インデックスオープン日経300(野村アセット)
2004/02/05
1.当初、購入した理由
イン300は平成9年12月から毎月1万円ずつ、11回に分けて購入しました。
当時購読していたあるマネー雑誌に、インデックス・ファンドを積み立て購入しよう、という話題がありました。もともと独自のインデックスを作ろうと、さまざまな銘柄を買いあさっていたわけですが、それとの比較の意味も込めて、インデックス・ファンドを買ってみることにしました。
投信銘柄選択に当たってどれでもよかったわけですが、TOPIXは当時下げていた銀行セクターの影響が多いこと、225よりも300に、自分が好きな銘柄が多く含まれていたことから300にしました。
何で野村にしたかというと、あまり深く考えず、職場の近くに野村證券があったので、そこで扱っているものとして野村のイン300にしました。
最近は上場しているファンドもあります。ETFと呼ばれています。これの累投も出ており、インデックスを積み立てるにはもってこいです。でも、当時はそんな便利なものはなかったので、インデックス・ファンドを自分で積み立てていきました。
2.コスト高
でも、よくよく考えると、投信ってとんでもないコストがかかるのですね。まず購入時に3%の手数料を取られます。今は「ノーロード」といって、購入時の手数料が無料のものも増えています。次に、そのファンドを持っている限り取られ続けるのが、信託報酬。先ほどのノーロード型の場合は、ここで儲けています。ここで、必要となるコストを、普通のインデックス・ファンド、ノーロード型ファンド、ETFで比べてみましょう
インデックス・ファンドにかかるコスト
株式インデックス225 日経平均株価オープン
(ノーロード)日経225投信
(ETF)購入時 2.1% なし 2,500円
(50万円以下のとき)信託報酬 0.651% 1.071% 0.24%
これを見ると、ETFはまだましだと言えるでしょう。でも、それですら0.24%のコストがかかります。これでは、せっかくの配当利回りがふっとんでしまいます。個別株を持つのに比べて、投資信託を持つということが、いかにコストがかかるかということがわかると思います。日経300を買ったつもりでいて、コスト分だけ確実にトラッキング・エラーを起こします。
そして、よく調べると、「日経300を目指します」とあります。実際に300種類の銘柄を保有するわけではないのです。(ETFは、日経225連動なら225銘柄と交換可能です。)つまり、日経300に「よく似た動きをする」ファンドに過ぎないのです。
3.インデックス・ファンドの意義
それでは、インデックス・ファンドに何を求めるのでしょうか。コストはそのメリットに見合うのでしょうか。
ひとつは「日本経済全体を買う」ということです。でも、上場銘柄をふんだんに取り込んだTOPIXですら、東証に上場する企業しか対象になりません。非公開企業はもちろん、他市場単独上場銘柄もそこには含まれません。これで「日本全体」といえるのでしょうか。
インデックス・ファンドを買うもうひとつの理由は、銘柄分散です。確かに225種類にも分散すれば、非システマティック・リスクは相当減らすことができるでしょう。しかし、銘柄分散でリスクを減らすには30〜50銘柄あれば十分なのです。
下のグラフは、銘柄数を増やしていったときに個別銘柄のリスクがどれくらい減るのかを示したものです。銘柄数が1つの時から始めて、2つ、3つと増やしていくと、リスクは当初急激に小さくなります。ところが、10を超えたあたりからその度合いは鈍り、30を超えると、1銘柄追加したところで、大してリスクは小さくなりません。
それでは、ここまで銘柄分散が必要な投資家とは、どんな人なのでしょうか。
それは年金などのプレゼンスが大きい機関投資家です。彼らは自分がとるポジションによって市場に影響を与えてしまいますから、投資対象をよく分散することで、個別銘柄への影響を小さくしようと考えます。
でも、個人投資家にはそんな必要はありません。個人が片手間で投資対象を管理することを考えると、実際には3〜5銘柄で精一杯となるはずです。
また、個人投資家は長期運用を考えますが、機関投資家は毎年の成果を求めます。投資信託は長期保有で、とは言われますが、最大顧客である機関投資家が長期保有を目指さないのですから、なんで投資信託がマイノリティである個人投資家の顔を見て運用しなければならないでしょうか。
4.結論
こう考えると、インデックス・ファンドというのは、コストがかかる割に、メリットが少ないようです。購入時にはよく考えていませんでした。雰囲気で買ったと言っていいでしょう。
イン300は早々に売ることにします。