旅のページ
2005年12月23日〜元旦
vol.1 旭川編 

出発前に,ついにチェックが・・・
 さあ今年も行くぞ,と荷づくりに励んだのは出発前日。カメラ仲間からは無謀!といわれつつも,ワンセットにして背負いたい私は,手持ち機材も全部詰め込んでいきました。クッション役の衣類も詰め終わって,背負ってみると・・・重い! 例年以上の重さを感じて「年々体力が落ちているからなぁ」と反省?しつつ,就寝。
 ・・・まさか,翌日,大あわてするとは思いもしないで・・・

 岡山空港のカウンターで,荷物を預けようと置くと「重量オーバーです。超過料金が必要です。」えっ?今まで超過料金なんて要求されたことなんてないのに,と思っていると,朝早かったせいか,ANAカウンターの方は実に親切丁寧に説明してくれました。「15sまでは無料でお預かりしております。当社ではさらに10sはサービスでお預かりしております。ですがあなた様の荷物はこれを7sオーバーしております(確かに量りの表示は32s・・・)。超過分は1s600円で計算いたしますので,あなた様のお荷物の超過料金は4200円になります。」うーん,ショック!いきなり大枚をはたくことになり,がく然としているところへさらに追い打ち! 「それで,お客様は羽田で乗り継ぎですので,乗り継ぎ便の追加料金も頂戴いたしますので,そちらが1s550円ですので,3850円。合計8050円をお支払いお願いいたします。」がーん!である。今までこんなこと言われたことないのに,本当に予定外の出費となってしまった。本当に痛い・・・・

 次回からは,重くても手荷物で機材を一まとめで持って搭乗しよう・・・・

 搭乗後,反省を口にしつつ,でもごった返す空港で店開きして荷造りをするわけにもいかないしなぁと,ため息をつきながらいつしか眠りにつき,乗り継ぎ後に目覚めたのは千歳空港上空で11時すぎ。旋回しているような感じがしたのは自分だけではなかったようで,乗客もざわついている。「新千歳空港ただいま着陸待ちのためしばらく上空待機いたします。」今回はいろんなことが着くまでにあるなぁと(一昨年のシステムダウンよりはマシですが)思ってるうちに,ようやくタッチダウン。大混雑の空港で荷造りする苦労はなかったけれど,結局快速エアポートをずいぶんと待って乗車,札幌に到着したのは12時半過ぎだった。
 この日はクリスマスイブですからこれまた大混雑の食堂街。の隅の自分的には行きつけのカウンター店〜ここは味が悪いわけでもないのに,いつも席は必ず空いている。一人旅にはありがたいこの店〜で定食をいただき,一息ついた途端,背負う荷物がやけに重くなったような気がした。いかんいかん,緊張感が欠けてきたか・・・
 大恩人の待つ旭川に向かったのは14時30分。指定席が軒並み満員の表示だったので,マイナス5度のホームに早めに上がって,自由席乗り場で待った。これだけでかい荷物の置き場があるのは車両の中でも一番後ろの4席のみ。そこに陣取るには最低4番目までには並ばないといけないから・・・で待つこと40分,列車は出発6分前に到着し,予定通りの席後ろに荷物をもぐり込ませ,着席。あー北海道の列車内は暑い。上着もセーターもぬいで,出発を待っている間に,自由席の車内も一気に満員になった。旭川まではこの特急で1時間半の列車旅。岩見沢付近からの懐かしい風景を眺めながら,でもだんだんと鉛色の空になっていく天候にやっぱりなあと思いつつ,16時3分,3分遅れで旭川到着。宿に荷物を置いて,大恩人との再会を待つことにした。

「あいかわらずだねぇ」
 大恩人,Tさんは5年前に山形で乗せてもらった時と同じく,愛車で旭川駅前に現れた。5年ぶりの再会ではあったのだが,何しろこの人とは25年来のおつきあい。な,ものだから第一声は「あいかわらずだねぇ」・・・
 Tさんが今働かれている層雲峡簡保の宿がこの3月でクローズになる,そんな時にやって来る私も私だが,Tさんも「ま,なんとかなるでしょ」といたってポジティブな方だから,お互い再会の時間を楽しむことにした。私はというと,この方には数々の恩があり,決して頭が上がらない相手ですが,気さくな性格をいいことに・・・
 夕食を食べ,時折雪が舞う中でドライブ・・・とはいってももう真っ暗な中でのこと,どこをどう走っているやらわからない。Tさんも時折「あれ?ここどこだろう?」と本気で迷ってみたり・・・電飾がきれいに飾られた旭川駅前の通りを歩くことにし,でもやっぱり冷えるから,喫茶店に入って暖をとった。あいかわらずの甘い甘い飲み物を口にする自分を見て,やっぱり「あいかわらずだねぇ」・・・
 再び通りに戻って,電飾の下を歩くついでに記念撮影,と携帯を取りだして撮影するTさん。人通りがあまりないので実に撮りやすい。時間的にはまだ午後7時過ぎなのだが,旭川ではクリスマスイブの宵っ張りには駅前なんかに人はいない,ということはみんなどこへ行ったのだろう?
 山形のアリトウ師匠のようにいつも三脚を持っているわけではないから,Tさんが携帯で撮影する写真はぶれやすく,気をつけて撮られていた(だって電飾にフラッシュをたいたら,きれいじゃないし・・・)。私も数枚撮影。こんな風に撮影していたその先に小さく輝くのが,旭川駅です。
 Tさんは翌日もお仕事なので,再会は3時間あまり。そんな中で,印象的だった地元ならではのお話が。
神楽岡付近を走っていて見つけた上川神社を確認して一言。
 「上川神社には旭川市民が初詣をする。上川の人は『大上川神社』という名前なんだよ。」

 明日はどうするの? 旭山動物園なんかどう? 休みだったら行きたいぐらいのいいところだよ。 という話になり,自分も明日中に(もしくは明後日の朝までに)釧路に着けばよいから,行ってみることにした。出発前には職場の上司K原Tやこ様からも「私だったら旭山動物園に行ってみたいな」という言葉を聞いていたので,有名な動物園なのかなと,それぐらいの思いで翌日向かうことにした。
 ・・・ところが,この思いはとてつもなくいい意味で裏切られた!!・・・

 クリスマスの動物園ということで,子ども連れぐらいが多いのかなと思って動物園行きのバス停へ向かうと,なんと出発20分前というのに長蛇の列! とても乗れそうもないと思っていると,臨時便が3台もやってきた!
私は2台目のバスに乗ることができた。もうこの時点で驚きであったが,こんなものは序の口だった。動物園前に到着し,バスを降りると,先に着いたバスの乗客以外にも大勢の客が入場を待っているではないか!
 さて,入場してすぐ皆さんの向かう先が二分された。一つはホッキョクグマ,もう一つがペンギンだった。少し迷ったが,ペンギン館に私は向かった。知らないというのは恐ろしいものではあるが,大して期待していなかった動物園にどんどん引き込まれてしまったのは,このペンギン館に入った瞬間だった。
「うわぁ!」一瞬ではまってしまった。自分の上下左右をペンギンが飛んでいたのである!!
何度も入場しては,ペンギンの回廊を歩いた。ペンギンの方も「こいつ何度も来てるな」と思って近づいてくるようになった・・・わけではなく,私の荷物からぶら下がる黒いベルトのゆれるのが気になって,私の荷物に近づいてくるようになってしまった。私はというと「覚えられたのかな」と勘違いでうれしくなってしまう始末。

「11時からペンギンの散歩が始まります」のアナウンスに誘われて,入場客が大移動を始めた。私はと言うと,ペンギン館のすぐそば,ペンギンたちが出発するその姿が見たくて,館入り口近くの最前列に陣取って,ペンギンたちの登場を待った。

ここには写っていませんが,茶色いペンギンのヒナが「一緒に行こうかなぁ、どうしようかなぁ」とうろうろしていた。どうするんだろうと思って職員の方にたずねてみると、おいそがしいのに笑顔で答えてくださいました。
「ヒナも一緒に行くこともありますが,この散歩は『ペンギンがエサをとるために海に向かって歩いていく習性』をいかした活動ですので,ヒナは基本的に待っています。でも,まれに"連れてって"となって,一緒に行くことがあります。決して,えさでおびき寄せて歩かせているわけではないのですよ。」
少なからず,エサで釣っているのかと思っていたが,全くの誤解とわかり,反省。動物の習性を知らないと写真だってうまく撮れないものなぁと,これからの自分が撮影しに行く鶴やエゾジカたちの事を思い出しながら,いいヒントをいただいたような気がして,うれしくなった。

 ペンギン館のゲートが開いた。うれしそうに歩き始めるペンギンたち。でも,意外と歩く姿は危なっかしい。つるっと滑りそうになったりも。

 後ろ姿もまたかわいらしくて,他の場所でも見たくなり,先回りして出迎えてみた。14羽が歩いてくる姿もまたすてきだった。自然の中で見ることは南極に行かないと見られないだけに,しっかり見ておきたくなって,夢中でシャッターを切っていた。

 そんな中で,一番下のが私のお気に入りの1枚。

 どんな世界でも,いちびりはいるもんです。歩かずに雪の山に入っていって,滑って遊ぶペンギンには,思わず笑ってしまいました。

シロクマの方にも行ってみたが,こちらはすでに黒山の人だかりだったので,撮影なんてとてもできなかった。でも,大勢に見られても何ら代わることなく,水遊びをしえさをほおばる様子が少し見え,この動物園の仕組みや企画のすばらしさをここでも感じることができた。そこに暮らすものたちが,心地よく過ごせたら,こんなにも生き生きとした表情を見せてくれるんだ・・・

 翻って,うちの職場はどうかなぁ・・・生き生きとした表情かなぁ・・・・

 釧路へ向かうために,仕方なく帰路につくことにした。もっといたかったなぁと思わせる施設なんて,そうざらにはありません。後ろ髪引かれる思いで,旭川駅へ。そしてこの後,各駅停車の列車を乗り継いで,一路釧路へ。
 実に20年ぶりに,滝川発の根室本線に乗車。一両きりの列車に揺られて,千葉先生のふるさと芦別を過ぎ,20年前の夏に私を脱水症状から救ってくれた親切な人が住む富良野を過ぎ,「幌舞」駅(映画ぽっぽやでの名前)を過ぎて,狩勝峠を越えるころにはもうすっかり日も暮れてしまっていた。新得駅に着く頃には,もうすっかりおなかもすいてしまっていた。新得駅前で,新得そばでも食べよう,確かおいしかったしなぁ・・・と期待を胸に改札を出た。
 が,真っ暗。まだ6時にもなっていないこの時間に,食堂もおそば屋さんも,すべてクローズ! 仕方なく,少し歩いてあかりが見えたスーパーに入って,半額表示の巻きずしを購入し,あーあと思いながら駅へ・・・
 そして乗り継ぎ乗り継いで,釧路駅到着。眠い目をこすりながら,この夜お世話になる宿の入り口にようやく立つことができた。



 
翌26日,予期せぬ猛吹雪の一日・・・に つづく・・・




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