狭山霊場巡り (2)

  5月の狭山石仏巡りに引き続き、また狭山の地を巡ることにしました。
 今回は、横田基地の北になるJR八高線箱根ヶ崎駅からインボイスSEIBUドームの西武線西武球場前駅までの「狭山三十三観音
 霊場
」巡りを主とした、20Km弱の行程を計画しました。

 狭山霊場巡りにあたっては、(社)日本ウォーキング協会発行の「武蔵の国百観音一筆巡り」を基に、探索マップを作成しました。
 最後に巡る、武蔵野三十三観音霊場の第13番札所であり武蔵野七福神の布袋様が祀られている「
金乗院」が楽しみです。


 
9時40分根ヶ崎駅に降り立ち周りを見ると、ハイキング姿の中高年者が多いのに驚かされました。
 小雨予報の曇天のなか、交通量の激しい新青梅街道を東に、最初の目的地「福正寺」を目指しました。


 
    スタートの箱根ヶ崎駅        狭山ケ池が水源の残堀川         袂に石橋供養塔


 3000m程で、荘重で立派な山門を有する 狭山三十三観音霊場第25番札所金龍山福正禅寺」に着きました。
 境内は広く正面に本堂があり、左手の高い所に観音堂があります。
 観音堂は、江戸末期に
建てられた屋根の形が独特で撞木造りといわれています。

 
         山門         正門横の青面金剛像の庚申塔     山門の内側にある普照門       
金龍水とつくばい
 
      祠に小さな地蔵           その隣の地蔵           福正寺の本堂           瑞穂町重宝の観音堂
 
     奈良興福寺1/7の五重塔

 本堂の横には「十六大阿羅漢尊者の碑」があり山の側面に16基の阿羅漢像が配置されています。

 
    十六大阿羅漢尊者の碑      定間隔に配置された羅漢像
 
         尊者 1             尊者 2               尊者 3             尊者 4
 
        尊者 5             尊者 6               尊者 7             尊者 8
 
        尊者 9             尊者 10            尊者 11            尊者 12
 
       尊者 13             尊者 14            尊者 15            尊者 16


 250m先のT字路に「塔頭山地蔵尊」と彫られた丸太があり、脇の階段を上るとお堂がありました。

 
  
   塔頭山地蔵尊の石碑          階段を上るとお堂が


 その先2000mは、鶯の声にホッと一息つきながら高根の街まで狭山丘陵をウォーキングしました。

 
     狭山丘陵の案内板         鶯の声にホッと一息つく         高根の街



 狭山丘陵を抜けてからの1500mは、高根の市街地と茶畑を往きます。

 
     人家の門前に馬頭観音碑         門の上に蛙の石造        茶畑に馬頭観音の石塔


 狭山茶で有名な茶畑を抜けると、狭山三十三観音霊場第27番札所鶴園山寿昌寺」に出ます。
 門前に、4基の庚申塔を納めた堂宇がありました。
 また寺域には、入間市文化財の石造「閻魔大王像」を納めた堂宇がありました。

 
 
     門前の庚申塔堂宇           寺院碑              参道             交通安全地蔵尊
 
        本堂             新しい六地蔵像        享保15年(1730年) 造立      墓地入口に地蔵菩薩像
                                        閻魔大王像


 2000mも郊外を往くと広大な茶畑の中に赤い屋根が印象的な、狭山三十三観音霊場第26番札所山際観音堂」 が現れました。 

 
 
  茶畑の向こうに山際観音堂         山際観音堂          十一面観世音を奉納


 更に1200m先には、通称 西久保観音堂と呼ばれている 狭山三十三観音霊場第28番札所円通庵」があり、ハイカーにとって
 格好の休息所になっていました。

 
   
     円通庵境内         聖観音を奉納している本堂      力石 左端の石は130Kg


 昼食を終え、横道を100m緩やかに下ると、村社の「出雲祝神社」があります。

 
      お堂と社名碑           明神型の鳥居        暗い参道から社殿を望む         和風獅子型の狛犬


 850m進むと、狭山三十三観音霊場第29番札所宮寺山無量壽寺西勝院」の寺院門碑が見えてきました。
 この境内は中世の館跡と伝えられ、当時の土塁の一部を残しています。
 入口の門は「黒門」と呼ばれ、江戸時代からの歴史があようです。


 

       寺院門碑              参道          市指定文化財 宮寺氏館跡        時代を示すなまこ壁
 
        本堂             二仏彫りの四方仏塔           聖観音             宝篋印塔


 900m往くと、道端に祠があり可愛らしいお地蔵さんが鎮座していました。

 
       祠              地蔵尊


 更に800m往くと、金仙寺裏手の「鶴園山庚申塚」にでます。 
 ここに、大量の石仏が安置されていました。


 
     金仙寺裏手の石仏群        青面金剛像と延命地蔵像        二仏彫りの四方仏塔


 50m先に、約1100年前開山したと伝えられる古刹
別所山西光院金仙寺」の本堂があります。
 この辺りは、早稲田大学所沢キャンパスの西側の小高い丘になっています。


 
        本堂             屋根付きの延命地蔵       平成9年造立の六地蔵像           弘法大師堂
 
      平成15年造立           こちらが正門
        阿弥陀如来


 250m往くと、狭山三十三観音霊場第31番札所 無住の「聴松軒」があります。

 
        お堂            馬頭観世音の銘札         お堂の裏に不動明王像


 狭山自然公園内を森林浴を楽しみながら、3000m先の狭山湖堰に向かいます。
 途中小さなお堂に出会いました。


 
     狭山自然公園             小さなお堂           可愛いお地蔵さん


 視界が開けると、約700m続く狭山湖堰堤です。
 狭山湖」は、昭和9年完成の人造湖です。


 
 -------------------------------- 狭山湖堰堤からの狭山湖 ------------------------------


 狭山湖を眺めつつ1500m往くと、ユネスコ村の南隣にあたる狭山山不動寺 にでます。
 比較的新しい寺院ですが、建物のほとんどは他から移築された歴史のあるもので、西武球場と向かい合う丘に広がる境内には見る
 べき建物が沢山ありました。


 
         桜井門          桜井門脇の和風獅子型狛犬       本堂へと続く石灯篭群           第二多宝塔
 
       大黒堂          弁天堂への道筋に石仏群       路傍の石仏を収容(?)         如意輪観音も
 
      弁天堂(六角円堂)         本堂の護摩堂           狭山山の山門        桃山時代建立 第一多宝塔
 
     多宝塔裏に仏舎利       増上寺から移設の石灯篭          参道

 芝増上寺より移築された「旧台徳院(二代将軍徳川秀忠)霊廟御成門」「旧崇源院(秀忠夫人)霊牌所丁子門」「旧台徳院霊廟
 勅額門」の三棟が、重要文化財に指定されています。


 
          御成門                丁子門                 勅額門            勅額門と寺院碑


 勅額門を出で西武球場駅に向かっている途中で、「山口観音」の大きな看板が目に入りました。
 慌てて250mほど引き返して、ユネスコ村の裏手の駐車場の隣にある 狭山三十三観音霊場第1番札所及び武蔵野三十三観音霊場
 第13番札所
の「吾庵山金乗院」を訪れました。
 本堂の脇には、「武蔵野七福神」の布袋尊が祭られている「七福神御堂」があります。
 仁王門を潜ると、茶屋などがありまた山道の左右に沢山の地蔵像及び観音像が並び、歴史の古さを感じさせてくれます。


 
         仁王門           参道の左右に石仏群         集められた石仏達       傷みの激しいお地蔵さん
 
         延命地蔵像            四面仏           右手は地蔵と観音がペア       まだ新しい布袋さん
 
      地蔵と観音 1            地蔵と観音 2           地蔵と観音 3           地蔵と観音 4

 本堂の外壁に、「マニ車」と呼ばれる祈願用の鐘が取り付けられていました。
 また本堂の裏には、大量の水子地蔵が段々畑のような雛壇に置かれており、それらの合間合間にはビルマのパゴダや中国風の東屋
 などがありました。 いやはや、なんとも奇妙な光景です。


 
     新田義貞奉納の霊馬         千手観音が本尊の本堂      本堂裏に千体地蔵の雛壇       ブレイクベル(祈願用の鐘)

 本堂左手に、中華風のお堂が2棟並んでいました。
 「七福神神堂」には、周囲を取り囲むように七福神像が祀られていました。


 
      中華風のお堂         手前の武蔵野七福神堂         寿老人と弁財天        毘沙門天と布袋と福禄寿
 
       大黒天と恵比寿            奥の地蔵堂         お堂の中にぽっくり地蔵

 武蔵野七福神堂右手の階段を上ると、朱に映える八角の五重塔「千躰観音堂」へ出ます。
 観音堂の下は仏国窟入り口となっており、四国八十八ケ所霊場写しの石仏が闇の中に並んでいました。


 
        千躰観音堂           仏国窟入り口         四国八十八ケ所霊場 写し     
中は薄暗く観察しずらい
 
         石仏も新しい           
仏国窟出口          千躰観音堂からの本堂裏
 
    無国籍的雰囲気の大師堂        道路を挟んで閻魔堂が



 再び500m余りの路を戻り、今回の終着 西武狭山線西武球場前駅に着きました。
 右手にインボイスSEIBUドーム、左手に西武園遊園地やユネスコ村が見え、まさに西武系一大レジャー施設の玄関口といった感じ
 です。


 
  右手にインボイスSEIBUドーム      終着の西武球場前駅




 予定より1時間近くもオーバーしましたが、今回の石仏巡りにはユニークな見所が多く、楽しく又充実した1日でした。
 霊場巡りならぬ羅漢巡りが楽しめた「
福正寺」。 地区の集会所になっており、実際に6畳位のスペースに7〜8名の町民が談笑
 していた「山際観音堂」。 休息用のベンチが沢山設置され幾組かのハイカーが寛いでおり、寺院というより公園の観がした
 「円通庵」。 西武ユネスコ村の一施設でもありメリーゴーランドと隣接している「不動寺」。
 勅額門を終点の西武球場前駅に向かう途中、娯楽施設の案内のような巨大な看板が目に入り、金乗院を見落としたことに気が付き
 ました。 急遽、重たい足を労わりつつ250m程の坂道を戻りました。
 山口観音の方が通りの良い「金乗院」。 院内には朱塗りの立派な本堂があったり、廟とか龍等の中華風建造物、そしてきらびや
 かな五重の塔の下に怪しげな仏国窟とかネパールのマニ車なる祈願用の鐘・・・・個性的過ぎて頭が混乱する石仏巡りの締めでした。