三峰山(1235.4m) みうねやま
平成19年2月4日(日) 単独

 個人的で勝手な印象であるが先週に登った高見山が男性的とすれば、三峰山は女性的な山と思える。狭い山頂で鋭く尖った高見山に比べて三峰山は八丁平の広いイメージがあるからだろうか。どちらも樹氷・霧氷で有名な山である。
 金曜日には雪が降り、土曜日は快晴となって最高の冬山であっただろう。別の用事があったので日曜日に山を目指した。朝起きれば曇り空。つくづく青空と樹氷に縁がないかも知れない。そう思いながら東吉野方面へ車を走らせた。今回は有名な御杖村からではなく、三重県側から登ってみることにしたのだ。高見山の登山口を通過すると車で道路が狭くなるほど駐車されていた。林道など日陰は凍結しているようで白いものが多い。でも高見トンネルを抜けた三重県側は全く雪の心配がなく安心する。
 月出の里を通って崖崩れを恐れながら山へ車を走らせていった。この松阪市(旧・飯高町)の月出の里。ここには神武天皇の伝説が残っているらしい。神武天皇が三畝山(もしくは高見山地の白髭峠)を越えた時、月の出があまりにも美しかったので、「月出の里」と名付けられた。また、峠越えが余りに急であった為、疲労で髪の毛が真っ白になったことから、その峠を白髪峠と読んだのだともいう。神武伝説は宇陀にも多く、熊野と宇陀を結ぶ道の話として伝えられたのかもしれない。また、奈良県側の山麓、宇陀郡御杖村には垂仁天皇の時代に天皇の命により天照大神の「御杖」として倭姫命が伊勢の度会に遣わされ大神を祀らせたという。それで御杖と呼ぶのだとか・・・。
 三峰山(別名、三畝山)は、日本三百名山・近畿百名山・一等三角点の山としても知られているが、シロヤシオや霧氷の山としても有名。
 何名山とか数で山を数えて回るより、ただ何度も気に入った山を楽しめれば良いと思う。台高や大峯、室生火山帯などに近い宇陀に住んでいて幸せだ。こうして高見山・三峰山・明神平などに気軽に登ることができている。これからも楽しんでいきたい。
登山口P(09:25)→自然林地帯(09:43)→八丁平(10:24)→山頂(10:31)→Pへ下山(11:57)
タイムは写真を撮ったり休憩した時間を含んでいる。半日でも楽しめる(ゆりわれ)コース。

登山口付近

植林地帯の岩道(草木名の案内有)

残雪

明るい雑木の道に出た!

岩の多い地帯

大勢のパーティーに追いつく

不思議な形の木を発見

まだ樹氷がありそうだ。
 細い道なので抜かすわけにもいかず、樹氷が溶けないか渋滞に気をもむ(^^;)。しかし気さくに話しかけてくださるので楽しく歩くことが出来た。下から樹氷が見えたと言えば歓声が上がる。溶けていたら嘘つきになりそうで困った(笑)。

溶ける前に早くと焦る・・・。

うっすらと輝く白

妖精たちの杖

イルミネーションのように

氷の桜花、只今満開!

赤が白に映えている

さぁ、樹氷の出迎え本格化!

興奮、しっぱなし!
 三峰山の八丁平が近づくにつれ、道は緩やかで楽だし景色は美しくなって立ち止まることが多くなった。
 青空と樹氷の美しさ。格別。
 一面の雪景色も美しいけれど、うっすら白く色づいた木々も素晴らしい。
 本当に桜が咲いているみたいだ。薬師寺の東塔をフェノロサが「凍れる音楽」と評したのは有名な話。全く例えは違うけれど三峰山の霧氷は「凍れる桜花」。
氷波

山頂に近づいた

ここは桃源郷か?

その姿、まるで「山珊瑚」

まるで世界は絵の中に・・・
満開
氷桜
山頂

御杖村を見下ろす。
Yです
変身!」が登場。
美しい風景の中で大はしゃぎ!少々、お見苦しい事と思いますが・・・・許せ!(^^;)
うっとり
あ、怪しいっ
 ずっと居たいけれど、下山することにする。雪も多過ぎず、少な過ぎず美しい風景。風は冷たかったけれど、心は温かい。日常の嫌なことは全て吹き飛ばして、私の心は春の風になった。だから桜も満開!。
高見山

さらばじゃ!
 尾根づたいに新道峠から降りる事も予定していたが、結局同じ道を下山。
 溶け始めている氷を眺めながら雪のない世界へと帰っていく。
 「このコース、とっても気に入った!」と上機嫌で彼は去っていった。
 車の近くで昼食をし、名所である中央構造線の露頭を見学して帰った。
 新緑の頃も歩いてみたい。

高見山遠望(レポは三峰山・・・)