第29回 日本と世界 (12歳で知るべき30のこと)

第29回 日本と世界

「日本の経済力は世界で何位ぐらいだと思う?」
 GDPといって、国内の生産量の金額を表す指標がある。これをみると、日本はアメリカと中国に続いて、3位。ただし、一人あたりにすると、27位になる。1位はルクセンブルク、2位はノルウェー、3位はカタールなどが上位に入っている。これらの国に比べると、日本は3分の1の生産性しかない。それに続く、アメリカやイタリア、オーストラリアの約半分の生産性しかない。
 ルクセンブルクは小さな都市国家だし、カタールは石油が出る。こういった国は、特殊だとしても、アメリカやイタリア、ノルウェーなどは日本とそれほど変わらない国。これを見ると、日本はそれなりに経済力はあるものの、1人1人の生産性は高くないと言える。
 ノーベル賞も日本が多いわけでなく、日本人のノーベル賞学者もアメリカで研究をしていたりする。iPhoneとかすごい製品もアメリカが起点だったりすることが多い。
 日本はそれなりに裕福だが、日本よりすごい国や同じぐらいの国は、沢山あるということは知っておいて欲しい。そういうことを理解した上で、世界を見て、どういう仕事を選んでいくのか、どうやって暮らして行くのかを考えるのが良い。

「日本の悪い点と良い点はなんだと思う?」
 まずは悪い点から考えてみよう。
  ・チャレンジすることが少ない。その為に、起業家などが育たない。
  ・すぐに人と比べる。周りの人を意識しすぎる。
  ・白黒付けてはっきりさせるのが苦手、争いを避けすぎる。
  ・集団行動が好き。周りに流されてしまう。
  ・自分という意識が薄く、洗脳されやすい。
  ・知らない人には手を貸さない。
  ・ユーモアが少ない。
  ・小規模のグループや、インターネットで悪口を言う。
  ・自己主張や自己表現が下手。
  ・外国語が苦手。
  ・一生懸命働き過ぎる。
 次に良いところはどういう所だろう。
  ・マナーが良く、礼儀正しい。
  ・街が安全。秩序がある。
  ・きれい好き、美意識が高い。
  ・約束を守る。仕事が丁寧。
  ・宗教対立がなく、テロもない。
  ・執着心が薄い。
  ・もったいないという意識がある。
  ・勤勉である。
  ・ご飯が美味しい。
  ・接客が丁寧。
 もちろん、これらは外国と比べてどうかという話。気にしすぎる必要はないが、良いところと悪いところは把握しておいて、損はない。

「日本で生まれて、どういうふうにしていけば良いと思う?」
 まずは、日本の現状を知ることが大切。今話したような経済状況で、良い面と悪い面がある、というのを知ることがスタート。自分や、日本の良いところには、誇りをもって、悪いところは直していこうとすれば良い。
 日本の中に閉じるのではなく、世界を見て行動して欲しい。アメリカは、チャレンジ精神がある人を認めようという良いところはあるけど、格差がひどかったり、治安が悪かったり悪いところもある。他の国も、同じように良い面、悪い面がある。その国のことを、正しく理解して、良い面を取り入れつつ、付き合って行くことがよい。
 それぞれの国で、気候も生活習慣も違うから、そこの国に住む人の特徴みたいなものがある。もちろん、日本とは違うところもある。その違いは、違いとして尊重しながら、付き合っていけるといい。どの国の人は嫌いだとかいっていたら、付き合う人の幅が狭くなって、結局は自分が損してしまう。今まで、大学や会社、普段でも、いろいろ外国人に出会ってきたが、そんな悪い人はいなくって、良い人、楽しい人の方がはるかに多かった。おかしな偏見や感情で、付き合わないのは損。日本でも、外国でも関係なく、その人がどういう人なのかを見る方が良い。
 外国人と付き合うためには、英語が必要。英語で、意思疎通ができる程度にはなっておいて欲しい。
 また、日本をよく知っておくというのも大切。日本は、島国で、昔は外国からの影響が少なかったこともあって、神社やお寺、習慣もいろいろ他の国と違っていることが多い。その面白い特徴を知っておいたら、外国人と話したときに盛り上がるし、これから生きていく上での知識になる。そういう意味で、歴史や地理を勉強することは必要。

メッセージ

「日本は、けして特殊な存在ではないが、良い特徴もたくさんある。自信をもって、世界に出て行こう!」

↑ PAGE TOP