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株式投資の基本的なことについて、独断と偏見で書いてみました。 従って、正しくない部分も多々ありますが、株に関するだいたいのイメージが理解していただければ幸いです。 1.株価 株というのは、オークションみたいなもので、プレミアム価格を売買しています。本来この価格は、その「企業の価値」を株数で割ったもので評価されます。 「企業の価値」は、現在の資産、毎年の利益(率)の実績(安定性)、今後の成長性などが加味されます。 株の価格=株価は、その時点で皆が妥当と評価した価格となります。 企業を取り巻く経済・政治・消費者の動向なども変化しますから、株価は変動します。 株価というのはオークションですから、価格なんてあってないようなものです。理論的な株価と人気も日々異なりますから、刻々株価は変動します。 よく、「買うから上がる」「上がるから買う」と言いますが、理屈ではないのです。 もっと儲けたいという「欲」と、「損したらどうしょう」という「不安」との戦いが株価を形成していきます。 2.美人投票 ![]() 株式投資はよく「美人投票」だと言われます。 株で儲けようと思うなら、自分が美人と思う人に投票するのではなくて、皆が美人と思う人を選ばなければだめだといいます。 皆が選ぶ美人を理論的に推論できれば、連戦連勝。大儲けです。 が、相場の世界では、理論や理屈はしばしば返って失敗の原因となります。 「理屈っぽい人は相場には向かない」とも言います。 もしも理論が正しくて、皆が毎回理論通りに動くとすると、それは「盾」と「矛」のお話になってしまいます。 ある投資顧問が画期的な投資方法を作って売りつけます。「儲かる」ということで評判になります。しかし、やがて皆がその投資方法をするとしたらほとんど誰も儲からなくなるのです。 今のところ世界的に認められた唯一の儲かる方法は「ドルコスト投資法」と儲かる情報を誰よりも先に入手し売買する「インサイダー取引」だけです。 「ドルコスト」とは、たとえば毎月、一定の金額をずっと投資し続けるというものです。(もちろんその会社が倒産でもすればアウトですが) 短期では損もありますが、長期では、これを上回る投資法はないようです。 理屈はまったく要りません。 3.勝負と確率
勝負には、不利な勝負と、有利な勝負があります。 賭けでは、一般に「親」は有利で「子」は不利です。 たとえば、確率7:3 の確率の勝負に「子」で勝とうとするなら、できるだけ少ない回数の戦いで、大勝負をすることです。それ以外に勝って帰れる可能性はありません。 「親」の場合は逆に大勝負する必要は全くありません。確率という普遍の味方がある限りコツコツと少しずつ稼げばいいのです。 では、株式投資は有利な勝負なのでしょうか、不利な勝負なのでしょうか? 100円の株が1億株。時価総額は100億円。株価が200円になれば200億円。100億円の富が創造されたことになります。 要するに上昇相場なら富が増えるので、そのおこぼれにありつける可能性が高く、反対の場合は損する確率が高いわけです。 年がら年中賭け続ければ、損するケースも多くなります。 景気が好転し、企業の業績が良くなると、普通株価は上がりますから、景気が上向く時に買い。景気が悪くなる時には売買しなければ(現金化)よいわけです。 実際には、社長さん達でさえ、自社の業績の予測も景気判断もしばしば間違います。今日の日本の不況も、えらい人達の多くの失敗と間違いのたまものです。 4.株価の動き
来年必ず2倍になる株(銘柄)があれば、誰でも買います。すると株価は上がりますが、2倍に近づくと、他の預金や債券の利回りとの比較でそれ以上は買われなくなります。 では、「5年後2倍になる可能性が高い株」の妥当な株価はいくらでしょうか? 株式市場は常にこうした可能性の中で日々株価を形成しています。その企業の現在の状態は、すでに皆が知っていることなので、「織込み済み」といって、株価へのインパクトにはなりません。 来年、再来年の業績を変化させる新製品の開発とか、新事業への進出、リストラなどが株価を変化させます。為替や世の中全体の景気も日々の企業の業績に影響します。 現在非常に業績が良くても、来年は悪くなることがわかれば、その時点で株価は下がります。逆に、今大赤字でも、来年は黒字となるなら、株価は上昇します。 全体の株価は景気の半年先を読むとよく言われます。 基本的に株価は現在ではなくて未来に賭ける動きをするものです。 「株価は何でも知っている」という考え方もあります。 その時点でのあらゆることが株価を形成する材料になります。それらすべてを織込んで株価が決まっています。ですから、来年は30%利益が増えるとしても、皆が知ってしまった時点では、株価を上昇させません。30%が50%になるらしいという話が出た時に、上昇する可能性があります。 株価はこうした状況の「変化」に反応します。 業績が良いことは株価の(更なる)上昇にはなりません。この辺が、初心者がよく騙されるところです。株は「未来を買う」、株価は「変化を買う」と覚えてください。 5.株式投資の基本 成長性のある会社を安い時に買ってずっと持っておくといい。 今後業績の良くなるであろう会社の株を安いうちに仕込んでおく。 等々、投資法は色々あるのですが、小泉君のように「目先の上下には一喜一憂せず」長期投資でじっくり構えるのが良いともいいます。 本当の投資とは「長期投資」のことで、短期の売買は「投機」だという人も多いようです。 バブルの頂点までの日本経済は、高度経済成長で、じっくり待つ投資で大儲けでした。 多くの企業自体も、昔買っておいた土地や株がどんどん上昇し、本業の収益を上回る利益を手に入れました。 購入時の帳簿価格と時価との差は、含み益として存在し、日本企業の財務体質を強いものとして評価もされました。 しかし、バブル後の日本は土地と株価が下がる一方で、長期投資していた人は、みーんなやられてしまいました。投資信託はもちろん、企業の長期の保有株・年金基金などの保有する株も値下がりしています。 株は、一部のギャンブラーのお遊びと思っていた人達も、色々な影響を受け始めています。 日本は資本主義国であり、その資本の根本である株式に対する誤った認識が今日の不況を悪化させた要因の一つだと思います。 残念ながらバブル後の日本では、「長期投資」は儲からなかったというのが真実です。 6.ならどうするの
現時点では、先にも述べたとおり、できるだけ確率の良い勝負を少額で頻繁に行うか、これだっと思う大勝負をたまーにするかです。 私の兄はバブル後のある時期に大勝負に出て、予定より大きな家を買いました。以後株はしていません。 今後、景気が回復していくなら、長期の投資も報われると思います。何しろ多くの銘柄があまりにも叩き売られ、現在も大安売り状態だからです。 ただ、韓国や中国など、安い賃金で優秀な人材と技術力を持つようになった国々が日本の競争相手になるわけですから、生き残れる企業と倒産していくものがわかれて行きます。 世界が相手の商売をしなければならないのですから、日本の高コスト体質を変える施策が当然必要です。為替を含めた日本経済の立て直しが今後行われていくはずです。 | |||||
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