白銀の天使タンチョウ

私の育った町には,後楽園という江戸時代にできた日本三大名園があります。
子どもの頃,その公園の南,その昔は弓場のあった塀の隙間から,
悪友たちと勝手に遊びに入ってしまいました。
ウロウロしたその先に,檻で囲まれた一角を見つけました。
私とタンチョウヅルの出会いは,この時から。
小さなオリの中で,寂しそうにしている姿が印象に残っています。
今では足繁く毎年のように訪れている釧路,
その釧路の動物園からやってきたツルと知ったのは,中学生になってから。
遠くからつれてこられて,かわいそうになあと思ったものでした。

その後は,タンチョウのことなんてすっかり忘れていた私。
そんな私に大きな衝撃を与えてくれたのがTV「池中玄太80キロ」。
西田敏行演じる主人公が,時間を見つけては撮影しに行く北海道。
雪に埋もれながら追いかけるその先にいるのは,タンチョウヅル。
子どもの頃見た「オリの中の鳥」のイメージを見事に覆してくれました。
だって,自然の中で凛とした立ち振る舞いが,とても美しかったから・・・・
行ってみたい,会いたい,その思いはふくらむばかりでした。

1982年3月。初めて訪れることができた北海道。
タンチョウのことなんてそれほど一般的でなく,情報も乏しかった。
いろいろな人にたずねて,向かった先は鶴居村。
トメおばあさんの庭先へ,降り立ったその時,です。
音もなく,下雪裡小学校跡の上空から舞い降りてきた4羽。
その姿に魅せられて以来,毎年通い続けています・・・・

〜拙い作品集ですが,どうぞご覧ください〜
私が出会うことのできた,すてきなツルたちです

川のツルたち
フライングツルたち
戯戯遊遊舞舞の
      ツルたち
2002〜3
2003年3月
音羽橋より