旅のページspecial

旅歌コレクション与論編
vol


ジャンジュウ有泉版「落陽」


与論YHにて,'84年8月

 曲順から言えば,実際には2曲目に,「サトウキビ」のかたげさんと,「安らぎは消えず」の山ちゃんと,一緒に歌った曲なのですが,ここでは3番目に。

 『落陽』は,2009年にラスト全国コンサートツアーを行う吉田拓郎の代表作,というより「旅人のための代表作」かもしれません。私が見聞きしただけでも,この『落陽』をそのまま,もしくはこの与論のように「○○版『落陽』」として一部歌詞を変えて歌っていた宿は,10を軽く超えます。なぜかしら北海道や沖縄だけでなく人里離れた宿で歌い踊られることが多かった曲でもあります。旅と写真とギターと替え歌の私の師匠「鶴貧乏様」の18番でもあります。多くの場所で「歌って踊って」が多かったこの曲にあって,今宵の歌はまた新鮮なものでした。


 この歌に関しては,いつものような「歌詞」は,いろいろ訳あって載せていません(ごめんなさい)。
でも,1カ所だけ。何度も出てくるこのフレーズを。
 「みやげにもらった 有泉二本,海の中で飲めば また思い出に・・・」
有泉とは,与論島名産?の焼酎です。おいしいというよりもその値段の安さにひかれて?百合が浜でちゃりんこから降りて,買ってしまった(なかば買わされた,と言うのが正解かも)そして,そこにいた方々と一緒に飲んでしまったことを,歌っているさいちゅうにも思い出して苦笑いしてしまったのでした。




 このシリーズで歌詞を掘り起こして(聞いて文字にしていくこと)いる間は,何度もそのときの情景に引き戻されました。その景色に写っている「人々」や「自然」から手招きされているかのような錯覚すら覚えてしまい,HPに作り終えたときの脱力感といったら・・・もうあのときの世界には二度と行けないんだ・・・という寂しい思いが,楽しかった思い出を包み隠すように重くのしかかってくるのです。旅のすてきな思い出は,厳しい現実の暮らしを忘れさせてくれます。でもそれがどんなに居心地よいものでも,そこにずっといられないことも知っています。ひととき,当時に返ることのできる「旅」を,これからも発掘していきたい(そして新たにこれからの旅で作っていきたい)と思っています。数多くの思い出を私にくれた「旅」に感謝しながら,音源がある限り,このシリーズを少しずつ,加えていきます,たぶん。山盛りのカセット(これまた古い!)の中から発掘できれば,ですが。

注:
 与論編1・2は,20年あまりの時を越えて歌詞を掘り起こしたので,一部あいまいなままで申し訳ありません。歌詞に違う部分があれば教えていただけるとありがたいです。



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