| 私の初めてのマイカーは、サバンナ GT でした。2度目マイナーチェンジ後の昭和48年 6 月に発売されたモデルで、AP になる直前の排気ガス規制未対策モデルとなります。従って、エンジンスペックは前期型の GT と同じ 120PS 版 12A型ロータリーを搭載しています。900kg を切る軽量ボディに 120PS ( gross ) という事で、数値上は TE27 カローラレビン辺りに近いパフォーマンスのように思われがちですが、実際には 145PS を誇る 18R-G搭載のマークIIハードトップ2000GSS や 150PS の L24 ユニットを搭載した S30 フェアレディ 240Z-G ですら敵わない、当時としては日本最速の加速性能を発揮していました。 |
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しかし、乗りにくさも天下一品で、足回りがパワーに負けて危険だったという
噂話も、一般のドライバーを対象にした場合は致し方ないようにも思います。この排気ガス対策を受ける以前のロータリーエンジンは、レース用と同じカーボンタイプのアペックスシールが装着されていたように記憶しています。私的には、けっこうこの事は「自慢」だったのですが、実際のところは、金属製のアペックスシールの 2 分割タイプよりも圧縮漏れや未燃焼ガスの滞留が多かったようです。やはり性能アップに関しては、後の 2 分割や、3 分割タイプの方が良かったという事です。 ( カーボンタイプは自らが潤滑機能を持っている為、オーバーレブ等の時に発生しやすい、ハウジング内のカジリ [ 悪魔の爪跡 ] が発生しにくいという噂でした。当時のレース用ロータリーエンジンのアペックスシールは、このカーボンタイプでした。 )
サバンナという自動車は、ロータリーエンジンを搭載した専用のスポーツモデルとして、1971 年 9月に発売されました。しかし、実際にはファミリア・ロータリークーペの後継車というべきものであり、シャーシの基本設計の限界に達していた、レース用のファミリアロータリーをアップデートする事が主な目的であったと思われます。従って、発売当初はファミリアロータリー同じ 10A 型ロータリー ( 491cc x 2 ) エンジンを搭載する GS-II ( S102A型 ) というモデルが、トップグレードとして設定されていました。 |
| また、デビュー当時のうたい文句は「ロータリー専用車」というものだったのですが、実際には「グランドファミリア」というレシプロエンジン搭載の兄弟車もありました。考え方によっては、ロータリーモデル用の強化サス持つたベーシックモデルだった訳なので、安全性は高く良い?クルマだったのかも知れません。 |
| しかしながら、サバンナのロータリーエンジンは、ファミリアロータリーのものより一段と高いチューニングが施されており、カタログ値でも 100PS/7000rpm から、105PS/7000rpm へと 5PS 程度のパワーアップが施され、トルクに関しても 13.5kgm/ 3500rpm から 13.7kgm/3500rpm へと 0.2kgm の性能向上が計られました。このサバンナ GS-II は、5人乗車の状態で 0-400m 16.4sec ( 2名乗車で15.9秒 ) を誇り、最高速度は 180km/h と発表されました。( 実質的なサバンナの先代モデルとも言える、ファミリアロータリークーペは、サバンナより70kg軽い車体から全く同じ性能を公表していましたが、CG誌のテストでは 184km/h 以上の実測記録を残しています。) しかもこの性能は、4速マニュアルギヤでの公表値であり、如何に車重が 875kg しか無かったとはいえ、当時ではファミリアロータリーに続いて、相変わらず群を抜いた高性能を誇示していました ( 販売価格は75万円 )。 |
| 国内のレースフィールドで常勝 スカイライン GT-R ( KPGC10 ) を破ったサバンナは、US 向けの輸出モデルであった MAZDA RX-3 をベースにチューニングされたものと言われています。当時のロータリーファンからは、この RX-3 を国内でも販売して欲しいという要望が殺到したという事です。その要望に応えて1972年9月に、カペラ用の12Aロータリーエンジンを搭載して発売されたのが サバンナ GT だったのです。 |
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| このサバンナGT は、軽量コンパクトなボディに、1クラス上であるカペラロータリークーペ用の 12A ユニットを搭載した結果、性能的には 120PS/6500rpm 16.0kgm/3500prm というスペックから0-400m 加速は、15.6sec ( 2名乗車時 )、最高速度は 190km/h というスペックを誇っていました。元来、カペラロータリーは、ファミリアとルーチェの間を埋めるべく、上級パーソナルモデルとして発売されたモデルで、日産ローレルや、トヨタマークII などをライバルとして視野入れたモデルです。余談ですが、当時の 12A ロータリーは数値以上の圧倒的なパワーを誇っていて、カーグラフィック誌でテストされたカペラロータリークーペは、一般ディーラーで購入したモデル ( しかも4速マニュアルのGS ) であったにも関わらず、187,50km/h の実測を記録しています。私が初めて助手席に乗せてもらったロータリーエンジンのクルマは、このカペラGS-II だったのですが、その圧倒的なパワーは未だ鮮明な記憶として残っています。 |
| S122A MAZDA Capella Rotary coupé GS-II ( Max.speed : 190km/h 0-400m : 15,7sec ) |
| サバンナはGTモデルからは、5速マニュアルミッションが標準装備となります。これはカペラGSIIから12A ロータリーエンジンと共に、マニュアルトランスミッションも移植された事によります。サスペンションも従来のGR-IIからはフロントが2割、リヤサスは2.5割程、硬く締め上げられおり、ド・カルボンダンパーという、当時ではフェラーリや510型ブルーバード1800SSSなどにも採用されていた高性能ダンパーを装備。さらに扁平チューブレスタイヤを標準としました。1973年の6月には、フロント及びリヤのエクステリアを大幅に変更して、より精悍なデザインに変更、リヤテールランプも丸型からカペラと同じテーマの六角形のものに変更されました。この時には性能に関わる変更は殆ど無かったのですが、同年11月には、すべてのサバンナがAP対策車 ( AP=アンチポリュージョンの略 ) となり、GTモデルのエンジンにも変更が加えられました。サバンナAPは同じ12Aロータリーから5馬力アップの 125PS/7000rpm となり、トルクも 16.2kgm/ 4000rpm とパワーアップが図られました ( 公称されるスペックデータは以前と同一 ) 。そして最終型というべき、REAPS-5 ( Rotary Engine Anti Polution System ) が発売されて、同じ125PSながら、発生回転数を以前の6500prmに戻し、トルクは16.5kgm/4000prmへとアップしました。ちなみに サバンナRX-7 ( SA22C ) に搭載された12Aユニットは、130PS/7000rpm、16.5kgm/4000rpm とさらなるパワーアップが施されています。 |
| インパネのデザインは全体を通じてあまり変わらなかったように記憶しています。私のサバンナは8トラックカセットの中にセットするカセット再生機?が付いていました。クーペボディなのですが、小さなリヤウインドゥは巻き上げ式で全開に出来たため、意外にも後席での居住性は評判良かった記憶があります。 セールス上では、私が所有していたGTが発売された1973年が最高の販売台数を記録して、年間10万台を突破したという事です。以降 ( 特にGTモデル ) は細々とした販売を、次期サバンナRX-7が発売される1977年迄続けていました。 |
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私は、最終型のひとつ前のモデルであるAP対策 ( REAPS-4 ) モデルのGT、フロントにリップスポイラーが付いたタイプの 125P S版が欲しかったのですが、サバンナ自体が数も少なく、まして GT というだけで希少モデル扱いでした。また、この当時は日産のL型ターボ車が全盛の頃でして、発売されたばかりのジャパンターボなどは総額230万円!もする、非常に高価なスポーツモデルでした。スカイラインの新車というのは、とても僕らのような若い人には手が出せるような乗り物では無かったように記憶しています。
しか〜し、栄光の100勝記録は伊達ではありません!、一度だけピカピカのジャパンターボとシグナルGPで競った事がありますが、セカンドに入った時点で勝敗は明らか、3速の時点ではバックミラーの中で“スカイライン”は大人しくしていました!。この頃は、依然として排気ガス規制前のモデルの方が速くて、速いクルマが欲しければ、中古車 ( 大古車 ? ) でスポーツモデルを買うというのが定番でした。ハコスカGT やケンメリGT-X の排ガス対策前のモデル、S30 型フェアレディZ や SR311 型フェアレディ2000、27 レビンやセリカの 1600GT-V、コロG ( コロナ2000GT ) 、いづれも当時 ( 昭和50年代半ば ) の新車よりも段違いでパワフルで速かったのです。ちなみに私のサバンナGTは、ウルトラの強化コイルとフルトラ化、そして怪しいキャブチューン!(笑)を実施して、これまた出所不明のケンメリ用ストレートマフラーという仕様でした。 とにかく、このサバンナで他車に負けた事はありません!。もし負けるとしたら、サバンナにドライバーが負けてしまって、踏めなくなる時くらいだったと思います。ゼロスタートをすれば、特別なクラッチワークを使わないでも、延々とホイルスピンをしていましたし、シフトアップ時にはテールが横に飛ぶ!。しかし、そのまま加速して行くと、150km/hで激しい振動が発生! ( ホイルのアライメント等ではありません ) 。けっこう踏み続けるには@@@を掛ける必要があったように思う・・・。 ( 余談ですが、宿敵の箱スカHT GT-Rも、ドライブシャフトの精度が悪く4速の5600rpm ?! 辺りで激しい振動が発生するという事です。・・・ひょっとして、サバンナも同じような理由で振動が出ていたのかも知れません。) |
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水冷直列2ローターエンジン。 12A型 573cc×2 最高出力:120PS / 6500rpm ( gross ) 最大トルク:16.0kgm / 3500rpm ( gross ) レシプロ流に言えば、総排気量 1,146cc です(w。 レースでは二乗されて、2,292cc という換算になります。 最終モデルは 125PS / 6500rpm 16.5kgm / 4000rpm のスペックです。 | ||
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全長4065mm 全幅1595mm 全高1335mm。 車両重量885kg。 F:マクファーソンストラット。 R:リジット・リーフ(ワットリンク付き)。 | ||
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フロントエンジン、リヤドライブ方式。 最高速度190km/h。5人乗り、2ドアクーペ。 0-400m:15.6秒(2名乗車時) 5名乗車時は16.0秒が公称データです。 | ||
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スペックを見る限り、ハコスカGT-Rと拮抗した性能を持つ、 サバンナGTが、何故、勝利する事が出来たのか?。 思うにポイントは最大トルクの発生回転だと思います。 ハコスカRが最近になって、実は270PS近くを叩き出していたと、 おおやけになってきましたが、当時のレース用GT-Rは最終型の 機械式燃料噴射版で240PS overと公表されていました。対して RX-3はダンドラウェーバーのペリで約230PSという公表値です。 100勝目を挙げた、70年後半のモデルでも12Aレーシング ロータリーは240PS辺りであったと云われています。 12Aの場合、計算値でも280PS辺りが限界と 言われていました(現在でも同じです)。 市販車では微速域のトルクが無いと問題になる一方で、 レースの世界では、中速域の幅広いトルクバンドが、 ライバルに勝利する武器になっていたようです。 |
| ロータリーエンジンを搭載したマツダ車は、発売と同時に世界でもトップクラスのパフォーマンスを発揮、どのフィールドに行っても納得の行く結果を残していました。発売前のコスモスポーツでは当時、最も過酷な耐久レースと言われた、マラソン・デ・ラ・ルート ( ニュルブルクリンク 84 時間耐久レース ) に出場、常勝 911ポルシェ連合やランチアフルビアに続いて、4位入賞という快挙を記録しました ( 1968年 ) 。この時のコスモスポーツは、コンビネーションポートと呼ばれる吸気システムを導入しており、中低速はサイドポート吸気、高回転域はペリというもので、ブリッジポート発想の原点にもなっていると思われます。しかし、そのパワーは僅かに 130PS/7000rpm であったと云われ、911ポルシェのレースマシン達が 軒並み 200HP オーバーのスーパースペックであった事にに比べると、如何に耐久重視の低チューンエンジンであったかが判ります。 |
| 1968 year マラソン・デ・ラ・ルート ( Nürburgring 84 hours ) | ||
| 1 st | PORSCHE 911E | boxer 6cylinder 1991cc |
| 2 nd | PORSCHE 911E | boxer 6cylinder 1991cc |
| 3 nd | Lancia Fulvia 1.3HF | V4cylinder 1296cc |
| 4 th | MAZDA Cosmo Sport 110S | 2 Roter ( 491cc x2 ) |
| 5 th | PORSCHE 911 | boxer 6cylinder 1991cc |
| 6 th | MG C GT | In-line 6cylinder 2912cc |
| 7 th | Lancia Fulvia 1.3HF | V4cylinder 1296cc |
| 8 th | PORSCHE 911 | boxer 6cylinder 1991cc |
| 9 th | BMW 2002 | In-line 4cylinder 1990cc |
| 翌年の 1969年には、ファミリアロータリークーペで、初戦となるシンガポールGPを総合優勝で収めて、同年7月には [ ツーリングカーのル・マン ] と呼ばれていた、スパ・フランコルシャン耐久レース ( 24時間 ) に出場しました。無敵を誇る 911ポルシェにコスモスポーツのリベンジ戦を挑み、一時はトップを快走したものの、最終的にはトラブルで 5, 6 位という結果に終わりました。しかし、当時では、既に世界最高峰のスポーツカーという名声を持つ 911ポルシェのレーシングモデルを、パワー勝負で抑えて互角に戦ったロータリークーペの名声は、ヨーロッパ中に知れ渡ったのです。この時の 10A ロータリーはペリフュラル型で 200PS をマークしていたと云われます。対して 911ポルシェは 200HP オーバーで、一説では 230HP のハイチューンマシン ( 911R ? ) であったと言われています。結局、ファミリアとトップ争いを演じた911ポルシェ達も軒並みリタイヤしています。余談ですが、予選でポルシェを抑えて2位のポジションを得ていた、BMW2002TIK ( turbo )は 275HP を引っさげてレース初デビューでしたが、やはりリタイヤしています。2002TIK は事実上、世界初の市販車ターボであった、BMW2002 turbo のパイロットモデルです。 |
| 1969 year スパ24時間 耐久レース ( Spa-Francorchamps 24hours ) | ||
| 1 st | PORSCHE 911 | boxer 6cylinder 1991cc |
| 2 nd | PORSCHE 911 | boxer 6cylinder 1991cc |
| 3 nd | PORSCHE 911 | boxer 6cylinder 1991cc |
| 4 th | PORSCHE 911 | boxer 6cylinder 1991cc |
| 5 th | MAZDA Familia M10A coupé | 2 Roter ( 491cc x2 ) |
| 6 th | MAZDA Familia M10A coupé | 2 Roter ( 491cc x2 ) |
| 7 th | PORSCHE 911 | boxer 6cylinder 1991cc |
| 8 th | Alfa Romeo 1300GTA | In-line 4cylinder 1290cc |
| 9 th | BMW-ALPINA 2800CS | In-line 6cylinder 2788cc |
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翌1970年のスパ-フランコルシャンには、勝利の感触を確信したマツダは 4 台ものワークスファミリアをスパに送り込みました。しかし1970年のスパには宿敵ポルシェワークスの姿は無く、代わりにBMW-ALPINA連合の2800CSがレースを支配していました。この 3000cc、320HP のモンスターマシンに対してファミリアは、ピークパワーで100馬力以上ものハンディを物ともせず互角の勝負を展開しましたが、やはり、エンジンキャパシティの差は如何ともし難く、ファミリアロータリーは、次々とエンジンブローでリタイヤしてしまいます。序盤では、トップグループの一角を占めていた筈のファミリアは、結局残った1台が、忍耐の走りを行い 5 位入賞を果たしました。 また、この1週間前に行われたニュルブルクリンクのスプリントレースでは、常勝アルファロメオのワークスマシン ( 2000GTA ) に続いて、3台が4、5、6位に入賞して、その韋駄天ぶりをヨーロッパ全土に轟かしていただけに、誠に残念な結果でした。 |
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M10A FAMILIA ROTARY coupé ( Max.speed : 180km/h 0-400m : 16.4sec ) この1960年代後半から70年代初頭に掛けて、ポルシェや、BMW、アルファロメオという世界のトップクラスのスポーツモデルと互角に渡り合った、マツダロータリーの功績はとても貴重なものだと思っています。余談ですが、このファミリア・ロータリークーペ、現役当時、従兄弟が乗っていたクルマなのですが、友人のアルファロメオ2000GTV やいすゞベレットGT でも、直線加速では相手にならなかったと言っていますwww。 |
| 1970 year スパ24時間 耐久レース ( Spa-Francorchamps 24hours ) | ||
| 1 st | BMW-ALPINA 2800CS | In-line 6cylinder 2985cc |
| 2 nd | Alfa Romeo 2000GTAm | In-line 4cylinder 1995cc |
| 3 nd | Alfa Romeo 2000GTAm | In-line 4cylinder 1995cc |
| 4 th | Alfa Romeo 2000GTAm | In-line 4cylinder 1995cc |
| 5 th | MAZDA Familia M10A coupé | 2 Roter ( 491cc x2 ) |
| 6 th | BMW 2002 | In-line 4cylinder 1990cc |
| 7 th | BMW-ALPINA 2800CS | In-line 6cylinder 2990cc |
| 8 th | BMW 2800CS Gr,1 | In-line 6cylinder 2788cc |
| 9 th | Opel Commodore | In-line 6cylinder 2490cc |
| 日本国内に眼を向ければ、ファミリアロータリークーペは常勝スカイライン GT-R を相手に唯一のライバルであり続けて、1972年には新生サバンナ RX-3 が、無敵の帝王であったスカイライン 2000GT-R を破って優勝するに至りました。この後、サバンナ GT が通算 100勝という偉業を達成した事は周知の通りです。 ( 余談ですが、レース用のワークス 911ポルシェや、アルピナチューンのBMWのCSクーペにも、パワー勝負で互角の戦いを誇っていたファミリアロータリークーペを、セカンドグループに抑え続けた、スカイライン 2000GT-R というクルマも、世間の常識を超えた凄いポテンシャルを持っていたと思います。歴史に「 if 」はあり得ないのですが、もしスカイライン 2000GT-R が海外に進出していれば、日本の、世界の自動車史は大きく進んでいた事でしょう ) 。 |
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スカイラインVSロータリー。この日本の自動車史に残る名勝負に、優劣を問うクルマ好きは居ないと思います。スカイライン2000GT-Rに搭載された珠玉のエンジンユニットである、S20エンジンは、戦時中に中島飛行機で製作された誉や栄という戦闘機エンジンの伝統を正しく受け継ぐ世界最高峰のレシプロエンジンでした。当時、同じ2Lというキャパシティでは、ポルシェやフェラーリでさえもこのエンジンには敵わなかったように思います。
かたや、マツダのロータリーエンジンは発祥こそドイツなのですが、その世界随一の機械工作技術でさえ実用化に失敗したものを、同じく戦時中の名戦闘機である紫電改を生み出した川西飛行機出身の山本氏以下、47士が血の出るような努力の結果、実用化に成功した日本の誉れである事に疑いはありません。 |
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まさしく当時の日本(世界)最高の技術と努力が互いに死闘を展開したのが、このロータリーvsスカイライン(プリンス)です。直線でパワーと空力の良さを生かして圧倒的なリードを持つロータリーサバンナと、優れたサスペンション、ボディを利して抜きん出たコーナリング性能を誇るスカイライン2000GT-R。欠点を潰して小さくまとまるのでは無く、トコトン利点を追求して五分の勝負を展開したのです。
この名勝負の後、ロータリー(マツダ)はコーナリング性能を執拗に追い求め、スカイラインは他を圧倒するパワーを得る事に執着したのは周知の通りです。 |
| この動画の趣旨は、マツダロータリースポーツの素晴らしさを紹介するもので、ある筈なのですが・・・、ここで紹介されている、ロータリー VS スカイラインGT-R の映像は、各コーナーでGT-Rに煽り倒されて、挙句にインから、アウトからブチ抜かれるサバンナやカペラの映像ばかりですw。如何に優劣を決する事が困難な闘いであったかが伺われます。 |
| 国内グラチャンレースでも、音量規制や重量ハンディなどの多くの足枷を課せられていても、2Lクラスでは無敵を誇ったBMWのM12型エンジンユニットを抑えて、優勝という結果を導き出しました。 ( BMW の M12 ユニットは70年代、世界のフォーミュラークラスで無敵を誇ったエンジンで、80年代に入ってもブラバム F1 ターボや、ベネトン F1 に搭載されて、ホンダ V6 ターボが登場するまでは、F1 でもトップクラスのパワーを誇っていました。 ) |
| 最後には、日本のメーカーで唯一のルマン24時間レースの総合優勝をR26Bという4ロータエンジンを搭載したMAZDA767Bで獲得。強豪メルセデスのC11( しかし因縁めいた名前です )を破っての完全勝利。正に向うところ敵無し!です。しかしロータリーエンジンは、レースの世界でも常にパワーアップで苦労したという訳では無く、燃費向上や耐久性向上の為に耐久レースを好んで参戦し勝利を収め続けていました。しかし最後には、国内レースやルマン迄もが、レギュレーションによる出場禁止という理不尽な結果を施行しました。まァ、レシプロエンジンのメーカー達にとっては「Rotary」は迷惑な存在でしか無かったようです。 |
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私の記憶では、向うところ敵なしのロータリーが、一度だけガチンコのパワー勝負で負けた過去があります。国内スーパーツーリングカー選手権(確か?)、S30フェアレディ240Z改です。LY28、クロスフローのL型レース用エンジンを搭載したセミワークスのZcar!、操るのはもちろん、Zcar マイスターの柳田選手でした!。
結局、過去から現在までにおいてニッサンの看板車(イメージリーダー)は、あくまでフェアレディであったと思います。今後のゴーンさんの新しいNISSANの看板車種は、Zcarなのか、GT-Rなのか、非常に興味あるところです。 |
| 1978year SA22C SAVANNA RX-7 GT DATA | |
| MaxPower | 130PS / 7000rpm ( gross ) |
| MaxTorque | 16.5kgm / 4000rpm ( gross ) |
| 0-400m | 15.8sec ( Two persons ) |
| MaxSpeed | 190km/h over ( speed control release ) |
| Weight | 1005kg |
| 1983 year SA22C SAVANNA RX-7 GT TURBO DATA | |
| MaxPower | 165PS / 6500rpm ( gross ) |
| MaxTorque | 23.0kgm / 4000rpm ( gross ) |
| 0-400m | 14.91sec ( Two persons ) |
| MaxSpeed | 225,90km/h ( speed control release ) |
| Weight | 1020kg |