第8回この世界は公平にはできていない (12歳で知るべき30のこと)

8.この世界は公平にはできていない

「自分が得意だと思うことはなに?」
 何でもいいから、自分が得意だと思うことを持とう。それが、世界の誰にも負けないぐらいになれば、それはすばらしいこと。(もちろん、それが誰かを傷つけるような、悪いことの場合はダメだけど。)
 それから、その得意なことを、伸ばしていこう。算数が得意な人は、算数を伸ばしていく。野球が得意な人は、野球がうまくなるように練習をする。本が好きであれば、多くの本を読むのがいい。ロボットが好きなら、誰にも負けないロボットを作ることができるようになろう。場合によっては、オタクっぽくなるかもしれないけど、オタクかなって思うぐらい、自分の得意なこと、好きな分野を持つことができれば、自信を持っていい。
 ただ、一つ注意しないといけないのは、それが単なる好きで終わらず、いずれはその得意なことを生かして、自分で何か新しいことをできるようになって欲しい。はじめは、マネや楽しみでいいが、それを伸ばしていって、自分でなにか創り出せる領域までいって欲しい。
 漫画やゲームが好きなのはかまわない。でも、漫画を読み続けるだけ、ゲームをやり続けるだけでは、人の創ったものを楽しんでいるに過ぎない。どうせ好きなら、自分で創る側にまわるとか、誰にも負けない評論ができるぐらいになるとか、そういう風になるといい。
 そうやって、自分にしかできないレベルまで達して、それをいくつかの能力と結びつけて、仕事にできると、それは幸せなこと。

「自分で不得意だと思うことはなに?」
 誰にでも不得意なことはある。不得意だからといって、全くやらないのは良くない。たとえば、英語が苦手だったとしよう。苦手だからといって、全くやらないと外国の人とはコミュニケーションがとれなくなる。字が下手だからといって、うまくなろうとしないと、他の人に自分の伝えたいことが伝わらなかったり、なにかを記録したいときに記録できなくなる。
 不得意だと思うことでも、練習や訓練、繰り返しやることによって、克服はできてくる。そういう努力はするべき。いろいろなことができると、人生の幅も出てくるし、突然それが役立ったりもする。
 それから、得意なことと、不得意なことを理解するためにも、いろいろな事にチャレンジした方が良い。苦手意識をもって、やらないのはもったいない。あまり気の進まないことでも、チャレンジすることによって、自分が実は好きだったことに気付くかもしれないし、そうではなくても、少なくとも不得意なことがわかる。
 ただし、不得意なことを努力しても、人並みにしかならない。時間を費やし、他の人にできないレベルまで到達しようとするのは、得意なことから選んだ方が良い。

「世の中は公平だと思う?」
 それぞれの人に得意なことと、不得意なことがある。中には得意なことがとても多くて、習得が早い人もいる。また、生まれた家がお金持ちな人もいる。極端な例を挙げると、飢餓で苦しんでいるような国に生まれた人と、日本やヨーロッパの国で裕福に暮らしている人がいる。そういったことを考えると、世の中は公平だとはいえない。
 でも、世の中が公平でないことを、嘆いても仕方ない。誰かができて、自分にできない不得意なことをねたんでも、その才能は手に入るわけではない。スヌーピーも、「配られたカードで勝負するしかないのさ」(スヌーピーの50年 世界中が愛したコミック『ピーナッツ』 (朝日文庫) )と言っているが、その通りだと思う。
 みんな生まれ落ちたときに、それぞれ違う境遇や才能(カード)を持っいる(配られている)。その才能(カード)をどういう風に使うか、どれを伸ばすことに時間を使うかが、とても重要になる。
 もちろん恵まれた環境と、そうでない環境はある。ただ、何の能力も持たない人間なんていない。自分に自信をもって、不得意なことを"ある程度"克服する努力と、得意なことを誰にも負けないぐらい伸ばしていく努力をしていくことが、何より大切。

メッセージ

「人にはそれぞれ得意なことと、不得意なことがある。得意なところを、誰にも負けないぐらい伸ばそう!」

参考にして欲しい本
スヌーピーの50年 世界中が愛したコミック『ピーナッツ』 (朝日文庫)
スヌーピーたちの人生案内

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