『紫の一本』 巻一 御城廻り 古城 山 坂 谷 窪 巻二 谷 川 島 堀 池 巻三 井 橋 渡 船 野 小路 塚 馬場 巻四 花 郭公 月 紅葉 雪 祭 時鐘 「坂」 〔一〕長坂 六本木より手前、麻布へおりぬなり。大久保加賀守、大田原山城守の屋敷のあはひの坂を云ふ。(略)むかしこの坂にまみの穴ありしとぞ。まみといふは、狸貉の類といふ。 〔二〕聖坂 三田の三丁目より二本榎の道筋、光雲寺といふ寺の上の坂をいふ。 「渡」