与論YHにて,'84年8月
この日は,初めての南西諸島の旅のしめくくりの日でした。与論島での時間は,もっと観光地化されてキャピキャピしているかのようなイメージとは全く違う,島ならでは(この島に来る前に訪れていた石垣島や西表島,波照間島などとかわらない)ゆったりとした時の流れを感じさせてくれました。島一周のちゃりんこ旅のさいちゅうにも,この曲の情景が頭の中を巡っていました。ほんの一部の「観光地与論島」以外の地元の方々は,実にあたたかな方々ばかりでした。そんなに急坂でもないのに,はぁふぅ言って登ってきている私を見て,「茶花」という集落のあるおばあちゃんが手招きしてくれました。えっ?と思っている私に,今まで飲んだことがないような,ぬるいけどおいしいお茶を一杯,ふるまってくれたのです。見ず知らずの私に,です・・・ しかも,こんな方が一人や二人ではなかった・・・・
この日の夜,与論島で最後の,そしてこの旅で最後の,ミーティング(YHや一部民宿での特有の行事で,旅人の情報交換会になったり,ゲーム大会になったり,それは宿によって様々な形態で行われていました。今はかなり姿を消してしまい,ミーティングがあっても旅情報提供の場ぐらいになっていることが多いです。私の知っている限りですが・・・)に出ました。前夜と違い,この夜のミーティングは,今は無きこの「与論島YH」のヘルパー山ちゃんによる"歌のミーティング"でした。私や私と一緒に帰った高校生が,東京にていろいろとお世話になったお姉さん「かたげさん」による「サトウキビ畑(ざわわ〜ではありません)」という曲の次にみんなで歌った曲です。この宿で初めて知り合い,偶然にも同じ船で東京まで帰ることになった女子高生の二人は,この歌をいっしょに歌いながら少し涙ぐんでいたことを思い出します。もう旅が終わるんだ,明日にはもう船に乗って東京へ戻るんだ,そんな思いに自分もこみ上げるものを感じながら聞き,また口ずさんでいました・・・
1) 打ち寄せる白い波が 安らぎを教えた
澄んだ青い海が 安らぎを教えた
降り注ぐ太陽 きらめくサンゴ
南の島の旅が 喜びを教えた
南の島の花が 恋を教えた
2) 庭に咲くハイビスカス 与論の思い出
小指にはめた指輪 与論の思い出
降り注ぐ太陽 きらめくサンゴ
手を振る友の姿 涙で見つめた
見送りの白いテープ 投げられたフリージア
降り注ぐ太陽 きらめくサンゴ
南の島の旅が 喜びを教えた
南の島の花が 恋を教えた
注:20年あまりの時を越えて歌詞を掘り起こしたので,申し訳ありませんが,あいまいな部分があります。ご了承ください。
感謝:内田邦夫さまから歌詞の補完をして頂きました。