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2度目の都庁交渉のようす (ニュースレター「やってるよ!反国体No.3」より) 6月20日、昨年10月に引き続いて2度目の都庁交渉を行った。スポーツ祭東京に関わる4名の係長が対応してくれた。 (1)開催経費について−100億円の謎 スポーツ祭東京実行委員会は、東京都とは別の予算をもっている。と言っても実体は99%都からの補助金で運営されている。 今年度の実行委員会の予算は、約66億円。だが、東京都は170億円を「スポーツ祭東京」の予算として組んでいる。100億円以上のお金が、実行委員会とは別に都から支出されるわけで、これは何のためのお金か、と追及。 答えは「ボールなどの競技用具、審判を雇う場合の謝礼などの経費」とのことだが、そんなものに100億円も必要なのか?ちなみに自治体がつくる箱モノへの補助金は9億円しかない。広報費などは実行委員会の支出なので都の予算ではない。ますます不可解な100億円である。 (2)オリンピック招致活動について スポーツ祭東京実行委員会の経費で、オリンピック招致活動が行われているのは4面の記事の通り。これは明らかに予算のおかしい使い方と思うのだが、都側は完全に開き直り。 「東京都スポーツ振興局の業務としては一体性がある」とか「スポーツのためという最終的な目的は同じ」とか、かなり苦しい言い分。 最終的には、「のぼりを作るにも、国体とオリンピックをまとめて作った方が安上がりだ」という「合理的」論でごり押しとなった。もっと問題にならないものだろうか。 (3)野宿生活者の排除について 国体ではこれまで会場周辺の野宿生活者の追い出しが行われてきた。3月にはIOCの視察に合わせて代々木周辺のテント撤去が行われたばかり。 「東京国体では同じことのないように」と要望したが、「今のところ全く計画にない」との回答だった。 (4)スポーツ祭東京実行委員会の人数 スポーツ祭東京実行委員会のメンバーは、全員都の職員。100人強で、ほとんど正規職とのこと。他部署からかき集めて、スポーツ振興局が100人の増員をしているそうだ。日体協の人間などはいないらしい。 (5)開・閉会式の予算 開会式・閉会式のために、会場の味の素スタジアムに仮設施設をつくる。これに12億円程度。天皇がやってくるロイヤルボックスもここに含まれる。式典にかかる予算は11億円。これだけかけて、入場料は1000円のチケットを2万枚発売するだけだそうから、随分景気いい話である。 天皇を接待するための「行幸啓対応費」は、車両の借り上げや仮設施設の設置などでわずかということ。警備予算は警視庁か宮内庁もちで全く別予算とのことだった。 (6)開会式で900人のゆりーとダンス! 開会式のオープニングイベントでは、大会公式ダンスの「ゆりーとダンス」が900人の「ダンスコンテスト入賞者」で披露される。 式典では中高生が参加することになっているが、この人数はまだ分からないとのこと。教育委員会のほうで集めるそうだ。 (7)銃剣道 とてもスポーツとはいえない銃剣道(2面参照)。「そもそも皆さん銃剣道なんて知ってましたか?」と聞くと、一同苦笑。「自分の子どもにやらせたいと思うか?」と聞けば、「うちは娘しかいないんで」とまたまた苦笑。 「日体協が決めた競技なんで、とにかくやるしかない」の一点張りだが、莫大な都税を投入するのにそれでいいんだろうか? とにかく都合が悪くなると、「日体協が決めたこと」で逃げるのが東京都の姿勢。主体性ナシっていうのがいかにも天皇行事の無責任の構造だ。 (8)その他 国体には自衛隊が協力することが決まっているが、その規模は現在、各競技会を開催する自治体の希望をとりまとめ中とのこと。 5月・6月と各地でやっている国体向けのテロ対策訓練は、警視庁の主導であり実行委員会は全く関知していないとのこと。 交渉は2時間に及んだ。あちらの熱気も感じない。言いたいこと言ってすっきりはするのだが・・・。 |