UPDATE 2007.2.12 (SINCE 2006.8.21)
 夏が暑いのは、あたりまえだが、今年(2006年)の夏は特に湿度が高く、夜も寝苦しい日々が続いている。職場でも、省エネ、環境経営と称し空調の設定温度が高い。クールビズでも暑いには違いない。夏期後半に何とかいただいた1週間の夏休みは、迷わず、日本脱出=爽やかさ!を求め、避暑地逃亡を計画。そして、目的地は比較的手軽なカナダ・バンクーバーが第一候補。さっそく日程にあうツアーを検索、空きのあるコースの中から6日間の旅程ではあるが、無難なツアーを選び、すぐに予約をいれた。ツアーと言っても、バンクーバー往復の航空券とホテルがセットになっているだけで後はすべてフリーである。このフリータイムを如何に過ごすかが、また旅の醍醐味でもある。現地では、オプショナルツアーに参加せず、できれば自由な個人行動を計画したい。現地の交通機関は発達しており、行動するのに不便はないが、結局融通のきくレンタカーを2日ばかり借りる事にした。車があればバンクーバーから少し足を伸ばす事もできる。

 バンクーバー行きは、日本航空の16便、20時45分発。この日の2便目で、やや遅めの出発である。機材は、B744でコンフィギュレーションはK14。ツアーではあったが、運良く、2階席のゆったりとしたビジネスシート(エコノミー運用)が確保できた。成田からバンクーバーまでは、所要8時間40分。時差がマイナス16時間(夏時間)なので、現地到着時刻は、当日の13時25分の予定である。

 飛行機は、離陸が少し遅れたが、大きな揺れもなく順調に飛行し、定刻よりやや遅れてバンクーバーに到着した。事前のチェックでは、天候は概ね良好。気温は15度〜23度とあったので、東京と比べると、10度くらいは低く、また、なによりも湿度が少ないので快適に過ごせそうだ。


■バンクーバー到着(1日目)
 バンクーバーは、日本に最も近いブリティッシュコロンビア州に位置し、カナダの太平洋側の玄関口でトロント、モントリオールに次ぐ第3の都市である。バンクーバー市の人口は約58万人。大都会でありながら、広大な自然に囲まれ、街と緑と水が調和した、世界一「暮らしやすい都市」とされている。また4年後の2010年には、冬季オリンピックの開催が決定している。
 空港に到着すると、すぐに涼しいと体感できる。これでしばらくは猛暑から開放されそうだ。入国審査、バゲージクレイム、税関を通り、到着ロビーに出るとジャルパックのスタッフが出迎えてくれた。一行揃ってホテルへと送迎してくれる。ここからホテルのあるダウンタウンまでは北東に15kmほどで。車で40分くらいかかる。ホテルは、グランビル通りに面した「Best Western Chateau Granville Hotel」である。スタッフから滞在中の説明事項を聞き、チェックインを済ませると結局、午後4時になった。

 実は、まだ、カナダドルへの両替を済ませていない。空港でも両替できたが、カナダで両替するならレートのよい市中の両替所とあらかじめ決めていた。ダウンタウンの北側(ペンダー通り)にある「vancouver Bullion & Currency Exchange」だ。ホテルからだと1kmほど離れている。この両替所は、銀行よりレートがよいとされている。この店舗が午後5時までの営業なので、ホテルで一服する間もなく、ここへ直行した。バンクーバーの区画は、五番の目になっているので道は分りやすい。グランビル通りを15分ほど北進するとペンダー通りに出た。交差点を左に曲がって少し行くと、左手にVBCEの看板が見えた。ここだ!。他と比べて、レートが良かったのかどうかよく分らなかったが当座の必要分を両替し、これで一安心。

 ペンダー通りからさらに北に向かうと、もう入江(Burrard Inlet)が見えてくる。夕方でもあり、海からの風が気持ちいい。ウォーター通りを右に進むと、赤レンガで舗装された道に入る(写真)。ここはバンクーバー発祥の地、「ギャスタウン」だ。ちょっとしたショッピングストリートで中ほどには、ランドマーク的な存在である蒸気時計がある。15分おきに、蒸気パイプから音と煙を出し、時を知らせる。1977年9月24日建造と記されてあった。そんなに古いものではないが、バンクーバーのみどころの一つである。
 そして、この人物が、ギャスタウンの名前の由来ともなっている「Gassy Jack」。1867年9月1日、はじめてこの地に写り住んだ英国人だ。本名は「John Deighton」だが、「ほら吹き」だったので、「Gassy」と呼ばれていたらしい。そう言われてみれば、ウィスキーの樽の上に立った、ほろ酔いかげんのギャシー像からも、その雰囲気は伝わってくる。この像はギャスタウンの一番奥に立てられている。

 この時期、バンクーバーの日没は、夜8時半ごろだ。午後6時を回っていてもまだ日は高い。旅先で、日が長いとちょっと得した気分になる。特に、今回のような短期旅行では1日を有効に使えるのでありがたい。そろそろ夕食時間なので、このあたりでどこかあれば立ち寄って、と見ていたが、気のきいたところがどうも見当たらない。仕方ないので、入江から船で、ロンズデール・キーへ渡ったところにある寿司屋に行く事にした。期間中一度くらいは寿司屋と思い、こちらは、一応日本で調べておいた。

 ロンズデール・キーは、ノースバンクーバーのターミナルで、ダウンタウンのウォーター・フロントからは「シーバスSeabus」と呼ばれる船で渡る。15分〜30分おきに往復しており、出港すると15分ほどで到着する。このシーバスからの眺めは、目線が海面に近い事もあって、視界が広くすばらしいが、実は観光船ではなく、ノースバンクーバーとダウンタウン間の市民の足として重宝されている公共交通機関である(運航時間)。レンガ造りの立派なシーバスターミナルに入り、入江に向かって長い通路を進んで行くと突端に乗り場がある。シーバスに乗船し、このウォーター・フロントを離れると、左手にダウンタウンのビル群そしてその先に、スタンレーパークが見えてくる。10分ほどすると、やがて、前方には、ロンズデール・キーが近づいて来た。

 下船してもよく方向が分らなかったので、近くにいたガードマンらしき人にエスプラネード通り(Esplanade st.)を尋ねると、すぐ、この先らしい。目的の店は、この通りに面した「与八鮨」というお店。言われた道に出てみるとすぐに分った。このあたりは、ひっそりとしていて人通りも少ないが、店内はそこそこお客が入っている。ともあれ、オープンしていて良かった。

 空いていたテーブル席に案内され、メニューを見せてもらうと、寿司ばかりではなく、揚げ物、焼き物、ごはんものなど日本食メニューが豊富だ。でもやっぱり寿司屋では寿司を注文したい。それに、日本からちゃっかり、「クーポン」なるものを見つけ、持参したのだ。注文は、寿司の盛合せとここでは名物となっているBCロール。そして「てんぷら」が無料というクーポンを店員に渡した。「使えるか」と聞いてみると「確認して来ます」(日本語)と店の奥に消えていったが、はたして、有効なのか。しばらくして、使えるとのアンサー。地元のビール(Kokanee)で喉を潤しているとやがて、注文した寿司が並べられた。BCロールはサーモンをのり巻きにしたもので、ご当地メニューとの事。なかなかいける。魚も新鮮でうまい。海に面したバンクーバーには寿司がたくさんあって、地元の人達にも好まれている。ヘルシーという事もあって人気があるようだ。

 食事が終わると、さすがに、あたりは暗くなっていた。ロンズデール・キーから再びシーバスに乗り、ダウンタウンへと向かう。夜になると、結構涼しい。潮風にあたると肌寒い感じさえする。ホテルの部屋に戻っても、冷房はまったくいらなかった。バスタブにお湯をたっぷりはり、長い一日の汗を落とした。

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