2017年3月10、11日 天狗岳
<1日目、3月10日>
登山服に着替えようとして「はあ? なんじゃこりゃ?」、アンダーウェアが穴だらけでした。ウール製なのでどうやら虫に喰われてしまったようです。しかし同じ衣装ケースに収納しているウール製の靴下に被害はありませんでした。洗濯しているとは言えど足臭が防虫効果を出しているということでしょうか。もしかしたら「足臭=防虫効果」は大発見なのかもしれません。
今回の登山の核心部、もう少しで渋の湯に到着というところの1車線になるところです。「凍結していませんように」と祈り、「そういえば11時半ころ渋の湯を出発するはずの路線バスとすれ違っていないな」と思ったのもつかの間バスが下ってきてバックしてすれ違うはめになりました。ほんとイヤなんだよね、この道。
受け付けを済ませてから駐車場へ車を停めました。3月も中旬近くだというのに昼の12時で-5℃、時折雪もちらつき風も強かったです。

上も風が強いですかと下山者に聞いたところ強風で撤退してきたとのこと。今日は黒百合ヒュッテまでなのでテントが張れないような風ではないことを願いつつ12時半、登山開始です。

昼過ぎからは晴れてくるという天気予報どおり青空が見えてきました。

2時間ほどで黒百合ヒュッテに到着。14時半で気温は-7℃。もっと急な登りだったような記憶がありましたが登りらしい登りもなくというような感覚で着いてしまいました。このルートを歩くのは16年ぶりです。

すれ違う下山者も多かったですが小屋には平日だというのに結構お客さんがいました。寝室への案内は16時からということで1階には待機している人が20人くらいいたかな。テントも3張りありました。小屋でテントの受け付けを済ませ、テント設営し、中山峠まで下見に行ってきました。ちなみに今日は会社が休みなので登山のために仕事をさぼったわけではありません。

夕飯はローソンで買ってきたちゃんぽんです。鍋物が欲しかったのですがもう季節外れのようで麺類しか売っていませんでした。スーパードライが主流のなか黒百合ヒュッテは一番搾りでしたのでキリンファンの私にはうれしいかぎりです。
17時ころ、外は-11℃。四方八方から吹き荒れていた強風はだいぶ落ち着いてきました。

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<2日目、3月11日>
私が持ち歩いている温度ロガーは朝5時半に起きたときには-21℃、その後6時45分に-26.2℃を記録していました。温度計がぶっ壊れているんじゃないかと思いましたが-20℃まで測定できる私のプロトレックは温度を表示できていなかったので-20℃以下になっていたのは間違いないかと。なにしろ寒かったですが無風だったことが幸いでした。-20℃以下の世界なんて初めての経験です(ただし横浜みなとみらいのアイスワールドに入館したことは除く)。

6時過ぎに天狗の鼻先に朝陽が当たってきました。出発前に外に放置しておいた手袋をはめたとき「冷てえ!!これじゃ素手のほうがマシ!!」と思うくらいでした。出発前は手袋は懐で温めておくべきと反省しました。

6時45分に出発し、10分もせずに中山峠。

中山峠から見える東天狗岳。

樹林帯を抜けると西天狗岳も見えてきました。全くと言っていいほど風が無かったので日が当たってくると程よく体が温かくなったきたのが心地よかったです。

山梨方面は少し雲海になっていたのでそれほど高い山ではないにも関わらず高度感を楽しむことができました。

左奥に硫黄岳が見えてきました。

つづら折りのようにジグザグに登るもよし、斜面を直登するもよし、トレースに縛られず自由気ままに登ってきて山頂が見えてきました。

西天狗岳をバックに東天狗岳登頂!!ここからは絶景かな絶景かなと石川五右衛門的気分でした!!

根石岳に向かう稜線。何人かこの先の稜線を歩いているのが見えました。

右から阿弥陀岳、中岳、赤岳、硫黄岳。手前は根石岳。赤岳鉱泉か本沢温泉に縦走することも考えていたのですがこの景色を見て天狗岳ピストンにしといて良かったと思いました。硫黄岳がかなり遠くに感じたからです。

右から仙丈ヶ岳、甲斐駒ケ岳、北岳。北岳の右下にちょこんと見えているのは塩見岳かと思います。

槍穂高連峰。手前は車山高原とか美ヶ原あたりでしょうか。ほんと高原って感じです。

諏訪湖を見るために西天狗岳に向かいます。

何の変哲もない山ですが雪面がきれいでした。

頭だけちょこんと出した標柱の西天狗岳に到着!

東天狗岳からは見えなかった御嶽山。

根石山荘と硫黄岳。限定日や限定期間だけですがこの根石山荘と赤岳展望荘が冬も営業していることを今年初めて知りました。両小屋とも稜線の眺めのいい小屋なのでぜひ泊まってみたいです。

西天狗岳からの展望を楽しんで雲海をバックにした東天狗岳を眺めながら下山開始。

東天狗岳頂上をアップで。雪山初心者向けの山ですがこうやってみると上級者向けの山に見える?

雲海から金峰山が姿を現しました。

山頂はガスっていた蓼科山もいつの間にかきれいに姿を見せてくれました。ただ浅間山がずっと雲に隠れたままだったのが残念でした。

で、12時ちょうどくらいに登山口に着いたのですがさすが週末の人気の山とあって大勢の登山者とすれ違いました。この方たちは新潟方面からツアーバスでやってきたようです。渋御殿湯で汗を流していこうと思っていましたが車の中に置いておいた着替えは触るのも嫌なほど冷えていたので風呂は寄らず帰路につきました。
