yasuとmomoの欧州ふたり歩き 

 その3.ドイツは暗かった。

 結局到着は15時45分。1時間ほどの遅れ。指定のICE(フライトチケットに含まれている)は16時09分。諦めて、乗り換えカウンターに問い合わせる。「そのまま駅に持って行きな、次のに乗れるから」と言われる。パスポートチェックは気が抜けるほど簡単。表紙を見せるだけで通った。おいおい。

 まずは日本に電話。母方と父方の実家にかける。ドイツはクレジットカードでそのまま電話をかけられるのでとっても便利!(オランダ、ベルギーでは何故かうまくかけられなかった)。日本は既に夜遅い時間(0時頃?)。

 さて、まず列車の振り替えの件があるのでともかくDBの駅へ急ぐ。近郊列車の駅で隣の席に座っていたお姉さんに合う。ドイツ国内を回るそうで、この日はフランクフルト市内へ向かうそうだ。お気をつけて!。私らは長距離列車の駅まで向かう。長距離用の駅はちょっと遠いのだ。まずDBのカウンターで聞くと、「ルフトハンザのカウンターへ行きな」と言われ、ルフトハンザカウンターへ。チケットを見せると、「次の列車に変えます」といって新しいチケットを用意してくれた。ところがそれがフランクフルト発18時56分。2時間半も待つんかい?でも、ルフトハンザ指定の列車はそれしかないらしい。編成表を見て後からわかったが、ルフトハンザ貸し切りの車両がいくつかの列車にあって、それにトランジット客を乗せるようだ。にしてもこの弾丸ツアーで2時間のロスは大きい。仕方なく自腹でケルンまでのICE2等を購入。49ユーロ也。とほほ・・・。荷物は後からケルンの駅に取りに行くと伝え、ともかく移動することにする。

 

 ICEを待つ間、反対方面のICEや、ICが次々とやってきて、見るたびにmomo「がったん、がったん」と連発。「でんしゃ!」と教える(厳密に言えば電車でないのもこの辺では多いがまあいいや)。ほぼ定刻にICEが来る。2等はかなり混雑していたが、前の方は多少空きがあり席を見つけて座る。フランクフルト空港駅で降りた人が多かったようだ。2等とはいえ、かなりの広さ。かなりゴージャスだぞ。たったの1時間弱の列車旅。外はすっかり暗くなっていて様子はほとんど見えない。高速新線を通っているらしく、ほとんど揺れもレールの音もしない。ドイツの技術、おそるべし。アウトバーンの車をばんばん抜いているのだけがわかる。見覚えのあるボンの駅に途中止まり、ケルンの手前で在来線に戻り、中央駅に着く。ケルンの中央駅はやっぱり凄いわ。全てのホームを覆う巨大ドームが迫力である。

 さすがに疲れたので、ホテルへ急ぐ。以前訪れた所なので大体の場所はわかるが、しばらくさまよう。暗くってわからんもん。疲れたし寒いしで、泣きそうだったが何とか到着。

 荷物を置いて早速cafeに出発!。大体の場所はわかっているつもりだったのがこれまた不運の始まり。目的地はmalzmuhle(スペル怪しい)というかなりlocalなケルシュビールの醸造所兼カフェ。元気に歩く。寒くたって大丈夫!。momoも元気だぞ!。しかし、そのカフェがあると思われるHeu-markt近辺をぐるぐる回っても、さっぱり見あたらない。markt広場にスケートリンクができているので反対側を見るにはリンクを回らなければならないしで、もうヘロヘロ。momoすっかり寝て重くなってるし。1時間近く探したのに見あたらなかった。泣く泣く(涙出たよ)2番候補のgaffel cafeに向かうも、お客でいっぱいで、この疲れ果てたふたりには入る気にならない。やんぴ。帰ろうかとも思ったが、わざわざケルンまで寄ってケルシュなしっていうのもあんまりなので、最後の砦、Frau am dom(ドイツ綴りがわからん)に行く。座れないこともない雰囲気だったのでとにかく突入。ケルシュとソーセージと日替わりスープを注文。momoはじゃがいもたっぷりのスープがお好みだった様子。なんとかひとつ目の課題をクリアしてHotelに戻り、死んだように眠る。

 長い1日が終わる。出発の4時(JST)から9時(DST)眠るまで23時間。


 死んだように眠るはずが朝4時30分ごろふたりとも目が覚めてしまう。旅行の緊張感があるんだろうなあ。シャワー浴びたりうだうだして7時頃まで過ごす。7時から朝食。以前はサーヴしてくれていたが、パン、チーズ、ハム等を自分で取ってくるような半セルフになっている。チーズがおいしい。取ってきたチーズをmomo ほとんど独り占め。少しだけ分けてくれる。ありがとね。ハム類(ハム、パストラミ、生ハム)も鬼のようにおいしい。黒いナッツ入りのパンはあまり良くない。momoもすかんというので我慢して食べる。

 とりあえず7時半は真っ暗。空が薄明るくなってもいない。しかし、何もすることがないのでホテルを後にする。かといって外に出てもdomぐらいしか行くところがなく、domへ行く。朝の静かなdomも不思議な雰囲気。入れるようにはなっていたので、ともかくはいってみる。暗い中、上の方にキャンドルだけ灯された荘厳なdom。奥の方からオルガンの音が聞こえる。通常の観光では見ることのできない宗教としての教会を感じた。momo憶えてるかな?

 1便早いICEがすぐにあるので、昨日乗り損ねた1等に振り替えて乗り込む。結局ケルンは夜暗いうちに入り、朝暗いうちに出ることとなった。今度は明るいうちに来るよ。Bis bald cologne!

 

 朝早いためか1等も2等もガラガラ。最初はオープンサロン(普通の座席)に席を取る。真ん中のテーブル席に何人かやかましげなんがおったけど、早々に寝てしまい、走る音といびきだけが聞こえる静かな列車の旅となった。前にも見たが、ドイツの原発っていかにも原発って形してる。

反対側には風力発電の風車。好対照でおもしろい風景だ。フランクフルトーケルンはほとんど高速新線で揺れもほとんどなかったが、ケルンからユトレヒトまでは全て在来線を走り、カーブの際ぐぐっとGがかかるのも不思議な体験である。ドイツ国内では 最高200km/h、オランダに入ると最高160km/hで、在来線とはいえ日本と比べものにならないほど速いので気持ちいい。9時を過ぎてやっとこさ明るくなってくる。いわゆる夜明け頃。冬のヨーロッパは特に朝の時間感覚がわかりにくい。途中、コンパートメントが空いたので、そちらに移る。コンパートは天井照明もコントロールでき、明るすぎないうえ、静かである。しかし、部屋で区切られているのは横の窓しか見えないためか、目が回りそうになる。やっぱりオープンがいいが、せっかくの体験と思い、ユトレヒトまでこのまま乗る。アーネムからパスポートコントロールさんが来る。パスポを見せると「コニチハ」と言ってくれたので、こちらも「Tot Ziens(さよなら)」と切り返す。このあたり、白樺が多く、北海道あたりと似ているような印象。牧草地には羊。運河にカモのヒナと、徐々にオランダっぽくなってくる。

<オランダ疾走>


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