第5回宗教を悪用する人 (12歳で知るべき30のこと)

5.宗教を悪用する人

「宗教の良い面はなんだと思う?」
 これは難しい質問をしていると思う。人間や自然を超えるような存在がいると仮定すると、その本当の姿に迫ることができるのは、いいことだと思う。ただ、数多くの宗教が存在して、それぞれ教えや神様の姿が違うから、なにが本当の姿というかは難しい。
 また、なにかを信じていると、心が安定するというのはある。例えば、親しい人が死んでしまって、とても落ち込んでいる時に、その人が天国に行って自分のことを待っていると思えると、安心する。また、生きているものはどんなものでも、死ぬことは避けられないが、病気などで身近死がに迫った時に、死んだ後のことが少しでもわかると心が安定する。
 ほかにも、信じている宗教が、自殺は絶対にしてはいけないという教えだと、一時的な感情で自殺をすることを防ぐことはできる。人に迷惑がかかるような行為を厳しく禁じている宗教だと、その教えに従うことが人間関係を良いものにする。

「逆に、宗教の悪い面はなんだと思う?」
 1つは、それぞれの宗教で考え方が違い、それを心から信じている人がいるから、意見がぶつかることがある。お互い自分のことが正しいと思い、相手の考えを尊重しないと、喧嘩や、国同士だと戦争になることがある。
 他には、前にも言ったとおり、自分たちの宗教にあわない考えを持つ人を、迫害することが起こる。今でも、同一の宗教が多い国などでは、そういうことが起こっている。
 また、宗教や神様を利用して、お金などを奪おうとする人がいる。
 例えば、高い壺や何かの商品を買わないと、家族が怪我をするとか、不幸なことが起こるなどと言って、お金を払わせようとする。
 また、事前に相手の身の回りのことを詳しく調べておいて、それをあたかも不思議な不思議な力があるように言う。
 例えば、「あなたのおばあさんの家は、京都にあって、酒屋さんをやっていますね。おばあさんは、腰を痛めてしまって、苦労していますね。このまま、お金を持っていると、その腰の痛みは悪化して、場合によっては死ぬ時期を早めてしまいますよ。」などという。あなたは、腰を痛めていることを知らない場合がある。そして、実際聞いてみたら、腰を痛めている。そうすると、その宗教や神様を信じてしまって、おばあさんが長生きしてくれるように、お金を払ってしまうことがおこる。
 宗教や神様は、人間を超える力を持つ存在だから、そういうものを一旦信じてしまうと抜けられなくなる。最近は、高校や大学にもそういう悪い勧誘の人が入り込んでいて、若いうちからだまし続けようとする人たちもいるから、注意が必要。

「だまされやすい人はどんな人だと思う?」
 答えは、どんな人でもだまされる可能性がある。
 真面目で、なにかをやり通そうとする人だと、自分の過去を当てられるような、不思議な能力を見せられると、信じてしまう。そういう人は、一度信じてしまうと、やり通そうとする分、途中で抜けにくい。
 また、人のことを信じることは良いことだけど、人を信じやすい性格だと、その性格がだまされる原因になることもある。

 だまされないためには、いくつかの事を覚えておくのが良い。
◇相手が言っていることの本質を考える。
 例えば、神様は人間を超える存在だから、人間が作った道具であるお金に興味があるわけがないなど、一度立ち戻って考えてみる。
◇第三者、特に身近な家族などの言葉に耳を傾ける。
◇その場で判断せずに、冷静になって、相手の言っていることが本当か確かめる。
◇おいしい話はない、絶対になにかおいしい(裏の)理由があることを知っておく。
 こういう事に気をつけておけば、だまされにくくなる。

メッセージ

「宗教自体は悪くない。ただし、それを悪用しようとする人には気をつけないといけない。少しでもおかしいなと思ったら、おかしいと思った理由を考え、家族の意見も聞くようにしよう。」

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