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山2あ1585号型
 
■導入:昭和35年(1960年)、新製
■型式:いすゞBC151
■車体:川航
■形状:リヤエンジン、前折扉
■用途:路線
■配席:ロマンス
■構成:1585(S35.4〜S43.12)
     1620(S35.4〜S43.12)
     (計2台)
 
 昭和35年度は前半に6台の新車が購入されており、その最初の2台となったのが
本型です。
 車台はBC20型からモデルチェンジした高出力仕様のBC151型(180馬力)となり
ましたが、本型以降は全てBC161型が選択されたため、山口市営では唯一の形式
となりました。
 
 車体は川航製で、貸切・優等便向けの前扉を採用しているものの、当時は貸切
仕様で導入した車も一般路線に兼用するという運用方針があったようで、混雑を
極める市内の一般路線にも投入されていたようです。
 
 左の写真(右2台)は、貸切に用いられた際の様子で(一番左は前級の907型)、
撮影場所は、本型の主戦場だったと思われる秋吉台でしょう。
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■山2あ1585号型(文献引用)
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山2あ1655号型
 
■導入:昭和35年(1960年)、新製
■型式:トヨタDR10
■車体:新三菱
■形状:リヤエンジン、中折扉
■用途:路線
■配席:ロマンス
■構成:1655(S35.4〜S43.12)
     1656(S35.4〜S43.12)
     (計2台)
 
 昭和35年度の続く2台は、トヨタ車が選択されました。
 車体は前年導入のあ870号と同様に三菱製で、当時の標準車体だったといわれて
います。
 ただし本型以降のDR型は、全て西工車体が採用されるようになりました
 
 座席は、昭和35年前半導入の車の中では、唯一のレザー仕様だったようで(他は
モケット張り)、より一般路線での使用を主目的としたものとなっていたようです
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山2あ1666号型
 
■導入:昭和35年(1960年)、新製
■型式:三菱AR470
■車体:新三菱
■形状:リヤエンジン、前折扉
■用途:路線
■配席:ロマンス
■構成:1666(S35.4〜S43.12)
     1667(S35.4〜S43.12)
     (計2台)
 
 昭和35年前半の最後の2台は、三菱製のエアサス車が選択されました。
 これは、前年のあ871号型車に続くもので、性能評価の結果、小郡線など
競合する路線への追加投入に至ったものと推測されます。
 
 ところが本型では、これまで採用してきた先進的なフレームレスモノコックの西工
車体から一転、フレーム付きの三菱純正車体が選択されました。
 西工車体に傾倒しつつあった当時としては珍しい選択のため、これは恐らく納期の
関係ではないかと思われます。
 
 廃車後は1666号が県内の個人に売却されたそうです。
山2あ1727号型
 
■導入:昭和35年(1960年)、新製
■型式:いすゞBC161
■車体:西工
■形状:リヤエンジン、中折扉
■用途:路線
■配席:ロマンス
■構成:1727(S35.10〜S45.6)
     1728(S35.10〜S45.6)
     (計2台)
 
 昭和35年度の後半は、路線の新設に伴って追加的に4台の新車が購入されています
 その最初の2台はBC161型となりましたが、上記のあ1585型とは異なり、西工車体と
中扉を採用していますので、秋吉線以外での路線用途を目的としたのが特徴です。
 
 外見としては、正面窓がようやく連続窓(四分割)となったのが新しいものの、後部は従来
ボンネットバス以来の丸妻2枚窓になっています。
山2あ1730号
 
■導入:昭和35年(1960年)、新製
■型式:トヨタDR10
■車体:西工
■形状:リヤエンジン、中折扉
■用途:路線
■配席:ロマンス
■構成:1730(S35.10〜S45.6)
     (計1台)
 
 上記1727号型に続くのは、1台のみ本型が再び採用されました。
 
 車体はDR10型としては初めて西工製が選択されていますが、こちらの製作を優先
した結果、上記1666号型が三菱車体を選択せざるを得なかったという事情がある
のかも知れません。 
 
 ほか、特徴的な仕様としては、床材にロンリューム(ビニール素材)が敷かれていた
ようです。
 
 実際の運用では、他のDR10型と同様に一般路線車として従事したものと思われます。
山2あ1731号
 
■導入:昭和35年(1960年)、新製
■型式:三菱MAR471
■車体:西工
■形状:リヤエンジン、前折扉
■用途:貸切
■配席:ロマンス
■構成:1731(S35.10〜S48.10)
     (計1台)
 
 昭和35年度導入の最後の1台は、小郡線、及び秋吉線に特化した仕様を持つ、
特別仕様車となりました。
 
 車台は、漸く三菱が実用化したフレームレスモノコックのM(A)R型で、165馬力、
エアサス付きとなり、車体は、西工の前扉式が選択されています
 
 特筆すべきは「トランペットスピーカー」の採用で、正面幕板部にメッキグリルを伴って
設置されていたようです(正面左から経由幕、方向幕、スピーカーグリルの順)。
 
 これが何を放送するためのものなにか、今となっては分かりませんが、観光地、及び
乗客の集合地点での音楽や、案内放送を行ったものであると想像されます。
 こうした特殊装置のおかげか、本車は昭和35年度の車としては、異例の長寿を
全うすることになり、高出力の貸切車と交替しました。
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山2あ1840号型
 
■導入:昭和36年(1961年)、中古(昭和35年式、元・いすゞ自動車)
■型式:いすゞBC161
■車体:川航(1840)、富士(1841)、西工(1843)
■形状:リヤエンジン、前折扉
■用途:路線
■配席:ロマンス
■構成:1840(S36.4〜S43.11)
     1841(S36.4〜S44.8)
     1843(S36.4〜S44.11)
     (計3台)
 
 昭和36年度は、既設路線の増強用として、先ず6台の購入が実施されました。
 その最初の3台が本型でしたが、経費の圧縮と台数確保の点からも都合の良い、
車体のメーカー試作車(サンプルカー:新古車)を購入したようです。
 そのため同型車でありながら、車体は川航、富士、西工、と、バラバラの外観を呈する
ことになりました。
 
 しかし高出力(190馬力)で定員も80人を超える数少ない車型であったためか、購入
から間もなくカーテンとシートカバーを追装備され、貸切運用にも入っていたようです。
 3台が居並ぶ写真が残っていないことが残念ですね。
 
 なお1841号車は、山口市営の富士重工車体としては最後の導入例になりました。
山2あ1845号型
 
■導入:昭和36年(1961年)、新製
■型式:トヨタDR10
■車体:西工
■形状:リヤエンジン、中折扉
■用途:路線
■配席:ロマンス
 
■構成:1845(S36.4〜S45.6)
     1846(S36.4〜S44.8)
     (計2台)
 
 続く2台は、前年度に続いてDR10型が採用されています。
 
 何れもDR10型として標準的な仕様で導入されたようですが、本型と下記の1847号の
3台には、ビニールレザーの座席が採用されており、その素材は「ちまきや」が納品をしたと
伝わっていますので、同社の営業範囲の一端がうかがえます。
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山2あ1847号
 
■導入:昭和36年(1961年)、新製
■型式:日野BN10
■車体:帝国
■形状:センターアンダーフロアエンジン、中折扉
■用途:路線
■配席:ロマンス
■構成:1847(S36.4〜S45.6)
     (計1台)
 
 6台のうち最後の1台は、フレームレス・センターアンダー、短尺ながら150馬力という
BN10型が導入されています。
 
 狭隘路線での使用を考慮したものと思われますが、山口市営での類似する車としては
翌年度購入のBN11型しか見当たらないため、便の少ない特定の路線に専従していた
のかも知れません。
  
 昭和45年に「セミ・ワンマンカー」が導入された際、入れ替わって廃車になりました。
 
 
2013/5/5      2017/1/20 
 
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■山2あ1727号(左から3台目。文献引用)
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■山2あ1840号(文献引用)
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■山2あ1667号(文献引用)
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 日本経済が急速に成長するなかで、山口市における交通の根幹となっていた山口市営は、職員数、車両数、共に
最大規模となり、最盛期を迎えます。
 こうした状況に加え、昭和38年10月に開催された山口国体への対応は、局を挙げた一大事業となりました。
 ところがこの国体に備えた大量増車の後、交通環境の変化は着実に進行し、早くも経営に陰りがみえるようになってしまいます。
 
 ここでは昭和30年代中盤頃に行われた増車の過程から、その整理と、合理化へ進むワンマン対応車の大量出現まで、
山口市営の歴史における、全盛と激動をみて参ります。
 
■更新履歴:2017/2/11 字句一部修正
 
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