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芳水(徳島・井川)酒蔵見学 ![]()
2月にしては暖かなこの日、徳島県は井川町(阿波池田の東隣)にある「芳水」の酒蔵に見学に出かけました。
これは、いつでも見学できるわけではなくって、毎年2月に「四国酒まつり」っていうイベントが商工会主催で行われ、その協賛で、芳水・今小町・三芳菊の3蔵が見学会を開催するものです。気前がいいね!
この日は同じく香川でも酒蔵の見学会(川鶴・金陵・綾菊)があるのですが、近所の川鶴はしょっちゅう行っきょるし、あとは別にいいやってことで、芳水に行ったのです。
さて、我が家から井川までは国道32号を通って30分ほど。本当に近い。
芳水の入り口に着く。幟がいっぱい立っている。今回の見学会は、完全予約制で、アポが必要。それでも駐車場にも車が結構入っている。盛況の様子だ。

<芳水の蔵。国道192号からもよく見える。>
とりあえず、momoは初めての場所はいつも通り警戒して「だっこだっこ」。しゃあない。

<蔵へのアプローチ。山の北側で結構寒い。>
yasuは芳水を訪れるのは2回目。以前来たのは平成10年の2月頃。酒まつりではなく、前に住んでいた家の近所の酒屋のイベントで蔵見学させていただいた。それから6年。
芳水は、この冬、週刊ポストの日本酒コンテスト(?)で、審査員賞を取ったらしく、盛んにPRしている。平成10年の訪問時は、特選街のコンテストで、優勝している。知る人ぞ知る全国区の蔵なのだ。その割には、近県など、地元での知名度はそれほど高くないぞ。
受け付けをして中に入る。酒蔵に入った瞬間の香りがいい。大好き!。中で蔵人が説明しながら案内してくれる。ありがたい。酒造の行程順(洗米、蒸し、酒母、製麹、もろみ、しぼり)に説明してくれる。

<洗米後の酒米。これは、雄町の60%> <甑(こしき)、いわゆる巨大蒸し器>

<もと場の入り口。企業秘密?いっぱい> <酵母を混ぜ合わせ発酵中。泡あわ。>
麹室は、昨年新調したらしく、きれいなもの。最近はエアコン技術がいいので、以前のように電熱線を張り巡らす事はない。momo、「あちゅい、あちゅい」だと。32度もある。大変だわ。

<麹室の入り口。神棚に芳水商品が並ぶ> <麹室内。今日製麹したものだそうな>
2階に上がる。2階と言っても、仕込みタンクを上から覗けるようにしているキャットウォークみたいなもの。年季の入った木でできている。
仕込みタンクには、留め3日目、6日目、10日目のものがあり、6日目のものが一番活発に泡が張っていた。ぷくぷくと泡が立っている。一緒に見学していた人たちが他の人を穴に落とすようにふざけて咎められる。当然だわ。危険です(タンクに落ちたら酸欠+溺酒で、まず確実に死にます)。2階のよく見えるところに書画が掛けてある。聞くと、馬場社長の作品だって。いやー、なかなかいいです。

<2階の様子。白い筒は落下防止用か?> <10日目のタンク。ふつふつ泡発生>

<馬場社長の書。カブト虫が飛んでいるように見える。>
1階奥の圧搾機を見て一通り終わり。今回はお客が入れ替わり来るので、超特急の見学だったような印象。しかし、やっぱりいい蔵はいい酒を造るなと感じられる見学会でした。

<momo蔵内唯一の写真。だって、暗いんだわ>
最後はお楽しみの試飲。さて、昨年飲んだ無為淡霞(純米吟醸うすにごり)が、いままでのものとあまりに違っていて違和感を感じていたので、今年のはどんなかな?と楽しみに呑ませていただきました。
ここの山廃は本当に華やかさのない、枯れた渋〜い逸品。無為淡霞は、昨年より華やかで口当たりがいい。秀逸。コンテストで最優秀となった大吟醸だが、これは?きれいすぎて、おもしろくないぞ!。これよりは純米大吟醸のほうがよっぽどしっかり味がのっておもしろい。
momoもしっかり「ちょーだい!」って、おこぼれをもらう(1滴ずつね!)。
商品の一番左に、仕込み27号、28号という瓶がある。これも試飲させてもらったが、これが一番おもしろい!。山廃の原酒だそうだが、27と28で全然味が違う。27は製品版の山廃に近い枯れた味わい。しかし、28は、甘みと香りが加わり、私としては一番のまさに逸品だと思った。願わくば、これがストレートで製品化されればなんて思っています。
momo、出たところで踊っている。酒が回ったか?
おみやげ(定番の酒粕など)をいただいて、事務所でお茶までいただいて帰る。
商工会の試飲会は行けなかったが、全然OK。これだけ試飲させてもらえて、純米大吟まできっちり購入して帰るのだから。

<酒蔵名物杉玉。momoの頭みたい。>
帰りは雨。美濃田の渕も寄れず。残念なり。
追記
昨年度(14BY)からここの杜氏となっている高垣さんは、知る人ぞ知る山廃の職人だそうで、あちこちでここの山廃が話題に上っているようです(不勉強でした)。
で、前述の28号タンクと27号タンクの無濾過原酒が限定で商品化されていました(いつ頃商品化されたものかはわかりませんが)。確かに、通常の山廃純米とは別物。無濾過でガスが残っていることから飲み口がいいというのもあるのでしょうが、若くて元気がよく、さらにフルーツ系の立ち香や、含んだときの強さなど、とんでもない逸品です。
ブレンドの生原酒も販売されているようなので、28号に近い味わいが楽しめるかも。こちらは未確認です。

<左が通常の山廃純米。中央が28号の(一升)瓶です。貼りラベルはなし。>
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