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4日目(元旦)
2006.1.1
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朝、9時。「あけましておめでとうございます」と言うところだが、外はまだ明けていない。フェアバンクスでは日の出前だ。そう言えば、昨日スキーランドからの帰りのバスの中でオグ氏が、ホテルからすぐのAirport Wayから初日の出が見られると言っていたのを思いだした。朝起きたらもう日は出ていると思っていたが、これから支度をして、出ていけばまだ間に合う。少しためらいもあったが、せっかくなので、思い切ってアラスカの初日の出を拝みに行く事にした。
Airport Wayから初日の出を臨む 10:22 気温−4°F(−20℃)
ホテルのロビーは人もなく極めて静かだった。Pikes Landing RdからHoselton Rdを右に曲がり、Pike's Waterfront Lodgeの前をすぎると大通りAirport Wayに出る。きっと何人か日本人がいるはずと思って空が明るくなりつつある方へ進んで行ったがあたりには人影はなし。まだ早いのか。とりあえず、道路脇の土手に腰をおろして、初日の出を待つ事にした。
10:31 10:46
暦では1月1日の日の出は10時54分 10:56 気温はさらに1°F下がった
11:02 2006年 初日の出
若干、薄雲にかかってはいたが、なんとか初日の出とご対面できた。「2006年も良い年となりますように!」そして旅の安全を祈願した。結局、30分以上もここで粘っていた事になり、さすがに冷えてきた。早くホテルの風呂で身体を温めたい。
建物の中に入ると前室があって奥が博物館である 入って左側にある2体の騎馬像
Pikes Landing Rdには、こんなスイーツのお店(GREEN HOUSE)もあった。ただし「CLOSING」と書かれてある。空港が近く、着陸に失敗したDC−6が突っ込んだため閉店か?!。 店の造りを一目見てみたかったが残念。でも営業していてもさすがにアイスクリームは勘弁してほしい。 今日はフェアバンクスの滞在最終日となる。まったくのフリータイムだったので、A&Pツアーズのデスクでオプショナルツアー「チェナ温泉でのオーロラ観賞ツアー」を申し込んだ。フェアバンクスからチェナ川に沿って100qほど東側にある温泉地だ。この真冬のアラスカで温泉に入れる。そしてオーロラ観賞にも適しているらしい。スキーランドで3晩オーロラ観賞したので、このチェナ温泉を入れると、滞在中のすべの夜でオーロラ観測に挑戦する事になる。もともとオーロラがメインで来た訳だからこれで悔いが残らないだろう。昨日はほとんど見れなかったので最後の夜はぜひ活発なオーロラを見て締めくくりたい。
■チェナ温泉 (Chena Hot Springs Resort)ツアーデスクでチェナへは、午後2時出発と告げられた。また日本と違って温泉に入るために水着が必要。そしてホテルのバスタオルを持参するよう言われている。温泉地といっても、オーロラ観賞にはもちろん防寒具は必須である。そこそこの荷物になった。 時間になって、ロビーに降りると点呼が 始まった。16人がチェナ温泉ツアーに参加する。2台のワゴン車に別れて、乗りこみホテルを出発した。フェアバンクス市内からSteese Hwyを通ってChena Hot Springs Rdを東へ進み、1時間半後の午後3時半にようやく到着した。もうすでにあたりは暗くなってきている。●チェナ温泉ホームページ:http://www.chenahotsprings.com/ ●敷地案内図
騎馬像の隣には氷のチェス・ゲーム 奥にはベッドルームが並んでいる
もちろん部屋もベッドも氷で出来ている
こちらは、一番人気のアイス・バー Stoliのウォッカのマティーニがいただける($20)
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建物全体はゴシック調で、アーチ形の天井に吊られたシャンデリアも氷を削ったクリスタルとの事。照明は熱のでないLEDライトが使われ時間とともに色が変わるよう工夫されていた。
ちなみに、バーで出されるマティーニ・グラスも氷から削り出されたもの。持ち帰ってもいいそうだが、維持・保存が課題。 ※バーのマティーニ:ミュージアムのチケット購入と同時に 支払えば$15。バーカウンターだと$20。氷のグラス込。 ■温泉・岩風呂(Outdoor Hot Springs)
いよいよ温泉に入ってみる。メインロッジの先に温泉棟があって、その奥に露天風呂がある。入口に入るとアラスカ版の番台があった。番台のスタッフにチケットを見せ、靴を脱いで中に入ると着替え室がある。¢25のロッカーに衣類をほうりこんで、水着になった。内風呂もあるが、やっぱり露天風呂だ。さっそく外に出てみると温泉までの20mほどの距離がたまらなく寒い。ぶるぶる震えながら小走りで駆け込
んだ。ん〜〜!気持いい〜。この瞬間がたまらない。ちょうど、いい湯加減だ。日本の温泉だともっと熱くするだろうが、自分にはこれくらいのほうがいい。これだとしばらく入っていてものぼせる事はないだろう。外気との差が60℃くらいあるから、湯煙がすごい。ほとんど先が見えない状態だ。 周囲は岩に囲まれていて、楕円形をしている。直線で43mあるらしい。深さは、
1.2mくらいか。下は荒い砂のようだ。湯の中をゆっくりと1周してみたが、少し熱めのところとぬるいところがあった。髪が濡れたところは、すでにバリバリになっている。よく温泉が冷えないものだ。露天で、結構暗くしてあるが、ここからだと湯煙で星もオーロラもまったく見えない。温泉に浸かりながらオーロラ観賞を少し期待したが、やはりここではダメだ。のぼせやすいたちだが外の寒さもあって、ゆっくりと楽しめそうだ。見ると温泉の横にある樹木には、湯煙が凍結して樹氷ができていた。※温泉の成分(ppm):無水けい酸 88.4、カルシュウム 2.75、ナトリウム 107、炭酸 28.0、重炭酸塩 89.0、 硫酸塩 56.1、PH 9.8 ※入浴の心得:水着で入浴する。脱いだ靴は分るよう靴下をぶら下げておくと良い。更衣室が狭いので、なるべく 軽装が良い。ロッカー代として¢25必要。入浴前にシャワーをあびる事。岩風呂へは滑りややすい ので注意。外では髪は濡らさない方が良い。
岩風呂、露天温泉の横でジャグジーにも入り、トータル2時間近くお湯に浸かっていた。この気温なので出たり入ったりではなく、肩まで浸かりっぱなしになる。温泉棟からアクティビティー・センターに戻って着替えを済ませ、夕食に出かけた。メインロッジの奥にレストランがあるが、チェナ温泉では宿泊客も含め、レストランはこの1か所だけらしい。温泉に入る前に8時半で予約をしておいたが、予約とは関係な
く満席で来たもの順に待たされた。にも関わらず予約は受け付ける変なシステムである。結局20分待たされた後、ようやく席に案内された。バウチャーでのメニューは、ビーフかサーモンかハリバット(Halibut)をメインに、サラダ、スープ、デザート、コーヒーがセットされていた。味はいずれもまあまあといったところ。白身魚のハリバットには持って来た醤油がよく合った。 ■最後のオーロラ観賞 午後10時になると、皆、それぞれの予定を終えアクティビティー・センターに戻って来た。これから出発の深夜2時までは、滞在最後のオーロラ観賞である。建物の裏手の空地(昼間は滑走路)が観測所となる。中には、雪上車($75)でごとごと山頂に出かけた人達もいる。山頂からのオーロラ観賞もいいが、ここでも、山頂でもオーロラが出なければ見えないし、これまでスキーランドの山頂からオーロラを観測してきたので、ここでは麓(ふもと)から見上げるオーロラの姿を期待した。10時の段階では何の気配もなかったが、やがて・・・
手前から滑走路、山、オーロラ 11:26 11:47
0:26 1:10
1:12 1:17
1:19 1:38
最終日になって、スキーランドとはまた違った、まさしく山から勢いよく迫ってくるような迫力のあるオーロラが観測できた。幸運にも、今回の4晩のオーロラ観賞では、すべて快晴に恵まれ、このチェナ温泉にも出現してくれたオーロラのおかげでこのツアーも心置きなく締めくくる事ができた。そして深夜2時の出発時には、いつのまにか、ひっそりとその姿を消していた。 |
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