仙台は朝晩冷えますが、日中は過ごしいい陽気 です。ただ、こちらは花粉や粉塵が強いのか、小生のみならずマスクをする人が多いように思えます。
今日知ったのですが、湯浅さんは内閣参与のみ
ならず、政府の震災ボランティア連携室長も兼ねられており、NPOの連携窓口やそれに伴なう省庁間
の調整を担っているそうです。
今日はスタッフの意見、湯浅さんの現状分析や
意見を沢山聴くことが出来ました。
幾つか例を挙げると、ある被災地で食事が足り てないと聞きつけて、炊き出しをやろうとした団体が、他の団体や自衛隊の炊き出しとバッティングしてしまい、結果的に食べ切れない状態になった。情報交換 や連携が出来ていないからでしょう。
また、身近なこととして、被災した子供達に野
球教室を開きたいと行政にグラウンド使用の許可を申請したが、不謹慎であるとか、野球だけでは不公平という回答が返って来てしまった。避難所の子供達は、
なかなか広いところで遊ぶ機会もなく、どうにか改善できないものかという意見もありました。
仮設住宅への入居方法に問題が出てきておりま
す。阪神大震災で問題になったのは、一律抽選で入居先を決めたことで、地域の繋がりが分断され、孤独死を多く生み出しました。この反省から仙台市や他の自
治体では、コミュニティ単位での入居を行なう方針を示しております。しかし、それらを考慮せずに抽選で決めていく自治体もあるそうで、阪神の二の舞となら
ないか懸念されます。
湯浅さんのお話の中では、震災一カ月の間に、
未だ遺体捜索をするところがある一方で、仮設住宅の具体的な話に移っているところもあり、各地域、避難所で様々な復興のずれが出ているという特徴を指摘さ
れました。
この中で、『見合いの現象』が起きているそう
です。平時において、行政は申請や提起されることで下からの意見をくみ上げます。
しかし、震災後の被災地域では、下が混乱し意
見がなかなか上がってきません。行政が常に待ちの姿勢でいる以上、なおさらです。一方で、東北地域特有の我慢強さが輪をかけてしまい、下からSOSがあっても発信しようとしない傾向があります。行政は待つ、被災者は云いたくても我慢する。結果的に両
者見合ったままになってしまうという現象です。
確かに、スタッフ間からも、被災者からニーズ
を汲み取ろうにも、彼等の我慢強さに加え、コミュニティの団結力が働き、なかなか真意を図りかねるということを聞きます。彼等の大丈夫は、大丈夫ではない
と云います。
湯浅さんは今こそ『包摂力』が問われていると
云います。被災者へニーズや困っていることを汲み取る際に、はじめは『何もいらない』と反応されるかも知れない。しかし、せめて『「何もいらない」とは云
われない』程度までの関係を築けないかとのことです。無理に聞き出ささなくとも、せめて断られない関係を目指してはとの意見でした。
夜のミーティングでは、大船渡出身のスタッフ
もいることから、岩手チームも作ろうということになり、少し我々の中でも新たな動きが出つつあります。
今日は固い話ばかりになってしまいました。
今日の一枚はありません。写真を撮ってませ
ん。
代わりにスタッフの一人の言葉を紹介します。
東京のほうでは、お花見自粛の気分が強いようだけど、そんな自粛はいいから、是非東北の酒と肴で盛り上がってほしいとのことでした。