アセット トライ (三井物産)

2004/07/25

1.知る人ぞ知る マンのAHL
今回取り上げるのは、知る人ぞ知る、マンのAHLを使った商品ファンドです。
金融・貴金属・エネルギー・農産物と、あらゆる先物市場でトレンド・フォロー型の運用をします。いわゆるオルタナティブ投資というやつです。
これだけでは「ふーん」なんですが、年間の純資産増10%〜20%を叩き出すという驚異的なプログラムです。
5年ほど前にはじめて知ったときには、最低5,000万円からしか買えませんでした。喉から手が出るほど欲しかったのですが、今回は何と100万円から買えるようになったとのことです。
それ以前にも、JPBという日本向けのプライベート・バンクのようなサービスをしている会社が輸入するPBCBという商品があり、その中でもAHLプログラムを選ぶことができました。詳細は割愛しますが、以下の理由で購入を見送ってきました。
ひとつは、取り扱うJPBという会社に対する印象が今ひとつしっくり来ないこと。パンフレットがあまりに豪華すぎるのです。信用してないわけではないのですが・・・JPBさんごめんなさい。(ちなみに私は、別の商品をJPBから30万円分購入しています。)
もうひとつは、毎月クレジットカードから支払う積み立てにかかる費用がバカにならないこと。PBCBは積み立てのみで、クレジットカードでの支払いとなります。すると、クレジットカード手数料がバカになりませんし、米ドルでの積み立てになるので、為替手数料も有利ではありません。
そういうこともあって、二の足を踏んでいました。
2.償還条件
さて、一方のアセットトライです。
大抵のファンドには運用期間と運用停止条件がついています。
アセットトライの運用期間は無期限です。自分の運用希望期間とファンドの運用期間が食い違うというデメリットは、ここでは発生しませんね。
しかし、運用停止条件があります。この条件に引っかかると、いくら運用期間が無期限でも、引っかかった時点で運用が終わってしまいます。私は過去にオルタナティブ・ファンドをいくつか利用しましたが、すべてこの条件に引っかかって運用停止・償還されてしまいました。まだまだオルタナティブ・ファンドは日本では利用者が少ないのですね。
このファンドには、純資産7億円、1口当り70万円を切ると運用を停止する条件がついています。でも、下の情報を見る限り安心できるのではないでしょうか。
1999年末 2000年末 2001年末 2002年末 2003年末 2004年3月末
総純資産 8億円 8.8億円 9.3億円 10.1億円 13.4億円 14.5億円
1口当たり純資産 93万円 110万円 122円 128万円 151万円 155万円
これを見る限りでは、運用停止になることはなさそうです。しかも、運用期間は無期限なので、不本意な償還がなされることはなさそうです。
3.運用にかかるコスト
さて、ファンドを購入する際に考えなければならないのが、運用にかかるコストです。具体的には信託報酬などですね。
アセットトライでは、以下のコストがかかります。
年間手数料 支払先
管理料 純資産額の4% 営業者(AT Administration)
投資顧問料 純資産額の3% 先物運用顧問会社(MAN Investments)
成功報酬 純資産純増額の20% 先物運用顧問会社(MAN Investments)
先物取引手数料 純資産の4% 先物ブローカー(MAN Financial)
しめて、対純資産で年間8.5%、純資産純増分の20%がコストとなります。
しかし、以前に取り上げたベンチャー投資法人との大きな違いは、成功報酬が含まれている点です。運用によほどの自信がない限り、このような報酬体系を提示できないはずです。
それにしても、手数料が高いですね。AHLプログラム全体では80億ドル運用されているそうです。なのでマンは、AHLだけで年間7億ドルの収入を上げているわけです。これくらいであれば、立派な投資プログラムを作ることができるでしょう。日本で数多転がっている年間数千万円しか取っていないファンドとは、規模が違います。
実際、1999年2月のアセットトライの運用開始から2004年2月までで年換算11.56%の成績を収めているそうです。、しかも手数料を引いた後の期末純資産を見ているのだから、そのパフォーマンスの高さには驚きです。
4.中身は理解していないけれど
AHLプログラムの内容を理解しているとはいえませんが、マンという会社に投資するつもりで、このファンドを購入したいと思います。
マンというブランドに賭けるようなものですね。