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   ○ 離婚

          日本における離婚率は大体毎年35%前後です。
    この数字はあくまでも正規の結婚をしている夫婦が役所に離婚届を出した数です。

    実際は内縁関係の破綻や家庭内別居という離婚に準じた状態を考えると
    離婚数はかなりのものになるのではないかと思います。

    これらの事を考えると、結婚や離婚の是非は別として
    離婚というものが決して特別なものではなく意外とよく起こり得る問題であると言えます。

    しかしよく起こり得ると言っても、実際「離婚」をするには
    解決しなければならならない問題がいくつもあることは事実です。
    
    それらは例えば、「慰謝料」「親権」「生活費」の問題だったりします。
    これらの問題を考えると、気が重くなりなかなか離婚に踏み切れない人が
    多いのではないかと思います。

    きわめて稀ですが、思い立ったら吉日と言わんばかりに、
    勢いで離婚してしまう人もいますが、一般的にはお勧めできません。

    離婚しようかなと思ってから実際に役所に離婚届を提出するまでに、
    最低でも半年、できれば1年は準備期間を設けるのが理想的です。

    その間に先ず自分がどうして離婚したいか、離婚後は生活方法も含めて
    どのように生活したいかをよく考え、その上で相手に対し何を請求したいか
    また何を譲っても良いかを決める必要があります。
    
    その際、出来れば信頼できる第三者に客観的な意見を聞くことをお勧めします。

    冷静にとは思っていても、やはり自分の離婚について完全に客観的になる事は
    不可能なため、論理が飛躍しすぎていたり、要求が過剰だったりしていても
    気が付かないことがあるからです。

    やや極端な言い方になりますが
    恋愛が駆け引きで結婚がその結果としての契約だとするのなら
    離婚は駆け引きと契約を同時に行う事だと思ってください。 

    駆け引きと契約には、感情が入り込む余地はありません。
    冷静かつ客観的に事を運ぶことこそが成功する離婚の秘訣なのです。

   
   ★ 離婚協議の進め方

    離婚を決意し、離婚に際して生じる問題についていある程度考えをまとめたら
    実際に離婚の意思を相手に伝えます。
      
    伝える方は準備できていますが、相手も離婚を考えていたり、予想していない限りは
    不意打ちになるわですので、その場ですぐにすべて解決と言うなる事はまずありません。

    恐らく、最初は離婚を決意した理由を話すだけで終わりだと思います。
    実際、最初から慰謝料等の話をしても、相手にとっては離婚そのものが
    初耳ですので、冷静に話し合うのは不可能だと思います。

    普通は何日かおいてから、離婚についての話し合いが始まります。
    つまりここからが本当の離婚協議になるわけです。

    離婚協議を進めるうえで重要なのは、まずは冷静に相手の話を聞くことです。

    自分の要求をすることも話すことももちろん重要なのですが
    あれももこれも要求を突き付けると、相手は感情的になり
    まとまる話もまとまらなくなります。
   
    一つ一つの要求事項について冷静に時間を区切って話し合う事で
    お互いの妥協点を探っていくことが早く話をまとめることにつながります。

    残念ながら、自分の要求が100%通ることはないと考えておいた方が良いでしょう。
    そういう意味でも要求事項に優先順位をつけておくことは重要です。

    話し合いの際は必ずメモを取るようにして下さい。
    決まったこと、決めるべきことを整理するうえでもとても役に立ちますし、
    後で言った言わないの不毛な水掛け論に発展することがなくなります。

    最も良いのは、話し合いの場に信頼できる第三者に立ち会ってもらう事です。
    第三者がいることで協議の論点を客観的に整理できますし
    感情のぶつけ合いになる事を避けることもできます。

    協議を重ね、お互いにそれなりに納得できる離婚条件がそろったら
    それらを離婚協議書として文章化します。

    この離婚協議書がないと、折角話し合いによって決めたことが
    すべて口約束と言う形になってしまい、その実効性が危ぶまれることになります。

    また、強制執行を念頭に置いているのなら、
         離婚協議書を公正証書にしておく事をお勧めします。


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