旅のページ
2012年
旭川にて・・・

神戸発新千歳経由旭川まで・・・

 今年は朝一番の新幹線で何とか間に合う神戸空港から・・・
 LCCが席巻し,すっかり大手2社のパックのおこぼれよりも安く正規に北海道まで飛べるようになりました。岡山からでしたら神戸まで新幹線を使っても,北海道新千歳まで行くならこれが一番安いパターンになりました。しかも,今回背負っていた30kgの荷物が,大手と同様超過料金を取られるのですが,それが千円ですむ。これだけでも約3〜4千円違う。往復ともなれば・・・ですから今回も同じルートを使うことにしました。今回はいろいろな人との再会もテーマでしたので,札幌や旭川方面にも出かけることにしていたので,いきなり道東に降りずにこの新千歳に降りる方が動きやすかったのです。

 さて,朝一番に出発して,最も早く北海道内に着くことができそうなルートで北海道新千歳空港に入りました。神戸の朝よりも気温差−18度,さて今回は身体が文句言わないかな? ワクワクしながらJRの新千歳駅へ。
 新千歳駅は,その入り口から大混雑。さらには目の前のスーパーカムイ15号も超満員。ですが人の流れに押されて乗ってしまうことに。自由席も立錐(りっすい)の余地もないほど人であふれていました。そのせいでしょう,札幌での停車時間がとても短く,ほしかった昼食の駅弁や四つ葉の飲み物の買い出しもままならず,ぐぅ〜と文句を言うお腹をなだめながら,旭川をめざしました。日頃,ぐぅ〜なんて言いもしないばかりか,逆に お昼もう食べるの?まだほしくないんだけどなぁ,なんて普段は言ってたこのお腹が・・・旅に出たらこの有様です。そんな私の様子に気づかれたのか?汽車の中で一緒になった方から「どうぞ」とおにぎりをいただきました。げんきんなものですね,おかげで私の胃袋も少しは元気を取り戻せた様子です。・・・と言って,そんなに食べられる訳ではないのが,今の私。だからおにぎり1個はちょうど良い量だったのかもしれません。

 今回の北海道の旅は,いつもの道東onlyではなく,道内各地の方々と再会することも目的の一つですし,いつまでも「とぅびぃこんてぃにゅぅ」って訳にいかなくなりそうな北海道旅行の予感もあって。だから汽車に乗る機会が多くなりそうです。
   スーパーカムイ15号が岩見沢を過ぎて,美唄までの景色は,今日はダークグレーの空ですが,大地は遙かに広がる淡い白・白・白が一面に。ロングで見る限り,ここは,北海道の旅を始めた1982年の冬より変わらない(と思っていますが,きっと少しずつ違うのでしょうけど)景色が広がっています。変わらぬ景色になんだか,ホッとしている自分を発見していました。
 石造りの倉庫の看板にまだ残る「三井の石炭」の文字に,美唄は石炭の集積地だったものなぁと遠くを見つめるような面持ちに。早くもノスタルジィにひたりきっていました。 

 砂川駅到着。お昼というのにいよいよ空は薄暗くなってしまいました。ここから函館本線の支線「上砂川」まで行くのに,夜行列車から雪の舞う早朝降りて向かったんだよなぁと思い出してしまいました。終着駅の上砂川は天宮くんやオデオン座が印象的だった倉本聰のTV劇「昨日悲別で」の舞台でした・・・(いかん,また回想モードに入ってしまってる!)
   旭川駅に着きました。かつて駅寝させてもらってた頃の駅舎はもうすっかりありません。気分も新たに,初めて後に降り立ったような気さえしました。かつての札幌駅も,地上駅から橋上駅に変わって,別の場所に来たように感じたものですが,今日ここでも,同じ気分になってしまいました。前回旭川を訪れた時はまだ橋上駅にする工事の始まりかけで,広々としていた24時間開いていた待合室がものすごく小さくなっていたぐらいで,まだ昔ながらの駅舎だったし,富良野線が駅舎から遙か彼方,地下道を通ってそれでもまだ着かないのか?というぐらいな場所にぽつんとあるのも変わってなかったし,小さな食べ物屋や飲み屋やお土産を扱う店や,雑多にあったし・・・ それが全く,見当たらない,がらんどうのような駅。駅前もステーションビル・ホテルも廃業されていて,新規の新幹線の駅のようです。一言で言えば,人のぬくもりが感じにくい,がらんどうとした造り・・・・ 
 すぐに,今日の目的地「上川神社の裏の森」へ。歩くと結構な距離でした。朝まで降っていたらしい新雪に,生き物たちの足跡は消されていましたから,野生動物を探すのは容易ではなかったし,その逆に蝦夷黒鳥が我が物顔に森の木々を占領しているものだから,森の雰囲気は・・・ この森を時おり走るノルディックの方々や,散歩する方々とのふれあいがいなかったら,ここも暗い印象しか残らなかったでしょう。夕暮れで日が陰ってきた時刻になって,アカゲラが何羽もすぐそばに来て「コンコンコンコン」森じゅうにその音を響かせてくれました。   

なつかしい30年来の友との再会・・・
 この日,この上川神社で再会したのが,かつて東京や山形で働かれていたTさん。現在はK川のドライブインで観光で訪れる様々な国の方々を相手にご商売されている方。今日もわざわざ1時間かけて旭川・上川神社までやって来てくださったのでした。

   車に乗せていただいて,またおいしい喫茶店・ラーメン店にて,いろいろなお話をさせていただきました。特に「納豆の味がする味噌ラーメンがオススメ」とイチオシで行ってくださったこのお店は,街外れにある何の飾りっ気もないどこにでもありそうなお店。ですが・・・確かにどこにもない味噌ラーメンの味でした!見た目は普通の味噌ラーメン(スープは少し八丁味噌っぽい色をしていましたが)だったので,ラーメンの写真を撮り忘れた・・・のが残念なぐらいでした。 
 おいしいラーメンを食べた後に,Tさんが写真をくださるというので,コンビニに行きました。そこで,私の大好きな映画の関連グッズとして,Tさんがおられる上川町のすぐ近くでロケがあった来秋公開予定「許されざる者」に関する写真をいただきました。先ほどおいしいコーヒーをいただきながら聞いたお話に興味をものすごくくすぐられて・・・そんな私の表情を感じられたのでしょう,ご自身が撮影された関連写真をくださったのでした。一緒に働かれている方もご出演とか・・・クリントイーストウッド作品のリメイクらしいのですがそれでも見逃せない映画になりそうです。  
    その,ご出演されてる方がお店で実演販売されている小物をお土産でいただきました。いえ,小物と呼ぶには貴重な「作品」です。さらにメイキングの写真までいただき,感謝するばかりでした。人となりもいろいろと教えていただきましたが,ここでは書きにくい内容が多いので省きます,でも「人としてすてきな方々」ばかりです!冬はとんでもなく寒い土地ですがその代わり人の結びつきは温かいのかもしれません。

 数時間の再会はあっという間に終わり,明日も午前4時半起きでお仕事(雪かき・・・駐車場を開けておかないと仕事にならないので一晩に30cmも降る日もある中で毎朝されているとか)があるので,また1時間かけて運転しTさんは帰って行かれた。車の後ろ姿を見送ってる時に気づいたことが。「人としゃべるのは,こんなに心地よかったんだったっけ。」これをすっかり忘れていた自分に気づいた瞬間,だからTさんは私より遙か先輩なのに若々しいのかな,と。人と会話することを心地よくさせてくれる,口べたな私にはものすごくハードルの高い技かもしれませんが,私もかくありたいと思った今日でした。

 
        旭川の街に今年もクリスマスイルミネーションが。外気温−10度のその中を歩きながら,幸せな気分をかみしめていました。



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早朝の神楽岡はエゾリスとともに・・・




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