ENEL(エネル)

2004/10/31

1.検討期間をくれ!
大和証券の担当さん、いくら高配当の外国株に私が興味を持っていることを知っているからといって、今すぐに返事をしろ、はないでしょう。
話をもらったのは10月22日(金)。目論見書を翌週月曜日に発送するから、キャンセルするかどうかを火曜日に返事してほしいとのこと。
ヲイヲイ、火曜日に自宅に届いても、見ることができるのは夜でんがな。なら、返事は水曜日でヨイとのこと。いったい、どういうルールになっているのやら。
おまけに、確かに火曜日に配達はあったものの、家人が不在だったようで、代わりに不在通知が入っていました。仕方がないので、郵便局まで取りに行ってもらいました。
受け取って中を見てみると、いつものことながら中学生レベルの翻訳。これなら英語の原文でくれる方がよほど読み易い上に、正確です。(もしかして原文はイタリア語?)
2.証券会社推薦の外国株
今回薦められたのは、ENELというイタリアの元国営電力会社です。
EUのルールに従って、自由化のために国が保有比率を下げるというので、その分が売りに出るそうです。とは言え、今回の売り出し後も、国の保有比率は30%を切ることはない、と売り出し人のイタリア経済財務省は宣言しているようです。
証券会社お薦めの外国株売り出しといえば、苦い思い出が蘇ってきました。ドイツ・テレコムです。
当時はITブームであることに気付かずに買ってしまい、しかもITバブル崩壊にも気付かずに売るタイミングを逸してしまいました。3年ほど経過してようやく損切りしたときには半値以下になっていました。
このことがあってから、情報通信株からは距離をとることにしました。ITバブルが云々というよりも、日進月歩の情報通信技術にっいていけないのではないか、と思ったからです。
しっかりとENELも情報通信事業に手を出していました。目論見書で収支のセグメント情報を見ると
電力 68.9%
通信 12.1%
ガス 4.6%
その他 14.4%
と結構な割合を占めています。それがイタリア国内でどのくらいの地位にあるかというと、
携帯電話
テレコム・イタリア・モバイル 46%
ボーダフォン 36%
ウィンド(ENELの関連会社) 17%
固定電話はさらにしょぼくて、ウィンドは11%のシェアを占めるに過ぎず、今ひとつパッとしません。
3.自由化を乗り切れるか?
電力事業そのものも規制緩和で競合相手が増えるはずです。(だから政府保有のENEL株が売りに出されている。)
ただの規制緩和と違って怖いな、と思うのは、一つは市場シェア規制(50%以上はダメ)と、二つめは発電と送電の分離です。
ENELのシェアが減った分は、スイス・スペイン辺りの周辺諸国出身の電力会社が参入してきているようです。ただ、参入企業の母国でも同様に自由化されているため、ENELもスペインに打って出ているようです。
送電会社はテルナといって、2004年6月に株式を上場しました。国内送電の90%を持っています。こちらは寡占OKのようです。しかも、ENELが50%を保有している・・・。どういう競争を導入しようとしているのか、意図がわかりません。
配当が5〜6%出るようなので、とりあえず配当をいただくことにします。
恐れているのはドイツ・テレコムの二の舞です。1999年のIPO時からも10%以上値が下がったようですし。
内部収益率を常によく見て、基準値を下回ったら、後腐れなく売り払うことにします。
基準値は、何でもいいですが、10%にしておきましょう。