茨 の 実★俳 句 集 ー2003/6月号抜粋ー

あかあかと満月のぼる丘若葉 阿部映花
雪代やいつしか眠る子守唄 水野竹山人
靖国の宮居鎮めて花万朶 成瀬弘幸
客人をもてなす庭の藤の花 内田夕花
満寿夫展出でてすみれの花時計 水野寿恵子
うず高く雪の襞積む芽吹き前 鈴木紅映
さくら咲くさくらさくらと囃されて 坂部絹代
麻酔医の言葉おぼろに製本日 岡田遙花
ワイン汲みほろと酔ひたる花の夜 高崎馨花
月おぼろ母の口癖子は宝 皆川花女
語らひの輪に舞ひ踊る花のひら 菅又彩秋
今年またしみじみ仰ぐ桜かな 関口蕣草
陽光に包まれ咲くや山桜 倉地道子
ふつふつと満つるものあり桜咲く 戸田栄枝
制服のまだ身につかぬ一年生 皆川圭子
八十の姑は今年も種を蒔く 服部文代
波の音背に砂風呂や四月旅 南 紀子
木の芽吹く出で湯の目覚め山深き 清水雅子
夕凪や突提上の卒業児 土屋邦彦
満開の花のトンネルうきうきと 高山万里子
水の面に映え美しきおぼろ月 鈴木吉子
春雷や心の内を呼びさます 富川幸子
との曇り春爛漫の二郷半 落合富夫
葉がくれのつとふれてみる錨草 石毛宏子
春惜しむ池に亀浮く昼下り 菊池智恵子
桜咲き名ピアニストのコンサート 秋山彩花
ポキポキと芥菜摘みを楽しめり 浦本春映
葉桜や君を想い¥ひて振りかえる 石井康子
賑やかにつり船マイク沖霞む 足立美佐子
トップへ