大桑城(おおがじょう)      Topへ

☆所在地 岐阜県山県市高富町大桑市洞

 

 

 

 

 

  2003.6.21 撮影

***大桑城紀行文***
  6月21日、梅雨の晴れ間の一日、我が同好会は美濃の守護土岐氏最後の領主土岐頼芸が
籠もった城跡大桑(おおが)城を目指す。
 同好はナビゲーター専門員と二人。これが最後まで祟ろうとは神ならぬ身の浅はかさ。

 詳細な場所がわからず、大垣の図書館にて調査する。たまたま親切な方の対応により、良く理解
できた。応対してくれた図書館の方、ありがとうございます。

 岐阜の街中で経路につきナビゲーターと論争。ナビが地図を見ている間に、指示通り走っている
振りをして適当に走る。 なんたって俺がリーダーだ!

 R256を走り、伊自良村との分岐点で『←大桑城登城口こちら』の看板を発見。
 (良かったね、看板が無いときにゃ、どんなことを言われるか怖い、怖い。)

 看板の指示に従って走ること約15分でそれらしき山が見え、桑畑の中を通り、麓の駐車場に
到着。ちょうど下山したらしい人がみえ、その方に頂上までの所要時間を尋ねると、「素人なら35分
か40分程度」とのこと。

 昼時なので、ナビが用意した弁当の上前をはねる。なに!弁当が足りない? 俺はリーダーだ!
文句言うな!

 登山を始めたのが1時半ごろだから、頂上には2時ごろ到着予定・・・のはず。

 風が無く蒸し暑い。 汗がダラダラ滴り落ちる。 この汗は何とかならないか。
資料によれば、全山に城跡らしき削平地があるはずだが見えない。登れども登れども道は続く。
後ろを歩くナビの視線が気になってくる。

 「あの看板に、熊出没注意!って書いてあったけど、出てきたらどうする?」
突然のナビの声。妙におとなしい。

 「なあに、出てきたら屁でも食らわせてやるさ!」

 「かわいそうな熊! 一発で気絶するね!」だって。 そんなもんで気絶するか! ほっとけ!
 無視無視。 更に頂上を目指す。

 すると今度は鋭い声で、

 「おい、いったいいつまで続くんだこの坂は! いつ頂上につけるんだ!」

 (お、とうとう来たか。 「そんなもんわかるか、俺も今日が初めてだ、黙ってついて来い」と言いた
いが・・・そう言えば、歩き始めてから既に一時間余り、いくら素人とはいえ・・・ おっかしいなあ?
仕方がない、少し休憩するか)

 「休憩」の号令。 あまり無視しても愚痴が増えるだけだ。 どんな時でもリーダーは寂しいもんだ。
しばし孤独を楽しむ。

 尾根を超え風が爽やかに吹いてくる。気持ちが良いね。しばしの休息。

 更に歩くこと10分くらい。
 天の助けか仏の情け、とうとうそれらしき『番所跡』の標示が。 元気を出し、下山途中の方(登り
始めた時は一緒だった人)に訊いたら、あと少し頑張れば頂上とのこと。

 嬉しくなって、それまでのチンタラムードはどこへやら、ナビも先頭を切って走り出す。

 あるわあるわ、削平地や霧の井戸、急所を押さえる防御の施設。これこれ! これがなけりゃ
城と言わない。

 岩の角を曲がると、そこは主郭だった。

 頂上からの眺望は開けるばかりに素晴らしく、街の喧噪を離れ近くの山々はもえたつほどの緑に
包まれていた。 岐阜の町は霞にけむり、山に遮られて見えないが、麓の町は木々の緑に縁取られ
夏の様相で佇んでいる。
 近くの学校の卒業記念登山だろうか、記念に名前が掲げられていた。

 涼しげな風に吹かれ、それまでの疲労が快く消えてゆく。
結局、所要時間は1時間半程度、標高407m。

***ナビゲーター専門員(?)より***
 
知らなかった! リーダー(?)がこんなこと考えながら登っていたなんて・・・・・
これからは、「リーダーは寂しいもんだ」などと言っている暇がないように、ナビでも荷物持ちでも
何でも任せてしまうことにしよう。 昔から、閑居は良くないものと相場が決まっている。
 いや、お城めぐりの相棒を辞退、珍道中のコンビ解消という手もあるな・・・・・

 ただ、この紀行文は筆者の老化現象による記憶力減退のせいか、意図的なものかはわからな
いが、眉に唾をつけてから読まれたし。 
 なにしろ、「詳細な場所」どころか、リーダーのデジカメや諸々のハプニングのあと目的地を変更し
て、急遽、以前から行きたいと思っていた大桑城にしたのだから、二人とも所在地の住所を失念。
岐阜県のどこを目指せばいいのか、まずそこからのスタートというていたらく。
 無事にたどり着き、無事に帰って来ただけでもメデタシ、メデタシ。