グローバル・バリュー・オープン(野村アセット)
2004/02/23
1.当初、購入した理由
グローバル・バリュー・オープンは平成10年1月から毎月1万円ずつ、13回に分けて、1年間かけて購入しました。
目論見書に「優れた企業の株式を割安な水準で買い付け、長期にわたって保有」とありました。いわゆる「バリュー(value; 割安)株投資」です。
「グロース(growth; 成長)」株が、PERで40倍などという数字を平気で付けている中、バリュー株はPERで20倍前後。「何で成長するだろうという憶測だけで、40倍もの値段を付けられるのだろう」と思いました。「株は安く買って、高く売るものだ」と考えていたからです。
それで川重だとか、住友大阪なんかを買ったわけです。その後、これらの銘柄の株価は急上昇しました。残念なのは、それで割高になったときに売りそびれたことです。
また、保有銘柄も74銘柄(03年11月28日時点)と過不足なく分散できており、投資信託の教科書どおりの運営がなされています。
2.コスト高
インデックス・ファンドの時にも言ったように、とにかく投信は金食い虫です。
特に、インデックス・ファンドのようなパッシブ・ファンド(あるルールに基づいた投資を行うもので、積極的に利益を取りに行くようなことをしないもの)と違って、アクティブ・ファンド(投資対象を選考し、積極的に利益を取りに行くもの)の信託報酬は高いです。
グローバル・バリュー・オープンで言えば、信託報酬は年1.52%です。これは10万円(筆者が現在保有している時価に近い)持っていると、年1,520円の会費を取られます。けっこう値が張ります。
つまり、1,520円の年会費がバリュー株探しの情報料だということです。でも、情報を得るだけなら、運用報告書さえ手に入れば、自分で同じポートフォリオを安く組むことが可能です。
このような運用報告書の後追いでは、反応が1年くらい遅れてしまいますが、もともと「長期にわたって保有」するつもりの割安銘柄を選んでいるわけですから、そう易々と高値づかみしてしまうことはないと思います。
でも、この運用報告書とは1,520円払ってまで手に入れたいものなのでしょうか。
3.運用の情報を得られない
バリュー株投資というコンセプトは理解できますが、情報料として1.52%というのは暴利だと考えられます。
それは、このファンドの組み入れ銘柄が、なぜ選択されたかについての説明がないからです。ファンド・マネジャーに対してまったくのお任せ状態です。
銘柄発掘の手伝いをしてもらっているという解釈もできますが、その場合は1銘柄ずつ投資対象となり得るかについて検証していく必要があります。それにしては74とは、数が多すぎます。
このような疑問に対する説明はきちんとなされているのかもしれませんが、恐らく一部の大口投資家向けでしょう。小口の個人投資家は相手にされていません。
また、仮に説明がなされているにしても、「ある銘柄をいくらか売っているようだが、売るべきと判断したのなら、なぜすべてを売らないのか」にという質問に対して、納得いく説明がなされると思いますか?
4.結論
こんな程度の情報に年間1.52%(1,520円)も払うのはもったいないと思います。ただ、同じ情報量を得るにしても、ファンドの保有量を減らせば、同じ1.52%でも絶対額は減ります。
グローバル・バリュー・オープンは小額だけ残して解約することにします。1万円くらい残しておけば、年間152円で済みますから。