第1回お金で買えないもの (12歳で知るべき30のこと)

1.お金で買えるものと買えないもの

「お金というもの/お金という考え方が存在しないとどうなると思う?」
 お金がない場合を考えると、農業をやっていて大根を作ってる人が、魚を欲しくなった場合は、作っている大根を漁師さんに持って行って、鮭をもらってくることになる。まあ、これなら何とかなるかもしれないけど、車を作っている人が、鮭を欲しくなった場合は、車1台と鮭を200匹交換することになる。これは大変で、全部食べ終わる前に腐ってしまう。
 お金があると、車1台分を売ったお金を分けて、鮭1匹と大根1本と、牛肉200gなど、いろいろ手に入れることができる。こういう風に、「価値」のあるものの交換を助けてあげるのが「お金」。

「じゃあ、お金で買えるものは何がある?」
 大根、鮭、牛肉、車、スマートフォンなどは買うことができる。他にも、髪を切るといったサービスも買うことができる。これは、技術を持った人の時間を買っていることになる。
 例えば、どこかへ行くための飛行機代だと、燃料代と、飛行機自体を一時的に借りるお金、パイロットやキャビンアテンダントなどの技術を持った人の時間、全てをまとめて買うことになる。さすがに、飛行機代に大根を持って行ってこれで払いたいっていうのは難しいから、そういうことができるのがお金の良いところ。

「逆に、お金で買えないものは何があるかな?」
 例えば、火星旅行は買えない。これは、人間がまだできていない事だから。誰もできないことは、お金を払ってもできるようにはならない。他には、健康もどんなにお金を払っても治らない病気も存在するから、買うことができるとは言えない。
 また、人の気持ちも、お金で買うことができるかというと、できないことの方が多い。例えば、1億円出すから誰かのことを心から好きになってとか、心から嫌いになってとか言われても、そうなることは難しい。誰かの心の変化まで、お金で買うことはできない。
 少し乱暴な言い方をすると、「お金」は、人間が作ったものと、人間の行うサービスしか買うことができない。

メッセージ

「お金はとても便利な道具、多くのものを買うことができる。
 ただし、人間が作ることができない、コントロールできないものは買うことができない。」

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