとんど徹夜状態で炎天下を走り回っていましたから、酔いが回るのが早いです。
普段の3倍酔う。
食後は自転車でのドリフトに磨きがかかるってもんです。
<なごみの塔>
これが竹富島で一番高い建造物です。
塔自体は5mほど。塔のてっぺんで標高24mです。
ものすごく急な階段を登ります。階段っていうか、もうほとんどハシゴ。


てっぺんは2人くらいがギリギリで立てるくらいの広さしかない。
誰か先客がいたら下で順番待ちをしていなければならない。
実際僕もカップルが降りてくるのを虎視眈々と待ち構えていました。
上に登ると竹富島の町並みが一望できます。
島自体が平らなので、数メートル登るだけで全然景色が変わるんだね。


では、ボチボチ港に戻ろうかなーと思います。
一瞬この竹富島に宿泊することも考えたんだけど、やっぱ波照間を諦め切れなくて。
各離島の拠点になる石垣島にいれば、何かいい考えも出てきそうな気がするんだ。
相変わらず地図を確認しないので道に迷ってウロウロ。
「丸八レンタサイクル」はどこだ?
迷っていたら水牛車観光と出くわした。

竹富島では水牛の引く車に乗って島内観光もやっているんです。
最後に見ることが出来てよかったな。
13:30頃、「丸八レンタサイクル」に自転車返却
(レンタサイクル \600)
またワゴン車で港まで乗せてもらいます。
13:40 竹富港
コインロッカーから荷物を取り出し、「石垣島」へと戻ります。
13:45 出航

<石垣島>
13:55 石垣島 離島桟橋
…戻ってきちゃいました。
一応、波照間行きの3便は15:30。
果たして3便は出航できるんだろうか…。
電光掲示板の前のシートに座り、波照間行き3便の"欠航予定"の文字を目で追
っていました。
離島桟橋からは様々な船が出ているので、電光掲示板も代わる代わる様々な情
報を表示しており、波照間行き3便の情報は2・3分に一度しか表示されない。
2回・3回と表示されてもそれは"欠航予定"のままで変わらない。
4回目…。
アレ!?

"船舶変更"…?
いきなり表示が変わりました。
船舶を変更するということは、代わりの船で出航するってことだよね…?
これはもしや!!
表示されている波照間海運の受付にダッシュする!
するとちょうど波照間海運の受付がスタートし、付近で待機していた人たちが
「おぉーー!」とか盛り上がっていた。
やった!3便は出航するんだ!僕、波照間島に行けるんだ!
ヤベッ、涙でそうなくらいに嬉しいよ。
14:15 波照間海運 受付スタート
(往復フェリー代 \5800)


どうやら波照間行きのフェリー、朝一の1便で海が荒れすぎていて、普段使って
いる「ニュー波照間」っていうフェリーが故障したんだって。
だから3便は安栄観光から借りてきた「あんえい5号」で行くらしいよ。
出航まであと1時間弱。
今の僕、きっとツイてる。運を味方につけて、明日の宿の予約をしてみよう!
…実は波照間島、野宿やキャンプは厳禁。
つまり宿のない人は島に滞在できず、その日のうちに島を出るしかないのだ。
今日の宿は決まっているけど明日の宿は断られ続けて決まっていない。
ここで電話してみようと思ったのです。
何日か前から頻繁に電話している民宿「たましろ」に電話。
なかなか踏ん切りがつかなそうなオーナーに頼み込み、明日の宿泊が可能になり
ました。
やったー!明後日まで波照間に滞在できる!!
とりあえずコーラでも飲んでフェリーの準備を待ってよう。
(食費 \110)
15:05、フェリー乗り込めるようになったようだ。
桟橋へと移動する。

乗り込んだのは船内の真ん中辺り。
最初はデッキのベンチに座ろうとしたんだけど、船員に「そこは波がブッかかる
から中にいないとズブ濡れになるよ」と言われたのでしぶしぶ入りました。
波照間航路は揺れが激しいことで有名。
周りのみんなも酔い止めを服用しているだとか、すぐに寝れる準備をしているだ
とか、そんな会話が聞こえる。
僕は寝ないよ!ちゃんと起きていて今という時間を楽しみたい!
15:30 出航
フェリーは勢いよく出発し、快調に波間を行く。
ん?そういやなかなか石垣島が遠くならないぞ?
やがてなんか見覚えのある景色が目に飛び込んできた。
…石垣島の離島桟橋!
つい10分前にこの船が出港した桟橋だった。
まさか、やっぱり海が荒れていて引き返すことになったのか!?
あんなに喜んだのに、日本最南端の波照間島には行くことができないのか?
船内からも悲鳴に似た声やため息が聞こえる。
15:39 石垣島 離島桟橋
…帰ってきちゃいました。
でも、なんか船内がザワザワしてます。
どうやら船は欠航になったのではなくて、港で乗り遅れた人を回収しに戻った
みたいです。
なんだー、そうならそうと船内放送してくれればいいのにー!
数分後、また石垣島の離島桟橋を出航。
今度こそ無事に波照間に行けますように!


船はさっきの「竹富島」のときとは比べ物にならないくらいにドッコンドッコン揺れ
ます。周りの人たちは酔い対策か、ほとんど寝てしまっている感じ。
でも僕的にはそこまでキツイ揺れだとは思わなかったので、ガイドブックを読ん
で過ごしていました。
数10分が経過したころ、船員がこんなことを言いながら客室に来た。
「ダメだ、推進力が足りない。黒島で船を取替えます!」
はぁ!?どういうこと?「黒島」に行くの、この船?
てゆーかこれだけ時間をかけてまだ「黒島」の近所にいたの!?
間もなく前方に島影が見えてきました。
<黒島>
16:20 黒島船客ターミナル


今まで寝ていた人は「ここが波照間?思ったよりも揺れなかったね。」だとか、
「アレ?なんで黒島にいるんだ?」とか言っています。
恐ろしい!自分の今おかれている境遇が恐ろしい!
本来の船である「ニュー波照間」が荒波で故障、さらに替えの船である「あん
えい5号」が同じくオーバーヒート気味になってリタイア。
次に乗るのは「あんえい58号」。
2回も船が代わっている。
まだ航海の本番はこれからだというのに、こんなんで波照間まで行けるの
かな?



フェリーは物凄い勢いで水を巻き上げながら黒島を離れました。
しばらくは先ほどまでと同様、揺れは普通に耐えられるレベル。
しかし、ほどなくしてとてつもない揺れが襲ってきました。
どうやら外洋に出たっぽいです。
揺れる!めっちゃ揺れる!
僕のすぐ後ろで乗客の荷物がガンガンずれていく。
激しい縦揺れで腰が一瞬浮く!そして「ドカーン!」と言う音と共に船体が海面
に叩きつけられます。
女性達が悲鳴をあげている。



なんかもう船が波をかぶりまくっています。
僕のすぐ横にはビニールの幌が張ってあるんですけど、つなぎ目のチャックが
ブッ壊れてて、そこから波しぶきが結構かかります。
うわー、左半身ズブ濡れ。
さらに幌の下から海水が入って来る。
荷物は床に置けないし、足も少し浮かせないと…。ピンチ!
予定通りであればもうとっくに波照間に着いている時間。
しかしこの船はまだ360度海だけの世界で延々シェイクされています。
ヘタな遊園地のアトラクションより怖いよ、これ。
ベンチのヘリにしっかり捕まっていないと隣の人と激突します。
船内では酔いでグッタリしている人や、切羽詰ってリバースしに行った人など
様々。修羅場です。
僕もさすがに精神にダメージを感じてきました。

17:15頃、「波照間が見えてきたぞ!」という声で前方を見てみました。
ビニールの幌の透明部分から覗くと、波間に横たう島が彼方に見える。
あれが波照間島!
有人日本最南端の島、波照間を初めて自分の目で見れたよ!
幌の破れている部分から手を突き出しカメラのシャッターを押す。
もうちょっとで波照間だー!

<波照間島>
17:33 波照間船客ターミナル
着いたー!
予定よりも1時間以上遅れての到着になりました。
もう西日が眩しい時間になってました。
グッタリして船から這い出す人もチラホラ。船酔いする人にとっては地獄の航海
だったに違いない…。
これからはすぐに宿に行き、夕食になるのでしょうな。
ちょっと胃の中がシェイクされてて食欲は万全ではないけれど。


港には島中の宿から送迎のワゴンが来てて、ズラッと並んでいます。
その中から昨日予約した「みのる荘」のワゴンを探し、ヘルパーさんに声をかけて
乗り込む。
僕と同じ3便に乗って来て「みのる荘」に宿泊する人は10人くらいいるみたいだ。
同じ車になった人と「揺れましたねー」「波照間は何度目?」みたいな話をしつつ、
送迎ワゴンは島の中央部にある「みのる荘」を目指します。
<「みのる荘」>
昨日予約した今夜の宿です。
島の中ではなかなか大規模でファミリーにも泊まりやすい宿らしいです。
1人旅の人だと男女別相部屋になったりします。
17:42 「みのる荘」

部屋に案内されました。
12畳もある大きな和室に1人。なんか相部屋予定の人がいたらしいんだけど、
キャンセルになっちゃったみたいです。
ワーイ、広々だ。
でも窓がない。障子を開けたらすぐ廊下だ。しかもじっとしているだけで汗が出
てくるほど暑いです。
クーラーは有料なので、扇風機を全開にしました。
18:30 夕食
食堂に行き、正面にいた一人旅の人に声をかけました。
"大森君"(仮名)といって、東京から来て八重山諸島を周っているんだって。
近くの席にフェリーと送迎ワゴンで一緒だった"ひまこさん"と"橋本さん"(仮名)
も座り、それぞれの旅の話で盛り上がった。
ひまこさんは何度か八重山を周っているらしいし、橋本さんも先日まで「与那国
島」にいたらしいし。
やっぱみんな八重山好きなんだね。
初めての僕には勉強になることがいっぱいです。
大森君にはダイビングで撮ったいろんな写真を見せてもらった。
僕は「コンドイビーチはカップル多すぎだ!」とか言ってた。


ここでは幻の泡盛である「泡波」の3合瓶が出てて、セルフサービスで自由に飲む
ことができます。
泡波って本州じゃまず手に入らないし、たまたま居酒屋とかにあってもグラス1杯
2000円したりするほどのレアなヤツ。
波照間じゃなきゃまず飲めないよね。僕ももちろんいただきました。
今後の予定、大森君は明後日に「西表島」に行くんだって。
ひまこさんは明日も明後日も波照間島に滞在。橋本さんは明後日に沖縄本島ま
で行かなければならないそうだ。
「明日は4人で島を観光しない?」という話になった。
どっかで原付を借りたりして島を走り回るってプラン。おー、楽しそうだー!
食事終盤、ヘルパーさんが「この後星を見に行く人はいますかー。送迎します。」
と声をかけてきた。島の南端にある「星座観測タワー」に行くらしい。
星見たいです!挙手!
19:30 「星座観測タワー」に出発
「みのる荘」に宿泊しているうちの15人くらいがマイクロバスに乗り込み、出発。
さっき夕食を一緒に食べた大森君やひまこさんや橋本さんも一緒。
なんかまだ日没直後だし、雲も多くて不安だけど…。

<星座観測タワー>
19:40 星座観測タワー
「みのる荘」からのお迎えは21:00だそうです。
それまで自由行動。

大森君が「まだ明るいし、日本最南端の碑を見に行かない?」と言う。
どうやらここから歩いて数分だそうです。
是非見たい!てゆーかこの旅で絶対に外せないポイントの1つですもん。
みのる荘メンバーは分割され、大森君・ひまこさん・橋本さん・あと女性2人組
の人と最南端の碑まで歩きました。
<日本最南端平和の碑>
<日本最南端之碑>


今まで何度もネット上で見て思いを馳せていた2つの碑。
自分の目で見れました。
日本では、今の僕らより南に人はいないんだなぁ…。
この日このとき、一緒に日本の最南端に立てた旅人達と記念撮影をします。


20:00になり、あたりは少しずつ暗くなってきたので「星座観測タワー」に戻りました。
<星座観測タワー>
中には小さいプラネタリウムがあり、何種類かあるスイッチを押すと春夏秋冬の星座
が天井に表示され、ガイダンスが流れます。
プラネタリウムにはイスがなく、カーペットのスペース。
みんなで寝転がってプラネタリウムを眺めました。
春夏秋冬全部見た。


そのあと屋上に登り、星を見る。
まだ若干明るくて星は見づらいけど、暗くなるにつれて少しずつ見えてきた。
雲が多くて見える範囲は少ないけど。
20:30、ようやく東側の空が暗くなりました。
従業員さんが出てきて、星座の説明をしてくれます。
南十字星を構成する星がなんとか2つ見えました。
日本で南十字星がしっかり見えるのはここ波照間のみ。しかも冬〜春にかけて
しか見えないので、今の時期はギリギリなのだ。
雲の合間からボンヤリとしか見えなかったけど、いい思い出になった。
でも風が相当強くって、従業員さんは肉声なので近くにいないとほとんど声が聞
こえない。
海に近いせいか、風はゴウゴウ唸りを上げています。
明日の船、出るんだろうかね。


次に天体望遠鏡のある部屋を案内してもらいました。
でも今日は風が強いから覗くことはできないんだって。残念…。
PCを使って星の説明や、この天体望遠鏡で覗いた星の写真を見せてくれました。
(入館料 \200)
(ツアー代 \500)
21:10、迎えに来た「みのる荘」のマイクロバスに乗り込む。
そして21:20、「みのる荘」に戻ってきました。
暑くてのど乾いた。
(食費 \150)
もう今日は眠い。
いろいろあって体が汗でベタベタだけど、風呂がなかなか空かないのでもう寝ます。
お風呂は明日の早朝に入ろう。
長い1日だったな。ではおやすみ。
22:30 就寝
