NISSAN LAUREL TWINCAM24V TURBO MEDLIST CLUB S



初代のプリンス製のC30型ローレルから数えて、6代目に当たるモデルです。誕生20年を迎えた1989年に発売されて、ローレルとしては最後のヒットモデルになるように思われます。エクステリアは保守的で端整なスタイルですが、発売当初はデザイン的には古いとも云われていました。 しかし日産車らしからぬ、上品なインテリアデザインで人気となり、批判とは裏腹に売れ筋モデルへ成長したクルマです。特にスエード調人工皮革のエクセーヌ(東レ)を上手にコーディネートして話題になったモデルでもあり、この後は日産に限らず、エクセーヌをシート等に使う事が流行のようになりました。( 現在では、アルカンターラという名称で広く自動車のシート等に使われています。1980年代初頭のイタリアのランチアや、いすゞジェミニが最初に自動車に使用したと言われています。 )


ホワイトの内装がクラブL専用の本革仕様。ベージュの内装がクラブSのエクセーヌを使用したインテリアです。予想外の好評を得た為に、セレクションSと云った、内装生地だけをエクセーヌに変えたメダリストの限定車も追加発売されました。 後期モデルに至ってはベージュの他に上品なダークブルーのエクセーヌを使用したクラブSも登場しました。


一方、ハードウェアについてもローレルとしては初めて、リヤサスペンションにマルチリンクサス( R32スカイラインと同一 )を採用し、ハイキャス( S13シルビア前期モデルと同じHICAS-II )迄を装備して、ハードな走りにも応えるように作られていました。良く言われる事ですが、ローレルはスカイラインとは兄弟車という事で、エンジン部などの多くのパーツは、スカイラインと共有されています。前期モデルについては、R31スカイラインの最終型( =A30セフィーロ )と事実上同じパワープラントが装備されていて、RB20DETにはセラミックタービンが装着されており、205PSのパワーを得ていました。また最上級モデルのクラブLというモデルには、R32スカイラインと同じAT制御システム「DUET-EA(エンジン・トランスミッション総合制御システム)」が装備されて、無駄の無いパフォーマンスを発揮するように作られていました。「 クラブSでは、ギヤ比をクロスミッションとして、鋭い加速、パワーバンドのワイド化を実施した、スポーツ志向の強いATを搭載していました。」しかし、このC33ローレルは、旧世代モデルであるR31スカイラインとの近似性が強く、同じ時代のR32スカイラインのGTS-tはボールベアリングタービンを装備して215PSにアップしていたのに対して、セラミックタービンで205PSという性能表示でした。しかも実際のポテンシャルは数字以上に差があったように思います。また、一番の相違点と思えるのはフロントサスペンション形式で、ポルシェ944ターボを越える事を目標に設計されたR32スカイラインでは、4輪マルチリンクサスペンションを採用しており、操縦性( 特にフィーリング面 )の部分でかなりの開きがったように思われます。


しかし眼を社外に向ければ、このC33ローレルのアドバンテージは大きなものがあり、より快適に速く走行するという目標は十分達成されていました。特にATモデルしか存在しないローレルターボの場合では、セラミックタービンの205PSは有効なパワープラントでした。


他社の2Lターボモデルは言うに及ばず、215PS版のRB20DETを搭載するR32スカイラインのATモデルでも、低速域から有効なトルクを発生するローレルターボに対して、ゼロ発進加速等の全般で遅い記録しか残せていません。( スカイラインでオートマなんぞに乗るなという事でしょうか? ) また、ハイキャスシステムについては、元々シルビア用( FRの2WD )に開発されたHICAS-IIが、逆位相になるというような不安定要因が少ないので、一般的には速く走れたように思います。

余談ですが、ローレルは標準モデルのメダリスト( RB20E )が一番、コストパフォーマンスも高く、バランスも良いように思います。これはスカイライン等でも同じですが、標準グレードというものが一番設計コスト?が掛かっている「ベストバイ」に思っています。実際に日産の社員の多くも標準モデルを買う訳ですからね(爆)。
  これが標準のローレルメダリスト( RB20E )です。
エンジンの種別どころか、クラブSとの差もオーナー以外には判断つかないでしょう。実際に乗っても、普通に乗ってる限り価格分の差は感じない程、良く出来ています(笑)。



  2.0 MEDLIST  DATA
Motor  L6 SOHC 2valve 1998cc (78x69.7mm) 9.5:1
MaxPower  125PS/5600rpm ( JIS-net )
MaxTorque  17.5kgm/4400rpm( JIS-net )
0-100km/h  11.8sec
0-400m  18.2sec 「 121km/h 」 
0-1000m  33.7sec 「 154km/h 」
MaxSpeed  177.3km/h 
Weight  1330kg

  TWINCAM24V TURBO MEDLIST CLUB S  DATA
Motor   L6 DOHC 4valve TURBO 1998cc (78x69.7mm) 8.5:1
MaxPower  205PS/6400rpm ( JIS-net )
MaxTorque  27.0kgm/3200rpm( JIS-net )
0-100km/h   7.9sec
0-400m  15.7sec  「 141km/h 」( power-mode 15.5sec )
0-1000m  29.0sec  「 177km/h 」
MaxSpeed  180km/h ( speed control )
Weight  1400kg
※1989year カーグラフィック誌のデータです。


同一のシルバーヘッドのRB20DETながら、セラミックタービンに変えてボールベアリングタービンを装着、215PS/6000rpm のハイパワースペックとした、HCR32 スカイラインの 2door TypeM、4ATモデルでは、0-100km/h:7.9 秒、0-400m:15.9 秒という記録が残っています。プラス10PSを得るためにピーキーなパワー特性になったので、結果としてATではローレルに遅れを取る形になっています。









C33ローレルでは、クラブSというモデルが「 走りのモデル 」という設定になっている為、外装でもこのモデルのみが色々な変更が行われています( オーナー以外には判らないと思いますが )。

1.ボンネットフードのマスコットエンブレムがありません。
2.ヘッドライド周囲のトリムがメッキ処理が、クラブSではつや消しのブラック。
3.バンパーの黒い部分や、これに繋がるドアモールが、より黒っぽい塗装。
4.標準装備アルミホイールがクラブSのみシャンパンゴールド。
5.フロントバンパー下部にリップスポイラーを標準装備。
6.グリルの内部もメッキからつや消しのブラック一色。


そして、ツインカムターボのクラブSには、HICAS-IIとABS、ビスカスLSD、そしてフッ素樹脂塗装が標準装備となります。ちなみにツインカムのクラブSでは、外装は同じですが、HICAS-IIやABS、フッ素樹脂塗装はオプションになり、クラブS以外はアルミホイール(シルバー)もオプション扱いになります(クラブLを含む)。



私のローレルクラブSには、アドバンのA451なるOEMタイヤが装着されていました(サイズは205/60/15で、クラブS以外は195/65/15です。)。このタイヤがなかなかの曲者でして、一般的な走行では破綻を来たす事も無く、無難なタイヤなのですが、購入後、すぐにパンクしてしまったので、同じアドバンでもグローバという銘柄に変えたら、その変貌ぶりに驚きました。限界域でリヤがだらしなく横すべりを起こすでも無く、遥かに高い速度域で非常にコントロールしやすいのです。思えば、トラクションが掛からずに全然アクセル踏めない状態だったのが、最初の状態だと思います。標準装備のタイヤというのは、なかなか欠点が見えにくいのですが、どんなクルマでも、一度はハイグリップタイヤ等に替えて見るのは必要だと思いますね。そのクルマの意外な( 良い )一面を知る事が出来るかも知れません。お陰で、走りは卒業したという思いで買ったローレルですが、気が付くとダークな世界に逆戻りして居ました(笑)。






















この240PSのブーストアップ仕様では、東関道でランチアテーマ8.32に加速勝負で勝ち、東名のスタートダッシュでは750iLに勝ちましたし、70スープラの3000GTにも楽勝でした!!。一番調子の良い時は、ゼロヨンでも14秒半ば位だったのでしょうか?。自分では「当たり」のクルマだと思っています(笑)。

しかし、東北道で出会ったBMW850iや、東関道のMBS600Lには虐められましたね・・・。

































Icon エンジン関係

最初はHKSリーガルマフラー、マインズVXロム(現車合せ)、
HKSのEVC(1.0)という仕様で楽しく乗っていました(笑)。
この状態でのシャシダイ計測結果は240PSでした。


最終仕様は・・・。
テスタロッサRB23DETフルオプション仕様(当時)。

鍛造ピストン、HKS264度カム、HKSスライドスプロケ、
HKS GT2535タービン、Z32用エアフロ、33R用燃料ポンプ、
RB26用インジェクター、RB26用オイルポンプ、同ウォーターポンプ、
大容量ラジエター、トラスト前置きインタークーラー、
HKSオイルクーラー、TBOのFパイプ、etc・・・。

そして、4ATから5速MTへの載せ替えですね・・・。
一応、シフトレバーはR32GT-R用を加工して装着(w。
クラッチはメタルと強化カバーでなんとか持ったのですが、
ツインプレートよりハーフが無くて大変でした!。


この時期の日産車はMTのハウジングが共通なので、
S13シルビアやR31スカイライン、R32タイプM用すべてが
RB20には装着可能!。もちろん、ダブルシンクロのR32用が
BESTな選択ですョ♪。

やはり、ノーマルのATでは240PS辺りが限界でしたネェ。



あとは覚えてません・・・(爆)。

炎天下、気温50度を越えるKTSのシャシダイルームで、
360PSを超えていました(だからもっとあるハズ?)。



Icon ボディ関係

クスコの前後タワーバーだけでした・・・!。
当然、Cピラーやリヤドア廻りはグニャグニャ状態。

実際、Cピラーの根元には大きなエクボが出てくるし、
歪んだボディのお陰で、バルクヘッドの付け根や、
リヤドアのフェンダー周囲が錆びて来ていました。

やっぱりリヤを中心に補強は必要です!。


Icon その他

ブレーキパットはイマージュ、エンドレス、プロミューなど。
アペックスのダウンサスや、テイン車高調を装着。
ニスモサスペンションリンクセット(F:S13用、R:R32用です)
リヤサスメンバーカラー(アルミKTS製)

デフはニスモのLSDです。(今風に言えば標準タイプ♪〜)




Icon ホイールと、タイヤ

ずっと、C33ローレル用純正ホイールのみ装着です!(笑)

タイヤは・・・、 ADVAN A451   (純正ホイル+205/60/15)
ADVAN GLOBA         ( 〃 )
ADVAN NEOBA         ( 〃 )
POTENZA RE710kai        ( 〃 )
しかし、大半はグローバを履いて過ごしました。






RB23DET-Rを搭載した後半は、目覚しいポテンシャルアップが計れまして(笑)、シグナルGPでも964型911ポルシェのカレラRS 辺りなら楽勝モードでした( ちなみにEVC OFFでもレガシィの280PSは出足からぶっちぎりでした )。高速域でも200km/h前後迄ならF355と並走出来た程です(まぁ、どちらにしても一瞬の速さですが...)。リヤサスペンションメンバーフレームをリジットにしてニスモリンクで固めた足回りも望外の性能を発揮して、ノーマルと同じ205サイズのネオバながら良くグリップしてくれました( 限界域ではアクセル1本で綱渡り状態でしたが、動きにヨレが無いので安心して踏めました )。チューンドの世界では当たり前の話なのですが、世間一般の人には大嘘にしか聞こえないようで、「F355と同じ加速だったンだよ」っと言っても誰も信じてくれません(爆)。

また、ハイカムを組んだら排圧が上がり排気がバラついて、低速からターボが利いて来ます。AT+TURBOにこそハイカムだ!っというと笑われてしまいます(爆)。実際にはハイカムを組んだ状態でATの経験は無いのですが( 2.3Lにした時点で速攻で破壊されましたので... )、264度のハイカムをIN、OUTの両方に組んだ時点で、アイドリングが脈打つようになるのですが、このお陰か?、アクセル踏み込むとイッキにブーストが立ち上がるようになります。カムを組む前はタービンをちゃんと回し切れていなかったのだと感じました。

しかし、外見フルノーマルで400PS近いパワー自体が信じられないらしいです、普通の人には...(w。























懐かしい、ニッサンの定番キャラクター達です(笑)。

改造車のC30ローレルは、510ブルやC130ローレルのマニュアルにも、
載っていたように記憶しています。新生NISSAN車のマニュアルでは、
もう載っていないでしょうねぇ〜、当然の事ながら・・・。








新しいNISSANのスポーツセダン「FUGA」。セドリック/グロリアの新しい形ですが、
元来、スカイラインの上級スポーツセダンとして企画されたローレルの新しい形と
考えても良いかも知れません。BMWのようなプレミアムスポーツとして発案された、
元祖ハイオーナーカー?のLAURELの意思を忠実に継承しているようですから・・・。