鎌倉寺院 石仏巡り(1)


  鎌倉で行われた1年振りの同窓会に出席しました。
 大学時代の研究会の同窓男女11名が集いました。
 中には40年振りという方もおり、其々昔日の面影を残しながらも風雪の試練を受けた容態は別人の様。

 鎌倉に来たなら寺院巡りとばかりに翌日は朝から張り切りましたが、体力的には寄る年波の方が多く、お昼には解散になりました。
 それでも、鎌倉から北鎌倉に至る著名な寺院だけは拝観してきました。

 
 鎌倉は観光の街というだけあって、JR横須賀線鎌倉駅の駅舎も凝った造りになっていました。
 駅前を直進すると、鶴岡八幡宮まで続く若宮大路に出ます。

 
       鎌倉駅             若宮大通の道標
 

 若宮大路に出た直ぐ前に、おんめ様の愛称で呼ばれている長慶山大巧寺があります。
 拝殿の柱に、彫刻された狛犬が掲げられていました。


 
    大通りに面した入り口           山門              拝殿           拝殿柱に狛犬の彫り物  

 若宮大路を鶴岡八幡宮へと向かう道ばたに、三基の石造物が配置されていました。
 「道祖神の石碑」と二基の「猿田彦大神の石碑」です。 
 通りの中央に朱塗りの鮮やかな鳥居が見え、左右を固める巨大な狛犬には「山脇正邦作」と銘されていました。

 若宮大路の二ノ鳥居から三ノ鳥居までは、国の指定史跡にもなっている 通りの中央が一段高くなった「段葛」と呼ばれる歩道が
 続きます。

 
  道祖神と猿田彦大神二基の石碑        神明型二ノ鳥居           和風の狛犬


 若宮大路の突き当りが
鶴岡八幡宮です。
 三ノ鳥居・太鼓橋を過ぎ、境内の参道を歩くと直ぐ右手に源平池があり、池の島には「旗上弁天社」が祀られています。

 
       神明型三ノ鳥居           太鼓橋
 
      旗上弁天社の立て札          神明型鳥居           旗上弁天社 拝殿

 参道の正面には、源義経の愛妾静御前が待ったと云われる「舞殿」があります。
 今日は、舞殿で挙式が行われていました。幾組かのカップルが順番待ちをしていました。
 更に、三代将軍源実朝が暗殺された際に公暁が隠れていたとされる大銀杏を左手に見ながら、長い階段を登ると「楼門」に辿り着き
 ます。 楼門を潜ると、豪壮華麗な「本殿」が現れます。
 境内には「祖霊社」「白幡神社」「丸山稲荷社」の境内社があり、鶴岡幼稚園の脇には国歌に歌われる「さざれ石」がありました。


 
        舞殿              若宮殿           左手が大銀杏 正面が楼門         楼門前の和風狛犬
 
       階段上から舞殿            丸山稲荷社             拝殿                お稲荷さま
 
        祖霊社             参道〜拝殿         :  白幡神社の神明型鳥居            拝殿
 
       さざれ石            神明型の東鳥居          神明型の西鳥居


 丸山稲荷社の横の階段を下りて西鳥居を潜ると、北鎌倉駅へと続く路にでます。
 この路ををだらだらと上ると、やがて落石防護施設「巨福呂坂洞門」が見えます。
 説明碑があり、鎌倉七切通の一つである国指定巨福呂坂切り通しの付近なのだと始めて分かりました。


 
        工事の説明碑            巨福呂坂洞門


 切り通しからは下りになりますが、やがて鎌倉五山第一位の臨済宗建長寺派の総本山巨福山建長寺にでます。
 建長5年(1253)の開山として創建した、わが国最初の禅の専門道場と言われています。
 総門、三門、仏殿と一直線に並ぶ伽藍の周囲を10の塔頭寺院が取り囲む壮大な寺院です。
 総門を潜ると正面に、後深草天皇の宸筆の額を掲げた高さ約30メートルの三門がそびえ立っています。


 
      天下門 寺院名碑         別名巨福門とよばれる総門           三門               仏殿                    
 
       関東最大の法殿        建長7年(1255)造立           唐門               天源院
                        国宝の梵鐘
 
    青面金剛増の庚申塔       奥院勝上巖地蔵尊道の石碑    神雷戦士の碑の案内の横に十王像    

 寺域なのに沢山の鳥居がある境内奥の参道を進むと、「勝上嶽」といわれる山に出ます。
 この中腹120mの高さに祀られるのが、明治二十三年(1890) 静岡の方広寺から勧請した建長寺の守護神半僧坊大権現」です。
 途中の石段には鉄製の天狗像が立ち並び、尾根づたいにハイキングコースか続きます。
 245段の石段を登り更に半増坊で天狗のお守りを頂き、147mの勝上嶽展望台まで一気に登りました
 展望台からの眺望は、鎌倉市街や由比ヶ浜を臨むことが出来、登った甲斐があったなァと感じました。


 
     半僧坊道の道標       左に入ると河村瑞賢遺跡登り口      半僧坊の参道           勝上嶽の登り口
 
    半僧坊の下の段の狛犬        10体の烏天狗像            半僧坊           半僧坊の宋風狛犬 
 
     半僧坊付近の百度石         展望台への登り口       勝上嶽展望台からの眺望


 建長寺を出てまもなく、道路の反対側に第六天社があります。
 この第六天社は建長寺の四方鎮守の一つで、南の方角の守護にあたるといわれています。
 この近辺は有名な寺院が多いので、観光客からはあまり見向きもされていないようでした。


 
     第六天社の入り口            宋風の狛犬              第六天像


 北鎌倉駅直前で、鎌倉五山第二位臨済宗円覚寺派の総本山瑞鹿山円覚寺の寺院名碑が見えました。
 JR横須賀線の踏切を渡り石段を上ると「総門」で、御土御門天皇の宸筆に基づく「瑞鹿山」の額が懸かっています。 
 総門を潜ると、石段の上に壮大な「三門」が控えていました。
 約6万坪の広い境内には、ほぼ一直線に伽藍が並び、15の塔頭寺院が建っています。


 
    踏切り手前の寺院名碑            寺院名碑             総門               三門 
 
       仏殿               選仏場            居士林 (座禅道場) 

 小さな庵の門前に、二基の石仏が脇を固めていました。
 また、その苔生し寂びた庭には、沢山の石仏が日向ボッコしていました。
 龍隠庵と寿徳庵の崖付近では、洞穴に石仏が安置されていました。

    

 
      門前 左の石仏         門前 右の石仏            庭の石仏達1             庭の石仏達2
 
     龍隠庵 洞穴の石仏群             寿徳庵             庵登り口の石仏 
 
 妙香池の向こうは「正伝庵」です。
 池の中央に見える岩は虎の頭に似ているのでしょうか、「虎頭岩」という名です。
 


 
       妙香池              虎頭岩

 釈迦如来の骨がまつられているという「舎利殿」は、太平寺の仏殿を移したものといわれています。
 柿葺きの華麗な建物は、唐様建築の代表とされています。

 
      舎利殿 山門            国宝の舎利殿           如意庵 山門             佛日庵 山門
          
       白鹿洞               洞内              続燈庵  

 境内の一番奥に、夢窓国師の塔所として建てられた「黄梅院」があります。
 その院内の一番奥まったところに「聖観音堂」があり、大勢の参拝者で賑わっていました。


 
      黄梅院 山門              拝殿              聖観世音堂           聖観世音像
 
    木彫りの千手観音像       

 黄梅院で、辿ってきた道を戻ります。
 妙香池の斜め前に、禅寺の長老などが住む建物「大方丈」があります。
 方丈の庭の「百観音」の入り口には、三基の文字塔が建っていました。
 百観音とは、近畿一円に広がる西国三十三観音と、関東の坂東三十三観音、それに秩父の周辺に広がる秩父三十四観音を総称したも
 のです。 境内には、線彫りと丸彫りの106体もの種々の表情をした観音像がびっしりと立ち並んでいます。
 内丸彫りは62体で、一様に苔生しており中には光背部が欠落していたり頭が欠損している石仏も見受けられましたが、ひどい剥落
 はありませんでした。 プロと思われる女流カメラマンが、助手を連れて石仏の表情を色々な角度から撮影していましたので、精密
 な画像はどこかでお目にかかることが出来るでしょう。
 
 
   入り口を成す三基の文字塔      線彫りと丸彫りの観音像         文字石碑
 
       慈母観音             阿耨觀音
 
 
 
                        左側が魚藍観音像
 

 

 

 
                     左右の石仏の首が欠損        右側が延命観音          中央の石仏の首が欠損
 

 

 
                     大きな線彫りの観音像        右側 横を向いた観音像

 鎌倉三名鐘のひとつで国宝でもある「洪鐘」を拝観に向かいます。
 仏殿の左側の脇道を進むと、洪鐘道と彫られた道標を見つけました。
 その脇の鳥居を潜り、100段以上ある階段を上がると、「弁天堂」と弁天茶屋があります。
 弁天堂の左側に、高さ2.59m と関東地方最大で且つ国宝の「梵鐘」があります。

 
      上り口の神明型鳥居          洪鐘道の道標          弁天堂の石段修理の石碑          弁天堂
 
     正安三年(1301) 造立
        梵鐘


 JR横須賀線北鎌倉駅は、山間の素朴な駅ですが、周辺に円覚寺をはじめ人気スポットが多いため、今日は特に混雑しているように
 思えました。
 タイミングよく湘南新宿ラインがきましたので、池袋まで乗り換えなしで座って帰ることが出来ました。

 
        北鎌倉駅




 <これまでに巡った鎌倉の寺院等>

  ☆ 別願寺・安養院・畠山重保墓・明光寺・内藤家墓所   
  ☆ 大巧寺・鶴岡八幡宮・建長寺・第六天社・円覚寺