立岡城 Topへ
長原城に近く、舌状河岸段丘の上に築かれた城であった。長原と同様伊勢には珍しく畝状竪掘群が
見られる、ということで訪ねた。
地区の方に場所を尋ねたところ、丁度その方の持ち山で、ご主人などはその山にある茶園に向かって
いるからそこで訊くが良い、と懇切丁寧に場所を教えていただいた。この私のような訳もわからない者に
親切にされるのは有難いことで、本当に頭が下がります。ありがとうございます。
地区でもこの山は城山と呼んでいるようである。城に登りやすいように階段が付けられていた。登った
ところは削平されており、今は使われていないが灌漑用のコンクリート製U字溝の列を見ることが出来る。
その先を頂上目指して、羊歯の林に覆われた高さ4mの切岸を登ると明らかに削平された曲輪に到達
する。東西10m南北10m三角形の二の曲輪であろう。この中も羊歯の群生でよくわからない。東方向には
主曲輪へのスロープがある。岩盤を切ってした削りだしのスロープで、スロープ中程に更に小さいマイクロ
堀切とでもいうべき堀切がある。このスロープがこの城のもう一つのポイントである。スロープを登ると東西
10m南北20mの主曲輪に着く。この主曲輪は更に南北二つに分かれており、北・東の二方向に低い土塁を
設けている。主曲輪から北東方向を見ると、木々の間から畝状竪掘群を望むことが出来る。この竪掘りは
主曲輪に対し直交しておらず、斜めに走っており、対岸の緩斜面からの攻撃に際し時間的余裕を持たせる
意図であった、と判断する。
主曲輪の東・西・北三方向は高さ6mほどの切岸になっており、北側には更に別の曲輪があり、中程を
鋭角の堀切が走っているようだが、羊歯の群生に阻まれ今回は中途半端な訪問であった。
☆所在地 三重県度会郡立岡



2008.5.3 撮影