9942 ジョイフル

2004/ 5/14

1.きっかけ
これも知人からの紹介です。
「九州のローカルだが、すごいはやっているファミレスがある。しかもとても安い。」
調べてみると、九州に集中出店している。他地域への出店はまばらで、規則性はなさそうです。きっと出店場所や、仕入れ先のコネがあるかないかなどの理由だろうと思います。
業績は2001年末時点で、ROE12.6%、売上高も年平均+10%超と鰻昇り。株価はPERで23.4倍と、今の判断では割安とは言えませんでした。でも、成長著しいので、これを割安と判断していました。それが証拠に2002年末には12.5倍まで下がりました。
お店での感想。「なんで、こんな値段で、利益がでるの?」(ジョイフルの安さを知らない方は、一度行ってみられるといいです。)不思議で仕方ありません。
でも、実際に効率よく利益が出ているのと、無理な出店をしているでもなさそう(自己資本比率は69.5%!)なので、深く考えないことにしました。
もうひとつジョイフルが魅力的だったのは、創業社長が大株主だったことです。このことは、後に注意を要することとなりましたが、当時はこの点に魅力を感じていました。なにしろ、社長と株主の利害が一致するのですから。
当時の株価は2,000円前後で1,000株単位でした。これだけのまとまった金額を注ぎこむ度胸はありません。
ところが、なんと、福岡単独上場にもかかわらず、大和証券で累投対象となっていました。「これはラッキー」とばかりに毎月「5万円(!)」を積み立てることにしました。(大和証券は主幹事らしい。)
とはいえ、最近は資金に余裕がなくなったので、積み立て額を1万円に減らしました。
2.見直し〜ローカル企業から全国区の大企業へ
2003年3月には、創業社長が引退して子供が後を継ぎました。この若社長、先代との違いを出そうと張り切っているようです。
でも、意気込みだけでなく、とても妥当なことを言っています。2003年12月期の事業報告から拾ってみましょう。
「当社が永続的に存在するために」、「中長期的に持続可能な成長への基盤を構築するために、トップダウン型オーナー経営からの転換を行い、」「今後20年間で年商6,000億円超を目指します。」
なんと大胆!ローカル企業から全国区の大企業への飛躍を図るようです。年商6,000億円は2003年12月期の10倍以上です。
「利益率は業界内でトップクラスであるが、成長軌道に入れば利益率が悪化する恐れもある。」「既存店1店当たり売上高は・・・長期的には次第に悪化する見通し。」
決して夢を見ているだけでないことがわかります。他の元ローカル企業が全国展開を夢見るときに、利益を脇にのけて、売上を増やすことばかりに目が向いてしまいがちであることを、よく把握していると思います。でも、
「将来に備え資金調達に関する選択肢を拡げておくために、・・・他市場への重複上場など、あらゆる手段を考慮し、」
たいていの急成長企業は、これをすることで株価が下がっています。ファーストリテーリングしかり、ロックフィールドしかり。
急拡大させるための資金源を市場に求めるのはかまいません。でも、発行済み株数が増えた分、これまで以上に利益を上げないと、1株当たり利益が減少し、株価は下がってしまいます。企業が増資を考えるときには、新株を買おうとする人以上に、既存株主は注意を払う必要があります。
今までの私は、その店に無頓着だったので、いつの間にか収益性の低い増資が行われていて、いつの間にか株価下落の憂き目にあっていました。今回は同じ撤を踏まないように、しっかりと監視していくつもりです。
3.今後の方針
今のところ、売る理由がないどころか、投資対象として文句のつけ様があリません。
このまま、毎月1万円の累投を続けることにします。
ただ、今後の同社の動向には要注意です。今までのように、買ったら買いっぱなしにしておくと、また、いつの間にか株価が下がっている、ということになりかねません。
全国展開が、サダマツのようにうまくいけばいいのですが。