よろず<pッケージT (入や萬成証券)
2004/07/24
1.証券会社が扱う商品先物
珍しくも証券会社がやっている、商品先物のパッケージ取引です。
まずはパッケージということで、商品先物取引で取引の手伝い(情報提供)をしてくれます。
取引内容はカレンダー・スプレッド取引です。これは、限月(期限となる月)が異なる2本の先物の価格差が広がったり狭まったりする中で利益を取りにいく手法です。
これだけではよくわからないので、具体的に見てみましょう。
2.(灯油先物)カレンダー・スプレッド取引
入や萬成証券からもらったパンフレットの例をあげてみます。
対象は灯油先物です。先物は毎月、6ヶ月後を精算期限とする先物が上場されます。ですから、ある商品のある月を取ってみると常に、限月が異なる6本の先物が上場さています。
その中で、限月が連続する2本の先物を取り上げて、その価格差に注目しました。たとえば、1月限と2月限の2本の灯油先物を取り上げて、その価格差を見ていきます。
1月限の灯油先物は1月の灯油価格を予想して取引されます。そして、2月限の灯油先物は2月の灯油価格を予想して取引されます。それぞれの先物は、市場参加者の予想を反映して、上場されてからの半年間、それなりに変動していきます。ここには「先物は怖い」といわれるような価格変動があります。
ところで、各限月の先物の価格(将来の1月、2月の灯油価格)はそれなりに変動しますが、1月限と2月限の価格差(スプレッド)はさほど大きくぶれないはずです。灯油先物の価格のブレが、たとえば戦争による原油価格の高騰に原因があるとすれば、1月限だけ高くなって2月限は安くなるようなことは、あまり発生しないと考えられます。
すると、例年に比べて両者の価格差が大きければ、そのうち価格差は小さくなると考えるのが普通でしょう。一種の裁定の機会があるわけです。
3.よろずパッケージTの特徴
冒頭で、よろずパッケージTは「情報提供」をしてくれると書きました。ここまでくるとピンと来る方もいると思います。
いま1月限と2月限の価格差(2月限−1月限)が-450円だとします。この価格差は例年に比べて大きいのでしょうか、小さいのでしょうか?もし例年に比べて小さければ、「大きくなるに違いない」というポジションを(2月限の売りと1月限の買い)取れば利益の機会があります。(価格差が大きくなるということは相対的に、2月限が下がり、1月限が上がるということなので。)
よろずパッケージTでは、たとえば-450円よりも価格差が大きくなる日数の出現率が、過去のデータから70%である(100日中70日)という数字をはじき出し、それを教えてくれます。
間違えてはいけないのは、「70%の確率で-450円よりも価格差が大きくなる」といっているのではないことです。あくまでも、「-450円よりも価格差が大きい日が70%の割合で出現した」といっているのであり、「-450円よりも価格差が『小さい』日も30%出現しているわけです。
とはいえ、価格差が大きくなる日もあれば小さくなる日もある・・・小さくなる日にポジションを精算しなければ、(収益率はともかく)ほぼ確実に利益を出すことができます。
確かに、このデータが信頼できるものであれば、、ほぼ確実に利益を出すことができます。
4.試しにやってみよう
「ほぼ確実に儲けが出る」というところに、どうしても胡散臭さを拭いきれませんが、仕組みは理解できたので、経験のためにやってみようと考えています。
入や萬成の担当さんによると、1回の仕掛けで1〜5%の利益を目指すそうです。ただし、仕掛けが難しい月もあるようで、「損しない」ということを念頭において、情報提供をするとのことです。
「なんでこんな商品を?」と尋ねたところ、「将来のお取引につながればと考えています。そのためにも、損していただくわけにはいきませんので、しっかりとアドバイスしていきます。」とのことでした。