ギター よもやま

僕のFG
 

 
07/02/13

 ここ数年でギターの入れ替わりがあったので、ちょっと整理して考えてみると。 

 @ ダンカンのストラトを手放したこと。・・・このギターは凄く好きで、大事なときに使っていたギターなのですが、買ったのが94年で、あのころのギター
の特徴である、ネックのマットフィニッシュなど、うーん流行というか傾向が、イマイチなじまなかったんよなあ、最後まで。凄くいい音なんで持っておきたい気もあったんやけど。あと指板ね。これがアールが殆どない状態で、フェンダー系のギターにしては僕は不自然に思ったんでここもポイントかなあ。

 A Fジャパンのストラトを手放したこと・・・これは、95年にもともと練習用に買っていて、気を使わないですむから色んなところに持っていって弾いているうちにメインみたいになって来ていたギターで、エフェクターを多用していたときには便利やったなあ。丈夫でもあったし。音は可もなく不可もなし。まあまあフェンダー、みたいな。でも、後で手に入れたJVシリアルの白のストラトのような、「は!」っとする良さはなくて、やっぱ練習用やったなあ。

 B 黒のストラトを入手・・・・これは去年。夏前かな?拾得で弾いたから初夏のころね。大阪の楽器屋で、いい音のストラトがほしくて、アメスタやなんやを何本か試して弾いて、値段関係ナシにこれにした。ストラトは、モチロンつくりの良さとか素材の良さとかも音には影響するけど、実はパーツの組み合わせ相性が一番影響しているんちがうかなあ。この黒には、テキサススペシャルというPUがついてるけど、おんなじPUでも後に書くストラトとは全然鳴るところ(周波数帯域)が違うもんね。 このギターは、長らく欲しかったストラトのあの音が出たんよ。「デイヴ・ギルモア」のソロの音ね。ルックスも、ローズ指板に黒やから、ギルモア君やね、まさに。

 C 青のストラトを入手・・・・これも去年。友人でギターのコレクションが凄い人がいて、半分冗談で「ストラトの余ってるのあったら下さい」というと、くれたという凄い一本。テキサススペシャル搭載、アルダー、ローズ指板、ブルーメタリック!という。これがねえ。鳴るんよなあ!ご自身もかなり弾く人なんで、ネックの塗装をはいだりしているけど、それがいいのかも知れん。音はギャンギャン言わすと面白いギター。うん、トレブリーね。おんなじ素材やのに、何でこうもBと違うのかと思うよ。この青を弾いたときに、さっき書いた相性のこと感じたんよ。どっちも凄く好きやけど。

 D 暗中ビルドを入手・・・ 暗中君に改造してもらって生き返ったアリアプロUのストラトね。これもよく弾く。もともとPUがディマジオやって、やたら馬力のある音してて、それがネックの破損からネック交換されて戻ってきたときの練習で、これはバンドではちょっとキャラが違うなあというトーンやったから、今では家での簡単な録音とか練習ギターでよく使う。実際、このギターだけが常時ケースから出てるかなあ。どんなジャンルでも使えるコンテンポラリーな音になってるな。

 E 黒のSGを入手・・・ これはつい最近。大西君んちに長くあって、欲しいなあ欲しいなあと思いつつ買えなかった。うーんそれは、お金もそうやけど、イメージね。SGはヘビメタの人が良く弾いてることが多いやん。ところがここ2年ほどの練習へのギター持込みで、一番頻度が高いのはTOKAIのSGなんよな。特にデレクトラックスの色んな音源聴いてこのギターの持つ面白さを知ってからは余計にね。SG、実はクリーントーンが凄くきれいなギターなんよな。これは沢山音楽を聴いたり見たりしてる人なら良く知ってると思うけど、ブルーズ、R&B、ソウルのバッキングでのギターって、実はギブソンが多いんよ。で、手軽にそんな音がSGは出る。カッティングとかで。 それに、最近ヒロジが凄くいいテレキャスを買ったので、その音を生かそうと思うと、ギブソン系がいいかというのもあって。あのテレキャは本当に使える。ヴォリュームを絞ったときの音が太いもん。勿論ソロではバキーンやしね。まあ、そんなこんなが重なって、ついに買ったのです。これでSG3本目。で、しばらくは前2本を外では使いつつ、黒になじもうと思って。 こいつは今まで買えなかったSGのスタンダードってやつで、2本とはまた違う音のキャラで面白い。


・・・とまあこんな感じ。 ストラトは、もう十分欲しいトーンがあるんで、いいかな。 気分で変えられるようになったかな。 で、SGはちょっとはまりそうな予感がある。 特に、あとはあのサンタナAT WOODSTOCK69の、シングルPUのP90ね、あれを2発つんだスペシャルが気になる。というか欲しい。あのギターは、僕のロックギターの一つの理想やもん。 

 で、結局今は、大体以下のラインナップに。

1.アコギ 

・マーティン D28 80年
・GIBSON B15 67年
・YAMAHA FG 200×2 73年
・YAMAHA FG 180J 74年
・YAMAHA FG 200F 74年
・YAMAHA DYNAMIC 62年
・YAMAKI  F250? 12弦、69年
・Parl  70年
・KANEYAMA 72年

2.エレキ

・Fender Stratcaster ×4(62年モデル×3、72年モデル 1)
・Fender Telecaster
・Gibson SG×2 (スタンダード、スペシャル)
・Tokai SG (63年?モデル)
・暗中ストラト 
・フェルナンデスRPBベース


 ・・・ふーん。自分でもずいぶんと偏った集め方したなあと思うなあ。特にYAMAHA FGはね。これでもFGは整理したつもりでね。あと5本あったからなあ。なんかこう、安くていいものがあったら、つい買ってしまってた時期が長かったなあ、FGについては。実際今でもいいギターやと思うしね。特に僕は、赤ラベルじゃなくグリーンと黒ラベルが好きで、こんな残し方になったけど。世間では赤ラベルだけが高いけど、そんな評価は別にどうでもいい。自分が好きなトーンがあるかどうかやからね。 僕もオレンジラヴェルを2本持ってたことあるし、それはそれでいいギターやったけど、持った感じや設計思想や音が自分に合わないから売ってしまった。なんか僕には弾きにくかったんかな? でもそれだけのことで、他の人がオレンジ褒めるのはそれでええやん。最後は好き嫌いやと思うもんね。

 やっぱりこう書いてみると、テレキャスターをもう一本欲しいかもな。ローズ指板のやつ。マイケル・ブルームフィールドがディランのセッションで弾いてた、バターフィールドブルーズバンドのファーストで弾いていたテレキャスね。それと、やっぱりレスポール。出来ればP90が載ったヤツね。なんやかんや言っても、レスポールもギターの王様で、すっごく汎用性が高いんよ。どんな音楽にでも、みたいな。SGはレスポと比べると、ローがちょっと浅い音で、でもだからこそ出来る音楽もあったりね。その辺が楽器選びの面白さであり難しさやなあ。

06/01/22
いってきました、暗中くん宅。

 どうもほおっておいたら、本当に善意だけで作業をやってくれそうだったので、再塗装やブリッジの修理など、ややこしいことを頼むこともあり、僕は何かお礼をしようと決めていて、「ああ、アレがいいわ。」と思い当たったので、それを持って暗中君宅へ向かいました。

 アレというのは、ダイナミックギター。62年製。このグレイトなギターを、お礼に渡そうと思ってね。というのは、僕は2本持っているし、うち一本が触りがいのある状態やったので、あんだけ作業が好きな人やったら、こんなのほうが嬉しいのじゃないかと思って。 ・・・僕のうちと彼のうちは、街の端とはしなので、ドライヴがてらそれをもって出かけます。

 海沿いの住宅地にある彼の家に着くと、早速始まるギター談義。ダイナミックギターは大歓迎してもらいました。で、代わりにと彼が出してきたのは、去年彼が仕上げたストラトです。なんと、持って帰ってくれということです。固辞していたのですが、彼の「弾いてやってくれ」に負け、いただくことにしました。これがねえ。生なりばっちりのいい出来なんですよ!今は出来ないけど、今度の練習にでも持っていこうかと思ってます。

 で、ここまで来たからには、彼の作品を見せてもらいたい。それと、作業中の僕のギターもね。で、早速工房に向かいます。・・・と、途中で彼の作品群があったので、まずは柳生のギターを見せてもらいます。もとは東海楽器のCAT’S EYE。このギターは70年代の後半、東海楽器がマーティンと技術提携していた頃ので、ヴィンテージ・マーティンのD28のコピーです。素晴らしい鳴りです。本当にマーティンのなりです。僕はマーティン持ってるから分かるけど、あの独特の上品な鳴りがこのギターにあります。驚愕ですわ。それから、暗中くんがゼロから作ったマホガニーのギター。これも素晴らしい鳴り。・・・などなど見てから、彼のアジト=工房に。

 まあ作業がしやすいギター工房です、どこに何があるか見ただけで分かる。作業台には、僕のストラトのネックやテレキャのネック、工具などが、彼の理にかなった配置に並んでいます。まあびっくりです。たった2年でこの環境。凄い道具が充実しているうようで。思わず「写真に撮りますわ」っていってた。

 そこでいろいろ、ギター製作に関するイロイロを聞いてみます。塗装の関係から、今は複数のギターが同時に行われてて、結果毎日作業しているらしいです。凄い。本当に凄い。彼はこれで、アマチュアなんですから。ほんと、びっくりしますよ。あの工房は。


ストラトキャスター 改造


 友達の友達で、ギターを作ってる暗中模索くんという人がいて。彼のサイトでのギタービルドやリペアを見てて、その丁寧な仕事振りに感心した僕は、押し付けるように数本のギターの改造と修理をお願いしたのです。まずは、念願だったストラトキャスターの再塗装です。

 この記事のすぐ下にあるストラトです。これを買ってからは、本当にメインギターとしてここ数年の幾多のライヴを一緒にやってきた相棒なんです。拾得にも、次郎吉にも、ジャックライオンにも、もちろんOLDにも連れていって、沢山の人に「いい音するよなー!」っていってもらったギター。・・・ただ、04年の拾得で、最高のジャズコーラスがあそこにはあるのですが、つないだときに、はっきりとローとミッドが落ちてたんよな。で、その不自然なバランスが気になっていた。

 普通、ローズネックのストラトは、ローとミッドが割と厚めに出るんです。ところがこいつは、まるでメイプルネック指板のギターみたいに、ハイが多い成分のトーンになってて、しかもローが詰まる。「んー?」と思い出したのです、最近。で、これは塗装のせいかなあと。買ったときに大西君から聞いていたのは、前のオーナーが再塗装してもらってて、それがポリ塗装の上からのものらしい、と。 原因はそれかなあとかね。

 で、暗中くんにたのんだわけです。・・・早速とりかかってくれていて、早くも彼のサイトに工程をアップしてくれつつあります。ものすごく楽しみ。なにしろ、気に入ってるギターで、最近では癖もわかってきていたから、「いざというときギター」になりつつあったし。暗中くんには、ノイズが多いこと・ネックがベタつくことなども改良してもらえたらって頼んでいるので、その辺までクリアできたら、最高やなあ。


フェンダー・ストラトキャスター

 といっても、買ったのは…5月やったような気がする。どうやって手に入れたのかなあ、たぶんアコギを売ってそのお金に1000円足して買ったんやったと思う。何しろ1000円で手に入れたのは覚えています。いつものようにジャンクスタイルに遊びに行って、「なんかある?」とか言いながら見ていたら、こいつがあったんですよ。大西君は、まさか僕がこれ以上ストラト買うとは思ってないんで、「ああ、それね。」と気のない返事だったなあ(笑)。

 「それって、JVシリアルですよ。前の持ち主がどうしてもその色にしたくて、車の塗装やってる友達に塗って貰ったらしいですわ。音、出してみますか?」っていうから、うんって。でプラグインしてEのコードを。「・・・・おお!パキーンっていってるで!ええやん、これ。何ですすめへんのよ!」と聞くと、「いやあ、もうストラト、結構持ってますやん。」と来た。でも、いいものでラクに手に入るんやったら、欲しいやんねぇ。 で、入手。

 なんと言っても、このギターはルックス。このブロンド・ホワイトに鼈甲柄のピックガードの色合いが、もう惚れ惚れ。それに、ネックにトラ杢がうっすら入っている材質のよさ。こりゃ、鳴るぞ!そんなルックスです。JVシリアルのフェンダージャパンは、材質はUSAで仕上げが日本、フジゲンです。だから、当時の本家フェンダーよりもいいものがあるくらいの品質なんです。PUもUSAやし。そんな知識も最近では浸透してきて、東京の楽器屋なんかでは暴騰しつつあるギターです。

 早速練習に持っていって使いました。アンプはいつものツインリヴァーヴ。ダンカンのストラトと、もう一本のジャパンのストラトの3本を弾き比べました。この時点では、ダンカンのストラトが、やっぱり音がぶっとくてツヤがあるから、NO1でした。でも、ちょっと違うキャラの音で、シャキーン系の明るいいい音が、このストラトからはしました。十分に使える音です。なので、あとはネックの薄さに慣れるだけやな、と感じて。

 それからは、このギターで6月のOLD、8月のLOVER SOUL、9月のジャックライオンのライヴしました。ただ、7月の拾得は、ダンカンでしたね。それは、アンプとの相性の問題です。やっぱダンカンのほうがPUのトーンが太いから、JC120にはマッチするようです。拾得のJC、ばっちりな音するし使いたいから、どっちが合うかなあと楽しみに持っていったんですね。コイツも悪い音じゃなかったけど、ちょっと軽い音でした。

 いくつかライヴやってみて、音色は問題ないし、ルックスも最高なんやけど、ちょっと使いにくいと思います。これは、ネックの太さと弦高が原因やろうな。まあでも、弦高は調整できるしね。買った時の状態が、低すぎるんで、これからちょっと触って行こうと思ってます。しかし、当時定価5万円のこのギター、いい音してます。触ってて楽しいんよな、ルックスがいいと。ジャックライオンのライヴのチェック用録音聞いても、アンプ直結で十分密度の高い歪みしてるし、クリーントーンもローズ指板特有のやや丸い音になってる。

 弦の太さと高さで、弾き易さはかなり変わると思うから、まずそれをやってみよう。


18年ぶりの復活。

 87年。京都での最後の年に、大学の時の友達とバンドをやっていました。ロックンロール、R&B系です。その時のベース・岸君は、宅急便の社員で、時々ヘンなものが手元に残る、と。配送中に壊れた楽器が残る場合があるらしいのです。もちろん、破損は保険で弁償ですよね。で、ある日練習に彼が持ってきたのが、アリア・プロUというブランドのストラトキャスターモデル。よく見ると、ヘッドのところが縦に真っ二つ。でもそれ以外は破損なしです。「これ、いる?」とか聞かれてね。「もちろん!」と答えてた。要するにネックを交換したらソク使えるんよな。そうタカをくくっていました。

 ところが。そのネックがなかなか手に入らなかったのです。や、もちろん買えば買えるんやけど、もらったボディに買ってまで、なあ、ということで、そんなすぐに必要なものでもないので、チャンスが来たらつけてあげようと思って、3回の引越しの時にも持ってきてたんやね。それが遂に!この間ネックをもらったんです、友人から。ただし、テレキャスー・タイプのものやけどね。ええねん別に。テレ・ストになるけど、それもまたカッコいいからな。だれか有名なギタリストも、仕様でギター作ってたし。あ、ヤマギシもそうやったっけ。とにかく、もらったからにはすぐつけよう!そう思って、このの休みに実行しました。

 フェンダー系のギターって、ここが大きなメリットやね。そう、パーツを付け替えられるところ。本当にアメリカンですわ。ほら、アメリカの家ってそうですもんね。コンポーネントスタイル。規格が決まっていて、下手したら自分で家を立てられるという。あの感じに近いものがある。それに加えて、日本のギター・メーカーは、70年代後半から80年代中盤までは「コピー戦争」と形容されたくらい、ギブソン・フェンダーのホンモノそっくりのレプリカ作りに没頭してたので、それこそネジ穴の位置からネックの長さまで、他社のものでも嵌る場合が多々あってね。 極端な話、フェルナンデスのテレキャをアリアプロUのボディにつけることくらい、カンタンに出来るわけです。

 今回もそのパターン。もらったネックは、多分フェルナンデスのカンペキレプリカで有名な、80年代製。これは驚いたよ最初まじまじ見た時。僕の持ってるテレキャ(フェンダー)のネックに重ねてみて、長さ・フレットの高さなんか全く一緒!それをアリアプロUの70’Sタイプのストラトに付ける作業を進めます。たった一つだけ違ったのが、ネックにあいた穴位置と、ボディのそれがずれること。でも、こんなもん、ネック側に穴を開けなおしたらいいだけで、5分で出来ました。

 そうそう。作業する前にボディ側を掃除して、改めて見ていくと、ネックを止める金属(プレート)に「MATSUMOKU 790345)と、シリアルを発見。おお!マツモク製やったんやこのギター!どおりで・・・丁寧な作りやったわけや。マツモク工業。国産エレキの名門ですわ。フジゲンとともに、日本のエレキのクオリティを飛躍的に高めてきた会社です。そこにTOKAIが参入し、激烈な競争が始まったのが70年代後半から。その競争が結果、本家フェンダーUSAからクレームを食らって、収束せざるを得ない状況になるわけです。それくらいのコピー度の高さを、特に80年代前半の国産エレキは誇っていました。驚くのは、90年代後半から、その当時の日本製エレキを収集している海外のファンが明らかになってきたこと。すごいよ、彼らは。主宰するサイトの情報量は、国内のファンが吹っ飛ぶ位のものがある。

 ウンチクはこれくらいに、作業の話に戻ります。ネックをハメてみると。きっちり、本当にキチキチに嵌ったのです。びっくりや。なんやこの精度は!アリアプロUもフェルも、本当にコピーしてた証拠ですね。で、いそいそとネジ止めを。すると、弦の高さも・反りも、そのままでいけそうでしたから、弦まで張ります。手近にあったのがダダリオの0.11の太い弦セットだったので、それを張ってみて。まず生音を・・・。6弦、ビーンンンとボディ鳴りします。続いてEのコードを。ジャキーン!おお、やった!生でもなってるで!で、そこからの調整はジャンクスタイルの大西君にしてもらうことにして。

 大西君、見るなり「ははは。」といってネックのゆがみを「ポキ」って感じで直します。そこからオクターヴ調整してもらって、アンプでいよいよ音だしです。太い音。ギラギラした派手な太い音です。へーって感じです。いわゆるフェンダー・ストラトキャスターのトーンよりもっと太くブライトです。そんな印象を感じつつ、思い出したことがありました。この時期のアリプロは、確か廉価版のギターまでピックアップはディマジオやった!当時1本でも15000円はしたピックアップを3本積んでるのです。そうやそうや。ディマジオ、こんな音やった。 その日はそれでOK。もう感激よ。だって18年の時間を経て、ギターが生き返ったんやから。それも、それなりにいい音するギターとしてね。

 こうなったら、練習で使おう!そう思って2日後の練習にもって行き、柳生とイカの前でお披露目です。ストロークは「ジャキーン!」ソロは「ゴエーン!」って印象。音、ぶっとい!フェンダーのツインで鳴らしたんやけど、思わずトレブル絞ったもん。いつものストラト・セッティングではヤカマシ過ぎ。でも、枯れたブライトな面白い音です。使えるわ!ハードな曲で凄く映える音やなあ。でも、いわゆる「ストラトの音」ではないかも。意外にYAMAHAのパシフィカの上位機種に近い音かも知れん。エフェクター全然繋がずに行ったから、5曲くらいやったところでブライト過ぎる音に疲れて、ギター替えたけどね。・・・なんか80年代の音やわ。

 そんなんで、見事にこのギター、生き返りました。嬉しいなあ。ルックスもいいし鳴りもいい。お金があるときに、今度、ボリュームとかピックガードを白にしたら、ルックスも最高なギターになると思う。今でも、経年変化でボディは真っ白がクリームがかったベージュになってて、しかも傷だらけという貫禄があるんやけどね。ギャングスターって感じのヤンチャさがある、面白い存在になりました。

 コイツを、スタジオで同じ白系のストラトのヨコに置いてみて、すっごく得した気分になったなあ。この2本は音が全然違うキャラやけど、この2本があったら、自分の出したい音の種類は、70%くらいは出ると思う。あとはハンバッキング系マイク搭載のSGがあればOKやね。しばらくはコイツも練習に連れて行って、どんな曲想に合うのかやってみようと思ってます。しかし、ディマジオって、クセのあるおとやったんやなあ・・・。

 もともとのボディ部は、バックが傷だらけ。擦り傷・打こん・塗装われ。厚い塗装してるんよ、コイツ。でも、乾いてきてる。だから、ナマでもサスティーンのある太い音が響く。アンプに通した時には、とにかく音がでかい!しかも歪みにくい。この辺が今後のジャマーの中でどう出るかが楽しみです。

 今回この「繋ぎ合わせ」やってみて、クラプトンのブラッキーもそうやったよなあ、とか思ったりして。
 なんとかいっぺんだけでもこのギターをステージ・デビューさせてみようと思いますね。


 

亀井、FG160ゲット!

 ・・・一週間ほど前かなあ。リサイクル屋めぐりしていたときに、箪笥の脇に立てかけるようにして、なんとグリーン・ラベルのFG160があったんですよ。そいつは、他のギターにまみれるように、ほとんどガラクタ扱いで立ってたんです。

 手にとって見て、「これは・・・凄い。」と思った。HAMAMATSU JAPANや!ちょっと突っ込んだ話をしますと、FGは伝説の赤ラベルシリーズが1972年の6月くらいに終了し、新たにグリーンラベルが赤ラベルの代わりの普及シリーズになるのですが、そのグリーンにも時期があるのです。

 1972年から1973年の5月くらいまでのものは、サウンドホールの中のグリーンラベルの下部に、HAMAMATSU JAPANとかかれたものなのです。つまり、前期グリーンラベル。この時期の特徴は、大ヒットしていた赤ラベルの改良版としての意気込みに溢れた、奢った材の使い方なんです。全てのパーツに、いいものを使っているのです。

 その、見つけたFG160もそうでした。サドルがプラスティックじゃなく、牛骨!もしかしたら、表板は・・・単板?!ムチャクチャ汚いギターになっていたのですが、これは絶対に化ける、瞬間にそう思った。ただ、でっかいシールが表板のひじが当たる部分に張ってあったのです。COKA COLAってやつが。うーん・・・。これは絶対はがしても焼け残りがあるなあ・・・。そう思って、そんなの気にしない、サウンド重視の男に電話したのです。 そう、亀井君。

 やつは、気に入った音になるまで自分のギターをいじります。いまでは相場で当時の新品価格を超えてしまった、Sヤイリのギターであろうが何であろうが、やるんです。サウンド命。ネックまで塗装をはがすからね。やつなら、このギター、買う。そう思ってね。

 で、奴は見に行った。その日はそのまま帰ったらしいです。7800円。確かに音は凄い。それはボディ叩いただけでわかって、鳥肌が立ったらしいです。でも、もうええんちゃうか、ギターは。そう考えたらしい。で、あくる日。アサイチ電話があって、「今からかうわ!」と、かなり思い切った声でした。「テッテ的に掃除したら、見せるわ!」とね。

 で、今日。ちょっとした仕事の合間に、奴は僕にそのギターを見せてくれました。ビックリ。まるっきり違うギターでした。ぴかぴか。シールあと、ほとんどわからん。これ、どうやって取ったん?と聞くと「オイルで気合や。ひたすら磨いた。」とのこと。「それより、弾いてみてくれ。」というので手にとってコードをジャーンと。

 とんでもないわ!素晴らしい音。弦が張りたてとかなんとかじゃない。まず、ボディがバカ軽い。乾ききってる。共振度が高い。だから、音の余韻が深いし、音伸びは、今のギターで言うと10万円クラス以上です。それに、FG特有のデッドポイントが、ない!音の切れるポジションがひとつあるのが多いのに。さらに、僕はFG200というこのギターの上位クラスを2本持ってるからわかるけど、こっちの方が上品な音なんです。 まいったわ。

 ボディイ内部までテッテ的に拭き掃除〜磨きを、ここ数日やったらしいです。あとはオリジナルのまま。それでこれだけの音になるのか?このギターは、間違いなく僕らと同じ世代の人が持っていたもので、なが−いあいだ押入れとかにいたと思います。ネック調整と拭き掃除だけで、ここまで凄いギターになるのか? 

 本当に、当時のYAMAHAスタッフには敬服します。誠実な仕事。このFG160にしても、傷んでないんよな、根本的には。それに、日本特有の激しい湿度変化のなかの数十年をくぐってもなお、乾いていく木の選別眼や、金属パーツの今なおすぐ使える精度と耐久性。こんなギターで音楽入門した人たちは、やっぱり今もなお音楽の近くにいるはずです。 改めて、FGのファンになりましたねえ。それもグリーンラベルの。

 僕はもう、今の本数で充分なんやけど、それでもこんな凄いのが出てくると「お!」と感動します。そして、またうちに帰って自分のFGたちを見直すわけです。「お前ら、偉いなあ」ってね。

 亀井は、僕が弾いているのを聞いて、「むーんんん。凄い!」と、サウンドに唸っていました。そう。人が弾くのを聞くのが、一番いいギターの選び方です。聴こえるサウンドが聞けるから。Eのコードなんて、腹に来るもんね。あとは、独特のネックの太さに早く慣れてくれ、亀井。それだけやわ。 とにかく、おめでとう!



TOKAI SG 2号の話

 4月初旬。いつものように会社に行く用意をしてて、出ようと思ったときにハママツ選手からメールが。「・・・いま○にきてるんですが、TOKAIのSGありますよ。8500円で。」と! うおおおおお!マジか!即пB「どんな?  うん、うん。OK、予約しといて!」で、即寄り道決定。で取りにいったんです。電話でだいたいの事は分かったんで、ごっつ期待しててね。間違いなく83年のSG60。僕の持っているのは50なんで、当時でワンランク上の、SGではTOKAIの最上位機種です。これが63年のコピーなんよ。で、まさにそれを探してたんです!

 店について名前言ったら、僕と同じくらいの女性が笑いながら「ああ、これこれ。」と出してくれたのを見て、ちょっと鳥肌がたった。もの凄くきれい。デッドストックとかニアミントやんか!ネックもバッチリで。・・・んで仕事終わってから掃除です。オイルで拭いて・・・って、もうそれくらいしかすることが無いんで、弦を張ってみました。凄い。オクターヴもペグも何も触らないでもOKや!・・・それ以来、ギブソンとこれをメインに使ってます。

 こないだのCAM’Sとのライヴでも、数曲で使いました。バッチリ。で、ちょっと前にオネさんのバンドでのセッションではこいつをメインに行きました。音はもう、かなりいい。なーんにも触っていないのに、バッチリの音です。最近こいつを見た人はみんな、ビックリします。その状態に。エレキって、10年以上使ってたら裏がかなり傷ついてるモンなんですが、その傷がほとんど無いんよ。でも、ボディにうち傷はあるから、使ってたことは使ってたみたいで。間違いなく一人のヒトから僕の手にきたギターです。キレイすぎるもんね。

 このギター、新宿中古楽器価格では、56000円です。希少価値と音のよさで。凄くいい買い物でした。で、僕はその前に何本かギター売ってるんで、今のエレキのラインナップでは、ストラトタイプが4本・SGが3本・テレキャが1本という事になっています。ここからの整理は、ちょっと苦しむなあ。しいて言えばTOKAI1号がちょっと・・と言うだけで、全部気に入ってるからなあ。 



GIBSON B15の話

こないだの休みから、ケースから出してよく触ってます、小さなギブソン。考えたら、こいつが第二次ギターブームの先鞭をつけたんですよ。何も考えずに、たまにはとおもって出して弾いてみたら、ええんよなあ・・・。凄く華奢な音で、さらっとしてるんやけど、サスティーンや中・高域のバランスが凄く良くて、ネックの感じとかも良くて、浸れるんですよ、このギターの音に。

 マホガニーのギターで、飾りも何も無い、ブルーズでも似合いそうな68年のギブソンB15。ネックがエレキを弾いている最近の自分にバッチリで、SGから持ち替えても全然違和感が無いのも、うれしいな。やっぱり、こいつもっててよかったなあ。ほんと、そう思ってます。

 このギターのあとで、FG弾くでしょ、するとよくわかるんよね、個性の違いが。FG130も大好きなギターですが、音が日本的に曇ってるんよね。このギターのよさはそこやから、これでいいんです。しっとりとしたふくよかな音。ギブソンは、あくまで乾いた伸びのいいアメリカンサウンド。僕はどっちも好きです。比べても仕方ないんですよ、きっと。ただ、ギターの性能は、やはり値段の違いに現れているところもあります。例えばペグ(糸巻き)。でも、いいんです、それも。それもひっくるめて、どっちも好きなんでね。

 小さなギブソンは、爪弾いていると、どこか違う世界へいけるような音がします。楽器の値打ちって、そんなところにあると僕はおもいます。この感じって、なかなか出会えないんで、大切にていくと思います、このギター。よく、「ギブソンの入門にどうぞ!」というコピーを、このギターに関してみるのですが、昔ハミングバード持ってた僕に言わせて貰うと、そんな差別するような言い方は×で、ましてやブルーズに似合うとか決め付けた言い方なんて論外で、ホント、ぽろんって弾くだけで「うわー!」っておもう、とてもいいギターです。

 やっぱええなあ、アコギも。今度の休みには、「王様」マーティンを触ってみよう!


GIBSON SGをゲット

 ・・・ちょっとギターを整理しようと思ってて。まずは使わないギターを売ろうと思ってて、どうせなら何本かまとめて売ったら、今ジャンクスタイルにはGIBSONのいいのがごろごろあるんで、もしかしたら買えるかなあとか、淡い期待をしながらもっていったんよ。で、査定してもらったら、まあ今回のなかではバーニーのレスポがいい値段で買ってもらえそうだったからそれを売って、電話で聞いていたSGを見せてもらったんです。

 いつかは絶対SGのホンモノを買うと、自分では思ってた。それは、やっぱり自分がウッドストック69世代で、60年代後半からのロックのギターは、レスポールが68年に生産再開するまで、ギブソンではSGがメインやったしね。あの当時のウェスト・コーストにいたサンタナとかクイックシルバーのギターとか、デッドのジェリー・ガーシャとか、ザッパとか。イギリスでは何といってもピート・タウンシェンド。クラプトン。面白いよな。こうやって名前を挙げるだけでも、ギターが出す音楽が分かる。・・・SGは、「固定観念の壁を突き破るギター」やったんやわ。書いてて分かった、今。 そんな意識を買うというか、簡単に言うと「何か違うこと」が出来るギターやとは思ってたから。 これはTOKAIのSGを買った時に、かなり再認識できたんです。 実際あのギターも素晴らしいから、実用では十分なんです。 でもやっぱり・・・中学生の時からの憧れですよね、フェラーリ・レッドのSGや335は。

・・・・モノは入ってきたばかりで、まだ何もメンテしていないと。例の「GIBSON USA」のケースつき。SGスペシャル96年。まあ、SGの中では廉価版やな。若干の改造ありです。でもまあ、何とかきれいになりそうやし、とにかく爆安で買えそうだったんで、弾いてみました。

 ネックがいい感じ!ボディが鳴ってる。生音でのサスティーンがある。でアンプを通すと・・・。かなりいい感じの音。ただ、ややハイ上がりというか、「チャキン」という感じが混ざります。多分これ、PUの特性やろうな。何故かPUはVH−1というフェルの国産ものです。そう、変えている。でもこれはこれで正解。というのは、元のPUがしょぼいから。結局、ボディ鳴りの魅力ですね。で買う事にしました。もって帰って、早速シールをはがしたり、パーツをきれいにして、弦を張り替えました。GOTOHに変わってるペグがいい感じです。で、張り終えると。お店で弾いた時よりも、もっと立ち上がりの速い反応と、やはり握りの良さがうれしいなあ。 

 アンプに通しても弾いてみました。ダダリオの弦が割とブライトなトーンなのと、PUもそんな感じなんで、「チャキーン」という鳴りが結構あるけど、フロントのピックアップでトーン絞ると、例のウーマン・トーンに近い音になります。それと、センターポジションでトーンを8くらいでカッティングしてみると、ミックテイラーのカッティング音の感じになります。やっぱギブソンはギブソン。安くてもギブソンの音ですね。

 ひととおり弾いて、それからネットでこのギターの素性を調べます。シリアルの読み方が割とややこしいGIBSONですが、なんとか96年の5月にナッシュビル工場で製造されたものだということが判明。そうかあ。8歳ですね。その年でこれだけ鳴っているんやから、経年変化が楽しみですね。 

 んで、TOKAIのSGと比較するなら、一言で言うと違うギターですね。トーカイのSGもボディは鳴ってるし、トーンも大好きな使えるギターですが、ネックが薄いし中低域が豊かな太い音なんですね。ブルーズやR&Bドンズバの音やわ。それもバッキングではバッチリの。対してGIBSONは、意外にドライというか軽い明るい音で、今の音楽なんかにでも対応できるトーンが作れるわ。まあ、楽器が新しいからそれで当たり前なんやろうね。

 さあ。こうなってくると、ライヴでのギター使い分けが楽しいぞ。いくつかのパターンが考えられてね。・・・一つはフェンダー系でまとめる。もう一つはSGオンリー。さらに、テレキャ+SGとかも出てくる。しばらくは最後のパターンで練習してみようかな、慣れるまで。やっぱね、ギターのトーンそのものが違うと、出てくるフレーズが変わるし、そのことでバンドが活性化するんよな。曲も出来るし。

 やっぱり憧れのGIBSONは、嬉しいですね! 


うーん。アンプね。・・・こないだから、アンプについて考えています。今僕が持っているアンプは、自宅練習用のミニアンプで、フェルナンデスの安いので、これ、ヘッドフォンで使ってます。小さいアンプですが、それでも自宅で鳴らしてもデカ過ぎる音なんで。結構いい音するんよね、ヘッドフォンでも。 

 中古楽器屋さんでは、ギターを鳴らすときに評価用として使うのは、やっぱり小さなアンプです。でかいアンプはそれなりに全部アンプの音があるから、ギターの評価がしにくいんよな。これは解かる。でも、やっぱライヴで鳴らすときに、自分のアンプを持っているって、本当は理想。僕はライヴ用のアンプは持ったことがないのですが、最近、一つはあってもいいかなあと思うこともあります。

 伝統的に、エレキのアンプといえばマーシャルとフェンダーです。僕は今までフェンダーが好きで、ライヴでも練習でもそうして来ました。ただ、マーシャルも大好きです。クリーンな音の良さは、モノによってはマーシャルの勝ちちゃうか、と思うことがあるくらい、マーシャルはもともとの音がすばらしいです。その上で、歪ませると、いわゆるハードロックなあの音になると。だから、マーシャルは世界標準のアンプですね、今では。

 フェンダーはね、あたりはずれが結構ある。似た音はするのですが、持ち主が好きなセッティングで使っているうちにクセがついて、なりの悪い帯域が個体別にあるのです。何故か、マーシャルってそんなのが少ないわな。

 アンプはね、そんなに気軽に買えないのです。重いし、値段も高いし、何より手持ちのギター全部にフィットするアンプなんてないから。でもね。長い間欲しいなあと思っているアンプはあって。それは、マーシャルのブルーズブレイカーズというヤツで、クラプトンがヤードバーズ辞めて参加したバンド名がそのまま商品名になったものです。スーツケースのような渋い形と、レスポールやSGなどのギブソン系をつないだ時の、ちょっとカゲリのある歪んだ音が最高なんで。どんな音かは、「ジョンメーオール・WITH・エリッククラプトン」のアルバムを聞いてもらうとして、どうしても出したい音って、僕の場合その音くらいで、ただ厄介なのは、その音で全曲弾けるかという問題があってね。これがあるから、アンプは出来るだけクセのない音が出るものがいいんよな。

 まあ、色んなアンプを使ってきましたけど、一人でいい音・バンドでいい音・野外でいい音・ライヴハウスでいい音・・・限りないくらい、「いい音」の条件ってあって、それを全部クリアできるアンプなんてないんよね。せいぜい経験から、例えば「野外にはフェンダーが好き」とか「ホールではマーシャルが嬉しい」とかの、なり方の好みを指定するくらいしか出来ない。で、それでいいとも思うしね。ただ、ハコに合ったアンプじゃないと、弾き手は相当苦労します。だから、マッチング悪いのが会場にあったら、「いややなあ。」と思うのは、これ、仕方ない。

 音が出た瞬間、息を呑んだ位の経験って、最近ではクラプトンのライヴがそうやったな。あれ以降ですね、凄いアンプといいギターって、サウンドキャラクターだけで存在感がでるという当たり前の事を真剣に考え出したのは。音源あるけど、長いキャリアの中でも、今のクラプトンのギターの音は、彼にとってもベストに近いと思う。トーンの好き嫌いは別にしても、立ち上がり・ふくらみ・リリーズのどれもが、オーディオ的にいい音です。クリーンな音でそうやから、歪ますとパワー倍増。音圧が凄かった。 最近、クラプトンはアンプ変えたんよね。それがドンズバやったと思う。今のストラトとの相性が最高なんでしょう。

 うーん、こんな事書いていると、ますます買う気がなくなるなあ。ま、究極はなんでもいいんやけどね。


 メーカーという信頼 

 良く見に行くサイトに、ギターの音をMP3で載せてるところがあって、それはまさに僕が知りたいこと=他は全く同じ条件で、ギターだけ変えた音=がわかるようになっているんですが、そこでフェル・トーカイ・グレコ・フェンダーJ のストラトの音を比べて聴いてみると、僕の好みではフェル・トーカイ・フェンダーJが及第点で、大きく離れてグレコとなりました。でもねえ。これ、楽器屋で持ち替えながら弾いていくと、多分特に前3本については、持ち替えの間に音色の違いが記憶からほとんど消える状態になると思う。それくらい、ストラトのリアルコピーな音です。80年代の国産ヴィンテージコピーものって、それくらい研究してますよね。音色はね。

 じゃあ20年前になんでその辺のギターを買わなかったのか。それは、耐性なのです。丈夫なのかどうかが、ホンモノと比べて分からない状態だったからです。これは言い切れる。事実、先の国産モノは、20年経ってみて経年変化が結構あるものが多かった。フェルのネック、フェンダーJのフレット磨耗などなど。でも、発売当時から20年経た今、「買ってもダイジョウブ」な位の耐性はあることが実証されているわけです、今はね。ただ、新製品としてライナップされた当時は、信用できなかった。それは、メーカーが新しかったから。今も昔も、楽器とは「高い買い物」なのです。どうせ買うなら長く持つものと考えるのは、これ、当たり前で、だから2万くらいの新品は売れないのです。

 やっぱり本家フェンダーのUSAモデルは、いいんですよ。持った感じからしてもう丈夫なんです。いい材質だというのも一目瞭然。特に85年くらいからの、日本のレプリカ攻撃で目が覚めてシャキッとしてからの本家は、そんな基本構造に加えて、64年までのパイオニア精神あふれる会社に戻ったような印象があります。まず、ストラトでは、僕はアメリカンスタンダードという、80年代中期のカレントモデルにはびっくりしました。今、割と安く中古で買えてしまうこのシリーズは、ぶっとい音といいその弾きやすさといい、僕には「復活:フェンダー!」の印象があります。当時確かロバート・クレイというブルーズマンがこれ使ってて、MTVでその音聴いた時にびっくりしたんよね。TWANGY!って感じで。 

 この事で当時のカレント・フェンダーのラインナップを見てみたのです。すると、ヴィンテージはあるわ、カスタム・ショップはあるわで、おお、本当に復活してるやん、フェンダーって思ってね。 あの会社の大したところは、「時代の音の違い」ってハッキリあるにもかかわらず、そのどの音もいわゆる「いい音」なんよね。やっぱり市場に出す前に、絶対に弾いてるんよねきっと。スタッフが「音楽的な耳」を持っていると思う。そうでないと、あんなに材質が変わって、工法が変わって、工場も変わってと劇的な変遷を経ているのに、それなりに全部「いい音」なんてあり得ないもんね。

 一般に「暗黒時代」と考えられることの多いCBS時代のストラトでも、好みは別にしてもいわゆる「いい音」ですよ。ジミヘンやベックのストラトは、その時代のだしね。悪いサウンドじゃない。僕は73年くらいから76年くらいのデカ・ヘッドもののストラトも好きです。音がね。 それとか、テレキャスターなら、友達で今や日本のビックギタリストでもあるシュウちゃんの78年ものなんかは、「さすがフェンダー」のぶっといサウンドだし。 

 ギターは、木で出来ているものです。フェンダーのギターが、ボルトでネックを固定していてもそれなりに響くのは、その木の豊かさによるところが大です。アメリカのメーカーは、いろんなスタイルのギターを送り出してくるけど、その1点については共通しておろそかにしていません。それが信頼の品質につながるのだと、最近では思っています。


いいぜえ、FST!

 最近買ったり、リペアや調整してもらった3本を、いつものスタジオで思い切り弾いてきました。やっぱエレキはアンプで鳴らしてナンボなんで、時間とってこの辺やっておかないと、練習やライヴの思いがけない時に泣くことになるんでね。ってか、単に大音量で弾きたかっただけやけど。

 まずはTOKAI SG。powered by ジャンクスタイルのこのギター、アンプのセッティングはレスポールのときと同じように、若干bassを落してミドル・トレブルは8くらいでフェンダーアンプを鳴らします。あ、ゲインはマスターvoと同じくらいの、若干のひずみセッティングで。・・・もの凄いパワー。チューニング・弦高ともバッチリだー!基本のボディは鳴ってるから、立ち上がりもサスティーンも全然問題なし。よーし、使える! ヴォリューム絞ってもクリアな太い音。カッティングもいい感じです。ok!思わずサンタナのソウル・サクリファイズ弾いたっちゅうねん!

 次にフェルナンデスFST。セッティングは、まずそのままで。次にミドルとバスをちょっといじってストラトセッティングで。おお。やっぱりな。70年代ストラトの特徴である、パキパキ系の音や。しかし!音が太い!サスティーンも長い。なかなか歪まないのも76年コピーらしい。しかし、何やこのクリーンな音のよさは!ほんとびっくり。これがジャンクやったんやもんなあ・・・。こいつでカッティングやってたら気持ちよくて、10分くらい経っていました。で、ソロっぽく歪ませて弾いてみるけど、あくまで原音のまま軽く歪む感じ。うん、これはこれで使える! なにしろ重いボディーからの生鳴りがそのまま大きくなっている印象です。いい音。クリーン系でのソロもいいやろなあ。本当に澄んだ太い音です。だからハーフトーンはもうばっちりで。音ヌケのよさは、僕のストラト群の中でも一番だと思う。 これはいい買い物になった!

 最後に、フェンダー・ストラト。これもジャンクスタイルでの調整後。前の2本が余りにパワフルだったので、最初「あれ」ってくらいおとなしめだったのですが、アンプセッティングをフル10に近いものにしたら、ガンガンに鳴りました。それに、コンデンサーでのパワーアップが効いたのか、小さい音でも張りの残る存在感ある鳴りです。OK!使える。何より、今までメインで使ってた安心感があるから、思い切りよく弾ける。いいぜえ、このギターも。

 ・・・というわけで。1時間弱3本を弾いていたんですが、まあ大儲けした気分です、今は。だって、tokaiとフェルで今までの諸費用4万円しないんやもんね。ストラトもこないだ書いたように、バク安で大西君がやってくれたし。それがこんなにいい音で、しかもキャラが全然違うサウンドで鳴ってるから。

 なかでも、今回感動したのはフェルナンデス78年(ごろ)のfstです。こいつの音といったら。同時期のフェンダーストラトとは、若干違うキャラの音なんやけど、音の太さは同等かこっちの勝ち。ボディは異常に重いのですが、その重さを超える音のよさで、弾いていて重さを感じないです。こいつ、部屋で弾いているときから、サスティーンが長いし響きが凄くいいんで、アンプリファイするのを楽しみにしてたのですが、想像を軽く超えた音のよさでした。エレキも結局、ボディの生鳴りが良かったらあとはなんとかなるんちゃうか、という考えどおりの素晴らしい結果でした。もちろんピックアップの良さもあるでしょうが、このギターの場合はネックとボディーの木の良さに尽きると思う。これでダンカンとかヴァン・ザンドあたりのちょっとパワーのあるタイプのpu積んだらどうなるやろ。

 そんなんで、ここ2週間にわたるギター捕獲大作戦は、成功裏に終了。あとは練習だ!


TOKAI SGとフェンダー・ストラトの復活

 たまたま、いちかばちかで、ジャンクスタイル:大西君にSGのチューニングが合いにくいことと、フェンダージャパンのストラトのフレットがもうちびて来ていることを相談したんよ。電話で。彼は、「いっぺん持ってきてください。見てみます。」と、いつものように決して断らないで言ってくれたんです。誠実というか、ギターがすきというか。どうせそんなにお金も取らないつもりやろなあ。とか考えながら、この間2本を仕事前にジャンクに放りこんだんよ。

 SGはほんと、数十分で作業終了。で、チューニングも快適な、いいギターに変わりました。音もほんと、SGの音です。やっぱ、大西君に頼んでよかった。あとは弦高を帰ってから好みにしようとおもってもって帰りました。で、改めて弾いてみると、ホント弾きやすくなってて、チューニングを気にすることなく弾いていました。生まれ変ったように快適。これが、昨日のことです。

 今日は、もう一本のストラトを取りにジャンクへ。つくやいなや、「あ、これですわ。」と見せてくれて。ぱっと見て解ったのは、弦高やクリーニングまでやってくれてる!これなら、ピッチ調整もしてくれてるなあ、と考えながら聞いてみると、「ああ、ついでなんで。ナットのワレも少しあったんで、ちょっと作業しときました。」とのこと。わかってるなあ、相変わらず。なんか、彼の善意はでしゃばりじゃなく気持ちいいサービスになってるんよな。こっちが嬉しくなることをやってくれてる。しかも、びっくりするくらいのバンドマン支援価格なんよ。これは、ここには書けん。とにかく「え?」って言うよ、きっと。僕、「ショーバイしろよ。」って言ったもん。笑ってたけどね、彼は。

 ストラトの調整は、実はもう1つあって。コンデンサーという、トーン回路を強化するパーツを組み込んでもらったんです。そのことがあったので、アンプに早速つないで音を出しました。これがねええ・・・キョーリョク!劇的な音向上!上手くいえませんが、ハリがでたんよ、音に。それと、このギターの泣き所であったミドルポジションの音が、キャラが変るくらいのいい音になった。それこそ60年代後半のストラトの音に。こんなに変わるんかあ、コンデンサー!ほんと、数年前までメインギターで使ってたけど、消耗で、最近は使ってなかったけど、またこれ復活させてもいいなあ。何しろ弾きやすいし、音がいいしで、新しいギターを手に入れた気分です。

 この日は、もう1つ、店内の色んなギターを弾く機会があって、70年代のムスタングが最高だったり、アメルカンスタンダード・ストラトのトーンに驚いたり、テレキャの最高なサウンド聞いたりと、ホント嬉しい時間でした。でもね。それらにも遜色ないくらいの今回のストラト復活なんです。さっきもナマで弾いてたけど、アンプなしでも触ってて嬉しいギターになってるんよな。これって大事で、練習する気になるんよね、いいギターは。

 ジャンクスタイル。近年まれに見る、いい楽器屋さん。なにより、いて愉しい。皆さんにもお勧めできます。中古のギターとベースが中心なんで、それらをプレイしたい人には、是非とも!って言っときます。




 あはははは。またやってしもた。ギター捕獲大作戦。今回は、フェルナンデスFST70というストラトタイプのものと、TOKAI SGの2本。どちらも凄く長い間欲しかったものなんで、許してちょ。フェルのほうは、76年に友達のコーヘイ君が夏に福知山でライヴやったときに、彼の友達が持っていたフェルナンデスのストラトが凄く良くて、フェンダーの当時のものよりいい音したことがドッカに残ってて。で、最近の国産ヴィンテージエレキの大ブーム(自分だけ)で、「そういやああの頃のフェルって、全部いい音したよなあ。」と思い出して。 で、ある所に、フェルのジャンクがあったのでそれを弾けるようにしてもらったと。

 まだアンプでは音出していないんやけど、それは別に心配していない。今回はもう、見てくれに惹かれて買ったから。ジャンクで転がっていたときから、ムードバッチリで。経年変化でネックのヘッドが焼けてるし、木は凄くいいし。持った感じも重いけどバッチリなんでね。ほんまに重いけど。でもだから音は相当期待できる。絶対に太い。今度の練習で弾いてみて、重さを忘れるような音が出たら、ほんまうれしいなあ。 この頃のフェルは、そんなにヴィンテージの細部まで研究して作ってるって事ではなくて、まあ、90%くらいのコピー度で、あと10%はいい意味での独自性があるから面白いわね。 この後の80年くらいからのRSTシリーズのストラトは、ほんとフェンダーそっくりで、しかも音が凄くいい。いや、今聞いての話ですよ。だからそんなに市場に出回らなくて、あっても僕には少し高いと思う価格なんで、あんまり面白くない。・・・だれかくれ!

 んでSGです。まあ、ロック黄金期のライヴアルバムで、いっぱいそのギターの音聞いているんよね。例えばクリームのクロスロード。例えばサンタナのウッドストック。例えばフーのライヴ。いーっぱいあるよね、SGサウンド。僕は特に、フーのライヴ・アット・リーズでのピートタウンシェンドのプレイが凄く好きですね、SGでは。サイドギターのときのシャープなトーン・リードのときのアグレッシヴな音。でもどこか理知的な、押さえの効いたサウンドは、ピートにぴったりのキャラだと思います。 

 尾根さんとこにあったのは、当時6万くらいのギターで、バッチリのコピーモデルです。古いSGじゃなく、割と最近のSGのコピーで、それはPUでわかります。SGといえばチェリーレッドがカラーなんですが、僕が買ったのはその色が褪色してブラウンに近い感じになったような色でした。これがまたシブイんやけど。これも音はまだ出してないけど、それにちょっとトグルスイッチがヤバイんやけど、ボディ!これが鳴りそうなんです。単板のマホガニー。もうちょっと弾き込んでやったら、絶対に胴鳴りしてくる。確信あるわ。だから安心して買いました。

 で。練習で使ったんです、SG。音は最高。ばっちり。ただネックが・・ちょっとヤバイ。チューニングが激狂い。なんで、ジャンクの大西君ところにもっていって、直してもらうことに決めた。大西君には連絡して、彼もモノを楽しみにしているから、早く見せてあげたいですね。


 ところで、この練習には、TOKAIのストラトメインで使ったんやけど、こいつが新年早々最高の音しててね。じっくり使ったのは初めて位で、アンプもじっくりチューニングしてみた。フェンダーのツイン近年モノなんやけど、シンプルなつまみ操作なんで好きなんよね。で、いわゆる「フル10」という、ヴォリューム以外全部10にしてみたら、これが最高の音になった!ほんと、レイヴォーンの音とか、瞬間ジミさんの音とかが出た。 そうかあ。こいつはこれが基本やあ。すごくストラトらしい、しなやかな強い音。それもギター側のつまみ操作でカラフルな音が自由に作れる。こいつは大発見。
もう嬉しくて嬉しくて。弾きまくってました。こんなギターが当時5万であったと言うのは、僕には信じられん。完全に今のフェンダージャパンの10万円クラスや、USAのアメスタと同等かそれ以上の仕上がりやもん。いや、マジで吹っ飛ぶって、この音。繊細な感じもするけど、十分に太さはあるし。ハーフトーンの透明感は、どのストラトにもなかった艶があるし。パーツのしっかり感はすごいし。 そりゃ、みんな探すわね。 ほんといいよお、TOKAIのST!

 こうなると、まだアンプリファイしていないフェルにも期待が高まります。さーあ、楽しみがまた1つふえたぞ!



80年代 国産エレキ 

 そろそろ、前に買った、一時期はメインギターであったFジャパンのストラト、メンテしようかな。なんかフレットで引っかかる所があったり、高いポジションで音詰まりしたりするんでね。あんまりまだ鳴っていないのですが、今で言うレリック仕様で、62年仕様が経年変化を起こしたような感じに仕上がっています。ハッキリ言って、これはルックスに惚れて買ったのです。音そのものは、まあ、こんなもんかなって感じ。

 やっぱね、ギターの経年変化によるかっこよさにはあこがれますね。特にエレキは、そんなのなかったら恥ずかしい年になっています(笑)。ピックガードのグリーン化、ヴォリュームノブの退色化、ネックの変色・・・。これらはみんな、長い間その楽器とともに奮闘してきたような錯覚や、自分の作る音楽のバックグラウンドを楽器で見せるようなメッセージだと思うのです。若い世代にも、この感覚は無意識に広がっているようで、なんだか「楽器は古ければ古いほどいい」ような風潮すら生まれています。

 95年に手に入れたわざと古く見せる塗装「レリック」のストラトには、当初面白い反応がありました。ひとつは「これ、ホンモノ?本当の62年製?」というものです。そんな訳ないやん。時価数百万のギターを乱暴に扱えるのは、キースぐらいですよ。もう一つの反応は、「ははは。しゃれやね?」というもの。そう。しゃれ。あのギターを買った時の気持ちは、しゃれのめしてやれ、ヴィンテージギター・ブームを、というものでしたから。

 ところが、そのフェイク・ストラトもトシ取ってきて、本当に枯れてくるわけです。そうなるとなんだか不自然な傷み方に見えてくるわね。どっかにブチ当てて塗装がはげると、その部分が妙に新しくて、経年変化のつじつまが合ってないとか。

 今は、国産の85年までのギターが本当に枯れてきていることもあって、そんな「中古」がいいなあと思ってます。ちなみに、70年代までのフェンダーとかギブソンなんて、不釣合いに高い値段のものが多いと、僕は感じています。特に70年代のは、音が値段に伴わないものが多々あって、ガックリ来る事多いのです。それなら、意外に鳴っている国産のほうが面白いです。なかでも、81年くらいのものは本当に各社凄い精度のコピーものを作っているから、その辺が狙い目ですね。

 フェルナンデスRSTの音なんて、凄いです。当時5万のギターでこの音!ってね。ネットの、それもMP3でアップされているパソコンでの再生音でも、ハッキリその音の良さがわかるくらいです。TOKAIもかなりいい。個人的にはTOKAIのえげつないほどの丁寧さが好きです。こんなのを数万で手に入れて、ピックアップを好みにしたら、そらもう凄い音になるんですよ。木が鳴ってるから。 あの当時のエレキ製作水準を、現在の技術ははるかに越えているけど、木がないんよね。鳴りまくる木が。

 今、結構気になってるのがフェルナンデスの70年代後半から80年代前半のストラトです。意外に?まだまだ安いし(4万まで)、本当にいい音しているしで、実用ギターとして欲しいなあ、と。でもまあ、モノ次第ですけどね。こないだも、地元のリサイクルショップをいくつか廻って、とんでもないものとの邂逅を期待したけど、78年のグレコ:レスポールモデルの当時4万8千円のが、うーん、まあまあの状態であったくらいで、フェルやTOKAIはまだ出てこないですね。きっと持ち主が愛情をもって使ってるからだと思います。

 95年のストラトも、いつかOLDになれるのかなあ・・・。微妙やなあ・・・。


JUNK STYLE その2

 えーと。テレキャのPUをダンカンにしたんです。で、音はバッチリになったんです。当然、弾きたくなるよね。で、練習に持っていってフェンダーのツインアンプで鳴らしたら、ゴキゲンな音だったんですが、そうなるとネックが気になってきて、これは弦高が高いなあ、と。なので、行ってきましたジャンクスタイル。

 昼過ぎにいったら、大西君はベース練習してました。かれもバンドマンなんで、そりゃそうかな、と。で、件のテレキャを出して、こいつの調整をというと、ぱっと見て「ああ、これ反ってますね。」といい反応。さすがやね。だからお任せで作業を見ていたり、店内のギターを見ていました。

 ドアーズが流れる楽器屋。凄く落ち着きます。彼の作業は速くて、ものの5分ほどでまず様子見ます。すると、6弦のビビリが出てきたので、今度はナット調整、それに、ブリッジでのピッチ調整です。テレキャの3点ブリッジは、原理的にピッチはあわないので、できるだけ近くするというくらいにしてもらいました。

 で、実用的部分のメンテのみで、このギター、蘇りました、見事に。買った時より弾きやすくいい音がするんよ。大西君いわく、「これって凄くレアなギターですよ。フェンダー・ジャパンの初期モノで所謂JVシリアルというやつの82年ものですね。」ああ、そうそう。フェンダージャパンが創設された年に買ったから。JVシリアル初期は、材が全部USAなんよね。僕のはその中でも、試作機段階のものを当時楽器店にいた泉タマ:前田さんが強引に引き上げてきたものなので、レアはレア。そんなギターですが、やっぱ長年弾いていなかったからね。メンテは必要です。

 前に買ったTOKAIが、凄くきれいにしてあったので、メンテ関係はここやと思っていました。楽器への愛情があるんよ。彼は、「ウチは中古楽器屋ですやん。だから、入荷する時はボロボロで入ってくるんですわ。なのでメンテして並べます。」と、当たり前のように言ってるけど、ここまできっちり調整して出してくる店は、京阪神でも少ないですよ。 

 見事に生き返ったテレキャ。調整されていない古楽器は、なんだか弾いていても古楽器の気分なんですが、メンテ終わった中古は、その人にとってのヴィンテージです。傷や褪せまでも貫禄に見えてくるから不思議。 弾きやすく、いい音!ワクワクする。 さあ、こうなると、拾得に持っていくギター、迷い始めます。2本は必要なんで、1本はダンカンで確定。残りのポジション争いは熾烈や。今年の阪神の内野並みや。


TOKAI  ST50 1981生まれ 

 あの、実は、またギター買ったんですよ。ってか、今回は「交換」に近いかも。つまり、一本手放して一本ゲットという結果ですね。手放したのは、90年くらいに中古で買ったYAMAHA SF300というE・ギター。初期のジャマーはずっとこれでやってたんですね。ピックアップが1こで、でも結構音作りできたんやけど。いいギターやったけど、モロい感じがあって、結局怖いんであんまりライヴで使わんようになってった。最近は全然使ってなかったんで、思い切って売ろうと。で、こないだ書いた「ジャンクスタイル」へ。

 店長の大西君に査定してもらって。その間、ギター見てたんよね。すると、こないだ書いたトーカイのストラトが、僕を呼んだんよね。「弾いてみて。」って。で、手にとってバーッと弾いて。凄くいい、やっぱり。ボディ鳴りしてるもんな。サスティーンがあるし。もしかして単板?ナマでこれだけ鳴ってたら、PUとかは極端な話あとで変えられるし。・・・で、大西君に「これ、もらうわ。それ、下取りっちゅうことで。」と言ってました。また彼がYAMAHAを思い切りいい査定してくれて、ホント信じられないお金で買えました、トーカイ。

 買ってから店長と話します。大西君が言うには、いま国産ヴィンテージといえばTOKAIとかフェルナンデスとかやけど、特にTOKAIは海外からのオファーが多いと。ZZ・TOPとかOASISの人がレコーディングとかでTOKAIの古い安いギターを使ってることで、世界各地にTOKAIファンがいるらしいとか、特にレスポールモデルの出来栄えは彼いわく「ありえん」=コストは完全に度外視されていた=スペックらしいです。そらそうやろ。僕が買った81年生まれのST50でもえらいいい作りやもん。 「ネットで海外を調べると面白いですよ。」と、大西君にヒントもらって、早速ギターもってうちに帰りました。

 で、いろいろ調べてみました。ほんまや。熱狂的なファンがおるわ。びっくりしたのは、スペイン人のTOKAIファンサイトに世界からの「僕のTOKAI自慢」が投稿されていること。その人のサイトは、海外での当時のカタログとかシリアルの読み方とか、まあマニアック。他にも、レイ・ヴォーンのテキサスフラッドのジャケ写真のギターがTOKAIやけど、フェンダーとのエンドースの関係でロゴが見えないようにしてるとか、85年のTOKAIカタログにはレイヴォーンがコメントしてるとかを、まず海外のサイトで知りました。

 次に国内のサイトを探します。あんまりないんやけど、「TOKAI MAD」というのが充実してて。ここで僕は自分の買ったギターの素性がわかりました。そこのカタログによると、やっぱBODYは単板、ネックも削りだしで、そりゃ鳴るわって感じですね。エレキギターのナマ音って、凄く大事。やっぱここが出来てないと、PU交換したりしても「持って弾きたいギター」になりません。 

 久しぶりのメイプル指板で、ちょっと勝手が違うけど、音がいいんですよ、これが!やっぱ、凡百の知識をウンチクされるより、アンプ直結で「ガーン!」と弾いたときにエレキの価値は決まるもんね。それも、ボリューム絞ったときに音やせがない。81年生まれ位の国産エレキって、これが難点やねんけど、ないわけよ。凄い品質やと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、ここからは、練習で実際に音出した印象。
 メイプルネックのストラトって初めてで、トーンがローズ指板のと違うんよね。一言で言うと「パーン」と音が出るみたい。トレブリーやな。PUをフロントにしても、甘い感じじゃなくソリッドな音です。これはこれで面白いなあ。音の太さはそんなになくて、乾いた感じ。いつも使ってるフェンダーのツインの最近のでGAINを上げてアンプでひずむようにセッティングしてみたんやけど、ギターのキャラが勝ってあんまり歪まないんで、メインのダンカンのストラトとはセッティング変えて使おうと思ってます。

 ギターの基本性能は、やっぱりいい。当時5万でここまでのギターを作ってたんかあ東海楽器は!って思った。ネックは真っ直ぐやし、トーンコントロールも昔のグレコみたいに途中まで変化なしで7から10で急に変ることもない。0〜10までスムースに変化する。もちろんVOも。びっくりするのはペグとかの精度の高さ!ピッチが全然心配なくあわせられて、安定してる。

 なんか、凄く得した気分です。音はいいわ、作りは良いわで。ジャンクスタイルの店長のギターの扱いも、愛情があってうれしい仕上がりになってるし。 いい買い物!


03/10/21

仕事から帰ったら、届いていました、ダイナミックギター。古い紙シェルのハードケースに入っててね。これがまた感じいいです。梱包を解いて、早速見てみます。・・・おお、確かにNO10Aや。白ラベルと呼ばれるものですね。モトコーのダイナ君よりも保管状態がいいのか、白濁もなくネックのそりも少ないです。サンバーストがまだまだきれいに残っているところを見ると、これは屋内で使われていたようですね。
 

 で、弦を巻きます。・・・6弦を巻いて行くだけで、鳴りの凄さが分かりました。弦はエクストラライトのようで、柔らかい感じのテンションですね。でも、「ドスン」という鳴り方です。次々張って行きます。3,4弦は伸びのある明るいトーン、1,2弦はちょっと金属っぽい鳴りで、全体では、凄く大きい音と意外に丸みのある伸びやかな低音。全体の立ち上がりは速く、フィンガーの指弾きでも反応が凄くいい。 前のダイナ君と比べて、音の伸びがやや少ないのは、単純に弦が古いからでしょう。

 同じ古いギターでも、FGなんかは鳴らないまま30年くらい経ってしまったものもある事を思うと、ダイナミックギターは、特にオール単板時代のは、なりに関しては間違いないようですね。特に今回のコシミズ君は、何といっても全体を覆うクラック(塗装われ)で、ギターの乾燥度が目で分かる。そう、このギター、ラッカー塗装なんです!スッゲー!そのクラックがまたかっこいい!写真にとって見ようと思うのですが、僕のケータイでは、ヒカリの関係で上手くクラックが出ません。とにかく全身ビッシリです。

 これはねえ、音聞かせてあげたい。深く温かい低音。張りのある中音。ちょっとヘンな高音(笑)。でも全体ではなぜかギブソン系の、僕の大好きな音です。これでサドルを少し工夫したら、伸びがもっと出ると思う。

 いいわー、ダイナミックギター!


03/10/20

 ところで。またギターを買いました。ダイナミックギターを。・・・モトコーで1本買ってから、いろいろ触ってダイナ君はいま凄くいい音になってます。ただ、フレット音痴のことが気になって、弾く時にいらない気を使うのです。特に6弦のピッチは、Eの曲を弾く時とGのキーの時では、少し変えています。願わくば、そんな事考えないでもいいような状態のものが欲しいなあと、買う気になりました。

 こんどは以前FG130を爆安で手に入れた「ミートショップ コシミズ」で買いました。もちろん衝動的じゃなく、何回かのメールのやり取りで不安を消してからの買い物です。値段は9000円。メールで得た写真からは、僕の今のダイナ君よりもまだ渋く枯れてて、でもネックはしっかりしてるようです。店主コシミズさんは「このギターは、良く鳴りますよ。もちろん経年変化での痛みはありますが、貫禄です。」とのコメントです。

 実はコシミズのHPは、ダイナ君を買ったときからずっと見てました。今回はカナリ考えました。カナリ。ダイナミックギターのすばらしさは当然分かってるけど、1本をきちんと弾き倒す事も大事ではないかと。でも、もしその1本がコケたら後がないわけで、古いギターだけにリペアは確実に凄く高価になるんです。だったら本体が安いうちにもう1本買っておこうかというのも、動機のひとつです。 

 気持ちが決定的になったのは、小清水さんからの写真でした。凄いクラック。ネックの裏まで塗装割れがあって、それがかっこいい!これで音があの豊かで暖かい感じならもう、凄いじゃないですか!

・・・そんなので、多分今日の夜にでもギターが着きます。本当に楽しみ。ついたら早速セットしてみて、また書きますね。


ジャンクスタイル

 昨日は、ヒロジが言っていた楽器屋:ジャンクスタイルに行ってきました。開智中学の近くにあって、結構地味な感じなんで通り過ぎる事がおおかったんやなあ。店長はバンドマンで、僕も彼の以前のバンドなら知ってました。「ああ、あのバンドの。」というところから話は始まってね。

 最初は、ざっと楽器を見ていきます。国産ヴィンテージ、までは行かないけど、80年代以降の国産のエレキを中心にした品揃えですね。いい楽器屋さんの見分けかたはね、ランダムに楽器を見てみて、ジャックを見るんですよ。楽器に愛着のない所なら、その辺でサボってるから変色してるんよね。ここはOK。安心してみていきます。

 一本、そのまま持って帰りたいギターがありました。TOKAIのストラトモデル。80年代初頭か、70年代末生。早速音出してみると、これがいいんだ。僕エレキのボディ鳴りってのは国産では経験した事なかったけど、こいつにはそれがあった。ボディが鳴っている事=立ち上がりが速いから、アタッキーな音でタッチがそのままでます。音色もいい。独特のTOKAIサウンドです。フェンダーとは違うところがええやん。これが29800円とは、絶対にお買い得。他にもジャパンのテレキャとかストラトも弾いたけど、コイツがダントツの仕上がりです。良かったデー。

 ぐっとガマンして、気持ちを抑えるために、店長と話します。彼は、和歌山で中古楽器を売るに当たって、値段の事を凄く考えてるようで、安くしないと売れないでしょ、ここではと何度も言ってました。そうなんよ。今はもう簡単に神戸・京都までいけるし、そのほうが量が多いから楽しい。彼自身が大阪でバンド活動していてその辺知ってるから、考えるわね。 良心的にいろんなこと考えているヒトでしたよ。

 こんなところから、シーンって出来てくる事もあるんよね。店がメディアになって。


ダイナミックギターの帰還

 こないだここにダイナミックギターを買った経緯は書いたと思いますが、あれからしばらく、このギターは弟のヒロジ宅に行っててね。まあ適性とかを考えて、ヒロジが弾いてるのが一番いいし、気に入ったら買ってくれてもいいしなあというつもりで預けてました。 

 まあでも、ヒロジにしたらイキナリギター渡されて、「気に入ったら買う?」とか言われても困るわね。あいつには大体、ここ数ヶ月計画してた「マーティンを買う!」という、大事件を控えての出来事だったんで、お金とかは全部そっちにまわすべく準備していただけに、タイミング的にはもう一つですわね。 なので、今回は見送りになって、ダイナミックギターは我が家に帰還しました。土曜日の深夜でした。

 それからは考えるわけです。どうやって「使ってやろうか」ってね。・・・僕が安いギターを集めるのは、コレクションじゃなくて弾くためなんでね。使わなければ意味がないんよな。そのためには、コイツには高いハードルがあって。それは弦高が高すぎるということと、ネックが少しだけ反っていることでした。直せるところはないかという目で、改めて帰ってきたダイナ君を見ると、ナット(ネックの上のほうにある各弦を乗せる台)がどうもオリジナルじゃないことに気づきました。それに、不自然にデカイ。ああ、もしかしてここを削ったらイケルかも。そう思って、どうなるか分からんけど、弦をはずしてみると。 ナット、ポロッと取れました(笑)。置いているだけやったんやね。
大ラッキー。早速紙やすりで削ります。

 とりあえず、2mmほど削って、早速弦を置いて張ってみます。お、ちょっと下がった、弦高。12フレット上から3mm位になったかな?でもまだ少しナットが高いね。まあ、今日はこれくらいにしておいたらー、と弦を張っていきます。弦もエクストラライトにして、張力を弱くして、ネックの反りを少しでも押える方向に。タカミネのブロンズ弦です。このギターにはブロンズのトーンがあってるかなと。

 で、ガットギターの形状ですから、縦に巻き上げるマシンヘッドで、これがクセモノ。弦の伸びが予想以上に激しく、チューニングが落ち着くまでに半日くらいかかったんやけど。そんなもんかなあ。 まあとにかく、まともに弾けるまでは時間かかりました。で、どうだったかと言うと。

 音はすばらしい。その一言です。5・6弦はガットギターの低域のような音量で、スティール弦の芯がある。なので音としてはポロンと弾いても「ズーン」と余韻が残る暖かい素晴らしい音です。3・4弦も太い丸い余韻のある音ですね。まあ、しいて言えば1・2弦の音が針金くさいトーンであることなんやけど、これはエクストラライト特有のものなんで、本体のキャラじゃない。・・・こんなんなんで、ストロークしたらぶっとい音がカタマリでドスンと先ず鳴って、オール単板ならではのサスティーンが残るでしょう。また、サイド&バックがメイプル(楓)という硬い木なんで、ボディ内での音の反射が豊かで、その結果倍音の豊かなでかい音が遠くまで飛ぶというキャラですね。

 ここまでは指弾きでの印象です。まだピックで弾いてないのでなんともいえませんが、例えばミディアム以上の硬いので弾いたら、多分ピックギターみたいなキャラちゃうかなあ。こんなんでテンションコードをザッザッと弾くと、まさに初期GONTITIの世界ですね。TITI松村さんがダイナミックギターのファンであると言うのは、だから凄くうなづけるわけです。

 それに、ナットを削って弦をソフトにしたせいか、弦のテンションが緩くなって、弾き易くなりました。ただ、エクストラライトはやわらかすぎて、ちょっと押えが動いたらピッチがかわるんよな。この辺が課題かな。それに、ギターの構造から来る問題として、6弦のチューニングがムツカシイ。 まあ、このくらいの欠点はあるわね、41歳のダイナ君ですから。この辺はおいおい解消していこうと思います。

 最後に。ルックス。これはもう、かっこいいのひとこと。1962年の日本のギター製作で、ここまでPOPなルックスにこだわってるのって、他にもあるのかなあ。僕のダイナ君はサンバーストなんですが、経年変化もあって見事なんよね、色が。ここ2日はマジで横においてじっと見てることも多いもん。それと、塗装がラッカー塗装で、どこを見ても塗装割れ(クラック)があるんです。これが渋い。ネックの上部裏なんて、全面クラックで、かっこいい! 僕、買ってきてすぐにオレンジオイルで拭いたから、ぱっと見のクラックは分かりませんが、透かしてみるとびっしりです。これこれ。古いギターはこうでないと。びっくりするのは、でも、基本パーツはなんにも傷んでないんですよ。ブリッジも、糸巻きも、ネックも(反ってるけど)。損傷レベルのものはない。経年変化によるものはありますよ。例えばフレットの縮み・ボディのバインディングの縮み・クラックなどは。でも、こんなのはいいギターだから起こることで。

・・・このように、今は、信じられないくらいこのギターがいいと思います。ただ、これは、他にもいいギターを持てたからいえることで、全部の事をこの1本でやれと言われたら、不満だらけなんですね。でも、ホント、カナリ好き。横にあるだけで嬉しいもんね。YAMAKI12弦といい、こいつといい、FG130といい、今年は大豊作です。嬉しすぎ!


つらつらと


休みだったから、午前中から岩出のリサイクルショップに行って。そこでは大した楽器もなく、あ、ただ、1本凄いのがあったんですが。東海楽器のダイナミックタイプ(ガットギターに鉄弦をはる)のが7800円であったわ。ものすごい鳴りでした。コイツも60年代中期のものでしょう。単板でね。でも、弦高のたかいのは、僕は1本あればもういいし、かわずに帰ってきました。

 お昼前に市内:和歌山城の公園で歌を練習。影を見つけるのがなかなか難しく、結局石垣のところに座っての練習でした。気持ちよかった。みんな知らん顔してくれるし、意外にいいと思うなあ、この時間帯。で、この日に発売になるギターの本を探しに宮井書店〜タローんちなど廻ったけど、ない。しゃーない、帰宅。 この日はFG200Fを積んで行動でした。やっぱこのギターは外向き。外で弾いたら鳴りが「ぱーん」と出るので、軽い音やけど練習にはバッチリです。この間のソロライヴでもメインでこれ使ったけど、立ってのプレイに最適です、僕には。フットワーク軽くなる。また、季節がいいのか、中域〜高域がよく鳴ってるわ、最近。

 あ、そうそう。今、委託でFG160がタローんちに来てて。これがなかなかいい感じです。弾いてみたけど、ちょっと手を入れてやれば誰かのメインギターになれるでしょう。160は僕も持ってないけど、ンー買うかどうかは値段次第ですね。

最近、タローんちによく行くのは、あいつも相当アコギ好きなんで、面白いものが入ってるんよね。なんかマーティンのミニギターも最近入ったみたいやし。マーティンのミニギター、評判いいですね。昔からのマーティンファンはイヤみたいですけど。

 確かにマーティンの広告上の言い分「資源を大切に考えてラミネイティッド(合板)を使う」というのは分かる。そんなにすぐに木なんて生えてこないから、乱伐がひどかった最近の状況から、ホント材料としての木がないのでしょう。でもなあ。それならそれで、凄い合板を作る工夫をして価値をあげたらいいのに。安いのは嬉しいけど、悪いものはみんなイヤですよ。特に金看板背負ってるマーティンにそれして欲しくないわね。ぱっと指板みて、「ああ安い木やなあ・・。」と思ったら、マーティンだからこそ失望するわ。それくらいブランドイメージを高く保ってきた会社やのにね。80年代は規模縮小しても志をとった会社なだけに、最近の廉価版の販売開始は、残念やね。しかたないんやけど・・・・。 

 そういえば、ギブソンはいい意味で荒っぽいギターを作ってきてた社風があるんで、みんなそんなこと言わんわね。「あ?今度のは合板?あるある。あの会社ならある。」と納得するわけよ。ほんまギブソンには言いたい事があるファン、結構いると思う。僕もそうやし。ものすごいチェンジをイキナリやったりするし、うたってるスペックと違うもの売ってたり、突然のラインの中止とかも。だから慣れてるわ、ファンは。それどころか、そんな仕様変更があるから面白いギターがあると喜んでたりして。

今度「まるごと1冊J−45」という本が出ますが、1機種で1冊の本が出来るくらい多岐にわたる情報が残されるのは、さっき書いた「イキナリの大変化」が理由ですね。 で、ギターという道具は正直で、各時期に音が全然違う面白さがあるから、またそこでファンからの賛否両論が生まれる。でも、ファンはみんな「結局ギブソンと言う会社のいい加減さ」がすきなんよね。マーティンのように息苦しいくらい良心的に商品ラインアップを行うことでのブランド維持もOKなんやけど、なんかこう会社経営的に人間くさいギブソンも親しみがある。 面白いね。

 なんか阪神タイガース的なギブソンと、巨人的なマーティンが2大巨頭であり続けるギター界ってのも、社会とよく似ていて僕は健全やと思うのですね。

 


ダイナミック・ギターがあった!

 最近、このサイトにもよく名前が出てくる亀井君。ヤツが、「どうしても、FGのスモールタイプがほしい!モトコーつれてってくれ!」とこの間言い出しまして。で、早速神戸:モトマチ高架下の通称モトコーに2人で買いものに行ってきました。僕は今回は全く買うつもりなかったんです。や、ホントよホント!でもねえ・・・。

 神戸っ子のツジモトくんに、モトコーの中でもヤツラが良く行く店を確認すると、僕らが大騒ぎしていた店とは違うところでした。で、今回はそこをメインに行く事にしたのです。

 着いて早速、そこと思われる店に。で、モノを見ていきます。あれ、全然ないやん。で、バイト君に「あのー、アコギこれだけ?」と聞くと、「うーん、まあ。」とあいまいな返事。へんなの。で、仕方ないから違う店に見に行きます。・・・歩きながら気がついたのですが、ギターを置く店が凄く増えています。これって、ひょっとして僕らが割りと頻繁にここでかっていくからか?とか考えたりして。まあ、僕らにとってはとても嬉しい状況ですが。例えば、前からあるインディアン系のアクセサリー屋さんの店先に、エリート(タカミネのOEM)とかモーリス縦ロゴ・K−COUNTRYとかの70年代国産ものが10台くらいあるという状態です。だから、思わぬところにいいものがある可能性大ですね。

 この時も、モトコー3の入口の中古楽器とPCを扱うところに、グリーンのFG200が13000円であり、それがまた良かったんです。僕はもうFG200に関してはいい状態のを2本持ってるから、もういいなあと思い、隣の木曾スズキのD41タイプを触ったら・・・とんでもない!ドゥーンというハコ鳴り。ごっついんです。これが15000円とは・・・。ンなわけで、メーカー問わず安くていいギター探してる人には、ますます嬉しい状況のモトコーです。

 で、ぶらぶら行きます。そのうち僕が買っていた店があったので、亀井と2Fに。たまたま今回はそんなにいいのがなかったけど、それでもYAMAKIのデラックス12弦があります。で、亀井が探している小さいのがなかったので、最初の店にもどり、また見てると店長が来てて。

 「こんだけしかないの?アコギ。2Fにあるって聞いてるんやけど。」と店長に言うと、「そんなん誰に聞いたん?」とけげんな様子。「いや、ツジモト君って・・・」「ああ!そうですか!じゃあぶっちゃけましょか!2Fに来て!」と嬉しそうです。

 殺人的な狭さの階段上ってみると! ギターショップの倉庫そのもの!つまり、全部の楽器がきれいに整理されてる!しかもほぼ年代相応のケースに入って!・・・明るい感じの店長、しゃべるしゃべる!この国産ヴィンテージギターが好きな人は、何でこんなに楽器がすきなんやろうと思うくらい。で、今回は僕以上にギターに詳しい亀井が一緒やから、盛り上がるのなんの!ネックの修復やブレーシングのこと、挙句材質の微妙な違いにまで話は及びます。店長、凄く興奮しています。鼻息荒いねんもん。「しっかし、なんでそんなに知ってんの!おたくら、プロか?」と言われたんで、「違う違う!好きなだけや。」みたいなやりとりがあってね。で、店長が「もー、しゃーないなあ・・・・。んじゃ取っておきのん出すわ。」と、天井裏に手を伸ばした。ごそごそごそ。

 「これやけど。」と、この時の誇らしげな彼の顔。はっきり思い出せるわ。小さなケースをパカッと開くと。うわああああ、出た!ダイナミックギター!思わず「うをおおお!」と叫んでしまった。これね。YAMAHAが66年くらいまで軽音楽用に作ってた鉄弦はれるガットギター形状のものです。NO.10A。ブラウンサンバースト。ラッカー塗装、トップ・スプルース単板:サイド&バックはメイプル単板。このくらいの情報は僕も持ってました。でも見たことはなかった。鳥肌が立った。経年変化で、なぜか指板に白濁があったのと、クラックがいたるところにある。でも、それらは全部このギターの勲章です。かっこいい。手にして見ます。軽い。音出してみます。「ドーオオオオン」というサスティーンの長い暖かい豊かな6弦。やっぱり。激鳴り!

 このギターの鳴りを体験して、確信に変わったことがあります。国産ギターは、70年代までのものは凄い木材を使っていると言う事です。それも70年代よりも60年代のほうがゼイタクに、です。 こんなえぐい鳴りされたら、今の10万くらいのギターは太刀打ちできないですね。だって。ドレッドノートよりも音量はあるし、軽いし、サスティーン長いし。 「もらうわ。」即そういってました。ああ、またやってもうた!

 亀井もここでバカ安でFG152を入手。昨日聞いたら、早速サドルを牛骨に代えて鳴らしたら、最高な音になったと言ってました。オレンジラベルの、末尾がー1とかー2のヤツって、75年から78年前半生産なんです。で、いよいよオレンジも鳴ってきたようで、最近その手の話をよく耳にします。この時期のYAMAHAギターは、1−6弦のバランスが凄く良くて、頑丈な作りになってます。気軽にどこでも連れて行くギターを探してた亀井にはバッチリです。

 で、帰ってきてから改めて弦を張って弾いてみるとアホみたく弦高がある。だからこのままでもし使うとしたら、スライドやなあ・・・・。あ、そうや。それやったらヒロジがいまスライドにはまってるから、しばらく貸してあげようと思って、練習の時に「気に入ったら売るわ。」と言って、いまヤツに預けています。多分、僕は、そのまま家にあったら弾かないでおいて置くから、このほうがギターも喜ぶんで。

 




 今日は、タローんちに行って来ました。勿論楽器屋の。実は、前によった時に、大阪:心斎橋の石橋楽器で見つけていたタカミネのフォスファーブロンズ弦の3SET・1パッケージを、なんとか仕入れてくれんかなと頼んどいたのが,今日届いたらしいので、早速GETしたというわけ。

 どこの楽器屋でも普通のブロンズ弦の3SETものはあったんやけど、フォスファーのはなかったんです。これはフォスファー自体が高いから、3SETものでも高くなって、1000円を超えてしまい、売れないからだと思います。ところが、太郎んちでは1000円で売るというのです。ちょうお買い得。1SET333円。これは僕の知る限り、東京の楽器屋:WOODMANのフォスファーの次に安い値段です。 これは買いです! 僕は5パッケージ:15SETを買ってしまった。当分、弦は大丈夫ですね、これで。

 で、早速FG200Fに張って見ました。実は今日、クーラーも代えたので、湿度がぐんと下がった部屋での張替えです。・・・これはもうねえ、感動よ、カンドー!こんなに元に戻るとは思わんかった!それくらい乾いたシャーンという音と、フォスファー独特のズンという重みのある感じが加わって、今までで最高の鳴りがこの200Fに来ました! もう嬉しくて! 

 こんなに張りのある低音は久しぶり。ホントいい音。こないだ亀井が来た時に、FG130のほうばっか誉めてたけど、なんの。個性が違う事+今日のこのフォスファー装着で、奴もこのギターのよさを再認識するでしょう。

 やっぱこの弦は偉大です。なんて言うか、胴なりを引き出すんやね。テンションとかは変わらないのに、中・低域の倍音が多い感じになります。しかも持ちがいいから、当分張りっぱなしでOKという。

 うーん、これはもう、FGのフォスファー化計画を実行しないとね!


  弦を張っていく。・・・いつもの倍の作業量です。暑い。クーラーの調子が悪い夏の午後です。ペグの調子が良くないものがあるなあ。ま、いいか。先ずは音を出そう。 後は12弦独特の弦のセッティングだえけ注意して、と・・・。 出来た。さて、チューニングです。・・・・オー!凄いわこれ!低音弦を張っていく時に、その胴なりがハンパなくでかい!これ、もしか普通のゲージで6弦仕様で使ったらどうなるんやろ?だって、「ドスーン」っていってるもんなあ!

 そう。こないだBBSにも書いたように、大学時代の先輩から譲り受けたYAMAKI12弦です。届いた日の午後に、他の用事の合間を縫って始めたメンテの様子です。 
 で。チューニングを一通り終えて、ジャーンと弾いてみますと。ものすごかったという。何しろ、音の伸びが凄いし、低域から高音域までのバランスがバッチリ。音の伸びは、ゼロフレットとブラスのサドルが威力を発揮してる事は間違いないでしょう。合板なのに異常にサスティーンがいいんですね。凄い音しています。きらびやかで重厚な音。昔、デヴィッド・クロスビーが持ってたマーティンD−18の12弦に近いバランス。ドンシャリ系の、ロックな音ですね。大満足です。

 前にも書いたように、この頃のYAMAKIは、関連会社のHAMOXともども、製品作りの黄金期ですね。この12弦は1969年11月と、ラヴェルにスタンプされています。どうりで。木がね、はっきり違います。多分サイド&バックはローズウッドなんですが、見事な材をつかってますもん。30数年経って鳴りまくってるのも、そのせいでしょうね。

 これは楽しいわ! 僕12弦を所有するのはじめてです。京都に住んでいる時に、友人の西野君がD−28の12弦をあげるといってくれてたんですが、多分弾かないと思って「ええわ。」と断ったのでした。それくらい縁のない楽器だと思ってたんですね。でも、その後バーズの本当のよさとか、デイヴメイソンのライヴでの12弦大活躍を見るにつけ、だんだんと欲しくなって来て。「1本くらいあっても」と、去年から思い始めていました。

 だから島名さんという大先輩がメールで「あげるわ」とあった時は、声あげましたもん。ヤッター!って。本当にありがとうございます、島名さん。大事に使いますんで!


弦の威力

 この間届いたFG130、通称コシミズ君は、あれから亀井君や宮井さんに見てもらい、その凄いなりを感じてもらいました。このギターにはじめから張られていたのが、ダダリオのフォスファー・ブロンズでした。やっぱズシっという重い感じのサウンドがあるんよ。で、FGにはこれがベストマッチという印象を、改めてもちました。

 さっきもFG200を2本、弾き比べてたんです。1本はマーチ君。これはタカミネのブロンズ。きれいなシャラーン系のおとですね。対してモトコー君はフォスファー。これがねえ・・・。すごい音になるんですよ。ズンという低域。ガンという中域。全体のパワーもゼンゼン違う。剛球の迫力です。家では本気では弾けません、鳴りすぎて。マーチ君のほうがボディは鳴っているのにこれやから、弦も大事やなあと改めて思いました。

 ところで、こないだ亀井君が来た時に、FG130を見せてたら、「これってラッカー塗装やで。」と驚きの発言。ということは、グリーンラベルの同機種はみんなそうなのか?だとすると、FG200ももう一本の130もそうだということになり、大ラッキーです。というのは、コシミズ君以外は、まだラッカーが褪せていないくらいきれいで、それはまだまだ鳴る事を示している事になるから。実際、僕がこの一年で集めたFGは、例外なく表板がすッごくきれいで、弾かれていないのがはっきりわかるんです。それでも爆音なんですね。つまり、この鳴りはまだ、単純に経年変化で木が枯れただけで、共鳴させて振動させて枯れさせてはいないという事で、この先もっと鳴るということです。
これやから、アコギは面白い。

 話を戻して、弦ですが。今度はFG200Fにフォスファー張って、感じを確かめてみます。このFGは、もともと音量はないけど、サスティーンとバランスは最高なんで、あとは音に重みがあれば凄くロックなギターになるんでね。このギターもエライきれいなトップなんで、まだまだ鳴ると思うし。

 しかし、どっかに安くフォスファー売ってないかなあ。高いねん、あの弦。



FG130 こしみず君

 「ミートショップ こしみず」。どう考えても肉屋さんの名前です。ところがここは、知るひとぞしる国産レアギターのショップでもあります。つまり、肉屋さんとギターショップを、ここでは併設しているわけですね。店主の目利きの良さは、あちこちのギターファンサイトで知っていましたし、ここのサイトは毎日チェックしていました。

 10日ほど前に、そいつはひっそりとアコギのコーナーの最終段に出たんです、ひっそりと。「FG130 72年 7800円。音は良い!」まあこれだけ。画像はあったけど、カナリぼろい。でも、鳴るならそれも風格です。で、迷い始めました。外れたらヒサンやなあと。でも、気になる一言があったんです。「MADE IN HAMAMATU JAPAN」。あれ、これって普通のグリーンラベルのラベル表記と違うよなあ・・・。で調べます。すると、このラベルのギターって、赤ラベルからグリーンへの移行期のギターに貼られたレアなものだということがわかりました。 ふーん、だったら音は間違いないかも。  で、決めたわけです。

 メールでのやり取りの後、今日の朝届いたのです。しっかりと梱包されて、ソフトケースに入っていました。で、早速出して、取りあえず眺めます。・・・フーン、かなり汚れているよなあ。ま、後できれいにしよう。それより音やな。・・・弦を張ります。 でまず、指でポロンと。コードはEです。 な、な、なんやこの音!すごい!赤ラベルの音やー!乾きすぎー! 

 とにかく深い音。サスティーンはそうでもないんよね。でも、胴が乾ききって鳴りまくり。サイド&バックがサベリというアフリカのマホガニー系の木なので、FG110とはちょっとトーンが違うけど、でもあの深さです。立派に育っています。それに、前オーナーがかきむしるように弾いてたようで、ピック傷は無数にあるんやけど、そんな弾き方で育ってるからバランスが凄くいい。 フォスファーを張っているから、個々の弦の立ち方が良くわかるんです。
全体的には、ギブソンのLG系の音になってるわ。これで軽くカッティングすると、スガシカオのあの音になると思う。しかも、あれよりもう少し重い音が混じるでしょうね。ものすごくいいギターですよ。ネックが狂ってないのは、驚異的です、こんだけ弾き込んでて。FG110のあのがっしりした音と、73年製からのFG130の上品な音の間の音ですね。でも、圧倒的に鳴ってるけど。
いい買い物です!


ライヴでのNEO−D

 こないだここに書いたように、3日のライヴではフィッシュマンのNEO-DというPUをFG200の2号に着けて持っていったのです。で、システムを変えるわけやから、リハのときにまずそのギターからチェックしました。

 結論。バッチリ。特にAD-3経由でのNEO-Dは、本当にナチュラルなアコギの音でした。パワーもあるし、太さもあるアコギの元音に近いサウンドです。・・・ただね・・・。ノイズが載るんです。それも本番で。

 原因は簡単。NEO-Dはシングルコイルなんで、アースの問題があるんやね。リハではほんと微小なノイズで、EQの設定で逃げられたんやけど、本番で照明がついたときにでかいのが来ました。照明機器の発する信号を拾って「ジー」っていうのが。これがわかったのが、本番始めるとき。なので、もう一台のFG200に変えて、結局それをメインにしました。アコギにとっては、ノイズは致命傷なんでね。

 アースをどうやって取ったらいいのかは、今のところ勉強してませんが、ケーブルをばらしてやる事で解消できると思います。この辺は楽器屋さんでやってもらおうと思います。でもね。このPU、やっぱいいわ。ピエゾに比べて、弦1本の音が豊かになってるもん。マグネット独特の1,2弦のエレキくささがほとんどないです。それよりも中・低域の生音の再現性がかなりいい。 早く手をいれて、使いたいもんです。

 結局、いつものFG200でライヴしたのですが、こいつは弦をダダリオのフォスファーに変えたんです。いつもの安いブロンズよりも、締まった音でガチンというなり方です。これでますます僕好みの鳴り方になってきました。MDで音聴いても、ガシャンというブロンズ弦の鳴りではなくて、ズシャンという少し渋い音です。ええなあ。そんなので、FG200に関しては、もし後いじるならペグくらいまでになってます。

ZOOM504U

 これは本当に衝動買いしたんですが、こないだ亀井君のいる楽器屋にいって、プラプラ楽器を見てたら、前から注目していたプリアンプのZOOM 504Uが安くあったんですよ。こいつは定価でも6500円と安くて、マイク・シュミレーターといって、マイクで拾った時の音の感じをエフェクトする機能も持ってて、勿論プリアンプで、リヴァーヴ・コーラスがついてて、おまけにチューナーまでついている。これが5000円であったんですよ。で、GET。 

 問題は音質やなあ。ノイズ大丈夫かなあ。とか考えながら、今日ヘッドフォーンで実際にギターに繋いでチェックしてみました。かなりいいです。音質はPAから出さないとわからん部分はあるけど、少なくともプリアンプとしてのSNはクリアしてるわ。だから、PAでも大丈夫でしょう。なんせ多機能なんで、まだちょっとしか触ってないけど、メーターはおまけ程度の精度やわ。でも、肝心のアンプ部とナマギにつけてるピックアップの種類別のセッティングが選べるTYPEと、マイクシュミレーター部のAIRが、かなりいいから、充分でしょう。 全部のセッティングをメモリーさせておけるのが最高ですね。ライヴ程度なら、こいつで充分でしょう。

 僕のように、エレキも弾くわ、ナマギ持ち替えもしたいわ、PUの種類がちがうわというヤツには、本当にうれしい機能が結構ありました。極端に言うと、このハコのINPUTにドンドンギター差し替えて使えば、ナマギは全部OKになります。ギター別のセッティングを呼び出したらいいんやからね。

 でも、現実的には、1本のギターに1つのプリアンプってセッティングしておいたほうが安全やからなあ。ジャックの抜き差しはライヴ中には避けたいんですよ。トラブルの元やからね。だから、今後はこいつとAD−3を持って行って、2本のギターともいつでもOK状態にしておくカタチをとると思います。


03/07/02
さて。この季節のギター君たちは、やっぱり寝ぼけています。きのうもちょっとだけ触ったんですが、うーん、丸い音というか(笑)、湿った感じになってますね。 意外にFGのなかでもFG130やFG200F等の小さいのは、あんまり影響ないようです。 オレンジラベルの151Bがモロにきてるな。

 タローんところで昨日買ったダダリオを、FG200に張ってやろうと思ってます。それに、PUのなかった200にはNEOーDを着けよう。新しい試みは、やっぱ本番でやらないと意味ないから、いつも何か小さな事を変えていきます、ライヴでは。

 今回は、このNEOーDというPUがどんな音するかが、とても楽しみやな。コイツは埋め込み式じゃなくて、サウンドホールに取り付けるものなんですが、宇治金時のにっしゃんがコイツとプリアンプの組み合わせで、バリバリのナチュラルサウンドを出していたのが忘れられなかったんですね。で、ゲットしたと。 まだテストしてないけど、かーなりいいことは間違いないわ。

 ピックアップといえば、最近はサンライズの一人勝ちで、みんなあれつけてるけど、実はサウンドホールをある種塞ぐことになるから、生音が変わるんよね。それは楽器屋さんみんな言ってる。確かに、TVでアルフィーの坂崎さんが爪弾いているのを聞いたら、ハイがやや落ちた音になってたし。生では。それはそれでイヤやな。

 こないだいできちのサザンジャンボ見たら、レアアースというPUを着けてて、うーん、ギター相応のモノやろうなと思いました。かなりゴージャスな音すると思う。なまおと自体が、ギブソンの場合、いい意味でアンバランスなんで、あのまま増幅させると、重量感のあるどっしりしたサウンドが期待できる。楽しみやね。

 そんなこんなで、アコギの出力は面白いんですよ。アコギやってる人って、絶対に友人増やしたほうがいい。それは、製品が一つ一つ高いのに、情報が少ないから。やっぱ、持ってる人のを触ってみて、感じたものを手に入れる事が、楽器の鉄則なんやけど、そう簡単に買えないのですね。それに、アコギ関係の音楽が表に出にくいんで、いい音を聴きにくい。例えば、押尾コータローさんのギターの音って、かなり人工的なのですが、あれしか知らない人は、あれがアコギの究極のサウンドだと考えるってことです。

 僕のYAMAHAも、かなり個性的なサウンドなんで、人に勧められるかといえば、決してそうじゃない。でも僕は好きなわけで。ギブソンのLG-1とか2とかは、モロにそんな音してる。つまり、キャラが立ってる。 楽器はそんなもののほうが、持ってて楽しい。誰が弾いてもいい音出せる楽器って、ありえないです。


03/06/08

 昨日の練習で、久々に弾いたストラトのトーンセレクターがもうお釈迦になってるのが判明して。今日は午前中仕事だったんで、終わってからタローとこで直してもらったんです。エレキって、こんなパーツ1つで音が出なくなるから怖いわな。でももう安心。安いギターやけど、大好きなストラトなんで。

 考えたら、ジャマーの94年くらいからは、このギターをメインで使っていたし、ダンカンのストラト買ってからも、依然これメインで使っていました。今はヒロジがストラト多いから、僕は変えてみることが多くて、ここ数年はレスポールモデルなんやけど、パーディさんとのセッションも、ブルーマンデーズのライヴも、30回くらいのライヴも、こいつとの旅やったから、友達は僕のエレキというとこのストラト、と思ってるでしょうね。

 いつからか、足元にエフェクターを置かないようになりました。アンプに直結で弾く事がおおくなったなあ。なんかね、エフェクター通すと音が痩せるんよ、ギターって。それが面白くなくて。エフェクターが嫌いかというと、ゼンゼンそんなことなくて、むしろ昔は大好きで、だから初期のBOSSものは5つくらいあると思う、どっかに。でも、あるときマーシャルというアンプに直結して、その時の音が凄くよかったので、ああ、アンプの音を殺してるよなあと感じたのでした。 それからはどんなアンプにも直結。 アンプで音作りですね。

 このやり方の良さは、まず身軽な事。シールドをアンプに挿すだけ。それに、ノイズがない事。エフェクターのノイズって、結構気になるからね。なにより、クリーンな音が太いこと。ストラトって、クリーンな音が身上で、だからエフェクターでの音加工がしやすいから、みんなそのギターでエフェクターとなるけど、意外に繋ぎすぎて音を汚している場合も多いのですね。それも嫌やし。なにより65年くらいまでの音楽はみんなアンプ直結だったし、僕が出したい音はその頃までの音なんで。

 さあて。そのストラト、ちょっとメンテしてやろうかな?


03/05/30

 この前一緒にライヴした古藤君と、神戸のモトコーに行って、彼のギターを買いました。僕?いや、ぼくのことはいいやん。朝から素晴らしい天気で、ドライヴしてても気持ちよくて、スグにモトコーに着いたのでした。

 でも着くのが早すぎて。だいたいモトコーの店は昼から開店〜9時くらいまでみたいで、まあアンマリ開店してなかったんですよ、店が。なので、ぶらっと一渡り回ってから、「スープ専門店」という店でお昼を。これがまたうまいんでびっくりしたけど。韓国風の食事で、スープも全部そんなの。ごはんとお漬物ついて600円から700円です。安いでしょ?店の中も落ち着ける感じで、気持ちよくてね。

 そうこうしているうちに、やっと2時前です。古藤君に、店主から前貰った名刺に電話してもらうと、もう開けますとのこと。だからモトコー3のその店にいきます。 秋にいできちと店内を見たときから、だいぶん整理されてて、でかいアコギラックや陳列があって、まえより商売な感じです。品揃えは相変わらず充実。ここは伝説の名器・ヤマキのデラックスやヤマキ系列のハモックスまで置いてるんです。

 先ず目にとまったのは、FG130.これは状態良かった。僕のより良かったかも。でも古藤君はDスタイルのが欲しかったらしく、触手がのびません。Dスタイルはあまり売れないらしく、かなり安いです。だいたい9000円までです。で、キャッツアイ・モーリス・YAHAMAオレンジJAGARDなど片っ端から弾いて行きました。ひととおりひいたあと店内の隅にまだあるのを見つけて、探してると! YAMAKIデラックスです!しかし、ボディの一番下のセル部分が欠けてます。でもまあ手にとって音を出すと・・・。

 どーん。・・・。て感じです。ものすごい。マーティンと比べる気持わかりますか?もうとにかく、先週のマーチでもそうだったけど、この時代のYAKMAKIの凄さは恐れ入ります。ヘッドのロゴが筆記体の時代。で、僕はかなり心が揺れました。もう自分のものにしたい。古藤君はその隣のギター見てるし。で、彼が手にしてたのを見たまたビックリ。HAMOXです。

 HAMOXは、ヤマキが75年までOEM生産していたギターで、一番いい時代のYAMAKIと同じラインで創られていたギターです。彼が見ていたのは、はぼデッドストック状態。弾かれていないものでした。弦高は高い。でも触る余地はありそうです。前にも書いた宮井さんのうちでのHAMOX体験がある僕は、早速音を出してもらいました。・・・凄い。マーティンD−18のモデルですね、スタイルは。マホガニー+スプルースです。合板やから、あるポイントでの音伸びが薄いことだけガマンするなら、充分即戦力ギターです。甘く、深い音がなります。音でかいし。マーチの店長の言い方なら、「低価格:激鳴り!」ってやつ。古藤君はこれを買うことにしたのでした。

 で。これで今日はもう終わりにしようと、自分は買わないでいようと思ってたのですが。・・・やってもうた。ヤマキ。買ってもうた!だってあの音聴いたら、それも5000円と聞いたら、音楽やってる人なら誰だって手が出るって!さっきも弾いてたのですが、これはもう凄いです。音聴いたらわかるわ。D−28の、70年代ものくらいの鳴りはある。もちろんゼル割れとかブリッジが荒いので2弦のチューニングとか、若干調整が必要なところはあるよ。でも、こんな鳴り、ちょっとないからなあ。 ・・・苦しい言い訳。 

昔から、「今日は晴れてるし、会場が外やから、このギター!」とかって、凄い夢でした。まるでTシャツをとっかえる感じでギターを持ち変えるのがね。特にアコギはそんな感じで選びたかった。

 その夢が、いまやほぼ実現できています。例えば、OLDでハードな感じでソロやるときはFG200を基調に、サブでまさかの為に小さいのを1本、みたいな。野外でみんなと遊ぶときは、ノンPUのDタイプがいいかもな、とか。目的で変えていく事が出来るくらいの本数になって来ました、ギターが。

 本当にこれがやりたかった。アコギの場合、1本持って何でもっていうのはムリ。っていうか、やりたくない。楽しくないのです、僕的には。ブルージーに行きたいときにマーティンのDタイプは、それはないやろ、と思うし。いまや13本もあるアコギ。いいねえいいねえ。うれしいねえ。友達が増えるみたいや。でもそれは、家庭内では僕だけが嬉しいんで、みんなにはちょっと迷惑かも。FG中心のラインアップなんで、本当に気楽です。これが全部マーティンなら、管理に緊張して弾くどころじゃない。安くてもって歩けて、いい音がする。これでないとね。

 まず買うということが楽しい。次に、メンテすることが楽しい。勿論弾く事がたのしい。そんな感じで、70年代の国産ギターを集めてきました。どのギターもそれなりに鳴ります。そこに今回のヤマキが加わって、どうしようって感じですけど。 本当にどうしよう・・・・。


03/05/22

FG200 2本目GET!

この間から、いできちに教えてもらったJ−GUITAR COMでの楽器サーチに、気になるものがあったんです。FG200.73年。9800円 え?なんで?何でそんな安いのよ!とおもって説明見てみると。「ネックが折れたあとあり。でももう修理済み。ばっちり。」と書いているやん。うーん、ネックかァ・・・。これはヤバイなあ。と思っていたのです。

 ネックの折れは、アコギの場合結構深刻なダメージです。でも、最近の修理技術の向上で、今や継ぎあとがほぼ消えるところまできてて、強度も元のより強くなる事が解ってます。ただ、ネックも含めての「鳴り」なので、直した時に音が変わるんよな。・・・散々迷った挙句、一応HOLDしてもらって、今日、大阪:高見の里のマーチという中古ギター販売店に行ってきました。

 天才ナビゲーター・啓太君に前の日の晩に地図からの行き方イメージをメールで貰ってて。やっぱやつは笑けるくらい凄腕で、「一つ目の信号を左折して3.09KMで目的地です。あ、察するに道が相当狭いし、一本の道を間違うと農道の様なので、充分に注意してGOですね。」という通りいくと、イッパツで店に着きました。目的地周辺は、どうも昔農地だったようで、確かにスグ裏は行き止まり表示が見える細い道で。ケイタ、助かったで!

 マーチというお店は、前から毎日のようにhPでその在庫を見てて。凄いいい楽器をたくさん並べてる大きなところだと思ってました。ところが着いてみると、ほら、ようあるやん?2階建ての横に長いテナント長屋みたいなの。あれでした。しかも、一階は街のCD屋さんみたいな。ギターはちょっと。それもエレキばっかり。ほんまここかあ?と思っていると、店主到着。そう。僕は楽器屋の開店前に着いたので、奥さんのようなCD屋さんの人が電話で呼んでくれたのです。「あ、メールの。どうぞこちらです。」と通されたのは、奥の間。勿論靴ぬいで。えー?これ、大丈夫かァ?だってこれ、家みたいやん・・・。と思ってると、2階へ。すると。

 「う、うわー!」と心でシャウトしました。まさしくビンテージ・ショップさながらに、壁に吊られた往年の名器たち。マーティン・ギブソン・ギルド。国産ではアストリアス・ヤイリ・ヘッドウェイなど、そうそうたるメンツです。しかも全部USEDだー!・・・と。片隅に、ありました、FG200。さすがにかすむわ、強豪ぞろいのなかでは。で、さっそく手にとってみます。やっぱり先ずネックの修理部分。(あ、これやったら大丈夫や。)・・・「ね?大丈夫でしょう?」と、僕の心配を掬い取るように、店長の出羽さんが。

 感じいいんだ、彼も。新宿:The中古楽器屋の田部さんもそうやったけど、国産ギターをないがしろにしない人って、みんな楽器が大好きでこの商売やってる感じです。出羽さんもそんな感じ。楽器への愛情が感じられるんよな。・・・で、チューニングして弾いてみると。

 ゴーン・ジャーン・ジャキーン。な、な、なんやー!大鳴りしてるでー!体に触れてる部分に伝わるギターの振動がハンパやない。特にE弦。これもしかしたら、モトコーで買ったFG200より鳴ってるかも。比較できなかったのは、今回のはエクストラ・ライトを張っていたから。もしこれでライトなら・・・おお、買いや! と、触って2分くらいで決定。 第一印象は、モトコーFGより、低音の伸びがあること。これは弾かれているからやろうね。で、もうお買い物終了。でも、せっかくここまで来たんで、もう一本ここので気になるのがあったので、見せてもらう事にしました。 ヤマキ デラックス120です。

 「いいですよ、これ。」と出羽さんが言いながら出してくれたそのギターは、マーティンD-35モデルの73年製。「こいつ、30歳ですわ。」との紹介。にやにや。楽器好きな人特有のものの言い方です。丁寧にみていくと、さすがヤマキ。仕事がていねい。しかも頑丈そうや。ひとっつも傷んでない。で、チューニングしてみると・・・・。

 ドーン・ガーン・ジャキーン・・・。バカ鳴り。しかも、ドレッドノウト特有の甘く深い低音です!爪弾きでも家では弾けない音量と、バランスの素晴らしさ。 「・・・へたなマーティンよりいいですね、これ。」ほんまや。素晴らしいわ。もしお金持ってたら、買ってきたと思う。鳴らないD-28あたりとブラインド・テストしたら、殆どの人がこっちをマーティンというでしょう。 凄みのある鳴りです。しかも、これもエクストラライトやで、弦が!どうなってるねん! この音で15000円。安い。安すぎる。こわい。70年代の国産アコギ。はっきり言って、どれも現行の7万くらいのギターよりいい音です。YAMAHAとヤマキは、材質・個性の違いでしかない。鳴りはどっちもいい。 まいった、ヤマキ!くやしい、ワタシ!

 で。てっぺんによって、またもや奥さんに呆れられて、家に着いて。 結局大阪にいたというより、ギター買ってとんぼ返りだったので、ちょっと運転に疲れたから、少し休んでからメンテです。最大の心配はライトゲージ張ってネック大丈夫かどうかです。いつものように、ギターを磨いてからライト張ります。どきどきした。でも大丈夫です、今のところ。張りっぱなしでしばらく様子見てるんやけどね。ネックの起きもないし。 で、音のほうは・・・。

 冒頭にも書いたように、ものすごいです。これはもう家では弾けません。指でボローンでドジャーンってなってるもん。のって来て強いタッチになると、近所迷惑必至の音量です。でも、FG特有のチリーンという高域や、ドーンという低域で、まさにドンシャリの王者です。ペグがやや頼りないけど、まあこれはまた後日交換したらいいし。しっかし、このギターをライヴで、マイクで拾って音出したいなあ!まさにロックな感じになるで。これで練習したら、ヴォーカルの声量も上がるでしょうね。もう大満足。9800円は、今日時点でももう「モトとった!」って感じ。

 しかし。マーチはいいお店、というか、いい人がやってるいいショップですわ。僕は素直にそう思う。キャリアから言って、色んなお店見てきたけど、やっぱこんな感じの楽器愛のある個人ショップが一番いいわ。中途半端に総合店ってのがイチバンダメやな。マーチのいいところは、焦点が中古楽器に絞られてるところやね。どれもこれもいいカオしてたし、帰りがけに触れたギブソン・C&Wみたいなレアものでも、音で置いてるのがよーくわかったもん。あのお店は、アコギの掘り出し物が効率よく探せる点で、大注目ですよ、アコギファンのみなさん。HPでの指名買いでもOKやと思うで、普通は音出して買いなさいといいたいけど。第一、安い。

 そんなわけで今回のFG200 2号は、大満足の1本です。これでFG、6本目。アコギ総数12本。どうなるねん・・・。


03/04/10

 今日は11:00くらいから先ず一人で、14:00くらいからは浜松くんと2人で練習してました。一人でのほうは、ソロライヴのための練習です。なかなかいい天気だったので、ケースに入れっ放しにしてたFG200Fを久しぶりに取り出して、先ずは思い切り弾きます。やっぱ、ケースに置いておくのは、ケースの湿気を吸ってて、もうひとつ鳴らない状態からなんでね。でも、40分くらい弾いていると、木が振動し水分を飛ばしていって、さすがの音になってきました。これがあるからアコギは面白い。生きている証拠。いーい音です。黒ラベルは、ギブソン系のおとです。中域がバシっと張った、ガシャっとした音。所謂オーディトリウムという小さなほうの形なんで、音量は小さいかなあと思いきや、この時期のFGはでかい音がするし。気分いー!思わずフルパワーで歌ってしまいます。

 で、13:00くらいまでやって、その頃にはもうFGはバリバリ乾いた音に変ってます。買った時の音。やっぱこれを維持しないとなあと、帰ってからはケースに入れずに部屋に出しています。最近黒ラベルの評価がネットでも急激に上がってるのは、この音でしょうね。 スモールギターのクセに、でかい音と豊かなニュアンスが出るもん。最近の10万円ギターくらいの価値がある。 ご機嫌になったのでした。

 浜松君とは、24日の練習のつもりだったのですが、それは早々に終わったので、彼の歌を聞いてアドヴァイスを少しして、みたいな進行になりました。いい曲作るんでね、彼。彼のギターはSTAFFORDという、クロサワ楽器スタッフが作ってるもので、流石クロサワで、なかなかいい感じの出音ですね。それに彼は三木楽器が輸入しているOVALというよさげなPUを積んでます。FISHMANみたいなんですが、評判いいんですこれ。 で、無事練習も終了し、帰って来ました。

 それからさっきまで、久しぶりにギターのメンテ。FGのジャンボタイプ200と180Jです。前者はグリーンラベルの神戸で買ったもの、後者は初めてのFGで、東京から。こいつは僕の宝物の1つです。どっちもジャンボタイプやから、低域は小さなものよりは鳴る。でもグリーンラベルと黒では鳴り方が違う。FG200の低音は、しまったドンという音。180Jはドォーンという鳴りです。200は上品なまとまり・180Jはじゃじゃ馬的な鳴りです。どうしてこうもキャラが違うのかと思うほど、違うギターです。どっちも良く鳴ってるんですが、勿論。 

 この2本の保管には違いがあって、実は180Jには乾燥剤を仕込んでたのですね。だからバリっと乾いていたのかもしれません。そら凄い音してますよ。ドジャーンっていう。やや下品じゃないかと思えるくらいの。間違いなく、これ触った人はビビルと思う。ボディ、限界に近いところまで木が鳴ってるから、上半身に振動が伝わってくる。これはノルよ、弾いてると。

 ただ、惜しむらくは、最近のライヴではPAが良すぎて、アコギはその単体のキャラがあまりわからないくらい個性を殺される事が多い。PAで最適な音にされてしまうんやね。だから、弾き手はホント好みで触ってたらいいという残念な状態。まあ逆にいえば、高いギターは買う必要はないということですが。

 そんなんで、一日中ギターを触ってて、仕合せでした。


03/03/12


今日は久しぶりにギターのサイトをみました。検索サイトから、上限25000円でヤマハで探すと・・・。まだまだあるがな、お買い得FG。最近はFG130が良く出てきますね。僕も持ってますが、僕のはオネさんからかった、リペアはあるけど状態は最高のものなんで、もう他の130はいらないけど、やっぱ見てると和みます。

 それとか赤ラベルの次・グリーンラベルのでFG160とかもぼちぼち出てきてますね。でもやっぱ少ないわ。みんながそれくらい愛着もって手放さないのだと思います。最近では、ハナレグミの永積くんがジャケで持ってるのが、FG160ですね。で、あのCDでも「音タイム」でのストロークはFGですね。シャリーン系の音。録音するとやや細いきれいな音なんですが、弾いている人はドーンという感じがしている、ボディ鳴りのある音です。いい音。

 こないだ、若い友達のTくんがYAMAKI・70年代の12弦を買いました。アメ村・三木楽器で9800円。これが早く見たくてね。あのころのYAMAKIは全部あたりだという報告が、いろんなところであるからね。ましてや12弦。どんな音するのかなあ。

こないだ読んだ本に斎藤和義が、「結局ギターって自分が気に入ったらなんでもいいんでね。音なんて今やPAでなんとでも作れるし。だったら、抱えたときに自分好みなら、もうそれでいいと思う。スタイルとか、音とかが自分好みであったらいいんじゃないの?」といってました。そのとうり。大賛成。 でもね。 抱えた時の豊かななりって、実はかなり好みが分かれるのも、これホントなんよな。

 僕はギブソン系のドンシャリが好きなんですわ。ちょっとハイが詰まったような伸びの無い、でも中低域がドーンと出るような音が。それって結局抱えた時の体への響き方で、それが来るともうOK。FGにはそれがあるからね。目いっぱい鳴っている感じがあるんよな。 するとやる気になる。

 しかしエピフォンとかギブソンのスモールものは、状態が良かったらそれプラス「甘さ」があるんよ。だから、究極のスモールギターは、僕にとってはその2つのメーカーのなんやけどね。でもこれはコンディションのいいのを探すのが至難の業なんよ。いいのあんまりない。それこそ20万円以上はする。 だったら、身近でしかも古いよさがあって、一生懸命鳴ってるFGかなあ、と考えたのでした。 それは大正解でした。

 今は物欲よりもプレイ欲っちゅうか、歌いたい・作りたいが勝ってるから、しばらくは現在のラインナップで使っていきます、FG。でもなあ・・・オークションなんか見たら、いいの安く出てるしなア・・・。また・・・やってしまうかも。


03/02/23
 久しぶりにFGを2本、メンテしました。といってももう弦を張るくらいしかやることなかったんやけど。初のFGだった180Jと、2本目の200Fです。どっちも黒ラベルです。先ずはFG200F。いわゆるフォークタイプの小ぶりな奴なんですが、最近まで車の中に放り込んだまま、タカミネと一緒にいつも持ち歩いていたんで、ペグとかのパーツが心配だったけど、別に何にもなってなくて、安心。 こいつにはライトゲージを張っているんですが、この間切れたんで、全部張り換えたんです。・・・おお。すごい音。うれしいなあ。華やかな、でも中低域がドンと出るしっかりした音がまた出てきました。

 次はFG180J。今日久しぶりにケースから出して弦を張っていったんですが、バカ鳴りしてます。今日は思い切ってミディアムゲージを張ってみました。ライトよりも腰のあるドーンンンンというボリュームある低音が、このギターの身上で、ミディアムにしたら余計にガンガンなる感じです。 もう大満足です。でもなあ。当分は使う機会がないんよな。 まあ、どこか外に歌いに行くときには、こいつを持って行こうと思いますが。

 最近はいつも手に取れるところにFG130を出してて、歌を作るときはたいていこれで作ってます。ハンディなんで気軽にさわってるんですが、いつもスタンドに立てているから、買ったときよりもいい音になってきてます。乾いてきてるんやね。これも小さなフォークタイプで、もともとしっとりした感じの響きでしたが、それに加えて最近はパワーが出てきました。 だからちょっとしたピックなしのストロークとかでもいい感じの音で、すごく気に入ってます。こいつにもピックアップを埋めたからライヴでも使えるんで、いちどこいつでライヴをやるのもいいなあとか思ってます。フィンガー・ピッキングでの豊かな低音は、200Fと同等やもんね。

それと、これは最近のことなんですが、FG151Bという、3000円で買ったギターを、FG200Fの代わりにいつも車に積んでます。いつでも練習できるようにと思って。このギターは、FGには珍しくレギュラースケールなんです。それと、あまりパワーがないんですがバランスがいい。こいつで練習しておけば、家の全てのギターに違和感が出ないんです。いわば練習用ギターですね。でもねえ、こいつもいい音になってきたんですよ。 特に、ラインでバンと出したときの感じは、ソリッドな立ち上がりで、ストロークはバッチリ。 このギターも未だに好きなんです、要は。こいつには安いミディアム・ゲージを張ってます。なので、しっかり押さえないと、途端にビビリが出ます。まあそれが狙いなんやけど。これで鍛えて、ホンチャンではラクに違うギターで、みたいな。

 そう言えば、若くお金のなかったころは、ストラップとかも共用してたけど、最近はめんどくさくなってきて、今や全部のギターにストラップはつけてるんです。それと、カポも4個くらい用意してます。これだけしておけば、すぐ使えるしね。
そうやなあ。結構ギターの小物は揃えてるなあ。これだけでリッチな気持になれるし、何より安心するんです、スグ弾ける事に。 やっぱ、ぱっと掴んでガンと弾く。これがギターの基本やから。それが出来るようにしておかないと、しょーもないことで凹むんですよ。カポ忘れたとか、ストラップないとか。

 準備は最低限しておかないとね。いつでも行けるように。 




02/11/08

FG151Bの大手術

 まえからコイツのペグ(糸巻き)のガタが気になってたんですよ。で、いつかは交換しようと思っててね。なにしろ、ヘッドをカポかなんかで押さえとかないと「こー」っていう笑ける音がするんよ。なんぼいい雰囲気のギターでも、カポ取ったら「こー」やからね。 これはつらい。で考えてたんです。

 この間、また安いPU買いに行った楽器屋で、この話をしたら、「ああ、それやったら同じYAMAHAのペグの中古ありますよ。」と、おっちゃんがウレシイ事を。なんでも、「メーカーのギターであんまり売れないと、ペグが褪色してくるでしょう。で、新品に付け替えるんですわ。」とのこと。や、や、やったー! ということは、これからもこの方法で、安く手に入るやん!と、本当に嬉しかった。 で、出してきてもらったものは、バッチリ。ゴールドのペグで、オリジナルのものより若干小ぶりの、上品なものです。で迷わず購入。 でも時間がなかったから、今日まで置いといたんです。

 さあ。付け替えです。まず古いペグをゼンブはずして。新しいのを差そうと・・ん? 入らん! よく見ると、前のパーツがまだ一部ささってて、それが硬いの何の。で、ドライバを当ててトンかちでコンコン。やっと外れた。で、新しいのを差す・・・ささらん! ヨーク見ると、直径がピッタリ一緒のペグやからかなりキツめの穴なんです。そらそうや。ここでユルいと、音がビビルもんな。で、トンかちでとんとん。入った。これを6回やって。約1時間もかかった。けど! いいカオになった!  早速弦を張ります。

 おお「こー」がない!やった、大成功。 その上、ペグの精度もいい。滑らか&正確。ゼンゼン硬くない。いいペグやで、これ。心なしか、ギターの音の伸びも良くなったと思う。なにしろアコギはパーツ全体まで振動するからなあ。 かっこいいんや、このゴールドのペグ。ギターが古いから、中古のペグがマッチしてるし。もう大満足。これで151Bは完成やな。 もういじるところはないと思う。 まあ、あるとしたらあとはサドルを交換してあげてもいいかも。何しろ、もうでこぼこになってるんやわ。

 しかし、ほんの3ヶ月前にモトコーで3000円で買ってから、もう何度手にとって来たんやろ、コイツ。今では愛着湧きまくり。PU+ペグ交換のお金を足しても、7800円や。それでこんだけ楽しめて、しかもどんどんいい音になってます。楽しいわあ。 


02/11/01
小林宅のFG130

 今日は仕事の帰りに、久しぶりにコバヤシ宅にお邪魔しました。たぶん・・2年ぶりくらいかなあ。なんて事はないのですが、ひとつはなんかCDでも借りようかと思って。もうひとつは彼のうちにあるギターFG130を見に。コバヤシ宅のギターは、僕らの音楽の旅をずーっと見てきたヤツなんです。ぼくは小林の部屋で、このギターで曲を作った事があり、その曲がアルバムの中に入った事もあります。

 2年前に、確か貴志君もいたっけか、コバヤシ宅でミーティングしたときに、このギターの簡単なメンテをしたのでした。コバヤシはキーボード弾きなので、ギターはそんな触りませんから、その時に見たコイツは、12フレットの弦高が5mmくらいあって、パット持った瞬間笑ったもん。こんなもん弾けるかぁ!とか思って。だからすぐにネックの反りを大雑把に直し、その場でかき集めた弦をエレキ・アコギ用取り混ぜて張ってたのです。 まだその時は自分的にはFGブームじゃなかったから、それでほっておいたのです。

 で、自分もFG130を買って弾くようになると、コバヤシ宅の同じ物が気になってきてね。「あれ、ちゃんとしてやったらどうなるかなあ?」とかね。 で、自分のギターが一通りメンテできたので、コバヤシのも気になってきてて、今日見に行ったと。 で、思わずもって帰ってきて、さっきまでネック調整と掃除と新しい弦を張ってました。

 やっぱりね。いい音するのよ、これ! 普段音楽かけっぱなしのヤツの部屋で、コイツはずーっと音楽を聞いていましたから、誰が弾いていなくても徐々に鳴ってきてたんですね。乾いてるし、どこも傷んでいない。日焼けはしてるけど、すごく雰囲気あるんです。弾いてみると、「シャラーン!」ってきれいな音です。130の特徴の、可愛らしい高域中心の音。 自分のFG130と弾き比べると、コバヤシFGの方が乾いた音です。やっぱ30年間ケースなしで部屋に出しっぱなしが良かったと思う。 

 みんなの思い出が沢山詰まったこのギターが、生き返りました。 たまにこうやって、これからもメンテしよう。ギターを弾かないコバヤシのためじゃなく、あそこに集まるみんなのために。


02/10/31

 自分のギターが思っていたとおりの環境になってきたので、そうなると前から頼まれている友達のギターのメンテを思い出してくるもんで。 今日はそんな中の一人、HUGというバンドのヨウちゃんのアコギを見に行ってきました。

 彼女の持っているのは、だんなさんが昔使ってたモラレスというギター。これは前に行った時にちょっとサドルを触って、まあ弾けるようにしたんです。が、やっぱりまだ弾きにくい状態だったので、さらに弦高の調整をしました。ただ、ペグが異常に硬いので、それは触れなかった。これは新しいパーツを安く入手する方法を言っておきました。 でも、サドルの調整だけで、ばっちり蘇りましたこのギター。もう鳴る鳴る。

 ところが。今日はさらにビックリする事があったのです。 というのは、彼女の家には前回訪問した時に忘れられてたもう一本のギターがあったのです。それが本日の主役で、前述のモラレスと同時期のHAMOXというギターでした。僕が今日行ってみると、「あのー、実はこんなんもあってね。」と、そのギターを出してきました。

 ふーん。モラレスと同じメーカーが作ってるわ。ロッドカバーが同一やもんな。お、000タイプやんか。うわ、軽いなーこれ。しかし汚いなあ。 ・・・・とまあ、最初はそんな気にしてなかったんですよ。で、僕がモラレスの作業やってる間、ヨウちゃんに固く絞った雑巾で先ず拭いてもらったんです。すると。 

 ウワー!何といういい材やねん!指板、これハカランダやで! 正直この時点で呆然としました。キッチリ拭いてもらって姿をあらわしたのは、えらいいい材質のギターだったのです。しかし・・・サドルが、ない・・・。どうしようか一瞬考えたんやけど、このギターの音を知りたい僕は、木片から仮のサドルを作ってこいつにはめる事を思いつきました。で、作業。のこぎりと紙やすりで、サドルを作りました! 多分割れるやろうけど、まあ今日だけなんで、ええわ。

 で、弦を張ります。フォスファーのライトです。弦高の調整はサドルでしか出来ません。というのは、ロッドがバカになってたんでね。ただ、このギター、アジャスタブルサドルで、かなり自由度が高いです。面白いなあ。で、先ず4弦を張ってみて、12フレットで4mmくらいなのを確認して、ゼンブ張ります。 張っていくと案の定、仮のサドルが柔らかい木だったから、見る見るへこんでいきます。まあ(笑)、ええか。でも、振動はボディに伝わってます。 ・・・張り終えてチューニング。 凄い! 何という音。ドン・バーン・ジャーンと、下から上のなりの印象です。コイツの凄さは、キッチリ遠鳴りしてる事。つまり、弾いている人より、離れて聴いている人の方がくっきりしたサウンドを聴いているということです。 とにかくデカイ音。それに、太い音。ボディ全体が歌いまくり。ホンモノのサドルを挿したら、多分凄く立ち上がりのいい「ガシャン」という音が混ざる事は確実やから、完成したらえらい事になるで、このギター。 5・6弦なんて「ドン」じゃなくて「ドゥーン」ていう凄い重低音。そのくせ、低音だけが鳴るんではなく、バランスよくゼンブ鳴ってる。鳥肌たった。

 これ読んでいる君。君も本当にビックリすると思う。発売当時1万円くらいのモデルだったそうです。それがながーい間押入れの上の空間で寝ている間に、こんな凄いサウンドが出るまでに育ってたなんて。 僕、自分のYAMAHA FG130をたまたま持っていってたんやけど、同じ小さいサイズで、音量は倍くらいあるんやで、こいつ。とにかく1弦ずつの鳴りが太いわ。これはもう、ボディの材質の勝利ですね。 だからYAMAHAとは比べられず、頭の中に出てきたのは、最近のマーティンの000シリーズやったもんな。いや、これマジやで。

 とまあ、大興奮。ヨウちゃんに、彼女のオベーションと交互に弾いてもらっても、音の存在感では互角やった。勿論音色の違いがあるんやけど、HAMOXは安物ギターの音ではない。それくらいなんですよ。 僕はもう、嬉しくて、しばらくは擬音でしか会話してませんでした。「ギャー」とか「ヲー」とか。

 で、少し冷静になって、ネットでこのギターが何者かを調べました。すると、68年10月以降にYAMAKIが下請け生産したもので、その時の工場長がモラレスも設計してたことがわかりました。 やっぱりなあ。YAMAKIや。さすが、今やYAMAHAと共に国産ヴィンテージギターと呼ばれているものを、60年代〜70年代にかけて量産していただけあるメーカーですわ。材質が見事やもん、ここにあった2本とも。とにかく軽いし、鳴る。そりゃあ、YAMAHAほど当時としてはゼイタクに製作できなかったから、ペグとかブリッジは安っぽいですよ。でも、その辺をコスト的に削ってでも、命であるボディ作りに注力していた事がはっきりと音になってる。 

 うーん。これはまずい事になった。この音を知ってしまったら、次はYAMAKIじゃないですか。YAMAHAはまだ、言うても可愛さがあるんよ、音に。でも、このYAMAKIサウンドは、それプラス深さと太さみたいのがあると思う。衝撃的な音ですよ、値段の割には。ピックアップなんていらんでしょうね。マイクで充分。マイクでもアルペジオの粒をキッチリ拾えるくらい、1音1音の存在がある。

 まいったなあ。ま、先ずはキンちゃんの高校ギターがYAMAKIやったし、それでも触ってみるかな?


02/10/30

えへえへえへ。ついにFG200にPU埋め込み完了。今日は休みで、またもやグヤトーンのGP1という安いピックアップを楽器屋で手に入れて、帰ってきてすぐに作業開始。ドリルさばきはこないだ覚えたから、木を削る時にでるバリもなく、あっという間に穴を広げて、本当に簡単に作業完了しました。ただ、まだ音を出してないので、細かい調整はこれからって感じ。 

 これで、手持ちのFG5台のうち4台までにPU埋め込み完了。残るは、このFG大ブームのキッカケを作ってくれたFG180Jという、いっちばん最初に買っていっちばん好きなギターですが、これはPUはナシにしておこうと思います。なんか抵抗あるんよな。万が一の失敗がイヤというか。

 FG200ですが、サドル調整だけで何にも触ってなかったんで、ついでに弦をタカミネのライトにしました。こいつは名器赤ラベル180の後継機種といわれているいいギターです。僕のはサイド&バックは傷だらけで、塗装にもボケがありますが、トップがえらいきれいなんで、パっと見た感じはミント物みたいです。でも、もうすでにそれなりに鳴ってますよ。 

 独特の甘い深い音。もう一本持ってるグリーンラベルのFG130もそうなんで、このトーンはグリーンラベルの2万円までの特徴かも知れんね。マホガニーの音というか。ただ、コイツはウェスタンタイプなんで、低音の鳴りが、芯があってドーンって音ですが。そうそう、グリーンラベルって、中低域の音が太いと思います。で、高域が丸い音。なので、独特の上品な音になってますね。 

 実はこないだ、いできちの赤ラベルFG110のサドル調整したんですけど、その時に弾いた赤のFG110は、はっきり木の良さが音になってる感じがありました。あれってサイドとバックはメイプル=楓なんですね。だから独特のソリッドな太い音が気持ちよかったで。音量も、フォークタイプ(小さ目の)にしてはでかい音が出て、これをストロークでガシンとやったら、遠鳴りするやろなあと思ったな。まさにストリート御用達、です。ソリッドな音が恐らく固まりになって遠くまで飛んでくでしょう。 いいなあ。 赤ラベルはほんと、どれもストロークが最高にかっこいいと思う。キンのFG500・FG180もそうやったし。 で、唯一知らないのが赤ラベルの12弦。これって、どんな音するのかなあ。 知るために1本買おうかな?とか・・。うそ。 

 そうやな。気が付いたら、グリーンが2本・黒が2本・オレンジが1本と、手持ちのFGには赤がないですね。だって高いんやもん、まだ。なんで赤だけあんなに高いか、僕にはわからんなあ。他のラベルも独自なサウンドがあって、基本的に鳴ってるからね。 まあ、縁があったら、赤も家に来るでしょうけど。

 この間、マーティンD28とギブソンB15を、ケースから出して陰干ししてました。そりゃあ鳴るわね、2本とも。特にマーティンは、最近また凄みのある音になってきてね。今が一番いいんちゃうかな。でも、ライヴにはもってかない。何があるかわからんのがいやなんよ。それくらい大好き。ギブソンも、もうそこにいるだけでOK。この2本は、僕の精神的支柱でありますので。

 ああ、そうそう、その陰干しの時に、セレブリティというオベーション系のエレアコを倉庫で発見。こいつ、買ってすぐ電気系のトラブルで音が出ない。何のためのエレアコなんやとか思って、そのまま弾いてない。最後に弾いたのが5年程前で。ナッシュビルチューニングにして触ってたくらい。なんか買ったときからそんな運命をたどる予感はあったんよ。僕、なんやかんや言いながら、エレアコは触らんようになってくんです。なんかね、胴がきちんと鳴ってくれないと、サミシイ気持になるんですわ。長くあこぎ弾いてる人って、そうやと思うけどなあ。まあ、タカミネは今でも時々サブギターでもって歩く事あるけど、メインにはならんでしょう、今後も。もうちょっと鳴ってきたら話は別なんやけど。

 さて。これで11月7日用のギターの準備はもう、万全。あ、いや、エレキのメンテがまだか。


02/10/28

この感じでどうかなって、ちょっとづつ調整して行き、そのたびに弦を張っていく。何の話かというと、サドルの調整です。 あの、ブリッジのところの、白い板みたいなやつ。こないだから、本当何回もこれを手持ちのギターでやってきたので、少しは慣れてきました。 

 これって時間がかかるんだわ。だって、一度張った弦を緩める〜サドル削る〜弦を張る〜ビビリ・オクターヴを確認の繰り返しなんで。ただね。これをきっちりやるとやらないでは、弦の引っ張り感(テンション)や弾きごこちに直接影響するので、出来るだけやったほうがいい。

 結局、最近では何にも触らずにいるギターは、自分のでは神戸で買ったFG200だけになってきました。でも、このギターももうすぐ調整しようと思ってますからね。 

 で、サドルを削った結果どうなるかというと、まずテンションが緩くなるから、弦を押さえにくいという感じが若干楽になるのです。弦高まで変えようと思うと、かなり削る事になります。ちなみに、サドルを1mm削って0.5mm下がる程度。なので、サドルはテンション関係と考えたほうがいいでしょう。 というのは、削るのが難しいってのもあります。 ブリッジにあたる部分がでこぼこであったり、斜めの面を作ってしまったりすると、音のビビリやノイズが出ますんで。

 でもね。だからこそ、やりがいがあります。サドルを下げたギターは、音の質感が若干変わります。簡単に言うと、立ち上がりの音がやや丸くなり、音伸びが劇的に長くなります。全体のトーンも、やや丸くなります。だから初期FGのように、どちらかというとアバレ系の音には、結構いい措置ではないかと思います。 

 ネックの反りを直して、弦を張ってみる。で、テンションがきついから、サドルを触る。もう、これだけで、ほとんどのギターがよみがえりました、今まで。あと、好みでブリッジ・ピンという、弦を止めるピンを金属や硬い木の物にしているギターもあります。こういった、ちょっと手を入れる作業って、自分のギターを作っている感覚になれて楽しいですよ。もちろん音も好みになるし。

 あ。そうそう。ローカルネタですが。こないだ栄谷に出来たFOXというリサイクルセンターに行って来たんですよ。勿論ギター見に。YAMAHAはなかったけど、いいのありました。エリートという、タカミネが70年代の初めに出してたブランドのものが、5800円でした。これがもう、乾きまくり。弦が2本しかない状態で、しかもサビサビだったのにも関わらず、ちょっと触っただけでも鳴りまくってるのが良くわかった。パーツもゼンブOKだったし。思わずそのギターの前でしばし考え込んでしまいました。結局買わなかったけど、あれは大当たりやなあ。 もし、70年代国産メーカーの底力を体感したい人は、あれは買いですよ。 ブリッジがアジャスタブルなんで、調整も簡単やし。 

てなところで。


02/10/25

いろいろ迷ったのですよ。これまでも。 アコースティックギターの、ライヴでの出音。僕らがライヴをはじめた頃から、それこそ皆さん本当に色んな工夫で、ナマギをナマギらしく大きな音で・ハウらなくだすことに挑戦していました。充分な出力余裕のあるPAなら、コンデンサー・マイクでキッチリ出してやることでOKな部分あります。ただ、それはドラム・ベースが入ってくると、もうアウト。アコギは聴こえなくなります。 そこで皆さん、ナミダぐましい努力をしていたのが70年代前半。 

 で、70年代後半、革命的な解決策を出してきたのが、オベーションとバーカスベリー。前者はギターの本体素材+ピックアップで、後者はピエゾの貼り付けピックアップ+プリアンプで、アコギを大出力に耐えるものにしました。が。音質。こいつがねー。なかなか「今弾いているギターの音色そのまま」にはならんのですわ、未だに。

 考えてみれば「肉声」もマイクの違いでゼンゼン変わるわけですから、楽器がマイクを通ると音が変るのは当たりまえなんです。でも僕らは勝手で、「ナマギはナマギそのもののおと」でないとイヤ、とついつい思ってしまうのです。だから現代でも、そんな身勝手な事を実現すべく頑張ってる人たちが多い。 そんな人たちが数十年頑張ってきたので、最近のピックアップ(マイクですわ、要するに)は大分ナマ音に近い感じを出します。でも、そのものの音じゃない。 

 こうなると、僕らのとる考え方は2つ。ひとつは、ギターの特性に「近い」感じのシステムを買う。もうひとつは、割り切って違うサウンドでも大きなハウらない音を手に入れる。 で、僕は前者を採りました。つまり、FGならFGが出している音に近い感じになるように、少し音を加工して出していくということです。

 以前、自分のマーティンにピエゾPUを埋め込んで試行錯誤した時に、エンジニアの人から「ピエゾはその構造から考えて、それ自体は安いものも高いものもそんな性能は変らん。それより、プリアンプやで。」と教えてもらいました。 それ以来、僕は当時の楽器屋にあったプリアンプをいくつか試してみて、今ではもう作っていないBOSSの一番安いプリアンプとのマッチングが一番ナマに近い音がするのを見つけ、それを使ってました。でも、88年にライヴやったときに、本番直後に盗まれてね。 まあ、それ以来ナマギを使う事もなかったので、今年までほったらかしにしてたんです。たまに使う時はタカミネでやったり。

 で、最近のFG大ブームで、やっぱライヴでこいつらを使いたくなって、先ずはピックアップを3台のFGに埋めました。そうなると次はプリアンプですよね。ここで迷ったのです。 本当はゼンブ試したかったんですね、今でてるヤツ。でも、どういうわけか売ってないんよ。特にYAMAHAのAG STOMPというのはかなりよさそうだったから、使ってみたかったんですが、昔からメーカーの音として、YAMAHAは上品で細いんよな、ミキサーでも何でも。だから、たまたま近くにあったROLANDのAD−3を買いました。

 そいつをこないだの練習から使ってたんです。で、みんなの評判もすごく良かったんです。ただ、僕としては「なーんか、使い切れてない感じやなあ。」と思ってました。出力がエライ小さいし、トーンの補正があんまり効かないし。 だいたい、これはAD−5の簡素版のクセに、それでもいじれるところが多い。僕はアンプ部がバッチリなら他は何も要らんと思っていたので、「メンドっちー!」と思ってました。 だからいつか、PAのある環境で、僕のギターとAD−3の一番いい状態を作りたかった。 それが今日、出来ることになったんで、1時間ほどFGとAD−3を持ってスタジオでいろいろやってました。 

 結論。アコギ弾きの人は、僕がやったように、PAシステムと自分のシステムで音作りしましょう。 僕は大変勉強になりました、今日。自分のケース別のセッティングも見つけられたし。 以下は僕のシステムでの結果です。手順はどんなPUでも同じだと思います。

簡単に手順を書くと、 ギターをライヴのようにPAからダイレクトに出すようにして、AD−3だけで音を作るわけです。その時、ここがポイントだったのですが、出力ジャックと切り替えスイッチの組み合わせを変えていくことなんです。僕も含めて殆どの場合は、R出力でDIに持ってくのと切り替えスイッチはLINE・AMP側でOKだという事が、初めてわかった。これで出力が大きく違う。 エフェクトののりもゼンゼン違う。 

 で、次に、ある程度納得いく音が出来た時点で、PAのEQで会場にあわせたイコライジングを少しだけする。僕の今日の作業からの経験で、MIDをやや落す<10時〜11時くらい>だけで、いやなハリが消えた音になりました。 ・・本当に、1時間スタジオでやってみてよかった。他にも、ヴォーカルが入った時を考えたヴォリュームとかも自分がベストと思えるものをみつけられたしね。

 あ、それと、僕の場合PUはピエゾですが、マグネット式<フィッシュマン・ディーンマークレー・SUNRIZE・ビルローレンスなどの、サウンドホールにつけるもの>でもプリアンプがあったらかなり自分のギターに近い音作りできますよ。特に1弦・2弦あたりのエレキくささを消せますよ。それはこないだ宇治金時のライヴで立証されています。 あのライヴ見てから、思わずウチのどこかにあるビル・ローレンスのPU探したもんなあ。 ギターを加工するのがイヤな人は、この形式のPU、お薦めです。ただしプリアンプと一緒に。本当は、宇治金時のにっしゃんが使っているGUYATONEの簡素なエフェクターみたいのが一番いい気がする。回路がシンプルやから。でも、いま、そんな地味なものはゼンブ製造中止やからなー。

 ・・・えーと、ここまで書いてきたことは、あくまで「ライヴでのアコギの音を、抱えてる感じに近づけるために加工する」ことです。つまり、音を作っていくという事。 こんな作業が面倒だったり、心理的に抵抗がある人は、いいマイクを買ってライヴの時にそれを使う事をお薦めします。 僕も最初はそうしようかと思ってましたから。ただ、僕がやってるドラマーが、2人とも音がでかいので、現実的にマイクではきびしいのです。アルペジオなんてとんでもないって感じ。だからこの方法を選んだけど。 でも、この方法でライヴやるにしても、僕はマーティンをPUで使う気はないということです。



02/10/24

今日の休みは、起きた時に気持いい空だったから、こりゃ外やな、と。で、車に乗って出かけると、自然に高速の方に。ここで選択。南か北か。なんとなく北。大阪方面。で802聴きながら走っていくと、お昼前になってきて。・・まあこうなったら海方面やなあと、りんくうに。 あそこらへんって、道が広く、空き地が多いから、空が大きくて気持いいんや。

 で、りんくうプレミアム方面は・・という看板がでたから道なりに走ります。 みごとにアウトレットに導入されてしまった。 ま、ええわ、なんでも。と島村楽器のアウトレットに。平日の昼、まばらな空間。ラクやなあ、歩いてて。シマムラの中では、店員さんもヒマそうで、一人のお客にべったりついて、熱心に説明しているほかは、殆ど誰もいない状態で、これは僕にはラッキー。ゆっくり楽器を見ていきます。

 ふーん。J45 95年 WITHフィッシュマン が、14万円。安いやん。状態もいい。例のちいさなピックガードもの。あ、もう一本J45.これも15万。ええんちゃうん。 でも全く買う気なし。お金もないし。 お、ピックアップがあるやん。フィッシュマンのレアアース 15000円。安いやん。これは欲しいなあ。こないだいできちのディーン・マークリーと、にっしゃんのNEO−Dが、プリアンプとの組み合わせで、バッチリギターの音が生きてるモノになってたのを聴いて、サウンドホールに載せる形態でもいいのあるよなあと思っていたので。

 いやあ、本当こないだのいできちのバンド宇治金時のライヴでの、アコースティックギターのサウンドは結構ショックでしたよ。ものすごくいいねんもん。そりゃあギターもいいですよ。でも。まさか外付けPUが、プリアンプ通すだけであれだけリアルになるとは。僕の想像を完全に超えていたもん、あのサウンド。それもRAGSとかSUNRISEとかの高級モノではなく、普及しまくってるメーカーのものであれやもんね。 ディーン・マークリーを使っている人、絶対にプリアンプ通すべきですね。あんなにリアルなサウンドに戻るとは。 それと、NEO−D!あのフィッシュマンの最新マグネットもので割と安いのですが、コイツもプリアンプでちょっとハイを持ち上げてやったら、かなりアコギです。ギターの特性を上手く拾ってくる。

 そんな事を考えながら、ピックアップを凝視してたら店員が来て、「いかがですか?」ときた。「いや、今日は買わんから。」というと、あっさりとどっかに行った。へー、あっさりしてるね。 で、弦を見に。 ここで面白いものがあったので、思わず買ってしまった。ヤイリの弦。298円。ミディアムで安いのはそんなにないから、 思わず6セット分買った。 いやーコリャいい買い物になったな。 とまあ、一時間くらい遊んで、さっと店を出て家路に。 ウーンいい天気。 思わず帰りは国道で帰ろうと。海が見えるからね。

 最近、曲作りモードに入ってて。実はガレージソウルでは、練習中に2曲作って、全く新しい感じで今詰めてます。なので、車にもメモできるようにMDを持ってきています。それとギターも積んでます。本当は、どこか見晴らしのいいところで、ギター弾いてなんかやってると、多分1曲くらいできるだろうという感じなんですが、今日はそれより海沿いの道を走ってみる事を優先しました。 和歌山まで時間はかかったけど、気持ちよかったな。

 で。さっきまでちょっと寝て、これ書き出しました。
 さあ、これからヤイリの弦でも張ってみよっかな。


02/10/23


・・・そういえば、今月号(2002 11月号)のギターマガジン、見ましたか? 山下達郎特集。彼のギターがゼンブUPされてる記事と、インタビュー。いやあ、あれは良かった。最初立ち読みしてて、楽器のことだけなら買わないつもりだったけど、達郎氏が70年代のスタジオシーンに触れているところで、思わず真剣に読みたいことが出てきたので、買ってしまいました。 

 彼は昔から「ギターは道具。これ自体にはそんなに意味は感じてなくて、いい音楽を作るためにスムースに使えればいい。」って、例のブラウンのテレキャスターをホントかたくなに使っていました。ただ、僕が見た78年のライヴでは、まだそれを持ってなくて、ビグスビー・アームのついたテレキャでした。まあ、いい音がしたら何でもいいタイプの人だったのでしょうね。 でも実は、そんな人だから、鳴るギターを知っているし、持っている。 とにかく、彼のギターや、少しだけ写っている彼のスタジオ「スマイル」、それにギター群は、必見ですよ。

 ところで。またもやFGのはなしなんですが、昨日起きてすぐにFG180Jを弾いてて、思い切りガシャーンって弾いた時に3弦がビビることを発見。まあ許容範囲の音ではあるのですが、やっぱ直せるなら直したいとおもい、楽器屋でサドルを買って、少し削って、前の状態より弦高を少しだけ高めのままで入れてみると、まあ直りました。でも偉いモンで、サドルの材質からか、音が少し変りました。ボディは相変わらずガチーンと鳴ってるからいいんやけど、トーンがやや丸くなったというか。 まあこれはこれでいいわ。変えたかったらサドルを元のに戻すだけやしね。

 その次に、日課のようにFG151Bを弾きます。これはミディアム張ってるから、練習もかねて触るわけやね。このギター、他のに比べると重いし、音量もそうないんやけど、バランスがすごくいいし、全体の音の締まり方と深みが大好きなんです。世間では赤ラベル・黒ラベル・グリーンラベルという、60年代後半から75年までのFGがいいという評判がありますが、いやあ、それだけじゃないですね。 いろいろ見てきたけど、オレンジラベルもいいです。ただ、このオレンジ期に、ドレッドノートのモデルは、従来のヤマハの大きさをやめて、マーティンの大きさにしたんよ、一時的に。だからサウンドは違うよね、たしかに。それと、個体差は激しい。つまり当たり外れはある。僕のはまあまあ当たり。もっと鳴ってるのもあるやろうなあというのは、僕のでわかる。でも、このギターはさっきも書いたように、6弦のバランスがすごくいいから、エレアコとして使うには問題ないんで、安く手に入れて、それこそフィッシュマンのようないいPU入れるという手はある。

 おっと。仕事にいこう


02/10/18

  あのー、今日はFG130に例の安いPUを埋め込む作業をしました。生まれて初めてドリルを握りました。これがやねぇ・・。最初回していってもなかなか進まないんですよ。で、なぜか遊びに来た亀井君に相談したら、もしかしたら回転が逆か?と言われ、やってみるとその通りで、あっという間に穴があきました。しかし、ドリルってのは怖いね。少しだけエンドピン付近の板がはがれてしまいました。 

 で、ピックアップを埋め込んで、金具で固定し、弦も新しいのに変えて、ストラップをつけて。なんかご機嫌なギターになりました、FG130。こうなってくると、スモールギター対決を行いたいのが人情で、ケースからFG200Fを出して、鳴りを比較しました。

 胴鳴りは2本ともたいしたモンです。これ、マイクで拾ったら、すごくいいバランスで音が出ると思う。音色は、130の方がやや上品な感じかも。でもそれは弦を変えたからで、仮に2本ともフォスファーを張ったら、バランスはそれぞれいい感じに鳴りそう。 まあ、全体的に200Fの方がまとまりはいいな。弾きやすさとか、6弦全部のトーンのまとまりとか。でも、立ち上がりは130がいいかも知れん。速い出音なんよ、弾いてからが。だからストロークとかはこっちが面白いかもです。

しかし、こうやって書いていると、つくづく僕は高校の時くらいのモノから離れられてない気がします。今日触ってたギターも、考えてみたら全部75年以前のもので。でもまあ、弦の種類で新しいのが出てたり、カポの形が新しくなってたり、ケースが良くなってたりと、全体の動きは2002年ですけどね。 でも、こんな技術の進み方って、すごく好ましいと思います。ギターはギターで、その形・機能は、出来た時からそんな変ってない。それはある種完成形なんだということですもんね。だから、キホンは触らずに、付け足していく。 こんな発展が、ここ30年の楽器周辺の動きやったと思います。それは、シンセもふくめてです。

 道具がこういった発展をしてくれると、世代間のやりとりも死なない。フレット音痴はサドルを触れ、とか、伝えるべきキホンは何も変ってないわけやからね。なんか、そんな事を考えた一日でしたわ。 ぷー。 


02/10/17

・・・昨日はなんやかんやといそがしくてね。 いや、仕事はヒマであったのですよ。まず仕事を午後6時くらいに強制終了して、「てっぺん」でメシ食って。それからナルミ楽器というところにいって、例の安いピックアップをまたひとつ買って。いや、これねぇ、ええんよ。2本に付けてるんやけど、もうばっちりなんで、こうなったらFG全エレアコ化を計画している僕は、実はドリルまで買ったのでした。

 あ。そうそう。おとといは休みで、前から行きたかったWAVEのオネさんの楽器屋さんにいってきたんですよ。もちろんきっかけはFG。なんとFG130というグリーンラベルものが、8000円!ワオ!これは見に行かなくては! 

 ということで、いってきましたJAMサウンドサービス。非常にのどかな田園地域のなかに、そんなに違和感なく佇む小さな黄色の建物が。おお。ここか。とおもってドアノブを引くと・・・。閉まってる。うーん。あそうそう、隣のヘアサロンも尾根さんとこらしいなあ。でそこに聞いてみます。

「すみません。尾根さん、今、お祭りの役員の仕事ではずしてますー!」とのこと。 
・・・ははは。尾根さんらしいなあ。いいなあ。
おれ、尾根さんのそんなとこ好きなんよな。

「あー、いいですいいです。ギター見せてもらえますかね?」
「どうぞ。」

というやり取りがあって、いよいよ店内に。
・・・所狭しとおかれたギターは、非常に面白いものが多かった。店主がいないんで、それぞれについての解説はなかったけど、ムスタングのいい感じに枯れてるヤツとかのエレキのいいのもあります。なんかワクワクするギターが多い。 で、お目当てのFG130は、アコースティックラックの中にありました。 

 HPの表示には「修理跡あり」とありましたが、よーくみて初めてわかるブリッジ周りのリペア跡って程度です。 で、手にとって弾いてみます。・・・おー、乾いてるなあ。バリンという感じの音です。音量はばっちりありますし、胴なりしてるのは抱えててわかります。全体の響きは、もう一本持ってるスモールギターのFG200Fよりワイルドな鳴りです。十分に個性的。 なので、鳴らして10秒くらいで購入を決意しました。 

 実は、他にあと2本FGがありました。FG151オレンジラベルと、FG250黒ラベルです。後者がいい音なのはわかってるから、オレンジの方を弾いてみると。 これがまた、実にいい感じなんです。でも、同じものを持ってるから、今回はパスしました。このFG151は、それまでのヤマハ独特のウェスタン・ボディ(日本人用に小さくしてる)ではなくて、マーティンのドレッドノートと同じ大きさなんです。だからそれまでのFGとは違う響きがします。低音の締まった、でも豊かなバランスいい鳴りです。僕は自分の151には、ミディアムゲージを張ってますけど、ネックも反らないしね。ロックないい音です。これも尾根さんところでは7800円かなんかでした。 安すぎ。

 これでFGが5本になったなあ。でも、全部合わせても62000円です。楽しいなあ。ホント楽しいなあ。しかし。そろそろおき場所が危なくなって来ました。ウーン。このFG130は、今までのとはまた違った遊び方をすると思います。すごく抱えやすいし、テンションも緩いから、弾きやすくて手軽なんですね。 まあいえば、この材質はベニヤ板みたいなものなんですよ。それがこんなにいい音になるって、なんだかうれしくてね。YAMAHAとYAMAKIのギターは、とにかく骨組みのところがしっかりしてるから、ピッチが狂っていないし、ちょっと面白い音がしてたら弾いてみようかと思うのです。

 で。時間は経って。 さっき帰ってきて、ご飯食べてから、このFG130のサドルを少し削ったりネックの反りを直したりしていったら、すごく弾きやすくなりました。これこれ。この作業が大好きでね。この作業をしないでギターを弾いたり出来なくなってきました、最近は。

 さあ。またこれも、育てていこう。 


02/10/09

 なんかFG151Bにつけたピックアップの調子が悪かったんです、昨日の練習で。おっかしーなー、なんでノイズってるんやろ、と思っていると・・・。うわ・・・エンドピン、取れてるやんけ。 そう。工事のずさんさでした、原因は。早速帰って緩衝材に両面ガムテをいれて、きちっとはまった事を確認し、修理OK。 音はもう、今までの試行錯誤が全部生きてきて、いいサウンドでてると思う。なので、余計にきちっとしないとね。

 今日はいできちも例のピックアップを買ってね。また時間が出来た時につけたげる約束しました。ヤツはこれからうちに帰って、どのギターにつけるか悩むらしいです。まあ、ヘタなアクセサリーより安いピックアップなんで、僕はおいおいぜんぶのYAMAHAにつけようと思ってますけど、いできちはDEAN MARKLEYのサウンドホールにつけるの持ってるから、ピエゾで音が良くなるギターで、使えるサイズといえば、ヤツのギターの中ではヤイリ国際版・アルバレズか、FG110でしょう。 楽しんで悩んでください。

 そいえば、最近楽器屋さんに行くと、2回に一回の頻度で弦を買います。なので割と沢山弦があります。使うものは大体決まってきたけど、たまには違うものにしたかったりするから、買えるときに色んなものを買っておこうと思ってね。 ギターとのマッチングはさまざまで、本当はどのギターにもミディアム張りたいけど、ものによったらネックが反ってくるものもあるから、ライト・ゲージも結構あります。 

 弦の太さって結構大事で、これだけでギターのサウンドが変ります。僕は昔からわりとミディアムを使ってて、これだと4〜6弦で太い低音がでるからなんですが、ライトとの違いが分からない人が増えてきてる。これは残念。太い弦はもう売れないということなんですが、しっかりしたギターなら、ネックの反りは出ないからね。ゼヒお試しあれ。いい音するよ。 

 僕らが若かった頃には普及していなかったのが、フォスファー・ブロンズという、スズが混じった弦です。材質が少し変って、普通のブロンズ弦は金色なんですがフォスファーは赤銅色。これ、最近、気に入ってます。いわゆる持ちがいいのです。それと、「シャラーン」という音が、ブロンズのそれと比べて硬くて芯がある。だから細かいストロークにはこっちの方が音の立ち上がりが速く、輪郭がはっきりしてる。つまり、ビートが出る。 このフォスファーのミディアムゲージでカッティングなんかすると、最高にカッコイイです。響きも適当にブライトだし。

 ただ、タカミネとかの、最初から硬質な音が出ているギターには普通のブロンズを貼ります。やや柔らかめのブライトさがちょうどいいから。そんな風に、ギターの材質とか鳴りに合わせて弦を選んでいますが、弦は寿命があるので、まともにやってたらお金が足らない。そこで、楽器屋さんの安い弦が活躍します。

 東京・WOODMANという、ヴィンテージに強い楽器屋さんの作ってるオリジナル弦。300円なんですが、このフォスファーはナマギ弾きの間では有名な「安くて・いい弦」です。今度、僕は箱でこれ買おうと思ってます。使い捨てではないけど、ライヴ2日前とかに張って、1週間ほど使う感じにはバッチリだと思う。あと、これは全国どこでも売ってるタカミネの弦。これもいいですね。 神田・カワセの弦もOK。 結構あるんです、安くていい弦。

 でもやっぱり、勝負かけたい時は、ダダリオとかマーティンSPとかのブランド物でいくなあ、昔から。やっぱいい音するし、「しなる」から弾き易い。いつも本当はこんなの使いたいけど・・・高いもんなあ。 や、でもね、30年前に比べると爆安になったのですよ。だってその当時はマーティンのライトゲージなんて、ブロンズしかなくて、おまけに1200円したもんなあ。今同じものは、500円です。だから僕らはまとめて買います。昔に比べたら安いからうれしくてね。 

 まあ、弦のことを話すと結構面白いんです。これはまた今度。 


02/10/07

今日は日曜日にがんばったから、昼からの出勤でOKだったので、タローんとこ<TAKE OFFという楽器屋>にいって、アコギについけるストラップピンを2つ買ったんです。 で、ついでにいろいろ見ていると、タローがモーリスの4万円のアコギを出してきたんで弾いてみたら、新しいのに結構いい鳴りしてて。こーれは十年後は楽しみなギターやなあと。

 タローは、アコギでもなんでも新しい物のほうがいいという意見を持ってます。これも一理あるんよね。つまり、ギターならどうせマーティンかギブソンのコピーをみんな作ってるし、本家も過去のヴィンテージのコピーをしてると。それなら、コピーを作り始めた過去よりも、現在の方が研究が進んでるし、テクノロジーも進化してるから、結果、今のほうがいい=精度の高いコピーが出来る=という事です。

 確かにそうなんよ。現に今日弾いたモーリスなんて、4万円で単板トップで、インレイまで入ってる。これを実現するには、やはり数十年の研究が必要であったろうな。納得です。 ただ、僕が古ーいギターを集めるのは、別の楽しみがあるからで、新しいギターを買うことに関心がないわけじゃない。

 古い中古国産ギター購入は、ひとつは触る楽しみなんですよ、いってしまうと。安いけどつくりのいいギターなら、多少の改良(改造)でも傷まないし、失敗したときのダメージもそう大きくない。 もうひとつは、サウンドのクセ、かな? 万人受けはしないけど、僕にとってうれしい音があったら、それでいいわけよ、楽器は。それも、手元でだけ自分の好きな音なら。 どうせPA通すと音が変わるしね。

 ただ、今はそうであるというだけで、新しいギターも本当は欲しいわけです(笑)。うん、今は国産中古が自分のなかのブームであるだけです。それには上記のようなもっともらしい理由もあるけど、以下の理由が最大かもしれない。 それは、彼ら国産のギターが、時間をかけて「育ってきた」という事なんです。 30年前に誰かに買われた時は、弾かれもし、大事にもされただろうに、長い時間の間に、あるものは全くケースから出ることもなく、あるものは誰かから誰かに渡って育ってきたギターたち。 その環境が真っ正直に音に出るところが、アコギの面白さなんです。そして、奴らの歴史を考えながら、また僕が育てるで、という思いで、よりいい音にすべく触っていく。これがね。楽しいんです。

 例えばFG151Bを、今一番弾いてしまうのですが、それはコイツが今の自分には可愛らしいから。音はどんどん良くなってきてるし、調整して弾きやすくもなったし。ピックアップも入れたし。こいつだけ何故そこまで手を入れるかというと、一番ぼろかったから可哀想やったんですね。でも、モトコーの2回目ツアーで見つけた同じ型番のFGと比べて、はるかに鳴るようになってました、この数ヶ月で。そんなの分かったら、やっぱ手をかける嬉しさが出てきてね。 これはやっぱ、今までの環境よりいい感じだから、いい音で反応してくれると、オーナーの僕は思いたい。

 勿論新しいギターでも友情みたいなものは生まれますが、なんか面倒っちいのよ。数年は色んな点でガマンしないと音は出てこないし。マッチする弦を探すだけで半年くらいかかるし。 数年はほんと、音が激変するからね。いいも悪いも。 それって、育てる醍醐味はあるけど、そこまでヒマないからなあ、もう。 

・・・・・・・・・・・・そんな事考えながら、ギター弾いて、あとブラブラと見ていくと、ギターケースがあって。 ソフトケース。

 これがなかなか良く見ると便利そうです。ディパックの化け物みたいなんやけど、ポケットが多い。最近のギターには、何かとアタッチメントやメンテナンスで必要なものがあるんで、このポケットが多いのはうれしいんよな。 ケースひとつで収納できるんはうれしい。で、値段は5500円やから、手軽やし。思わずひとつ買った。最近のショック・アブソーバーが軽くてよく出来てるのは、PCバッグで知ってるから、持ち歩くのはこれで十分かと。

 この間のライヴで、やっすいピックアップでもアンプが良かったら満足できる音が出る事が立証できたから、YAMAHA関係はもう全部PUつけようかと考えてます。やっぱ人前で弾かないと意味ないもんね。
 


02/10/05

昨日のライヴで、FG151Bにピックアップをつけたものを使ったんですよ。これがね。へへへ。もうばっちり! まるっきりギターの音します。OLDのPAで、モニターとか外の音も、問題全然なし。うれしくてうれしくて。

 しいて問題があったとすれば、ピックアップを貼り付ける粘着テープがやや弱いために、車の中で数日ギターを揺らす環境にあった後に、リハで出したときに、本体からはがれていたのです。 幸いすぐに気づいて貼りなおしたら何もなかったけど、接着がやや弱いのです。 まあ、これにしても、たいした問題ではないですね。またより強い粘着ものを探すか、ピックアップにかぶせてきっちり張るかすればOKだろうから。

 そのギターの音ですが、今はミディアム張ってる関係で、どっちかというとD−35系の、かちっとした中低音が締まった立ち上がりのいいソリッドなサウンドです。僕はこれで、前半の弾き語りでは、今までならピックを使って結構強いタッチで弾いていた曲でも、親指だけで十分の音量が出たので、結局半分くらいの曲でピックを使わなかったんです。 弦はもう1ヶ月以上張ってるけど、いまだいい音しています。ダダリオのフォスファーブロンズです。

 はじめから音量が出る事がわかってるって、アコギの場合凄く大事な事なんです。部屋で弾いてるのと変わらないタッチで弾けるからね。ただ、表現力はもちろん弾き手のタッチが強いほど豊かになりますので、練習はしておかないといけないのですが。

 昨日のソロでは、そのタッチのニュアンスがつかめないまま本番に入ったので、出来る事と出来ない事の認識があいまいになり、結果、モヤモヤした気持ちが残ってしまいました。これは次回への反省事項だな。 

 ああ、それとびっくりしたのが、昨日はソロのリハ〜バンドのリハ〜ソロ本番〜ガレージ本番という流れだったのですが、その間、このFGはずーっとステージ上にあって、でかい音を聞いてたのです。で、終わってから触ってみると、まあ、さらに鳴るようになってるんですよ! 音を聞かせると良いことは知ってたけど、ステージ上がこんな効果的だとは知らなかったなあ。 出来る環境にある人は、ぜひお試しあれ。1日ではっきり変わる事がわかります。


02/09/29

今日は散々悩んだ挙句、FGのうちのライヴ使用頻度が高くなりそうな2本に、ピックアップを埋め込みました。本当に悩みました。と言うのは、この作業は、ギターのエンドピンを抜いてドリルで穴を大きくし、金属のジャックを差し込むから。 まず作業の失敗で本体にダメージ与える事と、音が変わる事が怖かったから、ギター買ってからずーっと今日まで悩んでいました。

 でも、ウチで磨くだけのために買ったギターじゃないから、使わんと意味無いからな!と思い切ってね。で、楽器屋さんに行って安いピックアップ2つと、BOSSのプリアンプをGETして、ホームセンターでリーマーという穴を拡大する工具を買って。 

 作業する前に、どのギターをエレアコ化しようかと迷いました。まずコウベFGは決定。3000円で買ったし、失敗しても心理的ダメージが少ない。その次ですわ、迷ったの。思い切り迷った。で、結局、前買った貼り付けマイクでも充分な音量が得られるFG180JとFG200は止めて、小さいギターのFG200Fに決定。コイツは絶対に失敗できないから、先ずはコウベFGから、ドリル作業です。

 と。大層に考えていたわりには、時間はかかったけどすんなり成功しました。汗だくになったけど。で、肝心の音ですが、今のところ影響はないみたいです。なので、続いてFG200Fでトライ。これはあせったわ。だって、木がいいのかどうか、コウベFGより硬いねんもん、木が。なっかなかドリルできへん。結局30分くらいかけて穴あけて、ピックアップ埋めました。 で、2本ともプリアンプのラインアウトにヘッドフォンつないで音が出ることを確認しました。どうやら成功したようです。 でもまだノイズのこととかあるから、今度の練習でチェックしようと思ってます。

 ホントね、怖かったわ。だってナマギは全部木で出来てるし、変なところに細工したら間違いなく音が変ると思ってたので。でも、結果は、今のところ2本とも影響は出てないようで、前と同じようになってくれてます。ホント一安心です。結局持ったときに豊かな音していなかったら、どれだけライヴでいい音してても弾く気がしなくなるからなあ。 まあ、油断せずに様子を見ていきます。ナマギは生き物で、何か加工を施したら、どこかにその影響が出るからね。 

 今回の目的は、何よりライヴでの弾き方と出音をスムースにしたいと言う事です。ライヴハウスでコンデンサ・マイクは準備されていないからなあ。もしあったら、ナマのままで弾けるし、素晴らしい音が出ることも分かるんやけど、時には外でもプレイするようなタフな環境では、やっぱラインは必需品になってくるんでね。 

 でも、本当はギターに穴をあけるとかって、抵抗あるんやけど・・・。 もしこれで、あさっての練習でいい音が出なかったら、相当へこむと思うわ。何のためにやったかわからん結果になるもんね。まあ、いい音になるまで試行錯誤するつもりやけど。 そうでないと、可哀想やもんな、こいつら。


02/09/25

 みんなの声が聞こえて来る。・・「あほか、オッサン。」 ・・「あはははは。笑うしかないのう。」・・「ほんま、他にやることないんか。」 うんうん。そのとおり。僕はアホで、笑われても仕方ないし、最近他のことあんまり考えてません。 何の事かって? またモトコーで、FG買ったんよぉおおおお!

 キッカケは2つ。ひとつはてっぺんのバイト、辻本君。このハンサムで、無口なバイト君、実は大学でドラム叩いてるんですが、大のギター好き。で、出身が西宮! そう、モトコーは庭なんです。高校の時からモトコー通いしてて、あの商店街の中でも特にDEEPな部分を知ってます。 彼が3日前にヒロヨにメールで「FG、買いました。いいですよ。」と、報告があったのです。それによると、モトコー4か5の、中古楽器を置いているところで買ったとのこと。 え? 専門店に近い形であったっけ、そんな店。そう思いました。で、気になることに、2階からそのギターを出してきたとありました。 え? 2Fがある店、あったっけ? ・・・もうこの段階で、僕はモトコー・リサーチに行く気になりました。

 もうひとつ。ぼくのFGブームを作り出した原因のお店、新宿のTHE 中古楽器屋にFGが入荷しました。そこに紹介されていたのが、FGの中でも今一番気になってるグリーンラベルといわれる製造期間72年〜74年のものがありました。その中でも、名機赤レベルのFG180の設計と材質を受け継ぐFG200が、2万円で出ていました。 「おお、ついに出たな、FG200!」 ・・ドキドキしながらそれを何度も見ていました。 いいんだ、これが。ルックスが最高。音がいいのは、ヤギュウがFG280を持ってて、バカ鳴りしてるので知ってます。ほぼ同じ材質だし、類推できる。何より、田部さんの推薦なら鳴るに決まってる。 うーんうーんと、数日悩んでたのです。

 以上2つの要因が僕の中で合体して、「水曜や。モトコーのその知らない店探しや。あるかどうかは分からんけど、なんか匂うしな。」と動機が出来ました。 ここである思い付きが。「そうや、いできち、水曜休みちゃうか?」そう。アコギ友達のいできち君を誘っていこうという魂胆です。早速メール。なんとソッコーOK。この時点で、今回もついてるかも分からんぞ、と予感が。 で、今日、11時に出発!

 阪神高速の途中で、話し込んで一度道間違うと言う些細なアクシデントはあったものの、12:30位には神戸到着。JR元町駅近くに駐車場を見つけ、早速モトコーにGOです。 先ずはモトコー2から。初めてのいできちは、もう首が据わってません。ぐるぐるお店を見ながら、かなり興奮しています。ただ、今回はギター探しのたびなんで、小物・服などはあえて見ないようにしているようでした。 ・・・で3あたりから楽器が登場してきた時には、「ウワー」とか「ウッ」なんて、興奮の擬音だらけになってました。 そやろ?いできち。俺も初めてのときはそうやったもん。 そこにあるのは、ただのおんぼろギターですよ。でもね、僕らにとっては宝石の原石です。

 ・・・どんどん進みます。モトコー4が、今回のハイライトです。ここはとんでもなくコアな店が集まってました。面白い事に、水曜定休の店は、前回の時に開いてて、今回は、その反対であの時閉まってた店が開いているようなのです。つまり、僕も初めて中を見た店ばかりでした。 フィギュア・ショップ、日本刀の店、銃砲店、台湾茶専門店・・・。そんな中に、ありました、店頭ギター展示が! そこには「大好評!2Fに50本ギターあります。」
という手書きのPOPもあります。 「ここや! 」  ピーンときた。

 で、兄ちゃんに「2F、見せてもらうわ。」というと、「はい、こっちです。」と案内されたところは、店番の兄ちゃんの背中にあったせまーい階段。その2段ベッドのような階段を、気をつけて上ります。上がりきると・・・・。

 おお! うわー! た、宝の山やんけ! なんと、80年までの国産中古ギターが、それもヤマキ・ヤマハ・モーリス・モラレス・アリアという、今もっとも評価されている国産70年代ものが、所狭しと散らかってる!いできちも興奮しています。声が緊張しているもん。 ゆっくり見ていくと・・・。FGが10数本ある。それもグリーン・黒・オレンジラベルと、80年までのFGです。一番高いので、FG250Jの25000円。当時の定価です。確かに状態がいい。ニアミント(出荷時に近い)。オレンジラベルが多いなあ。でもいい状態のもの、多し。 

 その中で、一番奥に値段なしで壁掛けされてたのが、FG200グリーンラベル。おお!で、手にとって見ます。多少弦高高いけど、これサドル削れるで。ええなあ! と、いできちに弾いてみたら?と渡します。 彼女は6弦を指で弾きます。ドン、と鳴ります。思わず、「オー!」とヤツが叫びます。驚いた店員の兄ちゃんが上がってきました。 「それいいでしょ。」と。「ええなあ。いくら?」「FG200ですね・・・・18000円。」というので間髪いれず「15000円!」というと、「・・・うーん、、ま、いいっしょ。」とOK! ヤッター!俺の勝ちや!だって、FG200は今、オークション取引価格24000円前後なのでーす。楽器屋価格で、状態のいいものは28000円くらいまでいってますから。 すごい買い物が出来たなあ!と、一人納得。

 その様子を見ていたいできち、興奮にのまれたのか、店頭にあったJAGARDのサンバースト・ラッカー塗装の70年代ものが9000円で売られてたのを改めて触って、「これ・・・欲しいなあ・・・。」と言い出しました。すると、兄ちゃんが寄ってきて、「それなら6000円でいいですよ。」と言い出すじゃありませんか。おお。買いやなあ、と思って、念のためウラを見ると、「俺の魂」とか「尾崎豊・・・」とか、クッサイ言葉が彫られてるじゃないですか。それでいできち、一気にトーンダウン。「・・・うーん、これさえなかったらなあ・・・」と残念そう。結局、いできちは最後までこのことを愚痴ってました。 なあ。 あのギターは良かったもんな。鳴ってるし、素晴らしい色のサンバーストやったし。

 この店は大当たりでした。オレンジラベルは平均8000円くらいでしたけど、状態はバッチリのものが多かったし。YAMAKIの70年代初期ものがこんなに固まってある店は、そうないでしょう。それもかなりいい状態でね。モラレスも。アリアのDOVEモデルとかモーリスのJ45モデルとか、珍品もあるし。みんな経年変化で、それなりの音してるしね。 時間があったら、半日くらいいて、全部弾きたかったけど。 多分、辻本君がギターを買ったのも、ここでしょう。 黒ラベルのいい感じのは、最近あんまりでないから。

 というわけで。大興奮のモトコー買い物シリーズでした。 で、夕方、てっぺんに行って報告して、帰って調整しました。オイルできれいにしたのと、サドルを削って少しだけテンションを緩くした以外は、オリジナルのままです。弦すら買ったときのまま。それでチューニングしてみて、弾いてみて。 黒ともオレンジとも違う、低域のぼやっとした、でも全部の弦が鳴ってるマイルドな深い音。上品な感じです。いいなあ。これはこれでいい音。

と。またもや大満足の、ギター入手事件でした。 はああ。


02/08/16

神戸、いきあたりばったり。

 地元の人はモトコーと呼ぶこの三宮〜花隈〜JR神戸駅に至る商店街。三宮あたりから最初のブロックは、若い人向けの雑貨&衣料ばっか。でも地域柄、やっぱアジア色強し。僕らは先ず「宇宙百貨」というアジアの雑貨を置いているところでひっかかりました。 ここで小物を物色してから、次の西のブロックに行きます。まあ、ここも同じように雑貨なんやけど、ややサーフものが増えてきました。それとアメリカンPOPな雑貨。ここでひとつパンツを買って、そこのニィちゃんに「なあ、ギターの中古とか置いてるところ、ない?」と、なーんの期待もせず聞いたんです。

 「ああ、ありますよ。次のブロックから、色んな中古モノやリサイクルショップあるから、みていったらと思います。」と、サーファーの兄ちゃんは丁寧に教えてくれました。 ・・・にやり。やっぱりなあ。なんかこの商店街って、昔来た時にも古いコート買ったしなあ。なんかそんな匂いあるんよな。とか考えながら、ヒロヨ・セイジとともに、次のブロックに。

 あれ?様子が変ったやん。元町の駅の西になったとたん、えらいロックな空気です。壁の落書きは増えるわ、DEEPなおっさんがいるわ。女の子1人では危ないにおいがぷんぷん。店も、完全に中古&リサイクルものばっか。服・オーディオ・それにガンダムショップ・ナイフやガン・古本屋・・・。それも、気合の入ったマニア向けが多いんです。 これはもしかしたら・・・楽器の・・・と考えていると、オーディオ&パソコンの中古屋に、ギターが何本かあるのを数軒で発見。これがモトマチ・マナーやな。と合点して、早速物色開始。

 次のブロック、ここは阪急・花隈駅界隈で、昔僕はここで入院した事があったから、懐かしかった。しかしあの頃とは店が違う。完全にマニア向けの、個性的なオッサンがお客の方を向かずに作業してる店ばっか。その中に一軒だけ服屋さんがあって、山口智子に似たねーちゃんがバングラディシュのシャツとかを売ってて。いい柄のシャツを一枚買って、「ギターの中古ってこの辺?」って聞いてみると、「そうですね。次の筋にもありますよ。」と愛想よく教えて貰ったのですが、見渡すとまだ開いてなくて。 

 もうこのブロックになると、スープだけのアジア料理店・WIN95が動く東芝のノートが8000円である電気屋・思想系の本が多い古本屋などのDEEPな店ばっか。おまけに、アジア語が飛び交ってて、わけ分からん。一軒ずつに個性がきつくって、おもろいおもろい。興奮しながら進んでいくと、アコギが4本ある電気屋が。 お!FGちゃうのか! と見に行くと。 そうFG! 3000円! オレンジラベル151Bやんか。ネック・ブリッジの決定的破損ナシ。新しい弦張ってて、6弦を弾くと・・・「ドン」。やった!これあたり。思わず「にーちゃん、これ、買うわ。」というと、「はい。ほんなら袋、いれるわ。」と、なんとスーパーのあのビニールの白いヤツに突っ込みよった! 後で聞いたら、ヒロヨはこの時、この商店街のファンになったそうです。


02/08/13

今日は休みで。 亀井君がやってきました。 ヤツはこの炎天下、カブにのって登場。つくなり「フー、暑いわア。」と、飲み物をぐっと飲んで、イキナリギターの話になりました。僕らの世代は、PCにはアレルギー持つヤツと、のめりこんでいくヤツの2つに分かれるんですが、やつは前者です。なので、今やネットでの売買が普通になっている楽器のやり取りは知りませんでした。 そこで、僕がいつもよく見に行く楽器屋のサイトを開いて、写真つきのギター紹介を見せました。

 「・・・そうか。いまはもう、こんなことになってるんか。そら、店頭販売は売れんわな。ここまで情報あったら。」と、独り言のように言っています。そこで、やつの持ってるギターを片っ端から検索し、色んな情報を見せてあげました。 本当に、ネットでの楽器の扱いにはビックリしていたなあ。 

 で、しばらく2人で僕のギターを引っ張り出してきて、なんやかんややっていきます。僕はヤツのジェームステイラーが聴きたかったので、リクエストして。「でも今日は歌詞を持ってないで。」と言うので、ネットで歌詞を探して「ほい」と画面を見せて。 なかなか、いい感じで歌ってました。 

 それから僕が頼んで、やつにFG200Fのネック調整をしてもらいました。 やつが言うには「反ってる」との事だったから。出来上がってみると、ちゃんと弦の高さが低くなってます。これですごく弾きやすくなりました。音程の狂いも無いし、イヤー、今日は本当にきてくれてありがとう、亀井君って、本気で礼をいってしまった。 音は最高だったのですが、やや弾きにくかったから、これでバッチリです。 

 で、夜はガレージの練習。 ライヴ直前。 緊張をもってやりました。今度のライヴから、タイコはユーコです。ユーコにしてみたら、短期間に曲を10近く言われて大変です。でも、妥協はしたくないんで、練習してもらうしかない。今日は曲順も決めてやってみましたけど、なかなか。いい感じで出来そうです。 オールナイトライヴ、ガレージの出番は20:40くらいかららしいです。また良かったらみてやってください。



02/06/27


・・・うーん。エレキとの持ちかえでライヴやる場合、意外にネックになるのが演奏性です。特にスケールの長さが違うギターを持ち替えると、瞬間違和感が出るのです。この点でYAMAHAは今回パス。となると・・・。あ、そうや。ヒロヨギターがあるやんか。ということで、ヒロヨギターにピックアップを貼ります。弾きやすいけど、やっぱYAMAHAが生音のパワーでゼンゼン違うなあ、と眺めてると。こいつのブリッジがねじ止めで上下できることを思い出しました。

 ひょっとしたら・・・。そう思ってドライバーでブリッジサドルを上げていきます。チューニングがおかしくならない程度まで上げました。で、弾いてみると・・・。おお!音量がでかくなった!低音、ばっちりやん。もともと音のバランスは良かっただけに、これでいける! 弦高は多少上がったけど、弾きにくくはない程度やし。現金なもので,そうなると出来る調整は全部やりたくなってきたので、拭き掃除中心の手入れをしました。 またもやこのギター、見事に生き返りました。

 70年代初頭のパール製。実は林楽器というところで作られていたらしいこのギター、ながーい間京都のヒロヨの部屋で眠ってたところからこっちに持ってきて、汚れを取るために思い切って水ぶきして乾かしたら、見事に蘇ったというタフなやつです。その後は、リヴィングですぐに手に取れるところにある友達のようなやつでした。このYAMAHA騒動で一時ケースに避難させてたけど、僕はこのギターも大好きなんで、いつかライヴで使いたかった。

 いい音してます、今。ヤマハFG200Fと同じ大きさ。というか、マーティンの000シリーズのコピーサイズで、スケールもマーティンと同じ長さなんで、ストラトからの持ちかえでは違和感少ないと思う。そんな理由でコイツをライヴに持っていくことを決めました。あとはピックアップのテストやな。練習でやってみよう。もしダメでも、マイクで拾える位の生音も出るようになったし。うれしいなあ、このデカクなった音が。

 しかし。本当言えば、ギターに何かを貼ったりしたくないんで、ギターをいい音で拾うマイクを持参して、それでライヴやりたいねんけどね。結局、それがイチバンいい音になるのは体験済みなんでね。 前に大塚まさじさんのライヴで、ギターの音が素晴らしかったのでいろいろ見てみたら、もちろんピックアップも使うけど、マイクが8:ピックアップが2くらいのバランスで音出してたんです。いいギターがあったら、そんなもんだと思う。


02/06/24

 ナカナカちょこちょこ動いた一日でした。 今日は昼前にいできち君が、こないだ買ったFG110を見せに来ました。THE 中古楽器屋の田部さんが、またしてもいい仕事。ハードケース付き。それも例の、70年代製の、紙のヤツです。形から見ると、これはオールドギブソンかエピフォンのでしょう。 僕らはこのタイプのケースに、限りなくあこがれたのでした。

 早速手にとって見せてもらいます。・・・むっちゃ雰囲気ある状態。あのFG110は、指板を黒く塗装してあるのですが、それが激戦の末取れてきています。それと表板が、これはもう最高の乾き具合を示す目の立ち方になってます。もう、弾かなくても分かる状態。それとペグ。僕、この白だったプラスティックのペグが、経年変化でベージュになってるのが大好きなんです。 こんな風に、何処をとっても使い込まれた様子です。でも、清潔に掃除されています。 本当のヴィンテージやん、これ。

 で。弦を巻き上げ、弾いてみます。「ジャラーーーーン」。うわー! なんやこれー!特に3・4弦のサスティーンが素晴らしい。それと、音の粒立ちがいい。立ち上がりも速い。こーれは使えるで! なんという鳴り。これが赤ラベルの伝説の正体なんやな。とにかく、音が太くでかい。それも見るからに安い弦の状態で。

 思わず、手持ちの弦を出して「張り替えようぜ!」と工具を出していました。フレットの艶出し・オイルの染み込ませを終えて、弦を張ります。無難にマーティン・ブロンズを張りました。ここでの音!「ジャキーン!」という金属音も含んだ低域の豊かな伸びのある感じ。ギ、ギ、ギブソンかー、これって感じ。 凄い。まいった!

 FGを、ここ1週間調べたり弾いたりしてたけど、このギターにはそんなブランドを超えた魅力があります。使い込まないと出ない味は、見た目にはっきり・音にもはっきり出ています。 すごいわ、いできち! 

 自分のFG200Fを出してきて、弾き比べて見ました。 ここでも感心したのは、木が違う事がはっきり分かる個性の違いがあったことです。鳴りの大きさはどっちも同じくらいなんですが、サウンドカラーが違うんやね。いできちのは、しっとり感すらある豊かな音。僕のはちょっとソリッドな明るい感じ。この個性の違いが楽しい。 

 この間からギターの音を言葉で書いてきてるので、僕ももどかしいです。でも、実感したのは、これらの初期YAMAHAは基本構造が凄くしっかりしてるってことです。すぐライヴで使える質を、どれもが持ってるもん。ネックの反りとかゆがみが、出にくい構造になってるのでしょう。もちろん、お店で出荷する前に調整もされるのですが、そんなに触ってないと店の人は言ってるし。 

 で、夜はタカミネのネック調整をしていました。このギターも長い間エレアコゆえにいい意味でおおざっぱに扱われてきたのですが、久しぶりに弦を張り替えてきれいにしてやりました。ちょっと弦高が高くなってたから、チューニングが狂わない程度に直してやって。 そうすると嬉しかったのか、いい音で鳴ってます。やっぱり世話をしてやるといい感じになります、木のギターって。 こんなのがうれしいんよな、ナマギって。


02/06/20

今日は、ようちゃんという、Aギター弾きの家に少し遊びに行ってきました。もちろん、YAMAHA FGをもって。「今日、大丈夫?」というとイキナリ「FG、見せてください!!」と言われたので、「うん。じゃあ持っていくわ。」とイソイソとケースに新しいFG200Fを詰めて。

 行ってみると、早速僕のギターを手にとって、弾きます。「おお!うーん。・・・うーん。」と早速没頭しています。「いい音!・・・うーん。」とまた弾き始めます。「これが2万ですか。・・・。」って感じです。そやろそやろ。僕も初めてコード弾いて、びっくりしたんやで。フィンガーもびっくりしたんや。 そんなことを思い出して、にやにや。

 ひとしきりようちゃんが弾いて、ギターの話してると、家に古いのが集まってきてるという事を聞いたので、見せてもらいました。その中にモラレスのギターがあったんですが、とんでもない弦高の高さで、1cmくらいの隙間があります。思わず、「これ、直したらいい音すると思うで。」といって、早速サドルを削って弦の高さを低くする作戦開始。・・・40分後、新しい弦も張って、音を出してみると・・・。「バーン!」という感じの低音がドンとでる見事な鳴りで、思わず「ウワー!」と叫んでしまいました。

 パッとみた時に、古ぼけて表板も汚れていたので、これはどうかなあと思ったのですが、丹念に掃除してネックも手入れしてみると、見事に鳴りました。ただペグ(糸巻き)が壊れてるので、それは取り替えないとダメなんですけど。 だんなさんが使っていた古いモラレス。70年代前半の安い国産です。基本の木組みの部分が丁寧に作られてるから、30年近く経った今も生きていました。それも、バリバリンに木が枯れて。激鳴り、です。

 ひょっとしたら、70年代の国産Aギターって、今が鳴り時になってきてるのかも。ネットでもその頃のYAMAKIやモーリス・キャッツアイの普及機の話題が沢山出てきています。それも、全部「大きな音になった。」とか「最近鳴って来た。」といった、いい話ばかりです。僕もその頃のギターをここ数年見た限りでは、新品で買った時点のサウンドとは全く別の質のギターに変貌してるものが多かったもんね。

 もし、あの頃(60〜80年くらいまで)のギターが家にある方、試しに新しい弦を張ってボロンとやってみてください。この数十年の保管状態がよければ、見事に成長してますよ。今日の経験から、かなり高い確率でそうなってると思います。 ヤギュウもBBSに書いてますが、皆さんの音楽への気持が一番熱かったあの頃が、きっと蘇ります。それは手入れするだけでも、です。  よかったら、どうぞ。



02/06/17

さて。今日は休みで。朝一番に宅急便で2本目のFGが届きました! ものは200F。小さい奴です。今度も田部さんは、いーい感じの昔のケースにいれて送ってくれました。このケースだけでも値打ちがある、紙で出来たギブソン・スモールギター用ハード?ケースです。すごく憧れたヤツ。 で、早速梱包を解いて、ギターを出します。

きれい。恐らく、前のオーナーは、あまり弾かずにケースにしまって保管していたのでしょう。そんな焼け方です。傷が少なくて、セルの白い部分が均質に色づいてるから分かる。早速弦を巻き上げて・・・。弾いてみました。

6弦・5弦「バーン」。4・3弦「ビーン」。2・1弦「ピーン」。って感じの音です。チューニングしてみて、爪でストローク一発。「ジャラーン!」 ・・・やった。また当たったー!!なんでこんなに鳴るの。Eのコードが最高に響いています。ロックな響き。それも、まだ弦張り替えてないのに!

で、今回は朝だったのでピックを持って振り下ろしてみます。「ジャ」という音に胴鳴りが乗って「ラーン」と響く感じです。凄い。前回の180Jは「ドーン」って印象でしたが、今回はボディが小さい分だけ低音が適度に締まってて、その分中域がメインで鳴ってます。音がデカイ。 ・・・適当にストロークで遊んでみます。うん。やっぱりこっちのギターは全体のバランスがとても良いなあ。 うれしい!

次にフィンガーで。レスポンスがとてもいい。ボディの材質がマホガニーだからトーンは若干甘いのに、ピッキングした音の立ち上がりが速い気がします。やや強いテンションがこのギターの場合しっかり弾かされることになって、指弾きでのタッチが強くないと音にならない所も好きです。 なんか、ギブソンのスモールギターとかギルドのスモールとかをイメージする響きやな。

やっぱり、FGのこの時期は、ほとんどが当たりじゃないでしょうか。少なくとも、新品で買った時点でのサウンドからはきっと全機種が鳴るようになってると思います。 あの変にマイルドなYAMAHAの音ではないですよ。それはぜんぜん違うギターのように変化してます。 バカ鳴りFG。ネットでの評判どおり、ワイルドなギターに変貌を遂げてます。 いやー、楽しい!

で、たまたま今日が休みだった僕のAギターの師匠・亀井君に、まだメンテする前のこのギターを見てもらおうと、彼の自宅に行きました。 着いてしばらくしてそのギターをぼろんと弾いた瞬間、奴は「うわ!」と心底びっくりしてくれました。「やった!」と思いましたよ。奴は高校から大学にかけて、Aギターにはまってしまい、なんとあの名機S/YAIRIのギターの表板を1000分の1ミリ削ってもらった位のフリークです。そいつがこんなに驚いてるくらい、FGは当時のサウンドじゃなくなっている訳です。

悲劇だったのは、奴の今のメインギターよりもでかい音がしたこと。そのギターはそれで最高にいいのですが、新しくてまだ鳴っていないのです。それだけのことなのに、奴は落ち込んだ訳です。これはちょっと悪いことしたかなあとは思った。 僕に悪気はなかったんですよ、マジ。

で、次はてっぺんに持っていってヒロヨに。彼女は苦笑いで迎えてくれ、そのあとは作りの良さときれいさに驚いていました。で、夕方からは、ギター大好きないできち君に見せびらかして、奴もびっくりして。 もう、やったー!って感じですね。 だって2万円やもん。ちょっとでもギターの生音を知ってる人は、誰もが驚きます、その鳴りのデカさに。 こんなにいい仕事が70年代の国産ギターにあったんやでー、って知ってもらいたかったので、強引にみんなに聞かせて回ったんやけど。 ・・・みんなにはメーワクであったと思います(笑)。すまん。

ひととおりアコギ好きに見てもらって帰ってきてから、このFG200Fをメンテしました。で、嬉しくてこれと180Jを代わりばんこに弾いていました。 すごく得した気分です。送料・税込みで2本で約4万円の買い物ですが、サウンドは20万円分を手に入れた気分だし、おまけに雰囲気いっぱいのハードケースが付いてきたし。 さすがにこのハードケース、実用には危険なんで、用途を選んで使うことになりますがね。

こういったチープ・シックが僕は大好きです。 もちろんマーティン・ギブソンは、この2本とは比べようもない質のギターです。でも、原チャリで道を走る面白さもあり、ですやん? そんな感覚に近いなあ、今回の2本は。とにかく、これからこの2本を「使って」いきますので、僕のライヴで見かけたら微笑んでやってください。


02/06/16

ごめん。しばらくはこないだ買ったFG180Jというギターと、その周辺についての話になると思います。本当に、凄く単純な動機でこのギターを買ったんですけど、まさかこんなに鳴るとは思ってなくて、ここ数日はYAMAHA FGというギターについていろいろ調べたり、もちろん昼間にはギターを弾いたり眺めたりの毎日です。

 1966年から75年くらいに作られていたYAMAHAのFGは、ヤマハの自社ギター開発の立ち上がり期でもあったようです。今、「一冊まるごとFG」という、このシリーズについての本を読み終えたところですが、驚く事にそれまでのYAMAHAにはギターを自社で作った人がいなかったらしいのです。設計はYAMAHAで、天竜楽器に作らせていたらしい。それもクラシックギターにスティール弦を張れるようなのを。

 で、この、FGシリーズの前のダイナミック・ギターというのを、PPMのピーターがアメリカで弾いて「こんな音のフォークスタイルのギターをどこか作ってくれないかなあ。」とNYの楽器屋に持ち込んだことが、事の始まりだったそうです。 ・・・それから半年くらいで、あのYAMAHAのフォークギターが出来上がり、先ずは輸出されます。

 この、最初期のFGを取り上げたアーティストは、アメリカ・フォークシーンの人達で、なかでもカントリー・ジョー・マクドナルドは、ウッドストックでの演奏で当時のFGを弾いています。僕は何度目かにこの映画を見たときに気づいてびっくりしました。後から分かったのは、カントリー・ジョーは兵役に服していた時に日本にいたこともあり、日本の友人からこのギターを貰ったか買ったかしたらしい。

 FGの開発時には、物事を初めて立ち上げる時に起こる、ダイナミックなアクションが沢山あって面白いです。開発した人のエピソードからいくつか拾い上げると。
 
@ 日本人の弾く楽器なんだから、日本人の体型に合わせた形を考えた。→少し短いネックと、浅いボディにA 作る以上は、世界に出せるものを → マーティンのD−28というアコギの基本で理想的なギターを、少なくとも10回は分解〜組み立てて、構造と工程を学んだ。これは簡単に書いてますけど、当時は1ドル=360円の固定レート時代。D-28は現在の貨幣価値でいうと100万円前後でしょう。それをここまで触る。YAMAHAのハンパじゃない意気込みがあります。
B チーム全員が、ギター製作に素人だった。 → なにしろギター弾ける人すらいないという状態で作成していったそうです。でも、市販第一号が出来た時に、4人全員がある程度弾けるようになってたという。凄すぎ。

 そうやって出来たFGは、例の赤ラベルで市場に広く浸透し、70年代日本のPOPを作っていく人たちの第一号ギターとして、また、最高級モデルはディランにまで愛されるものになります。


 ・・・今回実際に買ってみるまで、ここまで面白い過程を経て出来たギターだったのは知らなかったのです。僕がこんなことを知ったのは、今回買ったギターが、いわゆるエントリー・モデルというシリーズ最廉価なもので、まあ普通に考えたらコストダウンするためにどこかを安くしているはずなのに、実際に目の前で今、ガンガン鳴っていることにびっくりしたから、YAMAHAのギター作りを調べてみたのです。

 調べてみて、感動することがいくつもありました。先ずはこのギター製作を立ち上げた4人の、60年代の仕事人に共通して見られる「世界を超える」事を本気で考える志です。100万円価値のマーチンに、知恵と工夫の10万円価値(当時の1万円=今の5万円くらい)のギターで立ち向かう事を本気で考えてる。それも、「みてくれ」ではなく「音」そのもので勝負しようとした事。 初代のFG180は、無骨な見てくれです。それはサウンド優先で作った結果、目標定価内で採算を取ろうとするとそうなったのでしょう。でも、そのギターは、数年後にアメリカのミュージシャンも使うようになっていたのでした。

 次に、この当時のFGシリーズ・ユーザーたちです。今もネットでは、発売当初にFGを手に入れた人から最近中古を手にした高校生までの、膨大なこのギターへの「愛」が語られ、膨らんでいます。特に、発表当時に手に入れた人たちのHPなんかに行くと、その後のギター遍歴もYAMAHA中心になってることが多く、それくらい信頼できた相棒であった事がよく分かります。

 ギターそのものを観察しても、メーカーの誠意が感じられます。サウンド優先。たとえば僕のFGは、コストダウンするために余計な装飾が一切ありません。ペグ(糸巻き)のカバーもない。でも、ネックの強度やフレットのそれは、上級機と比べても遜色がありません。つまり、エントリーモデルでも手を抜いていない。木材の選び方もそうです。この辺は知恵という言葉がぴったりだと思うのですが、徹底的に研究した挙句、安くていい材を品種にこだわらずに使ってます。それが数十年後、こうやって結実している。

 「ものを作るときの良心」については、以前IBM・THINKPADというノートパソコンが何故すきなのかということでも触れました。60年代〜70年代末までのYAMAHAのスタッフには、楽器をみんなの手元に届ける良心がきちんとあったと言うことでしょう。 ユーザーである僕は、このことを感じられる事が嬉しいのです。

 残念ながらFGは、80年代に入ってからは生産ラインは台湾の工場に移管され、YAMAHAはこのシリーズを初心者専用ギターと位置付けたようなフシがあります。僕は、かつて82年にいとこがはじめてギターを弾く時に、楽器店でFGを選んであげた事がありますが、そのギターは今僕の触っているものとは比べ物にならないくらいモロかったのです。 それでイヤになったので、僕はそれ以来YAMAHAのギターを弾かなくなっていたのでした。  
 
 ・・・単純に「安くていいものが欲しい」という動機から始まった今回の古いFGへの旅は、なかなか深くて面白そうです。実は昨日、もう1本FGの黒ラベルを買ってしまいました。今度はいわゆるオーディトリウム・タイプという、小さ目のヤツです。前回の買い物で、THE中古楽器屋の田部さんという担当の方と知り合った僕は、14日のお店のHPにYAMAHA特集が出来ているのをみて、電話して新しく入荷したFGがあることを知りました。

「今度入荷したのは、どうですか?」
「うん、いいものが多いですよ。今回は200Fがお薦めです。」
「そうですか。例の、00タイプのですよね。」
「そうです。鳴りますね、相変わらず。」

 それだけのやり取りでしたが、彼のギターに対する愛情は、メールでのやり取りで知ってたから、大体これだけでものの程度が判断できました。「じゃ、買います。」 そう言って、電話を置きました。 

 さて。明日そのギターが来ます。こないだのが単なるまぐれ当たりだったのか・それともラベル期全体が充実してたのか。これでFG全体の評価が、自分の中では決定すると思います。 そんな意味でも楽しみです。



02/06/12

 実は今日の午前中に、もうFG180Jが届いたのでした。びっくりしたわ、早くて。 で、早速梱包を解いてみると、なんと古いけどしっかりしてるハードケースに入っているのです。そう、あのYAMAHAのではないケース。これだけで15000円くらいしたと思うものです。もう、大ラッキー! で、わくわくして開けてみました。

 うん、74年製だけあって、やはり傷はあります。特にバックにはたぶんバックルでこすった後が結構深いのがひとつありました。でも、そんなに気にならない程度ですよ。表板にも細かいのが割りとあったのですが、少しリキ入れて拭いてみると、目立たなくなりました。 割と汚れたままの出荷ですね。 ・・・だから、全体をバシバシ拭いてみました。

 結構きれいになりました。このギター、多分そんなに外に出ていない使われ方です。表板が焼けてないのです。ベージュぽい色のままです。多分だから、そんなに弾きこまれてもいません。それと、おそらく湿度の高い所にあったのか、ケースのまま長い間眠っていたと思います。フレットのさびがそんな感じ。
 で、いよいよ弦を張っていきます。・・・チューニングしてみることに。まずは1音くらい下であわせてみます。そうすると・・・。5・4・3弦は「バーン!」という感じの音が出るではないですか! 6弦はちょっと笑えるくらいしょぼい音。これって、ひょっとして切れてる? 絶対そうや。だって「ポン」って言う音やもん。 と、一抹の不安を持って仕事に行きました。もう仕事中もこのギターのことばっかり気になる。でソッコー帰ってさっき弦をマーチンのブロンズに張り替えました。

 凄い。何でこのギターが1万8000円か、わからん。 不安な6弦はゼンゼン大丈夫でした。やっぱり、出荷時の弦が切れてたみたい。全部張って、音叉でA出して、それより約1音低くあわせて弾いてみます。「ドーン」という感じの低音。胴鳴りしてて、楽器全体が振動してます。しいて言えばGIBSONのJとかの感じ。大好きなゴーンという感じの鳴りです。それに乗っかる中域もよく伸びます。で、高域はやや控えめ。これは大好きなバランスです。Eのコード弾いてみたら、もう感動よ、カンドー。ピックで思い切りガシャーンって弾いてみたいが、さすが夜の11時ではムリです。 本当に鳴る。激鳴り! それもロックな音。ストローク、最高だと思います。派手で、腰のある音が塊で出てくるでしょう。

 いやあ、幸せや。 こないだのギブソンといい、このヤマハといい、大当たりやないかい! しかも安かった。これが嬉しい。とっても嬉しい。だって、今後もまだこの音を手に入れれるじゃないですか。それに、ライヴにも持ってける!本当に興奮しています。 

 当時のヤマハのギターチームはエライ。つくりにゼンゼン手抜きなしやもん。どっこも傷んでいない。そりゃあもちろん、前のオーナーが付けた傷はあります、細かく。でも許容範囲です。それに、拭いている時に気が付いたんですけど、なんとこのギター、表板がラッカー塗装なんですよー!ラッカーといえば、今でも10万以上のギターでないとしていない、鳴り優先の丁寧な仕事です。普通、入門用は手荒く扱うので、塗装はポリシリコンを使って、落としてもわれないくらい丈夫に仕上げるものなんです。 ・・・もう、びっくりのし通し。 

 ・・・実は、「1冊まるごとFG」という本を、あのおじいさん事件(前回のPOP参照)の時に買っていて、このギターを発注してから予習していました。へへ。 それによると、このギターは74年〜75年の1年間だけ作られたもので、それまでのグリーンラベルの改良が目的だったそうです。でも、ネットでの情報では、そのグリーンラベルも激鳴りみたいで、やっぱり68年から77年くらいまでのYAMAHA FGは、どんなギターでも今や鳴ってるんじゃないかと思うと、もう宝の山を発見したような気分です。 パソコンでTHINKPADに出会ったときのように。

 マーティン。ギブソン。確かに凄くいいギターです。でも、みんながみんな持っていると、違うサウンド、探したくなります。それと、ゴージャスにはゴージャスな良さがあり、チープにはチープな良さがある。YAMAHAはチープというのとはちょっと違うけど、それでも工夫で一流を超えようという当時のクラフトマン達の意気込みがバッチリ詰まっている事は、はっきり分かります。なんだかプロジェクト・Xのような世界ですが、大いに共感できるのです。

 なんか、そんな事まで考えてしまう出来ですよ、このギターは。

 さて、また触ろうか、FG。



02/06/10

わはは。あほです。今日は呼ばれるようなことが2、3重なって、またしてもギターを買ってしまいました。

「呼ばれるようなこと その1」。 ・・・昨日から、国産ギターの奇跡・YAMAHAのFGシリーズについて、ネットでいろいろ見てたんです。 このギターは、70年代いっぱいは日本中の中高生を席巻しましたから、誰もが見ているあのギターです。もちろん、年代で仕様は違うものの、皆さんがYAMAHAのフォークギターをイメージするモノで、だいたいOKです。 僕が中高生だった70年代の前半から、いわゆる「赤ラベル」は素晴らしい音がするという伝説がありました。 その赤ラベルを中心に、68年から78年に作られたFGシリーズが、中古市場でエライ事になっていました。

当時のFGは普及モデルなんで、まあ5万円までなわけです。定価はね。ところが、特に当時3万くらいまでの入門機種が、今やモノによっては10万円近くにまでなってるのです。赤ラベルなんて、1万2000円のFG110が、48000円やもん。 80年代には、ヘタしたら捨ててあったのに。で、時代的に赤の次のグリーン、次のブラック、次のオレンジラベルまでが 「国産ヴィンテージ・ギター」になってます、今や。

なぜそんな事になったかと言うと、簡単で、その頃のギターがバリバリ鳴ってきたということです。特に、マーチンD28を何度も分解してテッテー的に研究して作られたFGは、それだけ作りが良かったのでしょうね。だから、どの中古楽器ショップをみても、「激鳴り!」とか書いてます。これらのショップでは、通常扱うモノがマーチンやギブソンのビンテージなだけに、彼らがいうのなら本当に鳴ってます。 かくして、YAMAHA FGは「安くて鳴るギター」として、またもやシーンに復帰してきたんやね。

僕は高校時代、あんまりみんながFG買うので、嫌気がさして違うのを買いました。でも、作りの良さは横目で「やっぱりしっかりしてるよなあ。」と感心してました。 なので、いつかはYAMAHAの当時モノは手に入れるつもりでした。でも、弾くためじゃなく、当時のメモリアルとしてです。ところがこのFGのブームでは、もうそろそろ買っておかないと高騰する雰囲気です。 やばいなあ。 そう思ってました。

「呼ばれたこと その2」 まったく違う目的で、今日は友人のいる楽器屋さんに行って、本を見てました。すると、一人のおじいさん(70歳くらい)がFGのオレンジラベル(77年、2万のやつ)をもってカウンターに。で、「わしなあ、弦よう張らんのよ。この、切れたところだけ張ってくれんか?」と来ました。

「おお、これはチャンス! 他の弦、きっとボロボロやぞ。弦を張った時にコード弾いてバランス見るやんか。その時に、あのギターの音、わかるやん!!」と素早く考えた僕は、もうカウンターに張り付き。じっと作業を見てました。 やっぱり。こんな汚い弦は見たことないくらいボロボロ。その中の2弦が切れてた。店員が丁寧に張っていきます。 で、メーターでチューニング。 合いません。当たり前や。まっさらの2弦と他の弦のバランス悪すぎや。でもなんとかローコードだけ合うようにして、店員が親指でさらっと弾いたのです。

「ジャラーンンン!」 な、な、なんやこの鳴り!激鳴りやんけー!
思わず僕は「おお!」と声を出しました。 ほんまやったんや、FG伝説!
あかん、こんなことしてる場合やない! 思わず僕はおじいさんに話し掛けました。
「これ、このギター、誰かにもらったん?」
「うん、息子になあ。わし、戦争中にやりたかったけど出来んかってなあ。」
「ええもん、もろたなあ。ものすごエエ音してるで!おじいちゃん!」

それだけ言ってから、ソク車に戻って家に。ネットで見てた東京のTHE中古楽器屋という店に電話します。ここは新宿の隣・大久保にある店です。大久保といえばレコーディングスタジオ関係の楽器リース会社が連なる一角です。なので、この辺に出る中古は程度のいいものが多いのです。

「FG180J、まだありますか?」
「ええ、大丈夫ですよ。」
「状態は?」
「かなり良いです。ネックも大丈夫ですし。」
「じゃあ、今から振り込んできますから。ああ、買いますそれ!」

こんなやり取りでもう急いでGET。全部込みで18000円。掘り出し物です! そりゃあ、きょう僕が聞いた音までのことはないかも知れんけど、絶対に鳴る。これは確信があるんです。Aギターってのは、振動しながら木に含んでる水分を飛ばして、乾いていくのです。で、乾ききった頃が鳴り頃になります。その期間は引き込む期間でも違うのですが、10万円以上のもので20年。安いギターなら25年以上が大体の目安です。これは構造がそうなんです。

というわけで。個人的にはとてもドラマティックなギター購入の顛末だったけど、ヒロヨになかなか言い出せなかったのはなぜでしょうか。 ああ。 またやってもうた。



02/04/24

さて。今日はこの間から自分の中での大ブームになってるギターのメンテナンスの佳境だったのです。うん。ついにマーチンの登場です。僕のはD−28というガンガンなるドレッドノートです。さて・・・どんな感じかな。というのは、普段はケースに入れていて保管という感じにしてるんで、あけるのが楽しみなんです。

 このくらいのギターになると、もうイタんでないかだけ。 乾燥剤の効果か、ケース内の湿度は上手く保たれていて、割と乾いているようです。良かった。 で、手にとって見ると・・・。 別にいたんでいるところはないみたいです。さあ、やろう。 弦をはずして、ガシガシ拭いてフレットの状態を確認。多少減っているけどOK。弦をはろう。

 このギター、昔レコーディングで使ったときに、エンジニアの人に「なんか低音がギブソンっぽい鳴りですね」と言われたのです。原因は、いったん鳴りが死んだから。アメリカから持って帰ってきたときに。あの時はショックやった。大ショック。向こうで買ったときはもうバリーンっていう鳴りで、乾ききってたのに日本についたとたんドローンっていう音になったもんね、湿気で。 そこからのメンテはもう必死でした。乾燥剤・相談・工場預け・・・。
いろいろやって、やっと3ヵ月後くらいにまた鳴り出した。その時に音が多少変ったんです。

 このギターほどいっしょに旅した奴はいません。日本中こいつと回ったからなあ。だから、ケースのエア・タグはコイツとの勲章です。今でも一番好きだし、一番大事な道具です。25歳のときに一生モノのギターを買おうと思って必死で買って、それ以来コイツは僕をずっと見てきています。もう、クオリティの話じゃなくなっています。

 弦を張って、ちょっと低めにチューニング。「ドーン」と低音がなります。「シャン」と高音がなります。例のマーチンの音の形容詞「鈴なり」とはちょっと違うけど、大好きな音。僕のアコースティックギターのひとつの「基準値」になってる音です。 いい音ってそれこそいろいろあるんですけど、僕にとっての「ごはん」の音です。飽きなくて、そばにあるのが当たり前の音。

 でもねえ。やっぱ高いギターは気を使うんです。だからライヴとかには持っていきたくない。前に狭いハコでやったときに、がつんと倒された事があって。イタかったなー。それ以来、もう持ち歩いてません。 何のためにあるのか? それはもう精神的支えのためです。 この音があるから、僕は大丈夫っていう。そんなもんですよ、楽器って。・・・なんか、これ読んでるみんなの呆れたカオが目に浮かぶけど、いいんです。

 さて。ナマギターはひととおり春のメンテが終わったな。 次はエレキに行こうかな。先はまだまだ長いなあ。



02/04/20


 今日は買ったばかりのギブソンB−15を触ってたら、今までのギターも触りたくなって、我家にあるうちの3台のギターの弦を張り替えたり掃除したりしました。1台はエレキ、2台はアコギでした。アコギは日常的に家で触っているヒロヨのパール製のと、僕の高校時代のギターです。

 この2台は、どっちももう30歳。でも元気に鳴ってくれてます。60年代から70年代後半までの日本製ギターは、マーチンやギブソンのコピーに血道を上げていたので、どっちもマーチンのDや000(トリプル・オー)を手本にしています。特にヒロヨのは、当時1万円で買ったらしいのですが、これがOOOそっくりでね。 びっくりするのは、2台とも買った当時よりいい音がしているところ。 多分、木がいいのでしょうね。そりゃあ本家マーチンの鳴りとまでは行かないけど、マーチンの弦を張ってやるとそれっぽい音がします。僕の昔買ったやつは、いろんな思い出があるギターです。初めてバイトでのお金で買ったギターだし、大学時代の曲は殆どコイツで作ったし、弾きながら眠ってしまって電気ストーヴで焼印を当ててしまったギターでもあります。 

 どちらも出しっぱなしにして、家の中の何処かの部屋に転がっている状態なんで、時々拭いてやらないとだめなんですが、例年1月から4月はそれすら出来ませんので、春になるといつもメンテを行います。 もちろん、高いお金を出して買ったギターも大事ですが、こいつらも手放せません。

 弦をペンチでバチバチって切って、ボディーを拭いて、新しい弦を張って伸ばしてチューニング。たったこれだけのことですが、一台で20分くらいかけてやっているうちに凄く楽しくなってきます。100円均一の店で買った安物のシリコンクロスがぼろぼろになるころ、こいつらのカオがピカピカしてきます。で、新しい弦を張り終えて弾いてみると、いー音するんです。この辺が作業の一番楽しいところです。

 今日、他の人たちがクルマを洗っている時に、僕はギターを掃除していました。 おかげでクルマはいつもドロドロになっています。ま、大切なものは人それぞれということで。


02/03/16

ギターを買うことにしました。

 いできちのギブソン・サザンジャンボを弾いて以来、自分の中で爆発的大ブームになっていたギター探し。今回は捜すだけでは終わらない予感がありました。ネットを毎日のように見に行って、検討した楽器屋はゆうに20を超えます。 そのなかで、ついに「出会えた」ギターがありました。 

 「出会えた」というのは、あくまで僕の感覚です。それはもうパッと見た瞬間の印象なんで、理屈はありません。特に今回は、ネットで捜しているのですから、極端な話シャシンを見た印象だけという、楽器を買うものにとっては邪道とも言える決定の仕方です。でもね。それでも来るときはクルんです。 

 今回、以前にも書いたように一番ほしいのはギブソン系のスモール・ギターでしたので、的を絞ってどんどん見に行きます。で、最初に引っかかったのは、ちょっと違うけど63年のJ−45が148000であったのです。これはビビッと来た。でも、ほんの5分の差で売れてしまってたんです。 この辺から、なにか取り付かれたように捜し始めました。 こんな値段で63年ものがあるのなら、10万円以下でLGシリーズが絶対にある。そう思ったので、ガンガン捜します。

 で。ついに。クロサワ楽器という、日本有数のマーティン代理店の池袋店に、そのギターはありました。67年のギブソンB−15。レアなモデルです。写真でも分かるのですが、ブリッジがちょっと浮いているのです。それで安かった。79800円。 さっそくメールで状況を確認に。でも、返事がありません。で、すぐ電話しました。すると、「まだありますよ。でもー・・・ねー。」と、担当の近藤さん。

「音がもひとつなんですか?」
「いや、ブリッジが浮いてるんで、オーバーホールしなきゃならないんです。それに、僕らも本当は手にとってもらって、気に入ってもらってお売りしたいなあ、と。本当に見ただけでいいんですか?」
「ああ、いいですよ。お金と時間はどれくらいかかるんですか?」 

 ここで楽器店のグレードが分かるんです。ブリッジの修理は、早くて1ヶ月・かかれば3ヶ月くらいになるはずなんです。それくらいかけないと、直りきらないものなんです。でも、直ってきたら低音がバーンと出るのは知ってましたから。それと、ここで追加代金を言って来たら、その楽器屋は×。初めてのお客にたいして、それはあんまりですよね。 でも、そこは天下のクロサワでした。

「修理代金はいただきません。期間は、大体2ヶ月かなあ・・・今は新学期直前なんで、修理が込む時期なんで、もうちょっとかかるかも、です。」
「はあ、そうですかあ・・・。でも、待ちます。長年ギブソンの小さなギターがほしくてね。近藤さんが弾いても、それなりの音してるんですよね?」
「そうですね。これでブリッジ直ったら、もっといい感じだろうとは思います。柔らかい系の音でね。」

 実は僕、このギターの音はイメージできるのです。78年に弾いて大好きになったエピフォンと同じ大きさ・素材だったから。それがあったから買うことを決められたんです。たとえあのエピフォンより鳴ってなくてもOK。見てるだけでいい感じですから。 

「うん。買います。」 そう言って、決めました。

 67年のギター。35年間、どんな旅をしてきたんだろう。そう考えるだけで、ワクワクします。これから2ヶ月は、本当に嬉しい時間になります。 全然ならなくてもいいんです。67年 USAで生まれたギブソンということにお金を払うってこともあるのですから。 こんなこと書いたら、お金もちの道楽みたいですけど、僕のお小遣いはこれでもう洒落にならない状態になりました。 でも、夢を買うことこそいい買い物だと思ってますから。

 トホホー。