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3日目(エーゲ海クルーズ出航)
2007. 8.10
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昨日は、長い一日の疲れもあって、夜10時には眠ってしまった。そのせいか、今朝は6時少し前に目がさめたが、十分睡眠をとった感じだ。6時30分からの朝食をまちかねてレストラン行き、ほぼ定番のバイキングメニューを少しずつとり、コーヒーをゆっくりと飲んだ。ツアー一行(40名)の人達も疲れているのか出足は鈍い。レストランは、まだ閑散としている。今日からいよいよエーゲ海周遊のクルーズ船に乗るが、昨晩添乗員のS氏からホテルのロビーに8時30分集合と告げられていた。ここから港までバスで向かう。荷物をロビーに出すと、まだ少し時間があったのと、ホテルから一歩も外に出ていなかったので、すぐ隣にあるアテネ・ラリサ駅まで行ってみた。ホテルを出て、左側に向かうと、もう駅舎が見えている。大きな通りを渡ると駅前では、ギリシャ定番のごまのついたパン「クルーリ」が山積みされよく売れていた。甘そうなドーナツみたいなものは「ルクマス」だ。
駅舎を抜けてホームまで行ってみると旅行客らしき人達が大勢、電車を待っている。もうすぐ到着するのだろうか。別のホームでは、空港からの電車が到着した。人がたくさん降りて来る。ここが終点のようだ。このラリサ駅には地下鉄の駅もあり、アテネ市内では唯一の国鉄駅で地下鉄の乗換え駅ともなっている。 集合時間も近づき、ホテルに戻ると、すでに玄関にバスは止まっており、我々の荷物がちょうど積みこまれているところであった。ロビーではS氏が点呼をとっていたので、挨拶し、バスに乗りこんだ。
エーゲ海のクルーズ船は、アテネから10kmほど南西にあるピレウス港から出航する。いつもなら渋滞する時間帯らしいが、ギリシャでもこの時期、休暇の人達が多く大きな混雑はないとの事で、道路はスムーズに流れていた。車内ではS氏からクルーズ船のチケットを受取った。乗船する船は、オーシャンモナーク号だ。ホテルから20分ほどするとやがてピレウスの市内に入り、前方には海が見えてきた。そして大きな客船やフェリーが停泊しているのが見える。棧橋がいくつもあって何隻も止まっている。アテ
チップは不要と言われていた。最終日に1日あたり8ユーロ、3日間で24ユーロ請求される。まあ、この方が分りやすくていいかもしれない。
客室は、思った以上に良かった。限られた船内という事もあるし、ツアーで利用するスタンダード・クラスでは、もっと狭くて窮屈と想像していたが、このクラス(15,000t)としては立派なものだ。海側の部屋でバスタブもちゃんとあった。船の構造は、7階建てで、最上階から1階、一番下が7階という事で普通の建物とは逆の設定である。部屋のクラスは、もちろん最上階からスイートルーム、デラックスルーム、カテゴリーA,Bと続き、全232室からなる。最も部屋数の多いのは、Aクラスの115室で5階、6階に位置する。このほか、2階部分にプールデッキ、4階部分はレストランやラウンジなどの共通エリアとなっている。今回のクルーズ船は、ほぼ満席という事なので、約400人程が乗船している事になる。日本人は、我々クラブツーリズムの他にJTBからのツアー客も一緒で、合わせて70人程と思われる。 <クルーズ船出航>
時計を見ると、まもなく出港の時刻だ。出港直後に全乗客による避難訓練があると聞かされていた。部屋で待機していると、まもなく全館アナウンスが流れ、部屋の備え付けのライフジャケットを持って、4階のレストランに集まるよう指示があった。行ってみると、他の乗客もぞろぞろ集まってきた。係員から部屋と名前をチェックされ、ライフジャケットを装着しての避難説明があった。訓練といっても15分程の説明だけで、実際に移動したりはしなかった。要は係員の指示と通路等にある誘導灯にしたがって避難しろというもの。どちらにしても何事もないよう願うだけだ。
船はいつのまにか静かに出航していたが、避難訓練の後は、ライフジャケットを部屋に戻し、今度は、船内スタッフの紹介があった。ギリシャ語、英語、スペイン語、日本語と多言後に対応するため、女性スタッフも7名が同乗している。この中には、日本人スタッフとしてTM子さんが紹介された。添乗員のS氏と共に我々の面倒をみてくれるようだ。ツアーといえどもクルーズ船は初めてなので、やはり日本人スタッフがいるのは心強い。全体会の後、国別
(言語別)にクルーズ船での詳しい過ごし方についての説明という事で、先ほど紹介のあったTM子さんのもとへ集まり、船内の仕組みや食事の事、アトラクションの事、寄港地でのオプショナル・ツアーの事など説明を受けた。またその日の詳しい予定などは、毎日発行される船内新聞(クルーズ・ジャーナル)で確認できるようになっている。オプショナル・ツアー(エクスカーション)は、寄港地での観光が主なもので、事前に予約が必要という事なので、明日の寄港地、トルコ・クシャダシの古代エフェソス遺跡観光を申し込んだ。全般に高額なような気がするが、寄港時間に合わせたクルーズ船の専用ツアーなのでしかたない。まわりの人達の様子を見ているとすべてのツアーを申し込んでいる人も結構いた。
今日(初日)は、最初の寄港地として午後6時30分にミコノス島に到着するが、クルーズ・ジャーナル↑によると船内の日中の催し物としては、クイズやトルコ語レッスン、手品、ダンスレッスン、クラシックコンサートなどが予定されている。また、夜になるとステージ・ショーがあるようだ。寄港地で下船しなくても、船内でも十分楽しめるようになっている。
説明会等も終わり、晴れて自由時間となった。今日の食事は、昼、夜ともバイキング形式で、4階のレストランか2階のプールサイドでとる事ができる。12時を待って、4階のレストランへ行くと、日本人はこちらという具合にまとめられていた。基本的には自由席なんだろうが、ばらばらに座られると困るらしい。メニューは、サラダ、鳥の空揚げ、パエリア、トマト料理、フルーツ類など種類としては豊富にあった。大皿に少しずつとったつもりだが、結構な量になった。バイキング形式だとつい取りすぎてしまう。味はまあまあというところ。船内での食事はすべて料金に含まれているが、アルコール等の飲み物は有料で最後に清算される仕組みだ。とりあえず生ビールを注文した。
食事の後は、水着に着替えてプールデッキに出てみた。空は雲ひとつなく、日差しがきつい。気温もかなり高いと思うが、海からの潮風があり、デッキチェアで横になってくつろぐ分には気持ちがよい。エーゲ海に出て、2時間が経つ。左の方角に島が見えるが、地図を参考にするとエーゲ海を出て初めての島なのでケア島かも知れない。ギリシャとトルコに囲まれたこのエーゲ海には大小2000以上の島があるらしいが、船からの眺めでは、とても、それだけの数があるとは想像できない。視界のほとんどは紺碧の海が続く。
ここにあるプールは、深さはあるが、こじんまりとしていて泳ぐという程の大きさはなかった。デッキで暑くなってきた時に水浴びする程度であるが、プールの水は、海水が入れられてある。プールの横にはジャグジーとシャワーが備えられ、こちらはもちろん真水が使われている。午後4時になると、プールサイドではティータイムサービスという事で、ちょっとしたケーキにサンドイッチ、飲み物が提供される。今日はこのあと午後6時30分にミコノス島へ到着するので、夕食は遅くなる。ここで少し食べておく事にした。このクルーズ船が寄港するのは、今日はミコノス島で、明日は、トルコのクシャダシとパトモス島、明後日がエーゲ海最大の島、クレタ島・ヘラクリオンそしてサントリーニ島と5か所である。いずれも寄港時間の約30分前に4階のアドミラル・
部屋に戻ってシャワーを浴び、まだ時間があったので、午後4時30分からのクラシックコンサートに行ってみた。場所は4階の最後尾にあるバーコーナー(Piazza Vino)でやっている。コンサートといってもバイオリンとピアノだけの演奏であったが、しばしポピュラーなクラシック・メロディーを生音で楽しめた。
いよいよ午後6時になったので、ミコノス島下船前の説明会に参加した。船はすでに微航状態で窓からはミコノス島の港が確認できる。この島では、オプショナル・ツアーはなく島内自由散策となっている。もちろん、島に下船せず、クルーズ船で過ごしてもよい。ミコノス島への着岸は、テンダーボートを利用する。ボートは何隻かあるが、クルーズ船と陸との往復のため一度には乗船できないため下船の順番は、フロア順、つまり1階〜3階、5階、6階、7階の順である。ミコノス島からの帰りは、テンダーボートの最終が夜10時30分でクルーズ船の出航は11時と聞かされた。
ミコノス・タウンについて一通りの説明が終わると、いよいよ下船時刻。船外への出入口、つまりギャング・ウェイは、6階のレセプションの横にある。案内の指示に従って順に6階に降り、クルーズIDでチェックを受ける。クルーズIDのチェックによって誰が何時、出入りしたか確認できるようになっている。クルーズ船は、すでに港内に 停泊していて、横付けされたテンダーボートに乗り換えだ。外へ吊るされたタラップを降りてボートに乗りこむ。テンダーボートは50人乗りくらいで満席になると、オーシャン・モナークを離れ、10分ほどでミコノス・タウンの棧橋に到着した。時刻は午後6時40分、日は傾きかけているが日没まではまだ十分時間がある。テンダーボートの最終が午後10時30分なので、ミコノス島には最大で4時間くらい滞在できる事になる。
ミコノス島は、面積85ku、周囲80kmのこじんまりとした島でエーゲ海のほぼ真ん中位置する。島の中心部は、このミコノス・タウンで、白い家々が立ち並び、青い空と海とのコントラストがなんとも言えない。まさに夏のエーゲ海を象徴する風景がここにある。成田を出発して3日目、ようやくエーゲ海の島に足を踏み入れた。ボートが着いた棧橋から西側に細い道を少し登って行くと、真っ白で美しいフォルムをもつパラポルティアニ教会に出た。まわりの敷地に余裕がないため、なかなかいい角度で全景写真が撮りづらい。試行錯誤の上、ようやく1枚をカメラに収めた。それにしても複雑な形をしているが、静かで、優しさの感じる何とも言えない趣のある建物だ。
パラポルティアニ教会の西側はすぐ海で、岸壁まで出てみると、小さな湾(アレフカントラ湾)になっている。そして、湾の対岸には5つの美しい風車が見えた。風車はミコノス島のシンボルでもある。ここからあっさり見えるとは思わなかった。突然の眺めに感動した。対岸に見える風車は、間違いなく「カト・ミリの風車」だ。あそこまで行ってみたい。アレフカントラ湾にそって風車まで細い道を歩くと、このあたりは、湾にそってレストランが連なっている。西側に面したこの場所は、サンセットの絶景ポイントとなるため、所狭しとテーブルがセットされていた。しかし、同時にきびしい夏の西日が差し込んでくるため、サンセットの時間までは、人はまばらである。
ミコノス島でもこのあたりは風が強く、風車を設置するのに適していたらしい。風車の多くは小麦を挽くために造られたが今は稼働している様子はなかった。地図によると町の東側にも風車があるようだ。「アノ・ミリの風車」そして「ボニの風車」とある。そちらにも行ってみたいと思い、東の方向に歩いて行くが、何せ道が細くて入り組んでいるため、何処を歩いているのかよく分らない。町並みは白を基調とした建物が続く。足を運んでいると、ふとした建物の間から風車が見えたので、そちらに向かった。
風車のふもとまで来ると、看板に「ボニの風車」と書かれてある。またこの風車は中を見学できるようだ。閉館とならない内に、さっそく中へ入ってみた。木製の狭くて急な階段を上がっていくと、2階には大きな歯車があって、風の力を応用して臼を回していた構造が見学できた。もちろん今は風車の羽を外しているため回ってはいない。またこの2階の窓からの眺めもすばらしいものがある。日はだいぶ傾きはじめた。
さあ、風車見学も堪能したことだし、ここでは、エーゲ海に沈む夕日をぜひ楽しみたい。空は幸いにもよく晴れていて、ばっちり夕日が見えている。問題はサンセットを見る場所だが、先ほどのカト・ミリの風車のあたりか、アレフカントラ湾に面した通りにあるテーブル席か迷ったが、やはりここはテーブル席でビールでも飲みながらと思い、
海岸線に向って降りて行った。夕日は徐々にいい感じになってきている。マンド広場を抜けて元の棧橋に戻ってきたので、ミコノス・タウンを反時計回りにほぼ一周した事になる。
再びアレフカントラ湾沿いに密集しているレストラン・エリアに足を運んでみた。すると、最初来た時とは打って変わって海に面しているテーブル席はどこも満席で、→ 日没を待っている。細い通りにテーブルがぎっしりと並べられているが空きがない。日没までにあまり時間もないので、空席にめぐり合える間もなく、仕方なく、通りの一角での観賞となった。夕日は見る見る内に水平線に近づき、てっきりこのまま海に沈むものと思っていたが、わずかに、遠方の島(シロス島?)にかかり、陸に沈む日没となった。それでも、時間とともに赤く染まるエーゲ海は、なんとも言えない情景で、感動的なサンセットが楽しめた。結局、日が完全に沈んだのは午後8時17分であった。
この後、ミコノス・タウンで夕食という手もあったが、日没も見終わり、暗くなってきた上に、人の混雑ぶりと疲れもあって、クルーズ船に早目にもどり、船で夕食をとる選択とした。もちろんクルーズ船でも夕食は用意されており、こちらは料金に含まれて
いるが、ミコノス島で各自食事する場合は、自己負担である。また、船での夕食は、午後8時30分から10時30分までのサービスなので、ミコノス島で遅くまで滞在していると、船での食事には間に合わない事になる。
棧橋に引き返すと、クルーズ船と往復しているテンダー・ボートがちょうど到着しており、待たずして、オーシャン・モナーク号に戻る事ができた。ミコノス島に上陸せず、船に残った人達(主に外国人)もいるようだが、船内はまだ閑散としていた。ほとんどの乗客はまだミコノス島にいるのだろう。船での夕食は、4階のレストランでもいいが、今度は、屋外のプールデッキでいただく事にした。昼間とは違って、気温も下がり過ごしやすい。食事をとっている人もほとんどいない。静かで落ち着いた雰囲気にほっとした。今日一日は、昼も夜もフリーバイキングとなっており、並べられた料理を大皿に盛り合わせ、適当なテーブルに着席した。夜のエーゲ海に浮かぶ船上デッキで食事をするのもいいものだ。まずはビールで喉を潤し、ギリシャ名物のスブラキ(串焼)を頬ばった。
ゆっくりと食事をした後は、まだ、誰も手を付けていないケーキをカットし、デザート類もしっかりいただいた。お腹も十分満足した後は、船室に戻り、バスタブにお湯をはって、ゆっくりと汗を流した。船ではあるがシャワーもしっかりと出る。部屋で少し落ち着いた後は、せっかくなので、アドミラル・ラウンジでのショーを覗きに行った。クルーズ・ジャーナル(船内新聞)によると今日は、夜10時30分から「アラウンド・ザ・ワールド・ショー」と書いてある。まだまだ夜は、これからだ。ラウンジのステージでは、すでに歌が始まっていたが、この後、踊り、演奏、手品と次々披露されるショーに堪能し、クルーズ船の初日を満喫した。
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